【ホロライブレビュー.04】A-5《客寄せパンダ》include:宝鐘マリン、兎田ぺこら、星川サラ、甲賀流忍者!ぽんぽこ

VTuber


【①.箱の中で完結する宝鐘と箱の外に働きかける兎田】

【➁.兎田とさくらみこの箱外における最も適切な役割は「客寄せパンダ」】

【③.にじさんじと個人勢のリスナーは大半が惰性。引き抜くなら今】




箱内コラボの意味の無さ

✔ にじさんじや個人勢と、互いに保有する視聴者層を循環させる目的で行う「人間関係の構築」を意識すれば宝鐘の行う「事務所の中の今まで疎遠だったVと頻繁にコラボする」事の意味の希薄さが分かるだろう。他領域のVと親密な関係を築いた結果起こるのは「互いの領域が保有する視聴者層の大規模な相互移動」であるのに対し宝鐘のやり方で起こるのは「自分の箱の保有するリスナーがほんの少し多めに相手のチャンネルを視聴するようになる」程度。それが目立った変化として誰かに認識される事は無く、最終的な効果はゼロに近いと言っていい。


客寄せパンダ

✔ 34:20~ 宝鐘が事務所の中だけを対象とした無意味なコラボをやっている間に「事務所の外の領域への働きかけ」とも取れるにじさんじとの大型コラボを行う兎田。物凄く問題点が多いし、これがこのまま大きな波へと繋がってにじさんじ⇔ホロライブ間のリスナー層の交換が継続的に行われるようになるとも思わないが、それでも大まかなプロットとしては正解だ。

ぷよテト大会に類する事務所総出の大型企画を連続して主催したり、普段見ないようなホロメン同士の組み合わせを作って一緒にコラボしたりしている兎田もどうやら宝鐘同様、「V同士の繋がり」をここ最近は意識して活動しているように見える。そうなのだとしたら兎田にしてはやるじゃないかと褒めてやりたいところだが、実の所兎田が単体で動いて太く堅く健全で、組み込まれたV全部が安定的に利を得続ける事が出来るような人間関係の構築は絶対に出来ない。兎田では役者が不足過ぎる。

「大がかりな人間関係の構築」は当然「人間関係の構築に秀でた者」にしか出来ない。アヒルと言えばアヒルに失礼になるようなブスボイスのバカだろうと令和の日本にふさわしくない原始人民度のDQNだろうと構わない、この件には「人が好きで人と関わる事自体にエクスタシーを感じる」類の人間が主体となって取り組む必要がある。最も近しい同僚とさえ一定以上の距離を保って心の平穏を保つ兎田には荷が勝ち過ぎる話だ。

前記事で挙げた通り他領域との盤石なパイプの構築には事務所内で指折りに成功している大型ホロメンが乗り出さなければ話が始まらない。これに先程の「人間関係の構築に秀でた者がふさわしい」という条件を併せると該当するのはまず大空、続いて宝鐘、さくらみこと星街が同着程度に適正があり、兎田は最下位になる。

犬なら犬を、猫なら猫を、ヘビならヘビを、虫なら虫を、恐れていたならその対象と良好な関係を築く事も、距離を詰める事も成し得ないだろう。人間を恐れている兎田も同様、兎田には人間と繋がって相互的な利益を最大限与え合う事がどうやっても出来ない。私の見たところ兎田が他人と距離を取りたがる事の最たる理由は「プライド」だ。センス溢れる独自のワードが浮かばない、頭の中で物事を練れない、茶化される事待った無しのおバカワードがどうしても口を衝いてしまう、それを間近で他人に見られながら内心どう思われているのか考えると発狂しそう、兎田最大の敵はいつも自分自身のちっぽけなプライドだ。内なる敵との闘いに常々終始するから他人と上手く付き合う余力は残っていない、そんな兎田が事務所間を繋ぐような人間関係を見事建立せしめるとは到底思えない。

「他領域とのパイプの構築」に関して兎田と、そしてさくらみこの担える役目は「客寄せパンダ」だ。ホロライブの外でも広くポップでキュートなイメージで名を馳せ、V界の外にすら響くような話題性にも事欠かない二人はホロライブの外において最も好感度が高く、最もキャッチーなイメージを持たれているホロメンでもある。代わりにどちら共が主体的に動いて人間関係を構築する事に関しては不得手であるので、そこは大空や宝鐘が付き添って実働部分を請け負えばいい。兎田のやるべき事は幹事として主体的に動く事ではなく大空や宝鐘に自分の首に縄を巻かせ、引き回させる事だ。事務所の外では大していいイメージを定着させられていない二人のその部分を補い居るだけで場を華やがせるペットのような立ち位置に徹する、兎田とさくらみこがホロライブと他領域の関係構築の為に出来る事はそれに限る。

宝鐘の駄目なところは一番近しい同僚の一人がこれ程大きな動きを見せているのに乗っかる事が出来ていないところだ。「兎田×宝鐘」の最多チャンネル登録者数保持者同士のコンビで動けば話題性が違ってくるし、向こうサイドの身の入れ方も変わってくるのにそれを見越して腰を上げる事が出来ない、これはさすがに落ち度が過ぎる。

前記事で触れた通り宝鐘のやるべき人間関係の構築は「事務所内での拡散」ではなく「事務所外での拡散」だし、既に関係性のあるホロメンとの関係の「深化」だ。今回のにじホログラブルで兎田に付き添うのは後者二つを押さえる事になり、これこそ意義深いアクションになった筈なのだがピクリとも動かなかったところを見るとやはり宝鐘は本気で何も分かっていないようだ。


生かしておいても仕方のない人達

✔ にじさんじ領域において「最も大きな存在感を放つDQN系ライバー」星川との凸コラボ。星川は特に宝鐘が押さえていつでもメッセージ一つで呼び出せるようにしておくべきライバーだったが何の廻り合わせか星川側から下手に出て擦り寄って来るという幸運が訪れている。宝鐘はこの期に乗じて星川をゴリ押して出来る限りに親密な関係を築いてしまうべきだ。

宝鐘が星川を落としておくべき理由は宝鐘とシナジーのあるDQN系ホロメンが軒並星川に対して好意を抱いているか、シナジーを持っている線が濃厚だからだ。月一レベルの頻度でも星川を呼び出し、夏色や紫咲、戌神、湊、雪花、沙花叉等を交えて行うコラボを継続し続ければにじさんじ側とのリスナーの交換は容易いだろう。

星川は全く大した人間ではないし、デビュー以来まともに活動に向き合った例がない為「これぞにじライバー」とでも言って然るべき能力の低さだが、にじさんじにおける存在感とリスナーからの注目度は事務所最強クラスだ。この期を絶対に逃すべきではないと割とマジでガチ目に誰か宝鐘本人に直接伝えて欲しい。


✔ 2:12~ ぺこマリへの逆凸後「ホロライブの最推しは本当はあくたん」と自枠でバラす星川。あえて凸中にバラして笑いにするでもなし「媚びて嘘をついただけで本当は思い入れがない」宝鐘に対してフォローを入れる訳でもない物凄く失礼なゴミムーブ。相手のライバーもその保有リスナーも絶対にいい気がしない素人未満のやり口だが星川は宝鐘や兎田とほぼ同期、もうすぐデビュー4周年を迎えるベテランライバーだ。これぞにじライバー。

こんなゴミが業界屈指のゴミば…大箱有数の知名度を占有して甘い汁を吸っている現状が許されるだろうか。ライバー自体がゴミ、その仕事の質もゴミなのだから同系統のまともなホロメンがこれ見よがしにリスナーの前で絡んでやれば拡散力も知名度も、持ちリスナーも全部吸ってしまえるだろう。こういうゴミがいつまでも大手を振って生きている状況はいい加減さっさと終わらせるべきだ。


✔ 3:34~ 兎田はともかく宝鐘がぽんぽこと喋っている世にも珍しい絵面。やはり今回が初絡みらしいが「こいつ緩いな」と判じるやマウントの体勢から拳を何発も付き入れるような宝鐘のコミュニケーションスタイルには舌を巻く。ぽんぽこは2018年初期デビューで宝鐘よりだいぶ先輩の大御所VなのだがDQN同士が関わる時、そういった事情は全て関係無しになってしまうらしい。

ぽんぽこは前記事でも触れた「個人勢領域」のトップ、彼の領域で一番多くの視聴者層を抱えている大ボスだ。個人勢の領域に溜まっているリスナー層をホロライブに引き込む上では繋ぎを取らずにはおけない相手だと言えるだろう。

ぽんぽこの恋愛対象は恐らく、少なくとも半分は女性だ。「どちらと付き合いたいか」と訊かれて迷わず兎田を挙げているが、これだけ崩れた雰囲気を醸していながらぽんぽこの好みは清楚系、それも少しロリに寄っている女子をタイプとしている。個人勢で該当するのはもちひよこ、富士葵等。ホロライブから誰かを連れてコラボに当たるのなら湊を連れて行ってあてがうと一発で懐柔出来るのではないだろうか。

獅白や常闇のような関西のサバサバ系女子と相性のいい兎田は、もしかすると同じタイプのぽんぽこはドンピシャなのかも知れない。ぽんぽこは以前から兎田を気にしている節があり、兎田から繋ぎを取る事を継続すれば個人勢領域へのホロライブの発信地の設置は案外容易い事のように思える。


✔ ぽこピーのお家芸「多人数参加型大型クイズ企画」。元来「ぽんぽこ24」のような大きな舞台で使用する物だがホロライブ側から打診すれば喜んでセッティングに走るだろう。

ぽんぽこのみならずぽこピー、及び個人勢は全部が全部モチベを失い気味で、火が消えたように元気がない。動画勢のコンテンツの質・活動の方向性は2019年頃までの業界のトレンドをまだ引き摺っていて、惨憺たる有様だ。彼らが保有している視聴者層は丸ごと引き抜いてホロライブ領域に移動させる意識で繋ぎを取れば恐らく相当に得る物がある。

ぺこマリのこの逆凸企画に「今祭り会場にいる」と言いつつ通話を繋いだぽんぽこだが、例年なら正にこの時ぽこピーは「ぽんぽこ24」の真っ最中の筈だ。一年の活動の中で一番衆目を集められる目玉企画を「キツいから」という理由で取りやめたところからも分かるように、ぽこピーは今の売れ方に満足して完全にやる気を失っている。動画コンテンツの質も落ちる一方で、観ている視聴者も完全に惰性だ。奪うなら今、引き込むなら今、だ。


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