【ホロ些事!】01-L《丘船長は老けていく⑤お隣さんとの収斂進化》include:宝鐘マリン/福圓美里/井上麻里奈/わいわい

VTuber




夏色とか不知火とか、桃鈴ねねとか

✔ 15:11~ 誰でも知ってる有名声優と対談する宝鐘。どちら共が普段宝鐘の配信を観ているガチの一味だそうだが、元は声優になれなかった人間の滑り止めのような職だったVTuberがこうしてVIP待遇を受けている逆転現象が面白い。

この一連の動画企画にはこの二人以外にも日本屈指の有名声優が登場しているがどうやら彼女達もこの企画以前から宝鐘を知っていたようで、VTuberというカテゴリーが外の世界に向けて放つ存在感の高まりを思い知らされる。「アニメ」「オタク」のように社会全般に受け入れられる日はまだまだ遠いようだが、業界の内側だけで完結するサイズではとっくになくなってしまっている事もまた事実だ。

超有名声優の二人が宝鐘を前にしてこうして騒いでいる事から声優の領域に宝鐘(業界最大手所属のNo.1)の存在は既にかなりしっかりとした形で根付いている事が窺えるが、それは「声優の領域」が「VTuberの領域」のお隣さんとでも言うべき近しい関係にあるからだろう。先に述べた通りVTuberは声優になりたくてもなれなかった人間が第二の選択肢として選ぶ職だったし、この動画の中で有名声優の一人が語る彼女の友達のエピソードを聞いても分かる通りその流れは今も続いている。

少し世界線が違えば宝鐘と対談をしている二人がVTuberをやっていた可能性もあるし、その逆もまた然りな訳で、互いが互いを意識し合いこうして他の領域より早く距離が縮まるのも当然の流れと言える。二人共がこの動画の時点で「1年前から観てる」と言っている事から1年半程前にはVTuberと声優の領域間の垣根は取っ払われていたと考えて間違いないだろう。


似た者同士は引かれ合う

✔「近い領域だから他より早く距離が縮まった」例は他でも見られ、例えばそれはゲーム配信者・プロゲーマーとVTuberの距離の縮まりだ。活動の過半数がゲーム配信で締められる箱所属のVの活動は彼らとほとんど変わらず、それだけに距離も縮まり易い。

動画は有名ゲーム実況者わいわいの切り抜きだが、サムネを見るとゲーム実況/配信者、プロゲーマー、VTuber等が一同に会していて、彼らは皆同じサーバーでGTAをプレイする企画を共同で行っている。活動内容が似通っている、つまりお隣さんとでも言うべき近しい領域にいる者同士はやはりこうして距離が詰まり易い。

サムネのわいわいはアニメ絵で描かれているが、ベース顔出し無しで出したとしてもマスク付きの実写であった彼がわざわざアニメ絵の自分を用意したのは彼の居るゲーム実況/配信者の領域でVTuberが最早無視する事の叶わない大きな存在になっているからだろう。これは一種の収斂深化と捉える事が出来、近しい物が寄り集まるうちに互いに影響し合い環境に適応し、その存在の境界が曖昧になっていく現象がプロゲーマー・ゲーム実況/配信者・ゲーム特化型Vの間で既に起こり始めている事が確認出来る。

付け加えておくと、当然の話このサムネに居るホロライブ所属のゲーム特化型のVは、こういった場でプロゲーマーやゲーム実況/配信者と関わる前にまずにじさんじやVすぽのようなVTuber事務所所属のゲーム特化型Vと絡んで距離を詰めている。「ホロライブ以外のV事務所所属のV」は当然プロゲーマーやゲーム実況/配信者と比べると「より近い領域に居る存在」なのでより早いタイミングで距離が縮まっている。言ってみればこれも「近い領域だから他より早く距離が縮まった」の実例の一つだ。


急に勘が鈍いの何?

✔ 宝鐘はデビュー以来ほぼホロライブの箱の中だけで活動してきたし事務所も声優の界隈に何か働きかけを行っている訳ではない筈だが、それでも声優の領域に宝鐘の存在というのはこうしてしっかりと響いている。宝鐘の規格外過ぎる才能が領域の壁を突き破って外に影響を及ぼし始めている事を端的に表した一幕と言えるが、問題なのは宝鐘がそれを良くて無意識化で、感覚的にしか捉えられていない事で、そこを掘り進めていく事でしか「もっと大きくて刺激的で面白い、上の段階の仕事」にはリーチ出来ないし、「ヘラり」の原因になっているフラストレーションも解消出来ないという事を分かっていない事だ。有名声優二人との対談でも物凄い熱量でまくし立てる相手方に「いやいやいやいや」か「えぇ、えぇえぇえぇ、えぇ(相槌」としかほぼ言っておらず、好意的な別領域の有力者と関係を築く事の重要性が明らかに分かっていない。

日本屈指クラスの有名声優との繋がりが出来れば向こうと合同でラジオやバラエティ番組が始まるかもしれないし、コネの力で向こうから有名アニメ作品の声優の仕事のオファーが来るかも知れないし、逆にこちら側に呼んでコラボを行う事を習慣化するだとか、事務所主催の大型番組にゲスト出演して貰う等も出来るかも知れない。「お隣さん」と言える程近い業界だけに互いのファンを行き来させる事も難しくない筈で、実質的な利益をお互いが得られる可能性が高い訳なのだが、対談以後の様子を見ていても宝鐘は明らかに何のアクションも起こしていない。次の段階へのこんなにも分かり易いハシゴをスルーしておいて「①いつまでも同じ活動つまんない」→「➁ヘラる」のお決まりのルーティンを始めるのだから知らんわボケと言いたくなる。


急に日和るの何?

✔ こうして「高校の頃好きだった女」を活動に関わらせたり以前から付き合いのあった歌手の女の正体について明言したりしているのは箱の中で閉じた活動ばかりしていてはダメだという意識からだと思うが結果引っ張り出して来たのがどちらも昔からの知り合いなのはチキりが過ぎるだろう。ニコニコ時代に歌手の女と繋がったのと同じように、別領域の誰かと繋がる努力が今宝鐘には求められている。


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