ホロライブコラム.01【蟻には蟻の、象には象の@宝鐘マリン】Q《お前に社長は無理なんだワ。(8)小さな計画③お仕置きドッキリ<あくサラ始動》include:星川サラ/湊あくあ/あくサラ

VTuber




小さな計画(具体例

✔ 「①インスピレーション」の投射先を「➁動画」ではなく「➁´小プロジェクト」に変更した場合具体的に起こる事をこの星川とのコラボ動画を例に挙げて解説すると、まず「①星川が湊に限界オタク化してる感じ面白いな」というインスピレーションを元にしてどんな「➁企画動画」や「➁コラボ配信」を作ろうかな、ではなくどんな「➁´小プロジェクト(面白い流れ、恒例化されるようなイベント等)」が興せるかな、と考える。星川が湊に限界化する画が面白いと思うならその絡みを専らのベースとした「あくサラ」というコンビを始動させる、辺りが妥当な線だろう。限界化して挙動のおかしい星川とそれを嫌がり逃げ回る湊の画は間違いなくにじ・ホロ問わずVのリスナーのツボだし、ホロライブの有名手描き切り抜き師によるそれ関連の動画の量産も確実だ。この場合「①星川が湊に限界オタク化してる感じ面白いな」というインスピレーションを「➁一本の企画動画」ではなく「➁´あくサラというコンビを始動させる」という小プロジェクトに落とし込む形になる。

それを宝鐘が自分主導の下進める場合、上の動画で二人を抱き合わせた時にかけたものとは桁の違った時間と労力が必要になる。やる事は結局上の動画のように二人を呼んで自分も参加した上で企画動画を作るだとか、二人の十八番ゲーApexでも用いて三人でコラボ配信をやるだとかプライベートでも三人で食事に行くだとかそういった「➁従来用いてきた活動の最小単位」を繰り返す事になるし、その一つ一つはやはり成功しても余韻・効果はせいぜい3、4日、その数日後には次の何かを考える必要が出て来る等変わらないのだが、一つのプロジェクトを達成させるためのアクションの一つ一つの効果の持ちが3、4日という短期に限られる事は何も問題ではないし、この場合の「次の何か」は「星川と湊を同時に呼んで行う何か」とあらかじめ決まっている。「①インスピレーション」の投射先を「➁動画・配信等単一の最小単位」とした場合とはこの時点で違う流れに乗り始める。

「①インスピレーション」を「➁単一の動画」に投射した結果生まれた上の動画の製作期間はざっくり見積もって一カ月、得られた効果については「A.にじ・ホロ界隈のリスナーからの目安一週間未満程度に渡る大きめの反響」「B.星川との一応話は出来る程度の関係性の構築」「C.星川の目がホロライブに向きコラボ等を用いてこちら側へ働きかける動きをごく低頻度で行うようになった」といった感じだが、「①インスピレーション」を「➁´あくサラの始動」という小プロジェクトに落とし込み、それが成功した場合に見込める効果は「A´.にじホロの両箱において強い存在感を発揮する二人のVを組み合わせた、企画に落とし込む上で汎用性が高く恐らく相当に数字を稼ぐ花形コンビの完成」「B´.二人の、特に星川の活動に大きな変化をもたらす転機になる」「C´.自分から動く事がとにかく出来ない湊、こちら側と絡む事に関して興味はあるものの明確な上位存在であるホロライブの威光に腰が引けて今一つ動けないままでいる星川という二人の待ち属性に働きかけを行う事で信頼を勝ち取りつつ恩人の立場で太い関係性を構築出来る」「D´.それなりに力を持った無償で動く協力者を二人獲得出来る」「E´.星川というにじさんじ側の有名人と密な関係を作る事でにじさんじの箱推しリスナーにアプローチ出来る」等々で、とにかく桁が違う。動画一本ではなく二人の人間の関係性の話なので時間は何倍もかかるし動画・配信のような従来用いてきた活動の最小単位を何度となく繰り返さなくてはならず労力もやはり何倍かだが、得られる物に関してはとにかく大きいし、何より今までの「➁活動の最小単位」の繰り返しから得ていた報酬とは種類が全く違う。「①インスピレーション」の投射先を「➁」にした場合目で見て確認出来る際たる報酬は再生回数やチャンネル登録者数の増加、グッズ販売による収益等の『数字』という一時的かつ表面的なものに過ぎない訳だが、「➁´」にして得られた「A´」~「E´」の全ては『流れの始まり』『期待』『信頼』『関係性』『協力者』の意味合いを含んでいて、全てがより大きな未来を築くための礎の側面を有している。

ホロメン同士の関係性の変遷を見ていれば分かる通り、人と人との関係が一つ前に進むまでにかかる時間は上のような動画一本を製作する時間とは比べ物にならない程長い。あくあマリンが「ファンと推し」→「親子」の関係に変化した事やみこめっとが「ビジネス」→「普通の仲良し」に変化した流れを見ても最低でも半年~一年ぐらいの時間は必要で、結果「➁´あくサラ」を「無関係」→「それなりに関わる仲」まで持っていく事を今年5月のぺこマリの逆凸後に考え付いていたなら「今年一杯はこれ頑張ってみるか」みたいなスタンスでその進行に当たる事になる。投射先を「➁」にした場合と年内一杯の活動全体にかける見做し作業量は変わらないかもしれないが大きく違うのは用いている「①インスピレーション」がたった一つで済んでいる事で、これは機械のように日々インスピレーションを生み出す事を強いられる事で摩耗して壊れていく流れからクリエイターを救う大きな変更点になる。──一年の間に抱える「➁´小プロジェクト」が一つだけという訳にはさすがにいかないが、それでも多くても三つも同時進行すれば手一杯になる筈で、この場合でも「①インスピレーション」は三つしか用いていない事になる。

二つ前の記事に上の星川とのコラボ動画と一緒に例として挙げた【あくあマリン】【人員を用いてのショート動画シリーズ】にしても元になっている「①インスピレーション」を「➁コラボ配信」「➁ショート動画一本」みたいな最小単位ではなくその一つ上のサイズの「➁´小プロジェクト」に投射する形で進めていればもう少しまともに回っていた筈で、元ネタの増産を意識した宝鐘はここまでメンタルを言い訳にしなかった筈だし、珍しくやる気になっていた湊が放置されて火を落とす事もなかった筈だし、りくは今頃絵の勉強の為に美術学校に通っていた筈。メンタルの回復のために不知火や戌神、次いで白銀や雪花あたりと絡んで癒されようとしている姿も散見されるがこれもそのためにちょっと飯に行くとか単発で組んでコラボ配信するみたいな小さな尺度で動いているから効果が薄い。とんでもなく依存して常日頃癒して貰う代わりに活動も常にニコイチでやって何が何でも売れさせてやるぐらいの大きな尺度で動かなければどれだけ時間が経っても結局双方大して得る物はない。それが証拠に宝鐘は全くヘラり続ける日々から抜け出せていないし、不知火は事務所の最底辺のままだし、戌神は順当にババアになっていくだけだし待ち属性の白銀と雪花は日に日に吹き溜まって寂しい孤独だ老後の貯えがとそんな話しかしない。


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