【ホロライブレビュー.03】D-13《宝鐘のいないホロライブで.➁》include:大空スバル、宝鐘マリン、兎田ぺこら

VTuber


【①.宝鐘がホロライブを脱退した世界線で、連動して起こる負のあれこれ】

【➁.大空に「関係の無いホロメン」とは?】

【③.所帯が大きくなると正攻法だけでは回らない、それはそう。本当にそう。】




宝鐘のいないホロライブで

✔ 潤羽一人を失っただけでもここまでガタつく兎田は、続いて宝鐘の脱退に晒されればきっとホロライブに延々と残る選択はしないだろう。兎田は物を考える事が苦手なタイプだし、感情優先型で自制が利かない人間でもあるので前回の潤羽の時と同じように、同期を失った怒りや失望を事務所や上役の社員、社長等に向けてしまう。たった一人の同期が100%己の非でクビになった顛末の今回の件すら一年以上も引き摺って仕事の場、公衆の面前でもチクチクと漏らさずには居られない、そんな兎田に次をやり過ごす忍耐は無いだろう。

そして兎田は会社の経営にも権力の取得にも興味があるし、将来の為に自前の会社をなるべく早い段階で作っておくべきだし、またその為の資金や能力も持っている。宝鐘が潤羽に次いでホロライブを抜ければ兎田にとって大事な物の概ね半分は事務所の外にある事になるだろう。大事な同期を二人も居なくならせてしまう・・・・・・・・・・こんな所はさっさと辞めて外で新しい事に挑戦しよう、そう思わない事の方が不自然だし、むしろそうする事の方が正しいと言えるかも知れない。

宝鐘、兎田を失ったホロライブはスパチャ総額世界ランキングのトップ二人と、チャンネル登録者数トップの二人のどちら共を失う事になる。果たしてその時ホロライブは今のままで居続けられるだろうか。ホロライブの核は大空で、スパチャ総額トップの二人が抜けてもやはり事務所は揺らがなかった。しかし続いて宝鐘と兎田までとなるとさすがに大空がいるからきっと何とかなるとは言い切れない。

宝鐘を失う事は危険だ。潤羽や桐生の時のように「事務所の稼ぎ頭が一人居なくなる」で済み様がない。先に述べたような形でDQN系のホロメンを上手く活かせる者が居なくなる事、そして兎田の脱退が濃厚になる事以外にもホロライブにマイナスの影響を与える事象がいくつも連動して起こり得る。コラボ時宝鐘に余りにイイ顔をさせてしまえる不知火のバフ能力は行き場を失い、それは不知火の存在価値を大きく下げてしまうだろうし、同期に加えて仲の良かった後輩の三人を失い、同僚との関係性も希薄になりつつある白銀はデビュー以来大事に温め続けている日南というバックドアをいよいよ開けてしまうかも知れない。3期生だけに限っても宝鐘が脱退する事の危険性は計り知れない。

脱退に繋がりかねなかった昨年の宝鐘の不調は大空のように事務所のライバーを取り纏める位置にいるホロメンが「マリンがまた変な事言ってらぁ」と見過ごしていい類の物ではなかった。三十路の女が死にたい、鬱だと大っぴらに触れ回り、形だけでも心配して近付いて来た同僚をアリジゴクのように咥えこんでダル絡むのはやはり常軌を逸しているのだが、それを甘んじて受けてでも事務所に繋いでおくべき価値が宝鐘にはある。頭がおかしいし、非常識で面倒臭いが上手く順応する事が出来ればその画が一番面白い、得られる恩恵も計り知れない、宝鐘とは全てのホロメンにとってデビュー以来そういう存在であり続けた筈だ。


でっかいパワーに小っちゃい脳みそ

✔ 大空スバルが近々に見せたクソダサムーブをここまでに四つ程紹介してきたが、そのどれからも大空の狭い視野と浅い思考パターンを窺えたのではないだろうか。ホロライブは大空の加入以降急速に軌道に乗り、大空と近しい位置で活動に当たっていたみこめっと・3期生がその流れを爆発させ、その経緯を間近に見ていた期生の近いホロメン達は皆一様に大空をリーダー扱いしている。ホロライブの黎明期を一手に支えておいてその点全く気付かないという事もあるまい。それでも大空は事務所全体を統括する事も、司る事も考えない。今でもやる事は個人技の習得や事務所の中にちまちまとお友達を増やす等あくまで平ホロメンの域を出ない。

桐生・潤羽の脱退、そして昨年宝鐘の様子が明らかにおかしかった時にも「残念だし可哀想だけど、でもあの辺は自分には関係ないからな」と大空はその程度にしか思わなかったと思うが、ホロライブに所属しているJPライバーで大空に関係の無い者などいない。大空が自分色に染め回し続けている事務所の中で生まれ、活動しているライバーは全員大空の流れを汲んでいて、彼女達が成功すればする程それはそのまま大空の功績になる。事務所の大きさも同様、大空が組んで回している以上それが大きくなる程大空スバルの存在価値は高まっていく。言うまでも無くV界にたった一つの特異で、余りにスケールの大きな才能だがそれだけに成せる功績は天井を知らない。事務所を限界まで大きくしたら次は事務所の外に出て大空カラーの空間を創出、それが住んだら次は別の界隈へ、それを繰り返すうちに業界全体が今の大空界隈のような至高の空間へ成り代わり、一丸となって次のステージへ……十分実現出来得る範囲の未来像ではないだろうか。

それを踏まえると桐生や潤羽を失った時何とも思わなかったのは正しかっただろうか。宝鐘の様子がおかしかった時に「自分に合うか・合わないか」だけで関わり方を決めるのはどうだっただろうか。宝鐘が仮に事務所を抜けた時、自分の人生最大の作品であるホロライブという箱が多大なダメージを受ける事と自分の敷いた下積みの上で誕生し、今も息衝いている同僚達が慌てふためき、傷付き将来が閉ざされる事について考えなかったのはホロライブの創始者として正しい姿勢だっただろうか。質問を裏返して逆方向から尋ねるとしたら、それらを放った上で優先して手を付けるべき事が大空の活動に果たしてあるだろうか。ダンスや歌やアイドルらしい所作の習得がそれだろうか。英会話や、所属の欲求を満たす目的の為だけに用立てた友人達と慣れ合う事がそれに勝るだろうか。その一つ一つを得た先に一体何があるか、大空は一度でもまともに考えた事があるだろうか。

大空スバルはVの有史以来最も多くの功績を成した最も偉大なVTuberでありながら、同時に最も短慮で視野の狭い、動物に例えるなら猪とでも言うべき残念なVでもある。事務所の土台を組み上げ軌道に乗せ、自己犠牲と献身の精神で何十人もの同僚を支え続け、更には誰よりもストイックな努力に励む、それが全て偶然と思い付きの産物な訳がないと思ってしまうのだが、大空をつぶさに見れば見る程それらが全て脊髄で物を考え反射で飛び付き遮二無二取り組んだ結果成しただけの、やはり偶然の産物である事が明らかになっていく。何も考えていないにも関わらずここまで正の事象ばかり成してしまうのは唯々大空の人となり故のようだ。成長過程で厳しい教育を受けていなければ今時分同じサバサバ系女子の常闇や獅白、姫森等と似たような仕上がりになっていたのではないだろうか。

成功を遂げて抱えるライバーの数が増え、寄り付く新人達の意識が「事務所を成功させたい、面白い事がしたい」から「儲けたい」「楽に美味しい思いがしたい」に推移し始めて久しい昨今、「みんな仲良く」「元気に楽しく」「とにかく頑張る」だけでは健全に回らないフェーズに、ホロライブは突入している。黎明期からホロライブを支えて来た大型ホロメン達は今、活動方針と意識の刷新を求められていて、中でも大空は殊更その必要性に晒されている。これまでの活動歴で一番と言っていい程大きな岐路に大空は立たされているのだが、やはり大空は大空でしかなく、その事実には全く気が付いていないのだ。


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