【 05.フレン・E・ルスタリオ:78点 】(後編) – VTuberレビュー(にじさんじ) –

VTuber



批評

✔ フレンは今にじさんじで最も実力のあるライバーの一人だろう。先輩と絡ませればそのボルテージを無限に上げ、自ら叩き台になって場を最大限盛り上げる事も簡単にやってのけてしまう。一人で配信をさせてもセンスがいいので他のライバーよりずっと優秀で、デビューから二年経った今も楽しんで活動に臨んでいる様子には活力が溢れ、将来性にも満ちている。

そんなフレンがなぜチャンネル登録者数40万人強、毎配信の再生回数10万前後、事務所外では知名度無しという、にじライバーとしては今ひとつな結果を出しているのかと言えば、それは彼女が2020年初頭デビューという遅出のライバーだからである。2019年後期以前デビューのにじライバーとは違って素質があっても埋もれる傾向が強く、複数のライバーを集めて行う大型企画にも優先的には呼んで貰えない。初期にデビューした大型ライバー達との間にも軽い隔たりがあってコラボの機会も少ないようだ。デビューするのが遅かった、という若いフレンには落ち度のないたった一つの要因が、彼女を今程度の小さな立ち位置に留めている。

TV地上波のタレントは、デビューが遅くても才能がある者はちゃんと優先して売って貰える。それは本人ではなく事務所の営業努力だ。フレンのように見所しかないライバーが埋もれたまま放置されている所を見ると、にじさんじは所属タレントを世に売り込んでいくという仕事にあまり手がつけられていないようだ。素人にも分かる事だが大きなチャンスは素質と活動意欲、向上心の強い者に与えた方がより良い結果を出せ、得る物が多い。デビューが早く、声やモデル等のガワがいいおかげでチャンネル登録者数は多くても再生回数が稼げていないような下げ調子のライバーより、悪条件に呑まれながらもそれを自分の馬力だけで押し上げているフレンのような者に大きな仕事を与えて売り込んだ方が事務所的にもプラスな筈なのだが、そういった方向性の動きがない様子を見るとにじさんじの運営は自分の所の所属タレントをちゃんと見ていないのだろう。「月ノ剣持クラス来てくれー」とガチャを回すかの如くライバーを量産して来たようだがそれクラスの者が生まれても誰かが押してやらなければ飽和状態の現環境では誰も成功出来ない。実際ジャンルは違えど月ノクラスの才能に恵まれたフレンが埋もれているのがいい証拠だ。業界最高品質のライバーを保有していながら放置して腐らせるなんてもったいない上に間抜け過ぎて見ていられない。

そしてフレンより先にデビューして対外能力にも優れた先輩ライバーに今一度問いたいのは、何度もコラボしてフレンのヤバさに気付いていながらそれを放置して一人でやる「MOTHER実況」ってそんなに価値があるんですか?という事だ。あまりに面白くないから最近ではデビュー時期と他ライバーとの関係性の点で大きく後れをとっているフレンにも再生回数で追いつかれているではないか。営業努力を怠る事務所に代わって自分が事務所の宝を業界に知らしめてやる、という気持ちが何故湧かないのか全く理解出来ない。フレンとコラボしている時は大層楽しそうに見えたが実は大して思い入れもないのだろうか。アンジュの事といい一途な想いを向けられると冷めて逃げ出したくなる癖でもあるのか、いずれにせよ無責任でつまらん活動をしているうちにお前の出役としての制限時間は10年を切ってるぞ、という事を教えてやりたいものだ。

類稀なバラエティ能力に女性ライバーとしての魅力、他ライバーを引き立てる特殊能力と多種多様なスキルを持つフレンだが、たった一つ欠点を抱えている。それは単体での配信時、雑で短絡的なコメント処理を行って配信の質を下げる事である。反射神経に優れるフレンは配信時に寄越されるクソコメでも目についた物はつい拾ってしまう。変なコメントを拾っても面白く返せてしまう時があるのはやはり驚異的なのだが、配信の視聴者はフレン発信の話を聞きに来ているのであってコメントやそれを打った視聴者に本来興味はない。どんなコメントもごく短時間で対応して流さなければ配信自体がつまらなくなってしまうので先輩ライバー達は皆これを当たり前のようにやっているのだが、配信歴が浅く素直なフレンはまだ要領を掴み切れていないようだ。同業の誰かが教えてやらねばこの点が改善するまで下手をすれば年単位で時間がかかってしまうだろう。

変なコメントを反射的に拾う事で配信をガタつかせてしまうだけならまだいいが扱いに困るコメントを自分から拾ってやはり困った挙句、険悪な返しをしてしまうのは最悪だ。表面的には礼儀正しいが根の民度が低く、自分より強い者がいなければDQNのように粗悪な態度をとる、という体育会系にありがちな特徴がここで垣間見える。初期の配信を見れば分かるがフレンは元来民度が低く、気を抜くとライバーどころか人としての常識のラインすら越えた態度に出てしまうのだ。

15:13~ 今とは別人のように態度の悪いフレン

今では他のライバーと比べても礼儀正しいぐらいの姿勢で配信を行っているがやはり自分より下の者しかいない閉じた環境だと元来の習慣が抑えきれないらしい。例えば雑談配信で話した「〇〇という少女漫画が面白かった」というエピソードに対する「男の俺でも楽しめるかな?」というコメントに「知りません。好みは人によるので」と返している一幕があったのだが、そんな感じの悪い返しをしなければならないコメントは初めから拾ってはいけないのだ。まず脊髄反射でコメントを拾っている事が問題だし、拾うなら「男の人でもいける絵柄だったと思うよ~」みたいな、雰囲気を壊さずそのコメントを打っていない大多数の人の為にもなる、目線を下げた返しをしなければならない。

例えばアンジュは恋愛系の相談を持ち掛けるマシュマロを受けた時決まって「知らん!私に訊かんでくれ!喧嘩売ってんのかおまえ」と返すがこれはフレンの「本当に分からないから分からないと答える」のとは全く違い、跳ね付けているように見せかけて自分の干物キャラをアピールするボケを打ち返しているのだ。非モテをアピールするアンジュの下には膨大な量のクソマロ・クソリプが届いているが彼女は全部笑いの範囲で済むよう処理している。そうしなければ良心的な姿勢で見てくれている他の視聴者に不快な画を見せる事になってしまうし、ライン越えの態度を切り抜かれて拡散でもされれば自分や関係性のある仲間、所属事務所のイメージまで悪くなって全員で損をする事になるからだ。

57:56~ 煽られても絶対笑いに持っていくアンジュ

例えばさんばかを知らない視聴者が先にフレンを見つけて「リゼ様と結婚出来ると思ってんのか?」と巻き舌でオラついている姿を見た場合、その動画の横のオススメに出ているリゼの動画には誰も飛ばないだろう。ライン越えの態度を簡単にとるライバーとその仲間など小さい範囲で気色の悪い内輪ノリで盛り上がっているだけに決まっているからだ。

先輩といるフレンを見て可愛いし面白い人だな、と思っていた視聴者もそれとあまりに落差のある単独配信の様子を見ればそれまでと同じ気持ちでフレンを面白がれなくなるだろう。さんばかの全員が絶対に越えないよう細心の注意を払っているラインを幾度となく簡単に越えている事や直の先輩である三人より乱暴な態度をとっている事に疑問を覚えない様子、そしてあまりにも振れ幅の大きな二つの顔を堂々と使い分けている様子には人としての危うさを感じる。

もし自分ではない他のライバーがさんばかに妹分のように可愛がられていて、そいつが自分より下の存在しかいない状況になった途端「オマエよくそのコメント打てたなw」「あ゛っ!?」みたいな汚いDQN喋りをしていたら、それが彼女らの直の後輩に見合う姿なのか、目をかけてくれている彼女らに恥をかかせる行為なのではないかと、もし考える能があればだが一度考えてみればいいのではないだろうか。

売れている若手テレビタレントなどほとんどが育ちの悪い者だが全員が表向き滅多にラインを越えないでいるのは事務所や先輩達が表に立つ者の態度を教え、悪癖は注意して剪定するようにしているからである。フレンが誰からもそういう手入れをされていないのは明らかで、ここでもにじさんじ内に所属ライバーの世話をする仕組みが用意されていない事が窺い知れる。

✔ フレン・E・ルスタリオは業界最高品質のライバーだがデビューが遅かった事で少々埋もれており、その名は事務所外ではあまり知られていない。にじさんじや先輩ライバーが彼女を取り立て世に知らしめるべきだがその仕組みは事務所内に確立されておらず、この先もしばらく彼女は埋もれたまま過ごす事になるだろう。若さに後押しされた面白さは今が旬で、どの配信を観ても笑えるが私のお勧めは感情の振れ幅が一番大きいホラゲ実況だ。類稀な才能が少しでも多くの人に知られるよう願いたい。

末尾にはなるが、今後のフレンに関する重大な話を一つ。フレンは他の女性ライバーより身長が高めに設定してあり、それとクールビューティーな顔立ちや体育会系な中の人のキャラ、「女騎士」という設定を併せるとアスリートとモデルを合わせたような「高身長でスタイルのいい美人」というイメージになると思うのだが、実際引きの画で全身を映してみるとふぇありすのように丸っこい体形をしていて前述のような印象とは程遠い。

これは本当に良くない。ふぇありすみたいなのもそれはそれでいいかも知れないがフレンにそれをやらせるメリットはない筈だ。女子バレーボールの日本代表選手みたいな体形の方が中の人にも合っており、絶対にウケがいいので早急に改善を求めたい。実現できないのであればにじさんじに未来はない。よろしくお願いします。



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