【真・ぽこピー批評.02】《昔の貯金》B(終【動画勢は頭悪い?】

VTuber




問題点その①.ゲストが酷い

✔ 3:12~ 「マジで分かり易いわ、思考回路全員違う感じ」その所感を視聴者が共有出来ない時点で駄作確定。


✔ 生誕祭配信に続いて上げられた誕生日企画の動画。関わりのある10名のV達が選んだプレゼントを提示し、どれが誰のチョイスした物かを当てていく企画。

前回の生配信に続いて本当に、ピクリとも食指の動かないつまんねーゲストばっかりよくこんなに集められんな、といった感じだ。月ノは擦り過ぎていて何も面白くないし西野ンはほぼ活動休止状態だし、残りはオワコンと窓際と一般人ばかりでパッとしないどころの騒ぎではない。おめシスは一人しかいないようだが青い髪のサムネ詐欺師の方はどうしたのだろうか。とうとうお辞めになったんだろうか。

この10人にほぼほぼ当てはまる共通点が「古い」という事だ。2019年以前にデビューしたような古いVは大体皆何がしかの意味で終わってしまっていて、古い者ばかり集めれば当然こんな引きのない集団が出来上がってしまう。そして古いVしか集められないのはぽこピーが何年も前から他Vとの新しい関係を築く努力を怠ってきたせいだ。

集められた10人が面白くない面々ばかりだという事を一度脇に置いたとしても、今回のゲストに関してはもう一つ、更に大きな問題がある。それはこの10人の事をぽんぽこちゃんねるの視聴者全員がほぼ何も知らない、という事だ。

「どのプレゼントがどのVからの物でしょーか?」というお題にぽんぽこが取り組んでいる間、当然視聴者だってそのお題にはぽんぽこと並列して取り組みたい。しかしぽんぽこちゃんねるの動画を余すところなく全て視聴していたとしてもこの問題を解く手がかりになるような情報はほとんど得られないのだ。

リオが食に強い興味を持っている事は相当前のコラボで軽く触れられた程度の事だし、富士が船舶免許の取得に乗り気な事は別のチャンネルで扱われた話題で、しぐれがミッフィー好きだなんて誰も知っている訳がない。一番仲のいいもちひよこといいホテルに行こうねと約束しているてぇてぇエピソードは何故視聴者に共有されないままなのだろうか。チャンネルの視聴者がどんな人となりで近況はどうなのかを全く知らないVを「仲良しV」とは定義付けられない。「裏では仲いいんだよ」が言い分だと思うが仲良しVとの関わりを裏だけで終わらしているのが視聴者を白けさせ相手Vの上がり目を潰す害悪行為だという事が分からない時点で令和のVとしては終わっている。

つまり視聴者はこの動画の開幕から古臭くてつまんねーVばかりが取り揃えられたゲスト陣のラインナップに白け何の手がかりもなくてただ虚空を眺めるしかない「考察パート」で暇を持て余し、ぽんぽこの回答開始まで退屈な時間を過ごす事を余儀なくされる。その間何と8分弱、動画全体の半分に相当する時間である。

前回の生誕祭配信と同様、この動画の製作に当たっても「Vファンである視聴者の目線を意識する事」が全く成されていない。大昔のVばかり集めて視聴者に刺激を与える事は絶対に無理だし、クイズ企画なのに自分達ばかり楽しんで視聴者がその間どう思うかは一回も考えない、富士葵なんか立ち絵が違うから「廃校コラボの子だ」と気付かない視聴者までいるだろう。同業者との関係の構築も昨今Vが製作するコンテンツの趣旨・概要の履修も仲良しVの拡散も全てサボり続けてどうしようもなくなった状態でなんとなく作った、これはそれ以外の何でもない動画だ。手間がかかっているだけで出来は物凄く悪い。


問題点その➁.逐一動画すな!

✔ この動画を観ていて度々思うのは「これ動画でやる必要ある?」という事だ。

今回の動画は立ち絵・商品画像・表等情報量が多いので恐らく編集は10時間コースだったと思うが、商品の画像とゲストの立ち絵だけ用意して配信の形で行えばその10時間はほぼ浮いたのではないだろうか。

10時間あれば別の撮影を行って動画のストックを作る事はもちろん他のVと共同で配信を行って拡散力を分け与える事も、関係値を深めて「てぇてぇ」を視聴者に供給してやる事も出来る。当然休む事も業界研究を行って活動の質を高める事も、プライベートを充実させて引き出しを増やす事も出来るがその全てを投げうってまで動画形式にこだわるのはシンプルにバカとしか言い様がない。



✔ 2022年中頃「ぽこピープロデュース」のオーディションに合格した三人のうち一人の、近々の配信。根気強く活動を続けているが平均的な視聴回数は「調子が良ければ300回」とかそういうレベル。リアルタイムで観ると「視聴者数37人」等がザラで泣ける。

三人共同じような状況だが彼女達がぬか喜びさせられた上で放置されるという悲惨な扱われ方をしている理由も「忙しいから」だ。


✔ ライバー界隈で現在人気のGeoGuessrを扱って再生回数5000未満…痛ましい。ぽんぽこがもっと一緒に活動していればもちひよこがこういう目に遭う事も無くなる。


✔ 動画のように編集を施されていない分、配信アーカイブというのは当然観辛い。しかし界隈に切り抜き師が育っていた場合、長くまとまりのない配信アーカイブはぽんぽこの編集と同レベル、とまではいかないまでも十分観れるレベルの動画形式に仕上げて貰える。質のいい切り抜き動画は元配信を激しく拡散するので彼らは「編集」「拡散」の両方を自発的に、無償で担ってくれる大変ありがたい存在で、界隈で必ず育てておくべきなのだがぽこピー周辺にはまともな切り抜き師がほとんどいない。これはぽこピーが今回のように意味も無く、産出するコンテンツのほとんどを動画形式に落とし込む事に拘り続けたからで、やはりにじホロ界隈で「切り抜き」という文化が発展して以降のここ数年を二人が何も考えずに過ごしてきた事が分かる。

視聴者がネタ見たさにVTuberを見る時代なんかとっくに終わっているのにそんな事も知らずに毎回ネタを用意する事に拘ってネタ切れに苦しんでモチベを失い、時間を食うばかりで切り抜き師という、Vにとっては「益虫」に当たる存在の育成を阻害するばかりの編集という意味のない行いに毎回10時間程もつぎ込んで、本当によくこんなバカばかりやれるものだと思う。このご時世V界隈において「動画勢」という言葉は「バカ」と同じ意味と定義しても全く間違いではない。

活動のほとんどをなるべく利点しかない配信の形で行い、池島旅行編のように「これだけは入魂の編集を施して珠玉の動画作品に仕上げたい」とクリエイター魂が疼いた時にだけ動画の形で上げる、昨今の動画系VTuberの活動はそうあって然るべきだ。


昔の貯金

✔ 前回の生誕祭配信同様、この動画もぽこピーが「もう分からなくなってる」事を伝えるいい実例だ。

他のVをゲスト出演させて企画に組み込む場合視聴者ごとその「友達の輪」に混ぜるという下準備を行っていなければ効果が望めない事が体感的に分かっていない、意味も無く「動画勢」の形式に拘って多大な時間をドブに捨てもっと大事な何もかもを取り落とす、古臭くて誰も喜ばないVばかりを呼んで視聴者を白けさせ、その上自分達だけで企画を楽しんでさらに視聴者を白けさせる──二人的にはこの動画の一番の笑い所は月ノの「さぁ?」のくだりだと思うが(Discordのメッセージでやりとりしていて文字でしかなかった筈の月ノの「さぁ?」を口頭で再現する際の力加減だけは面白く、満点)V単体のボケに頼って見所とするなんていかにも古臭いセンスだなぁと思う。こんなのがV界の主流だったのはせいぜい2019年いっぱいとかその辺りまでだ。先に進む事を諦めた二人は「最近のV界の空気なんか知らん!これぞ我ら古参の笑いィ!」の構えだと思うがそれは令和のこの期に及んでもまだスマホへの乗り換えを断固拒否するジジババと同じ姿勢だ。



✔ 0:09~ VRホラー企画に突如カメラマンを導入するイミフ采配。VRホラーはいつもカメラを固定してある程度引きの画を撮れているし、そもそもこのチャンネルでのVRホラーは再生回数の回りが悪い捨て企画なので人手を増やす程の価値はない。旅行企画や富士葵&キクノジョーとのコラボ企画等本当に必要だった場面ではなくここにカメラマンを投入するのは何を考えているのか本当に訳が分からない。多分本人達も分かっていない。



✔ 何か最近の二人からは開き直りに任せた勢いを感じるが前回の生誕祭にしても今回の動画にしても、どれだけ気張っても昔の貯金しか出てこないのが痛々しい。生誕祭でVではなくデカキンをゲストに選んだ事から「自分達はモデルを被ったYouTuberとして今後はやっていく(V界の時勢には付いていけないから)」という決意を固めたように見えるがこの動画で呼んだゲストは結局VTuberばかりというブレっぷり。配信も動画もブレブレのズレズレのボロボロであなた方本当に5年プロとしてやってきた人達ですかと問いただしたくなる。

活動5周年を迎え日に日に進退窮まるぽこピーの活動模様からは「人間どれだけ成功してもアップデートを忘れたら終わり」という教訓を得られる。後は早ければ今年中にも起こる再生回数の減退を楽しみに待つばかりだ。





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