【ホロライブレビュー.03】C-2《宝鐘御殿》include:宝鐘マリン

VTuber


【①.宝鐘の金を狙う、宝鐘の不届きな実父】

【➁.直接金を与える以外にも、売れたタレントが家族に利益をもたらす方法はある】

【③.売れたホロメンはこれまでより大きなステージで、スケールの大きな活動を行うべき】



絵に描いたようなクソ親父

✔ 宝鐘が活動によって得た収益を、宝鐘の実父が以前から狙っているようだ。事業への投資をねだったり(平たく言えば借金の相談)ローンの返済を頼んだり、果ては別荘を買えだとか言っていた話が出ているが、相変わらず絵に描いたようなクソ親父で笑う。勤務先の若手女子社員に「今日アノ日か?」などと尋ねる癖があるエピソードも出ていたが、こんな人間が令和の時代にまだ存在している事実が信じられない。私のようなまともな人間にとってははよ死ね老害としか思えない人種だが、このクソ親父が宝鐘の特異性を育んだ事もまた事実。クソみたいな彼にもやはり一定の存在価値が…と思い直しそうになるが、よく考えてみると宝鐘はもう立派に育って出来上がり、完成してしまったのだから彼は最早用無しで、やはり要らない人間だ。はよ死ね老害。宝鐘の父に対してはその言葉以外ない。

以前から宝鐘のエピソードに出てくる宝鐘父の言動を聞いていると、どうやら彼は宝鐘の貯金を狙ってあれこれ画策しているようだ。


バカ親千万

✔ 0:09~ 潤沢な収益を得ている事に目を付け、宝鐘に度々金の無心をしている事が窺えるエピソード。ローンはまだ分かるが「別荘買ってくれ」は頭がおかしい。冗談めかした軽い無心を日々続け、宝鐘の気持ちが動く日を待っている様子だ。正に恥知らずのクソ親父。

どうでもいい話だが続く「片道四時間半の、東京の自宅まで送って貰った話」の気持ち悪さはどうだろう。新幹線の駅まで送って貰う途中にノリで決定した話らしいが、新幹線を予約した上で車移動に切り替える意味が無いし、特に理由もなく四時間半の労働を強いる意味も分からないし、それを受け入れる気持ちも分からない。DQNの家とは皆こんな感じなのだろうか。


✔ 48:03~ 父親に投資をねだられたエピソード。「事業に投資してくれ」という名目で度々無心してきているようだが、要するに金利を取られない身内からの借金にあやかりたいだけだろう。

宝鐘の親父は只のアホなので、隣の寺田心くんの言う通りまとまった金をポンと渡すような事は絶対にしてはいけない。まとまった金を渡せば倍にして返す事が出来るような人間は、もっと若い頃に目に見えた成果の一つや二つ上げている筈だが、実業家だとか社長であるとか、そういったエピソードは宝鐘の父に関しては全く聞かれない。


✔ 4:36~ DQNならではと言えばDQNに失礼になる程の、常軌を逸したエピソード。こんなおっさんにまとまった金を投資して成果を上げられる訳がない。

この会話は宝鐘が、父の運転する車に乗って同人ショップをハシゴしている時に交わされた物らしいが、その状況も何なのと思ってしまう。愛知郊外の一般家庭には日本人基準の常識が存在しないのだろうか。


✔ 25:15~ 姉の上京計画を伝えた際、少しだけ語られた「宝鐘父がついでに上京したがった話」。娘のオファーを受けて上京する姉に付いて来たがるところを見ると、愛知の方では大した仕事をしておらず、要職を得たりもしていない感じだろう。

宝鐘の父は、恐らく宝鐘の貯め込んだ潤沢な資金に目を付け、それを元手に何かやりたがっている。バカだからローンを肩代わりしろとかまとまった金を貸せだとか、別荘を買えとか直接的な事しか言えていないようだが、宝鐘の金を元手にして宝鐘父が利を得る方法は、他にない訳ではない。


売れた芸能人が次にやる事

✔ 大手企業に所属し売り込んで貰うという形式を取っている以上、VTuberもタレントの一種だ。テレビ地上波を舞台とする実写版タレントが成功を収め、一定以上の知名度と収入を得た時、それを元手に新規事業に手を出す事も少なくない。

飲食系なら「炭火焼肉たむら」、「つるとんたん」、かつては「焼肉小倉優子」などという物もあったが、宝鐘をオーナーに据え、開店時の出資と知名度を利用した継続的な拡散を担い、実質的な事業の取り回しは全て父親に任せるという形でなら宝鐘の資産を父親の利益に、一番健全な形で変換する事が出来るだろう。

姉を上京させる話をする中で「①雇い主である宝鐘の方がいつまでこの仕事を続けられるか分からない、だから父と姉の両方を呼び寄せる事は出来ない」という話と「➁姉がいつクビにされるか分からないから上京はやめておくと言った」という話の二つが出ていたが、宝鐘が今の知名度と資産を利用して新規事業を開拓し、父と姉にその切り盛りを任せるのならこの二つの懸念点は解消される。また事業を通して宝鐘自体の収入も増える為、VTuberという先の見えない仕事がこけた時の為の保身にもなる。

宝鐘父に言われるがまま、まとまった額の出資を行うのがマズいのは、宝鐘の父が事業の取り回しに関して無能の線が濃いからだ。宝鐘の金と名前を使って事業をやらせると「宮迫の牛宮城ってあるやろ。あれの横に宝鐘城ゆう高級焼き肉店建ててな…」とか、多分彼はその程度の案しか出せない。

だから宝鐘自身が「宝鐘マリン」の名を冠せば集客が見込めるような事業に当たりを付けた上で、プロのコンサルを雇って事業の形態から営業方法まで全てを決め開業した上で、切り盛りの総責任者に宝鐘父を置き、マニュアルに従わせる形が最も堅いだろう。「宝鐘マリンプロデュース」の名を冠した新規ビジネスは、普通に考えれば成功する。その総責任者、言ってみればその事業に関しては社長の立場になる宝鐘父には、今とは比べ物にならない額の実入りが見込める。宝鐘の金を自分の利益に変換したいのなら、直接恵んで貰うのではなくそれを元手にした事業で存分に働いて、稼いだ上でローン返済でも別荘購入でも好きな事をやりなさい、という話だ。


名前を使えない代わりに

✔ この話には一つ問題があって、それは宝鐘が個人で事業を始める場合「宝鐘マリン」の名前は使えない、という事だ。VTuberもこれだけ稼いでいるのだから、個人的に事業を始めて「焼肉小倉優子」と同じレベルででかでかと名前を使う流れが出来ていい頃だと思うが、今のところ大手所属のVが個人的な事業にその名を堂々と使った例はない。だから個人的に事業を始めて「宝鐘マリンプロデュース」の形で名前を使いたいんです、という事務所への打診はきっとまかり通らない。

ここは適切な代役を立てて顔役を肩代わりさせるのが得策だろう。宝鐘の代役であれば詩緑MIMI…ではなく、「みかりん」という過去ニコニコで活躍した絵描きの女に務めさせるのがいいのではないだろうか。2019年頃に潜伏して人前に姿を現さなくなったが、非常に有能な人間なので「みかりんプロデュース」の形で新規事業を興せば「宝鐘マリンプロデュース」とまではいかなくても多大な集客が見込める。みかりんが、みかりんのアカウントで店の宣伝をする生放送を継続して行い、店を訪れた客にはみかりんのイラスト入りポストカード等が特典として配られる。余程適当にやらない限りこの事業は絶対に成功する。

少々手前勝手で姑息な手段のようにも思えるが、白銀が日南という女に頼り、夏色が佐藤希に頼って配信にポップアップストアにとやっていて宝鐘だけ何でそれをやっちゃダメなのという話で、現時点だと充分まかり通るラインだろう。ただ会社が渋々黙認しているだけであろうこういった類の活動は、そのうち取り締まりが始まる恐れがある。やるのならなるべく早いうちがいいだろう。


売れた奴は表に出ろ

✔ 近頃宝鐘は配信態度にハリが出て、以前より元気に活動しているように見えるが、これでもまだ裏ではヘラっていたりするのだろうか。天音との関係を見直す事、事務所外のライバーとのコラボを意識的に行う事、そして姉を雇って新しい形態で活動に臨む計画を立てる事で元気になったのだとしたら、宝鐘はきっとどこかで、今までとは違った新しい活動・新しい体制を求めていたのだろう。傍目に見ても、宝鐘が事務所の中で出来る事はもうほとんど残っていない。事務所の中で最大級の成功を収めたなら次はスケールアップして事務所の外へ、現実世界へと活動の幅を広げ、これまでの活動の粗を見直して細かく手直しする事にも余念がないのなら、それは一見型破りに見えても非常に真っ当で、王道なステップの踏み方と言える。

ホロライブは業界で最も質のいい箱だが、それだけに所属ライバーは箱の中に引き籠りがちだ。男と絡んだりにじライバーとゲームをしに出掛けたりしているのは基本的に皆負け組ホロメン、借り手の無い物件や集客に困った宿泊施設がペットをOKにするように、売れないアイドルが脱ぐように、妥協と模索の意志で彼女達は外に出ている訳だが、それも手伝って箱の外からのホロライブのイメージは、決して良くない。「アイドル」を掲げて閉じ籠る以上どうせ女共が色を売ってるだけ、笑いも面白味もどうせない、出てくるライバーはしょうもないのばっかり、ほらやっぱりな、といった具合に。

ホロライブ以外の領域に付いているリスナーの、ホロライブに対するイメージを変えさせこちら側に引き入れる、それが恐らくホロライブの次のステージだ。にじさんじは死んだ箱で、個人勢はぽこピーのネタ切れを最後に、もう終わっている。彼らに付いているリスナーがVTuberというジャンル自体に失望して去ってしまう前に、実のあるコラボを繰り返しリスナーを引き受ける舵取りを、ホロライブは急ぎ行うべきだ。宝鐘が事務所外に出て仕事をする事に意欲を出しているようだが、こんな事は一人でやってもどうせ実らない。大空や兎田や、さくらみこ等の主力を外に駆り出し、事務所一丸となってリスナーの獲得に当たる必要があるし、彼女達も事務所の中で出来る事はやり尽くし、丁度今後の方針を見失って困っているようだ。大きく成長したライバーにはさらに大きな仕事を、さらに大きなステージを、当たり前と言えば当たり前の話と言える。

箱の枠を超えるどころか現実世界にまで手を入れ始めた宝鐘は、潤沢な資金と高い知名度を元手に、家族の手を借りて何か新しい事を始めるかも知れない。DQN一家による人気商売の家族経営…俗過ぎて嫌になってしまうが、父もファンも宝鐘も、全員に利があるのなら何でもやればいいんじゃないだろうか。

事業に成功した芸能人家族は往々にして家族住まいの大豪邸を建てるものだが、東京のそこそこの土地か愛知にでも、いつの日か宝鐘家の家族経営の賜物、「宝鐘御殿」が建つ日は来るのだろうか。バカな親父の性格を反映してバカみたいにバカでかく、宝鐘への感謝の意を表して全面朱塗りの下品な大豪邸……嫌過ぎる。


タイトルとURLをコピーしました