ホロライブコラム.01【蟻には蟻の、象には象の@宝鐘マリン】Y《お前に社長は無理なんだワ。(16)小さな計画⑪そろそろ潰れる宝鐘マリン》include:湊あくあ/あくあマリン

VTuber




そろそろ潰れる宝鐘マリン(続き

✔ 「楽しさは今の方が上だけど、しんどさは上の言う事に従ってさえいれば責任も軽かった社員時代の方が楽だった」と宝鐘はよく言うが、社長タイプ・リーダータイプは恐くもないリスクから守って貰う程度のメリットでビジョンを叶えるために一番必要な「自由度」が激しく制限されてしまうその形態が苦痛で仕方がなく、楽だとすら感じられないから自由業の道を選ぶ。待ちに構えて上に従う事で寧ろ居心地の良さを覚えるのなら宝鐘は活動の最小単位を格上げする事の重要性自体に気付かないまま指令を与えてくれる誰か(主に社員・会社・上手の先輩クリエイター等)の出現を待ち続ける筈だが、VTuberのトップオブトップの宝鐘にそれが出来る相手が現れる可能性は極めて低く、来年のデビュー5周年を迎えてクリエイターとして終わってしまう方が先になるだろう。

この記事シリーズでは兎田や星街、大空のような宝鐘以外の大型ホロメンについても取り扱ったが、さくらみこを除いてその全員が総じて不調・若しくは下げ調子だ。来年宝鐘までもがおかしくなればホロライブの上位層はそのほとんどが役立たずになってしまう訳だが、6期やReGLOSSを見れば分かる通り、VTuber候補者の土壌はこの7年で荒れに荒らされていて、まともな才能が下から上がって来る可能性はゼロに近い。上もだめ、下もだめならホロライブの凋落、それに伴うVTuberというジャンル自体の可能性の消失は最早確実で、来年の宝鐘のVとしての死は差し詰めその皮切りという事になるだろう。


2023年、宝鐘の活動の裏が読み易過ぎる件

✔ 今年7月に行われた宝鐘のバイオハザード配信。この手のゲームに慣れていないため全編グダり気味でテンションも低め、おまけにクリアしないまま途中でシリーズを終了している。兎田や大空のような形でアクションやシューターを一本丸ごとプレイする事は基本的にしない中突如行った事も含めてよく分からない企画。

宝鐘の配信アーカイブを2023年初頭から(デビューからでもいい)追っていくと、とにかく取り留めがない。元気なら雑談、一人だとしんどいならコラボ、人と絡む元気もない時は歌枠、ゲームは流行り物のパズルゲーや落ちゲー、個人製作のホラゲのような短尺で済む物をメインに扱うというベースパターンを軸に桃鈴やAZKi、風真、星街、表では絡んでこなかった天音等それぞれと集中的にコラボするフェーズが点在していて、海外ホロメンを集団で招いた上で言語の壁を取っ払うか、若しくは逆に利用する意識の下組み立てられた良質な大型コラボをいくつか敢行する試みも行われている。同時進行で凸や動画でのコラボも交えつつ外部のVと関わる事も続けていた訳だが、バイオ配信はその全てが終わり少し経ったタイミングで突発的に行われている。

要するに、宝鐘は2023年に入ってからその時々で思いついた「①インスピレーション」を「➁コラボ、配信等の最小のフォーマット」に落とし込んで表に出す事を連打し続け、7月頃ついにネタ切れを起こししゃあなしでバイオハザード配信を行ったという事だ。深過ぎて長過ぎる病み期間も丁度その頃から始まっていて、そう読むと全てが符合する。今までやって来なかった方向性の物も含め上半期とにかく頑張った分その全てがその時々の単発で終わり思った以上の成果も反響も、後に続く流れも何も生まなかった事でそれを受けての落ち幅も殊更だったという訳で、つまり宝鐘が今回の病み期からの復活と同時に言っていた「ヘラってる事に理由はない、女は気分で生きてるからそういうもの」というのは嘘だし、「ヘラってる理由は言えない(この時点で一つ前の発言と矛盾)」の「理由」とは今年の今までより数段腰を入れて行った努力が不発に終わってしまった事による落ち込みだ。──そして宝鐘は今回の病み期からの復活と共に「もっと上を目指す」の志と共に作ったであろう社長のモデルをほとんど着なくなっている。──本当に読み易い。読み易過ぎてこっちが恥ずかしくなる。

宝鐘のバイオ配信は「①インスピレーションが湧く」→「➁´小プロジェクトに落とし込む」というベストなパターンでも「①」→「➁配信・コラボ・動画等従来の活動の最小単位に落とし込む」という残念なパターンでもなく「➁配信を行う必要に迫られる」→「①義務的にインスピレーションを絞り出す」という最悪の逆転パターンを経て行われていて、これが一番問題だ。YouTube上にかつて存在していた天才クリエイター達も「①」→「➁´」のパターンに変更すべきところを日和って「①」→「➁」のパターンで強行し、当然の帰結としてネタ切れ・モチベ切れを起こし「➁」→「①」の逆転パターンに陥ってその後例外なくクリエイターとしての本質的な部分で死を迎え、「○○の始祖」「にじさんじのトップ」「個人勢のトップ」みたいな特大のバイアス効果を得ていたほんの数名を除いて全員がオワコン化している。このバイオ配信を見ると宝鐘もそのルートに乗り始めている事は間違いないようだ。

宝鐘の今年の配信アーカイブを見直してもう一つ分かるのは『本人が意図していないながらに小プロジェクトが既にいくつか生まれていてそこに点在している』という事。バラバラとした取り留めのない単発の企画群の中に不知火、兎田、3期生全体、湊、しぐれうい等の面々は度々登場していて、「ゲーム(大会も含め)で事務所トップクラスの好成績を叩き出す」みたいな要素も繰り返し現れる。

「①インスピレーション」→「➁´小プロジェクト化」などという活動パターンからは縁遠い宝鐘は当然これらの要素を無意識で繰り返している訳だがこれは宝鐘の活動上の適性を浮き彫りにしていて、この場合の適性は「武器」「味方」「指標」「進むべき道」「小プロジェクト化して意識的に掘り下げていくべきもの」の意味合いを併せ持つ。湊を例に挙げてみるとあくあマリンという今年宝鐘が成した中で一番の成果物、つまり「➁´小プロジェクト」が勝手に出来上がっていて、一緒に行ったGeoGuessrコラボやフリートーク雑談等は素晴らしい。──GeoGuessrのような「➁流行り物のゲームを用いたコラボ」や「➁シンプルな雑談コラボ」のような「➁従来の活動の最小単位」に当たるものは「➁´小プロジェクト」を軸に活動を展開していく場合それを推し進めたり繰り返し擦るために利用するのがベストな扱いだからだ。──意図せずあくあマリンという「➁´小プロジェクト」を推し進めていた宝鐘は意図せず最良の活動方式を、あくあマリンに関連してだけは行っていたという事になる。


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