【 ぽこピーレビュー03.B】【弾丸】廃墟好きが行く!グルメに絶景!1泊2日の長崎旅行が最高すぎました。【池島】etc.

VTuber



③.【弾丸】廃墟好きが行く!グルメに絶景!1泊2日の長崎旅行が最高すぎました。【池島】


レビュー

✔ 47都道府県制覇の旅行企画、長崎編。軍艦島の観光をメインに廃墟好きのぽんぽこが単身で臨む。

ぽこピーの旅行企画も最早定番だが激辛やサウナ同様これもマンネリ化して久しい。慣れない早起きで眠たげなオープニング、着いたらとりあえずご当地グルメでウマイウマイ特産物のデザートでウマイウマイ、雄大な自然と絶景で「サスガー」「キレイー」と撮れ高を確保したら落とし物で一波乱、最後に何がどこと比べて優れているのか最早誰にも分からないホテルレビューを挟んでお休みなさい、もう何回見たか分からない流れだ。

ぽこピーの旅行企画はその時々で誰か外部のVを同行させなければ実のある画は撮れないしパターンも生めない。沖縄旅行の時点でそれは明白だったので沖縄より数段地味な長崎、しかもぽんぽこ一人のサムネイルを見た時は「あーあまたやってらぁ」と落胆したものだが今回は本当に裏切られた。かつて炭鉱で栄えた池島を訪れるこの長崎旅行の前半に当たる動画は森羅万象以来の当たり回、「面白い」ではなく「意義深い、重厚」という意味で突出しているぽこピーの歴史に残る神動画だ。

ぽんぽこがこの動画で訪れる「池島」は1950年頃から開発が開始され1970年頃に最盛期を迎え、2001年に炭鉱が閉山され廃れた長崎県の離れ小島だ。人口は最盛期に8000人弱、閉山時には3000人弱、現在では100人ちょっとになっている。

池島の面積は1㎢足らず、つまり1㎞四方の本当に小さな島だ。外周は4㎞になるのでジョギングしたとしたら遅めの人でも30分足らずで一周できてしまう大きさだがピーナッツくんが死ぬ思いで敢行したビワイチ(琵琶湖の外周を一周する事)が自転車を使って12時間半かかり距離に直すと150㎞だった事を考えると池島は本当に小さい。琵琶湖がでか過ぎるんじゃないかという話もあるが(約670㎢)たかだか一つの県に納まる湖の何百分の一かの面積の島に一つの共同体があり、たった50年の間に大きく栄えて即座に消えていったのだと考えるとその時点で異次元な話で、狐につままれたような気持ちになる。

動画内でぽんぽこが触れている通り最盛期の池島の人口密度は東京より高い。池島の最盛期の人口密度は約1㎢当たり8000人弱だが現在の東京都は1㎢当たり6000人強、100人強になった今でも面積の小ささが手伝って人口密度日本最下位の北海道より池島の人口密度は高い。その面積は日本のどの市町村より小さく日本最小の村の三分の一以下、人口の多寡以前に池島はとにかく小さいのだ。

そんな極めて特殊な土地「池島」を一人散策するぽんぽこに付き添う形で目にする光景はぽんぽこの言う通り異世界そのもの、異次元の連続だ。立ち並ぶ高層アパートは今も人が住んでいそうな程にきれいな外観だが全て蔦にまみれて人の気配は一切せず、炭鉱の設備や線路、自動販売機や立橋、かつて人で賑わっていた事を思わせる商業施設の跡等はしっかりと形を保っているものの全てが錆や蔦に覆われやはり人の気配が一切しない。途中小学校と中学校が一緒になった田舎特有の大きな学校が映るがここにも人の気配がない。20年前という中途半端に最近な時期に炭鉱が閉山され廃れていった池島には数々の建物や設備がまだしっかりと形を保ったまま残っていて、それが都会、そして「今も昔も変わらず田舎」という地域のどちら共と全く違った異様な雰囲気を漂わせている。ぽんぽこが「異次元」「神隠しに遭ったかと思った」と言ったのは激しく繁栄した後あっさりと捨て去られた池島のたたえる「哀愁」と「悲壮感」、そしてそれを作り出した時代と人の移り変わり、それに含まれる少しの非情さを感じ取ったからだろう。当人の予期せぬ形で好かれてもてはやされ大いに繁栄し、時代の移り変わりと共に用がなくなれば打ち捨てられゆっくりと朽ちていく、それはVTuberのような人気商売に勤しむ者とどこか似通っているのかも知れない。

その機微を解す一人の女と共に島のゆっくりとした時間の中で散策する池島の風景には只々呑まれるばかりで、この良さを分かる視聴者は完全にぽんぽことシンクロして一緒に島を歩いているような気持ちになっていただろう。向こうに海の見える大自然に不釣り合いな高層アパート群、しかも外壁を一面蔦に覆われ足元も背の高い雑草で囲われている画を見て「本当にやばいなここ…ww」と圧倒されている時に画面の向こうのぽんぽこが不意にこちらを振り向き「今すごい感情だよ、伝わってる?」と問いかけるシーンには心臓が飛び出さんばかりだ。「つ、伝わってる、伝わってるよ」と声に出して応えてしまったのはきっと私一人ではないだろう。

ぽこピーの、この先まだまだ何十県と続く旅行動画はやはり外部のVをゲストに迎えるような形で構成しなければ変化が生まれず、金と時間、手間がかかるだけのマンネリ企画になっていく。長崎のような地味めの県を、それも一人で旅行する際には必ずパラレルウォーカーを始めとした外部の仲良しVの誰かを連れて行くべきなのだが今回のこの「池島探索編」だけはさすがに別だ。

池島という他の観光地とはあまりに異質な土地とそのロケーション、そしてそれに刺激され大きく感情を揺さぶられるぽんぽこ、この動画はこの二つを堪能する動画で追加の人員などむしろ邪魔にしかならなかっただろう。ぽんぽこが池島の環境に一人で向かい合って刺激を受け、感銘を受けたからこそホテルでの就寝前、照れを隠しながら「こんな体験が出来るのは観てくれる皆のおかげだよ、ありがとう」という趣旨の感謝を述べるピロートークのサービスも見れた訳で、行先自体が特異な場合出演者は少ない方がむしろいい事もあるという事だ。意義深い場所、そこに本心から魅力を感じ惹かれる演者、実際にそこに出向いて人生でそう何度もない貴重な体験をする瞬間に視聴者を付き合わせて感動をお裾分けする、今回はそんなYouTuberの動画活動における奥義のような物を見せられた思いだ。

ところでぽんぽこが池島の食堂で出会って数時間一緒に過ごした小学生について話している流れから「この島の小・中合わせた学校には3人しか生徒がいない、昔は3000人も通ってたのにゼロが三つも消えちゃった」と笑いながら言ってた、と話すシーンがあるがこの件に少しだけ付け加えをすると池島の現在の人口は100人ちょっと、20年前の閉山時にも3000人いないので島に小中学生が3000人いたのは最盛期の1970年頃(島人口8000人弱)から閉山までのいずれかの地点の話を食堂のおばちゃんからでも聞いたのだろう。

池島の独特で圧倒的過ぎる風景、廃れて人の気配が無さ過ぎるその現状を散々目の当たりにした後に普通の小学生がさらりと登場する展開はまた何とも趣深い。動画の中で登場したあの大きな校舎にたった三人の生徒しかいないがらんとした学校生活を送り、独特過ぎる池島の環境の中で育っているこの子達は極めて特殊な子供時代を今過ごしているんだなぁと感慨にふけりそうになるが島にもしっかりとネットは通っていて今Among Usにハマっているという全国の同世代の子供達と全く変わらないエピソードを聞くとそのミスマッチ具合でまた不思議な気持ちにさせられる。特殊な環境で育ち大人になった人間には彼らにしか分からない感情や感覚があるのだろう。それは一般的な環境で育った人間にはどう逆立ちしても知りようのない物なのだと思うと少々羨ましくもなる。

ところで「島に三人しかいない小中学生の内小学生二人と直に会って親交を築いた」というぽんぽこの発信は特定の意味で大丈夫なのだろうか。例えば私が今池島に旅行して丸一日滞在し、小学生を見かけたらその子は確実にぽんぽこを直に見て特徴を覚えていてもちひよこが「奇抜な髪色」だと言った髪の色を含む様々な外見的特徴を記憶している事になるのだが。同じVTuberでもガチ恋勢を山程抱える大物ホロメン等に置き換えると小学生がしっかりと実害を被りそうで考えてみれば恐ろしい。この動画の小学生と絡むパートは動画の価値を大きく引き上げてくれているがガチ恋勢が少なく知名度も業界全体で見ると控えめなぽんぽこだからこそ出来た事なのだと考えると今のサイズだからこそ出来る、今の内にやっておいた方がいい事というのは案外多いのかも知れない。

この動画の視聴前、サムネを見た時点でマンネリ旅行動画を確信して落胆してしまった私だが、この件に関して悪いのは早とちりな私ではなくズレたサムネを作ったピーナッツくんだ。当たり障りのないぽんぽこのバックに「長崎」と大きく書かれて右下にグルメ画像を貼り付けてあるサムネを見てこの動画の実態を悟る視聴者はいまい。本来スタッフにでも任せるべきサムネ作成などという仕事に謎に手を出した挙句こんなちぐはぐな物を上げてくるだなんて時間を無駄にするのも大概にしろと言いたい。

前々から気になっていたのだがピーナッツくんはサムネ用に適当な文言を思い付かない時「○○したいねん」の言い回しを使い過ぎじゃないだろうか。これと「こわ」と撮れ高が不安になった時の大声の3つに彼はどう考えても頼り過ぎていて非情にみっともないので周りの人間かファンが注意して止めてやった方がいい。おめシスの「うんち・漏れる」は彼女達が東京に生まれてしまったハンディキャップを考えれば仕方のない事かも知れないが関西の笑いに精通していてそれを主武器にしている者が情けなさ過ぎやしないだろうか。


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