【ホロライブレビュー.03】D-23《最弱の売れっ子(3》include:大空スバル、兎田ぺこら、宝鐘マリン

VTuber


【①.兎田のトーク、はた迷惑】

【➁.兎田のワードセンス、きもい】

【③.兎田は兎田なりに頑張ってる】

【④.大空は大空なりには、頑張っていない】

【⑤.「好き」とか「嫌い」とか、「やってみたい」とかそんな軽い気持ちで動いている訳ではない宝鐘】




兎田ぺこら「兎田のトーク、きんも!」

✔ 6:11~ マイクラホロ鯖に大空が建てた「平和の像」の股ぐらにキンタマを二つ設えてはしゃぐ兎田。度を越した百合だとか捻じくれた性癖にまつわるセンシティブはホロライブに数あれど、教科書に落書きするかのように人の製作した像にキンタマを貼り付け、ただそれだけで喜べてしまうホロメンはちょっと他に思い付かない。発想のレベルで言えば幼稚園児クラスだが令和の昨今幼稚園児でもさすがにこれはやらないかも知れない。程度や次元が低いだけではなく何とも言えず古臭い、と言うよりおっさん臭い、この件に限らず兎田のセンスはいつもそんな感じだ。

令和を生きるイマドキ女子で、三十路を目前に控えラプラスや紫咲程ガキな訳でもない兎田がなぜこんなにキッツいセンスをしているのかと言えば、それは兎田が東京育ちの都民ライバーだからだ。鷹嶺や百鬼のようなまだ若い部類に入るライバーでも東京育ちだと「キンタマ」は使わないとしても今度は「ダジャレ」に全頼りしたりする。下かそうではないかという違いはあっても「幼稚園児並に低次元で古臭く、おっさん臭い」という点は共通している。東京出身の人間はその類のネタに頼らず「面白い事をする・面白い事を言う」方法を日常生活から学ぶ機会がない。東京都民のご多分に漏れず兎田や鷹嶺、百鬼等もやはりそうだったのは彼女達が育ってきた東京近郊には、やはり兎田や鷹嶺、百鬼みたいなセンスの人間しかいない事が理由だ。

デビュー以来誰よりも必死に活動に向き合ってきた兎田は、宝鐘や星街、さくらみこ等をはじめとした地方出身かつ成功株のホロメン達を見て自分のセンスが劣っている事か、若しくはズレている事とそれが非常にマズい事である、という事にはとっくに気が付いている。だから兎田の配信時の喋りは「無難、丁寧」に最も重きが置かれているし、デビュー直後に比べると随分遠慮がちで大人しく、色々と忍耐強くなった。ボロを出さないように、と必死で取り繕う姿勢は見上げたものだが「無難、丁寧」ではVの配信としては結局成立しない事実に思い至らないのはまあ兎田クオリティだな、といったところ。

兎田が一番仲の良い3期生とすら頑なに距離を置いて付き合うのは、多くが地方出身であるホロメン達に自分の程度の低さを見咎められたくないからだ。結構なおバカだし、脇もガバガバで言動甘々の癖にプライドだけは高くてデキる女のイメージを纏っていたい兎田は都民由来の恥ずかしい粗を宝鐘のような地方のやり手にあげつらわれるととにかく逃げる。笑って誤魔化して時が過ぎるのをひたすらに待つ様子は自他共に認める生粋の東京都民レイシストである私でも少々可哀想になってしまう程だ。


✔ 58:41~ 先日行われた「ぺこマリ逆凸企画」。凸の合間を埋める繋ぎの、宝鐘とのトークが杜撰過ぎる兎田。

「繰り返し水を触る仕事をしていてどうせすぐ剥がれるからネイルはしたことが無い」という宝鐘のエピソードに「そのネイルは店でやるやつ?自分でやるやつ?」とネイルをしていた事を前提とした質問を返し、直後凸に来るようにと誘った天音が「泣いてるよ!ってDM送ってきてる」「(凸には)来ないのかな?」と話す。

天音の「泣いているよ!」は兎田の言い方だと「凸に行きたくなさ過ぎて泣いてる」と打ってきているように聴こえ、天音が凸には行かない癖にDMだけは返してきていて、しかもその中でわざとらしくゴネている非常にうっとうしい奴のようになってしまう。天音がこの時DMで打っている「泣いてる」はずっと前に兎田と交わしていた全く別の話題に関連する発言なのだが、ろくに考えもせずにその件をこの場で喋ってしまうと誤解が生まれ天音に迷惑がかかってしまう、というその程度の事が兎田には考えられない。

ネイルの件もどんだけ話聴いてないのという話だが、多分兎田的には「(やってもどうせすぐ剥がれるって今言ってるのは)店でやってもらうやつ?家で自分でやるやつ?(店でやるやつだとそんな簡単には剥がれないよ)」という意味で尋ねていて、それについてもどんだけ雑な受け答えだよ、「店でやって貰うやつならそんな剥がれないと思うけどね」という何でその程度の言い回しが出来ないの、リスナーは混乱してるし宝鐘もお前の尻ぬぐいの為に何ターンも余計に喋らされてるんだが、という話。驚く程雑な思考で見切り発車の受け答えしか出来ない、この手のおかしさは東京以外では先ずお目に掛かれない。


✔ 6:21~ 「フワァーぁ鼻水キモチィーー↑↑」…え きっしょ
配信中鼻がかみたくなってミュートに切り替えて、というのはVTuberの配信でよくある光景だがそれに付随してこんな気持ちの悪い発言をするVは他に居ない。鼻をかむ音よりこの発言の方をミュートした方がいい。

「鼻をかんですっきりした」旨をまた兎田特有の雑な言語化で「鼻水が気持ちいい」と言い表している訳だが、「鼻をかんですっきりした」事実自体普通は言わない。意味がなければ面白くもないし、汚い話でもあるからだが、「すっきりした」とか「テンションが上がった」とか「ストレスを感じた」といった原始的な一次感情を東京都民は封殺出来ない。脳機能自体が低い訳ではないので失敗の許されない仕事の現場だとか、映像や文字として残ってしまう場ではそれなりにちゃんと出来るのだが、職場や学校、家等の日常生活では「鼻水気持ちいい」並の壊れた言語コミュニケーションはザラだ。

こんな気持ちの悪い発言を地方出身のホロメンは誰も受け止められない。苦笑いで「え?鼻水…え?」とやり過ごすぐらいが関の山な訳だが、兎田は兎田でナイーブなのでそんな扱いは耐えられない。それが積み重なって出来たのが今の兎田とその他のホロメン達との間にある隔たりだ。


✔兎田はこの類の齟齬を地方出身のライバーとの間に生んでしまう事と、それによって下手に回ってしまう事をプライドが許さず、ほとんどが地方出身である同僚達と距離を空けている。兎田と同じ東京出身の鷹嶺や百鬼、癒月のようなライバー達は兎田同様地方出身のライバーと反りが合わず、結局引かれ合うように寄り集まっていくのが普通なのだが、兎田の場合生まれ自体は地方なせいか活動に真摯に向き合っている為か、そういった東京出身のライバーの集まりにも寄り付かない。地方出身のライバー達に寄り付かないのは「畏れ」の感情からだと思うが東京出身のライバー達を忌避するのは「蔑み」からだろう。自分に染み付く東京カラーのしょうもなさを後ろ暗く思う兎田にその問題に目を向けず、正す姿勢を見せない東京出身のホロメン達を見下すなという方が無理な話だ。


✔ 3:35~ マインクラフトホロ鯖にて、軽い気持ちで撒いた溶岩が拡散して止めどなく流れる大惨事に見舞われた時の様子。

女手ではまかないきれない程の不足の事態に臨んで「男の人―!」と呼びかけるこのボケは「ガキの使い」で、確か松本人志が発した物だ。都民らしくも兎田らしくもないこのボケは兎田が面白くない自分を問題視し後付けで笑いを学ぼうとした努力の跡で、「いつか配信で手に負えない大事が起きたら使ってみよう」と懐に忍ばせていた背景が窺える。「東京出身で面白くない自分」を変える為に「東京より上手で面白い西の笑い」を学ぶという努力は非常に真っ当で、この仕事に対する兎田の真摯な姿勢がよく表れている。

「面白V」の看板を背負っていながら大したトークスキルも持たず、声芸で誤魔化しながらダンスや英会話のような関係のない分野の習得に逃げ、フルトラでは内股でぴょこぴょこ跳ねる「どこに力入れてんのムーブ」が止まらない大空と比べると兎田はとても立派だ。最終的に成果を結ぶかどうかはともかく、「自分の弱みを受け止めた上で目を逸らさず、真っ当な対抗策を講じた上で努力も惜しまない」という真っ直ぐな向上心を、一番それを持っていそうな大空は実は備えていない。


宝鐘マリン「ずっと何かを探してる」

✔ デビュー以来断続的にヘラ期に突入する宝鐘。事務所・業界で最多のチャンネル登録者数を誇り配信アーカイブの再生回数も誰より稼ぐ宝鐘がやたらとヘラるのは業界トップに上り詰めても尚尽きない向上心故だ。


✔ 近々で海外ホロメンと二度コラボしている宝鐘。言語や文化の壁のせいでJP×海外のコラボは大抵難航し、ノープランで臨んだ場合事故レベルの配信が出来上がってしまう事も珍しくないが、この二つはかなり出来が良く、成功している部類だ。上の配信は日本語を学ぶ外国人にとって鬼門である「漢字」に海外ホロメンを取り組ませる事で「出来ない可愛さ」もしくは「出来る凄さ」を見せJPリスナーに好感を覚えさせる作り、下の配信は絵を描く事によってコミュニケーションを図る企画で言語の壁がさほど干渉しない。海外ホロメンと関わるのにこれ以上ないと言える程気の利いた企画だ。

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