【ぽこピー、大手成りへのロードマップ(b】:【 不定期VTuberレビュー vol.4 】①「ぽんぽこはPCを捨てやがれ」.Ⅻ

VTuber



【Step4.資金繰り】

✔ ぽこピーは今までほぼ全てのコラボを無料で請負い、また無料でオファーをかけてきたのだろうと思うが外出ロケや旅行のような遠出の必要がある企画に人を、それも度々呼ぶとなれば無料でなどあり得ない。交通費等の経費はもちろんギャラも支払う必要が出てくる。既にスタッフを雇っているのでそちらの分もと考えるとこの辺りで案件をこなす事やスポンサーを付ける事を考えた方がいいだろう。

売れっ子YouTuberのように「金の臭い」がする事を避ける為、ぽこピーはなるべく案件を受けない方針のようだがこれも安易でスケールの小さな考え方で、「ぽんぽこ24」の収益化やスパチャを無効にしているのも本当にアホだなと思う。真っ当な稼ぎ方で得た資金を次のプロジェクトにつぎ込んで大きな成果を出す事を連続して行った場合、いかに成金YouTuberでも嫌な臭いなどしないものだ。今ksonが活動で得た収益を開けっぴろげに公開したりブランド品や超高級寝具を購入した事を惜しげもなく話しているが彼女が多額の収益を活動につぎ込んでいる事を皆知っているので反感など全く生まれない。度々動画に登場する実写版の彼女はコロナ禍以前の爆買い成金中国人観光客そのままの見た目だがそれでも「上手い事やって儲けやがって」とは誰も思わないだろう。大事なのはその人の人となりと活動姿勢なのだ。

案件に関しては商品のチョイスが肝だ。気色の悪い仮面のYouTuberがやっているような、宣伝対象も確認しないまま釣りのような形で闇雲に宣伝を行って荒稼ぎをするのはイメージ最悪だがチャンネルやぽこピー自身のイメージに沿った優良な物なら宣伝しても悪印象など持たれない。キャンプ用のバッテリーの案件動画などそのいい例だがこれは依頼を受けた案件動画にも関わらず編集をミスっている事に関して悪印象だ。ぽんぽこの事が全く信じられない。

いずれかの企業をスポンサーに付けるという事はその企業の商品を延々と宣伝し続けなければならないという事なので、これも宣伝する商品がぽこピーのイメージに合う物で、出来れば2人がそれを宣伝している画自体が良いとか面白いとかそういう商品を扱っている企業だと非常に具合がいい。「ピーナッツくんがピーナッツを宣伝している画」など面白そうだがそれをやるといよいよ千葉県のVTuberみたいになってしまうので、滋賀の企業からスポンサーを選べば「滋賀出身」のブランディング的にもいい効果が生まれる。滋賀にスポンサー業務が行える程のまともな企業があればいいのだが。



【Step5.アイドルプロデュース】

✔ 案件が慣例化してスポンサーも獲得し、雇い入れたスタッフの教育が進み用途に合わせて増員する事が完了したらいよいよ本格的な起業のタイミングだが、その前に「ぽんぽこはPCを捨てやがれ」で度々触れてきた、ぽこピー周辺の女性Vを組ませてホロライブ的に箱売りするプロジェクトを進める必要がある。「ぽこピーの起業」の話題性はプロデュースするアイドルグループがスタートダッシュを切るに当たって最高の追い風になるからだ。まずはぽこピー周辺の、アイドルグループに組み込むのに適当な女性Vを洗い直してみよう。


【①.もちひよこ/as Leader】
✔ 私がぽこピーを知ったのが約1年前だが、ほぼ同時に知ったもちひよこの事を私は彼女の一つの動画も観る事なく「地味だしテンション低いし売れてない癖に落ち着いて余裕ぶってるし、どうせ運良くぽんぽこと繋がれただけの面白くない女」と決め込んで近日まで無視してきたのだがこれは全くの誤りであった。この記事を書くに当たってチャンネルの動画を確認してみればもちひよこというのは非常に聡明でトークや企画には確かなセンスが垣間見え、狭い範囲ではあるがアイドルオタ君達を骨抜きにしている逸材だったのだ。

しかしこの誤認に関して非は私になく、悪いのはあくまでもちひよこだ。どんなに魅力や実力があっても実際に動画を観て貰える所まで導線を引けていないのはVTuberとして失策が過ぎる。シンプル極まりないツインテールに背伸びしたお婆ちゃんと同じ髪色、顔の造形も薄味で描き込みも弱いとなれば種々多様なVひしめく現環境で選んで貰えなくて当然だ。これでモデラーもやっていると言うのだから笑ってしまう。

もちひよこに足りないのはVの視聴者が動画を観に来ざるを得ない程に魅力的なモデルと、余裕ぶって斜に構えていられなくなる程に大きく大衆の目に触れ、責任も伴う出役としての仕事だ。モデルはぽこピーが大枚をはたいて外注すれば即解決し、ぽこピー企業化の重要なファーストワークであるグループアイドルプロデュースの成功の全責任を負うグループリーダーの座を与えればどうせ信者しか観てないからと省エネに脱力した態度にも活が入るだろう。失敗の許されない大役を負い、局地的ではない大衆に向けて発信する時人はもちひよこのような態度にはならない。そしてそれがVの動画や配信の盛り上がりに大きく影響する事はやる気のないにじライバーと活気溢れるホロメンの配信でも比べて観てみれば分かるだろう。

ぽこピーが起業してホロライブ的にグループアイドルをプロデュースするからそのリーダーになって成功に一役買ってくれと頼み込んだ時、もちひよこは絶対に断らない。個人チャンネルの再生回数は回らずモデル製作の腕も二流で、全ての活動で微妙な結果しか残せていないまま若い期間の全てを終えようとしている事に関して酷く悶々としている事は、いくらクールぶっていても全く隠せていない。いやいや結構凄い人でVTuberのプロデュースとかもやってるんですよ、と庇う人もいそうだが何の成功も収めていない弱小VTuberの分際でプロデューサー面して底辺の一画で大物ぶろうなんて、冗談はよし子ちゃんだ。そういう事はまず自分がVとして一片の悔いも残らない程精力的に活動し、業界の誰もが認める程の結果を残してから行わなければプロデュースされる側にも箔が付かず、結局売れない。

私がもちひよこの事を誤認していた事はもちひよこ本人に落ち度があると言ったがこの件に関して責任のある人物がもう一人いて、それは他ならぬぽんぽこだ。よくこんな筋のいいVタレを前々から知っていて放置しておけるなと思う。ぽんぽこはもちひよこに惚れているようなので魅力も私以上に熟知している筈だがコラボの回数も動画内で話題に上げる回数もあまりに少なく、この魅力と実力を拡散して世に知らしめようと努力している形跡が全く見られない。代わりにぽんぽこが何をしているかと言えば一日何時間もPCに向かって「←こいつ音量小さくしてました」などと打ち込む事務作業の類だ。バカと言うより鬼畜の所業とでも言うべき無責任・無慈悲さではないだろうか。




【➁.富士葵/as Ace】
キズナアイに端を発する「個人アイドルV」というフォーマットの敗北を象徴するような存在、それが富士葵だ。美少女系ド真ん中のアニメ声、明るく朗らかなキャラクター、上品で文化的でピーナッツくんのような俺ら側の人間にも優しく、歌唱力は業界最高峰で体を張って汚れる事も厭わない、そんな完璧過ぎる富士が失敗しているという現状から「Vの現環境でアイドル系のVが売れる方法とは?」という模索の道程が始まる。

富士に足りていないのは「てぇてぇ」の創出に欠かせない、同じ箱に属する仲間の存在だ。Vtuberである富士は運営のキクノジョーが用意した企画に取り組む動画勢の形を執って活動しているが、二人して心血を注いで高品質な活動に勤しんでおられる事を重々承知で申し上げさせて頂くならこんな物は全部無駄でしかない。

実力と魅力を兼ね備えたアイドルVによく出来た企画など今は誰も求めていない。ホロライブとそれ以外を比べてみても、ホロメン同士を比べてみても現環境においてアイドルVに求められるのは「てぇてぇ」を含んだ同箱所属のVとの関係性ただ一つだ。V自身の魅力や歌唱力、話術等の武器ももちろん有利に働くがそれは「てぇてぇの輪」の中に入れていて初めて見て貰える物でしかない。企画の質などさらにそれより価値が低く、質のいい箱に所属出来ていて仲間とてぇて味のある関係を結べてさえいれば実際の活動などYouTube上で流行っているゲームのプレイ配信と歌枠と雑談で十分だ。それが分かっていない富士キクも、やはりぽこピーと同じく毎日の活動に忙殺されてホロライブを主とした業界を見る事が全く出来ていないのだろう。

単体のアイドルで男性のサポートを伴って活動する、というフォーマットを変えられない限り富士にこれ以上はない。富士がこれ以上身に付けなければならない技量も挑戦しなければならない分野も一切なく、活動頻度や一つの動画にかける労力も明らかに過剰だ。企画の質もそこそこいいし週6行動を始めてから何の成果も一切出ていない訳ではないという事は分かっているが、あえて間違ったフォーマットのままヤケクソのような努力を続けてたかだか3万か4万程しか回数の回らない動画勢としての活動に固執する意味が一体どこにあるというのか。

逆にぽこピーが設立した事務所に属し、ぽこピーのプロデュースしたアイドルグループのエースとしてライバー活動に勤しみ、同箱の仲間と友情を越えた関係を結んでそれを提示していけるなら富士が売れない理由など一つもない。有名所のホロメンの中の人でも富士を超える魅力と実力を備えている者の方が少ないぐらいだが「ホロライブ」という良質の箱と仲間達との「てぇてぇ」の関係性だけでほとんどの者の毎配信の再生回数は最低でも10万越えだ。富士がその二つの神器を手にして猶失敗すると言うのなら具体的にどうしてなのか是非知りたいので説明出来るものなら誰でもいいのでしてみて欲しい。

富士の難点を挙げるならエピソードトークや企画考案等頭を使って臨まなければならない場面でとことんザコだという事だろうか。アイドルVが企画考案など本来する必要がないのだがエピソードトークはライバーに転身したとしても雑談という形で必要に迫られるので有力なホロメンの雑談配信でも見て勉強する必要がある。連日投稿している動画を見るとキクノジョーだけではなく富士の作業量も異常なのでそんな時間も取れないのが実際だと思うが、言うに及ばずVだって人なので皆ババアになるし、ジジィにもなるのだ。

意地を張ってモルックだオタマトーンだとズレた事をやっているうちに富士だってどんどんババアになっていく。キクノジョーやピーナッツくんがジジィになっても今と大して変わらないと思うが富士はババアになってしまうと今とは全く意味合いの違うタレントになってしまう。実際アイドルとして大変乙な「若さ故の不安定さ、大人から見れば赤ちゃんとでも形容したくなるようなあどけない可愛らしさ」は富士からはとっくの昔に消え失せてしまっている。アイドルは若さだけが全てではないが若い時にしか出せない特有の魅力というのもあって、それをリアルタイムで可愛がって貰えない事がどんなに残念でもったいない事か、富士に少しでも関係している者はファンや信者も含め全員一度真面目に考えた方がいい。

数年以内にぽこピーが富士をアイドルグループのエースとしてリブートして売り出せるのなら、富士はアイドルVとしてギリギリ再出発が切れる。出来なければVとしては失敗の人生だ。破格に質のいい中の人で活動にかけられている資金も十分、運営も超一流で企画も良質、活動にかける想いと労力も凄まじいがそれでも一向に面白くない、それがVTuber富士葵の結論だ。現実逃避で人生を無駄にするのは止めた方がいい。それで得をする人間などどこにもいないのだから。




【③.東雲めぐ/as hope】
✔ 毎年の「ぽんぽこ24」にゲスト出演する以外どこで何をしているのか全く分からない、多くの個人勢V視聴者にとって東雲めぐはそんな存在だ。今年20歳になったばかりと公言する非常に若い彼女だが、VTuberとしてのデビューはぽこピーの1ヶ月後で古参の部類に入る。チャンネル登録者数は4.5万人でミミックより多いが配信の再生回数は毎回1500回程で、こちらはミミックの約10分の1の数字だ。簡単に言えば分かり易く失敗している部類のVTuberという事になる。

長年活動していて数的にこのレベルを出しているVTuberというのは普通極度にやる気がないとか人としてどこかおかしく出役に向かないとか、色んな意味で気持ちが悪いとか言ってみれば事故みたいな様相を呈しているのが普通だが東雲は至ってまともだ。配信でたまにオリジナリティを出して意味不明な企画に挑んでいる時は結構怖いし闇のような物を感じるが、素直な人間なので雇われた上で上役に注意されればすぐにやらなくなるだろう。その点を除けば結構いい素材だ。声や喋り方、モデルも含めて分かり易く男を感化するタイプだし若いのに穏やかでお行儀がいい。配信でのトークスキルは至って並だが並に喋れるというのはホロライブまで視野を広げてみても結構凄い事だ。激辛を食わすとか罰ゲームでホラゲをやらすとか、Among usで同僚V皆でつつき回すとかしていい反応が出るか試してみるとまた新しい一面が見つかるかも知れない。

東雲がVとして最低ラインを満たした、まあまあいいVであるにも関わらずここまで売れていないのはひとえに有力な他Vとの繫がりを築けていないからだ。「まあまあ能力のある」「若いけど性格がよくてちゃんとしてる」だけの単体Vなんてこのご時世わざわざ選んで見て貰える訳がない。東雲にとって「繋がりのある有力なV」というのは他でもなくぽこピーだが、鬼畜な兄さん姉さんがこの4年「東雲は24にだけ呼んでおけば十分」と決め込んで放置を貫いたせいで視聴者は東雲を「ぽこピーと関係の深いV」とは認識していない。ミミックを助けて東雲を助けない理由をぜひ一度詳しく聞いてみたいものだが、少なくとも東雲がこんなにも埋もれているのがぽこピーのせいである事だけは間違いない。

アイドルグループにおいて「若い」というのはやはり非常に重要なポイントで、ここで言う「若い」は大体25歳未満の者の事を指すのだが、このくらいの歳の女性Vはそれ以上の者とは明らかに異質だ。彼女達は気持ちがまだ10代、つまり子供の頃を引きずっているのであらゆる場面で見せる感情の触れ方や反応の様子、立ち居振る舞いが大人とはまた別物なのだ。

これが「あくたんは赤ちゃん」と可愛がられる湊だったりホラゲ配信で事件性を感じさせる程怯えるフレンの所以だったりするのだが20代後半以降の、どの女性Vからもこんな様子は見られない。こういった子供じみた不安定さが全ての正解な訳ではもちろんないが、大変乙な物で視聴者からも好まれるので若いVはVのアイドルグループに必ず1人は欲しいところだ。ぽこピーと絡んでいる様子を見ても相性がいいようなのでぽこピープロデュースのアイドルグループの若者枠は東雲が適当だろう。

ホロライブに角巻わためというライバーがいて、優しくゆるふわな雰囲気にともすればトロいとも取れる程におっとりとしていて毒のない、お行儀のいいキャラクターが東雲とかなり似ている。声質や喋り方まで似ているので東雲をリブートしてアイドルグループの一員として迎え入れる際は角巻のプロットがそのまま応用出来るだろう。落ち着いているライバーの配信は回数が回らないと相場が決まっているが角巻もそれに漏れず、東雲もいくら大箱に入れててぇて味溢れるアイドルグループのメンバーとして売り出しても同じ道を辿るのは目に見えているのだが、こういうタイプのライバーの配信は「面白くなくて観る価値がないから回数が回らない」のではなく「中身はあるしトークや企画も面白くない訳ではないのだが中毒性や爆発力がないので何回も観る意味はない」というのが実際なので落ち着いた真人間のアイドルVライバーというのは数的に控えめでも全然ありなのだ。そして箱に所属させて同僚ライバーと親密な関係が築けた場合、コラボやプライベートでの良質な関わりをそのライバーの価値として売り出していく事が可能になる。ホロライブの地味め・単体での見所少なめのライバーの勝負所はそこで、結果ほとんどのライバーが勝利を収め各々が独自の居場所と役割を見つける事が出来ている。東雲にもそんな戦い方をするチャンスがあってもいい筈だ。




【 アイドルプロデュースまとめ 】
✔ 上記3名のみを組ませた座組だと質は良くてもパンチのない、アイドルファンに受けにくい形のグループになってしまうだろう。ホロライブに倣って仮に5人組のグループにするとした場合、後の2人は少々素行が悪かったり人格に難があってもいいので分かり易くて爆発力のあるキャラクターを採用するのが望ましい。

ホロライブ三期の宝鐘だとか六期の沙花叉、0期のさくらみこロボ子、にじさんじだと椎名フレン文野辺りが好例だろうか。ホロライブ1期や「ゲーマーズ」、5期辺りを見れば分かる通り分かり易い目玉がいないアイドルグループは構成しているメンバーそれぞれがそこそこ良質でも盛り上がりに欠ける。もちひよこ以下3名は皆粒揃いだがアイドル系ライバーとして最も再生回数が回るタイプではない。男に媚びているとも取れる程あざと可愛い、センシティブなネタを好みストレートにエロい、小学生よりバカ、非常識で不潔、アイドル系Vの花形はいつだってそんな分かり易いプロットをした者が務めている。またそういった者が場にいなければつっ込み属性のVやまともな人格をしたVの良さが十分に引き立てられないという側面もある。富士葵×キクノジョーのまともな者2人だけの組み合わせを見てもそれは明らかだろう。

分かり易さで言えばモデルに拘る事も大事だ。アイドル系ライバーはモデルさえ良ければ売れる程簡単な物ではないがモデルのレベルが最低ラインを満たしていなければ端から見ても貰えない。ホロライブ0期生ロボ子と6期生沙花叉は大体同じ声で同じような喋り方、どちらも同じポンコツ属性だがモデルのデザインや質の差が二人の明暗をあまりにも大きく分けている。「ぽこピー、アイドルプロデュース本気でやる気だな」と世間に初見で認識して貰う為にもメンバー全員のモデルを最先端でポップなデザインに刷新するべきだ。

もちひよこ以下3名の中でモデルの面で最悪だなと思うのはもちひよこだ。あまりにシンプル過ぎるデザインには一切の引っ掛かりがなく、髪型も髪色も中途半端過ぎて何の引きもない。アイドル系のVが現環境でこれでは全く話にならず、活動に対するやる気を疑われても仕方がないレベルだ。ロリ属性や紫髪のツインテール等のプロットはそのままでいいとしても大幅な整形や描き込みが必要だし衣装も今の何倍も派手で豪華にデザインして丁度いいぐらいだろう。

富士葵の清楚系女子高生のプロットはこれ以上ないぐらい本人に合っていて、モデルの質も高いのでこのまま流用出来ればどんなにいいかと思うが富士は今の企業から抜けた時点で名前もモデルも剥奪されるのでこれは叶わない。今の富士のモデルとイメージが共通するようなモデル・キャラ設定で転生させる必要が出てくるが「青色」という色ベースのキャラ設定がこのご時世古臭く、「富士山」というのも若めの女子ライバーのモチーフとしては最早意味が分からないので転生してキャラ設定ごとリセット出来るのはむしろ好都合かも知れない。今富士の使っている3Dモデルというのは非常に高性能で大層値が張りそうだが動きが重要な「VTuber」と違って配信勢の「Vライバー」は2Dモデルで十分なので刷新するとしても比較的安価で行う事が出来るだろう。

東雲の金髪ロングのゆるふわ女子というプロットはかなりいい。今使っているモデルは質の意味で駄目だがデザイン自体はデビューから何年も経った今でも非常にキャッチーだ。全身を映すとロングスカートの森ガールファッション(死語)をしているがこの辺りもモデルの顔や中の人のキャラとの統一感があって非常にいい。ホロライブ角巻わためを参考にモデルの質を上げて別衣装やオプションパーツでバリエーションを増やせば立派な花形Vの出来上がりだ。

3人共シンプルな「人間モチーフ」なのがこのご時世没個性過ぎて死亡フラグな気もするが、人間モチーフは動物モチーフや特殊な設定を付けられた者と違って衣装やパーツで時勢に対応していけるのが強みだ。戌神ころねの垂れた犬耳やさくらみこの「ピンク髪の巫女設定」のような、時代が変わってダサくなった上に何の役にも立たず、しかも取り外しの利かない無用の長物と比べると汎用性に優れるシンプルな人間設定は思いの外強い。箱プロデュースアイドルの第一弾はシンプルでベーシックなプロットと相場は決まっているし、後は中の人がときのそら夏色まつりではなく大空スバル湊あくあになれるよう身の部分で切磋琢磨していけばいいのではないだろうか。

ここで挙げたもちひよこ以下の3名が、こういったホロライブ的アイドルプロデュースをもちかけられた場合、嫌がる筈がない。V業界最先端の女性らしさを生かしたアイドル売り、しかも信頼のおける成功者であり親友でもあるぽこピーの拡散力と資金力の後ろ盾も付いている。VTuberこそV業界に関して不勉強、という変な法則があるので3人共大手所属ライバーの配信など見ていないと思うがホロライブの仕組みと内部のキラキラ生き生きとした空気を知れば必ず同じことがやりたくなる。そしてこの3人は実力的にそれが可能だ。

大手とそこに所属しているライバーの、活動における取り分は大体どこも折版だと聞いた事がある。YouTubeの広告費やスパチャ、グッズ・ボイス販売の収益等何もかも折版にして足りない分は基本給みたいな感じで渡して最低でも手取り25万も稼げるようにしておけば3人共喜んで前向きに活動するのではないだろうか。

東雲以外は年齢的に若いのも今が最後、アイドルとしては最後の起死回生のチャンスで「ぽこピーの企業化におけるファーストワーク」という絶対に失敗出来ない事情も絡んでいる。ライバー同士一蓮托生の運命共同体同士手と手を取り合って毎日のように連絡を取り合い協力し合い、それが多大な「てぇてぇ」を生み出しYouTube上に良質な切り抜きが量産されるようになり皆が一様に「休みたくない、休みたくない」と常時口癖のようにぼやくようになったらそれがぽこピーのアイドルグループプロデュースが軌道に乗った証だ。ぽんぽこは選り取り見取りの可愛子ちゃん達に企画を提供して時にはその輪に混ざり、陰キャ兄と2人きりなどという地獄のような座組一択の苦しみから抜け出す事が出来、ピーナッツくんはアイドルグループの楽曲提供という新しい分野に挑戦してクリエイターとしての成長のチャンスが得られる。これ以上ない案ではないか。

私はこの度の「ぽこピープロデュース」で集まった3人がどんなVか知らないが「ぽこピーが誰かをプロデュースして引き上げてやりたがっている事」と「でも失敗が怖いので安全策として無名のVを選んでいる」という2点だけはよく分かった。ぽこピーが度々見せるこういったゆとり系小市民特有のイモ引き癖にはもういい加減うんざりだがVのアイドルグループをプロデュースする事を怖がる必要というのはそもそもないのだ。

ここまで散々言っている通り、アイドルV成功の方程式というのはホロライブがはっきりと分かる形で提示してくれていてその後追いが出来ている企業というのはまだ業界のどこにもいない。「ホロライブ成功の方程式を丸のまま流用してぽこピーの独自性も上乗せする」という事を今本腰を入れてやれば失敗などあり得ない。初期費用も今のぽこピーの収益なら痛くも痒くもない。プロデュース対象のモデルの一新や機材の準備等を含めても一人当たりぽこピーの着ぐるみ一体分にもならない程だろう。現状ぽこピーにとってこんなにもハードルが低く勝ちの目まで見え見えな活動方針を怖がらなければならないのは2人が業界に関して余りにも不勉強だからだ。ちょっと訓練すれば誰にでも出来るようになる仕事を誰かに任せる仕組みを作る事を怠り、変わり映えのしない仕事を連綿と続ける日々の安心感に浸って次策の為の業界研究をサボっているからこんな醜態を晒す事になる。今年に入ってからのぽこピーは本当にいつも、常に何かしらダサい。

盲目的にビビり散らかしていたずらに時間を過ごしているうちにホロライブ的アイドルプロデュースはどこかの企業が先に流用して成功してしまうかも知れないし、信頼関係のある優良なプロデュース対象達は年老いてアイドルどころではなくなってしまうし、ぽこピーのオワコン化もいつ訪れるか分からなく「ぽこピーが絡んだ動画は必ず初動で3万回程は回る」という強過ぎる拡散能力もいつ失われるか分からない。そうなってからでは全てが手遅れだ。それが分かっても猶動かず動画の編集が大事で手が離せないんです、と言うなら本当にバカなんですねと言う他ない。



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