【ホロライブレビュー.03】D-10《あくたんと真逆の属性の君へ》include:大空スバル、宝鐘マリン、湊あくあ

VTuber


【①.大空の凄過ぎるダンス、何?】

【➁.大空の可愛い過ぎなアイドルムーブ、何?】

【③.強力なカリスマを持って率いず、巨大なエネルギーを細かな技術の習得に使い、好意的で有力な協力者には梨の礫。大空スバルはバカの極み】




リーダー下手過ぎ、大空先輩

✔ 配信業に従事する者の基本すら踏襲出来ていない同僚達に注意もアドバイスもしない大空は彼女達との友達としての関係が崩れる事を恐れてそうしている訳だが、そんな大空には今恐らく事務所外にまともな人間関係が無く、これまでの人生で今のように多数の友人に囲まれ安心と安定を持って生活出来た例が無いのではないかと思う。プライベートの大空は地味で大人しくて自己表現は抑え気味だと言うが大空スバルからそれらを奪ってしまうとただの変な人になってしまう。エピソードトークに登場するホロライブ外の一般人は皆示し合わせたかのように大空を舐めて乱暴に扱い、学生時代には虐めに晒された経験もあるという。

アラサーにして今大空は人生で一番の青春を謳歌している。同僚に対して過剰に優しく、本人達に損をさせてでも事実を隠し立てしようとするのは人生で初めて得た幸せな人間関係を間違っても損ないたくない事と、初めての経験なだけに人やその集合体の正しい守り方が分からないせいだろう。団体の長として見ると大空は明らかに管理し慣れていない・・・・・・・・・し、上に立ち慣れていない・・・・・・・・・・

これ一つ取っても大空はとても情けなく色んな意味でズレてもいる訳だが、大空がおかしいのはこの点だけではない。


大空スバルのクソダサムーブその④.バカ、狭量、見当違い。

✔ 30:20~ 先日開催された大型イベントのオープニングアクトでの模様。他の三人と比べて大空だけ動きが違うのが分かるだろうか。脚は常に内股、両腕をハの字に開きピョンピョンと跳ねる動きはふざけている訳ではなく実費で教室通いまでして手に入れた大空なりのアイドル的所作だ。アヒージョ以外は全員画面の前で吹き出していると思うが横の三人と比べて観ると一人だけプロ意識が飛び抜けている事が分かる。

「飛び抜けたプロ意識を持っている」にも関わらず「バカで滑稽で見当違い」この二点をよく覚えておいて欲しい。


✔ 9:05~ 「ノエルなりの~」と言いながら両腕で白銀を示す動作から始まって両拳をグルグルと巻き取り、白銀の発言に引いて両手で顔を覆うまでの一連の、三つの動作がどれもすごく可愛い事に注目。これも全て大空が独自の訓練で会得したアイドルムーブだ。

たまにしかないフルトラ撮影の為に自発的に教室通いまでしてこういった所作を会得するモチベーションはやはりホロライブの中でも頭抜けているし、これらの動作が可愛くないとも、全く効果が無いとも私は言わない。

しかしホロライブには湊あくあっていう人が居るんだけど、知ってる?という話である。夜空だとか百鬼だとか、兎田だとか沙花叉みたいなアイドルらしいアイドルが居て、こういう動きはあっち系の人達の物だと思うんだけどなんで180度逆の属性の君がやろうと思ったのと尋ねてみたい。どんなにキャピキャピ動いても口から出るのはバ美肉の断末魔みたいな声なのに、完成した画を観てその不協和音に違和感は感じなかったの、と。

そもそもホロリスはホロメンにこの類の人工臭い動きを求めていない。座った時に脚を開くだとか閉じるだとか、ちょっとした動きにリズム感や運動神経の不足が感じられたりだとか、そういった中の人の隠された素の部分が意図せずポロリしてしまった瞬間こそがVのリスナーを喜ばせる。習って習得した動きなら他の誰かでも努力次第で同じように出来てしまうという事で、個性の封殺と言ってもいいかも知れない。この件に関して言えば大空の努力は無駄だが、視野が狭くて客観性に乏しい大空がその事実に気付く事はこの先もずっとないだろう。

「おネエの方が本物の女性よりずっと女性らしい」とよく言う。それはそもそも女性として生まれた上で女性として生きたかった元・男性達の健気な努力の賜物な訳だが、フルトラのキャピキャピした大空を見るといつも彼ら……彼女達の事を思い出す。


✔ 0:57~ 2022年年末に公開された「ホロライブシャッフルメドレー」大空のパート。多数のホロメンが登場するMVだが大空のダンスだけ群を抜いてキレている事が確認出来るだろう。これもやはり自主的に教室に通う事で獲得したスキルで抜きんでたプロ意識の賜物であり、やっぱりお前バカなん?と詰めたくなるシーンでもある。

リスナーの誰も大空にダンスを求めないし、大空がキレキレのダンスを披露しても映えないし、跳ねない。Vタレのこの類のパフォーマンスは「らしさ」が肝だ。マリ箱がとんでもなくバズったのも、星街が本格派歌唱特化型Vとして大成したのも二人が活動開始以来丹念に積み上げた「らしさ」に後押しされての事に他ならない。キレキレのダンス、そしてブリブリのアイドルムーブは「大空スバルらしさ」に含まれるだろうか?そのVらしくない事はいくらやってもリスナーは反応出来ない。「アイドルだからカワイイ動き」「アイドルだからダンス頑張る」そんな脊髄反射の猛ダッシュの結果会得したのがこの二つの虚無特技だ。


✔ 2:14~ シャッフルメドレーで大空が歌った「リリカルMonster」を歌う本家白銀。リリカルMonsterは白銀の持ち曲だが大空に比べるとフリが簡易的で動きも全くキレない。シャッフルメドレーのリリカルMonsterのフリはダンス上級者の大空に合わせて改訂された物だろう。

で、それが何?という話。本家の白銀よりキレキレで複合的なダンスをする為にあんたは活動頑張ってんの?という話でもある。能力やモチベや活動にかけるエネルギーを見ても、どう考えても大空はそんな細かい所を細々と頑張るタイプのライバーではない。卍解した巨大な斬魄刀でお造りをこしらえるが如く間抜けな活動、バカ過ぎて全く笑えない。


✔ 0:15~ シャッフルメドレーの一つ前のパートで大空の衣装に身を包み、とても楽しそうに大空の持ち曲を歌う白銀。大空の本当の功績はこっちだ。

「白銀が大空に心酔している」というノエスバの関係を知っているホロライブリスナーが観るとノエル良かったな、と涙を滲ませる程多幸感に包まれたパートだが白銀をこうさせた・・・・・のは大空だし、「前提を知っていてこそ本当の意味で楽しめる」という高次元でファンサービス色の強い作品にこの動画が仕上がったのもやはり大空の日々の活動の賜物だ。

この動画は数々のカップリングと関係性を下敷きにして製作された物だが、ホロライブにそういった物が絶えず生まれ続けている流れを作ったのがそもそも大空、今もその流れを誰よりも励行しているのが大空だという事を踏まえるとこの動画に登場する全てのカップリングの誕生が大空の功績と言えるし、それをテーマに作られたこの動画も大空の功績だし、さらに言えばこの動画のような「てぇてぇ」を基調にしたセールスで大成したホロライブ自体大空の功績と言える。

そこまでを踏まえてブリブリのアイドルムーブやキレキレのダンス、最近傾倒している英語学習のような他の誰かにやらせておけばいいようなスキルの習得に必死になっている大空を見てどう思うだろうか。バカの極みだと思わないだろうか。大空はバカの極みなのだ。

大空の使命はこの空間・・・・この流れ・・・・をより多くのより広い場所で、よりたくさんのVを巻き込んで広げていく事にある。手始めに個人勢、次いでにじさんじ、最後には諸企業勢と海外Vまでもを今のホロライブと同じカラー・同じクオリティに染め上げた時、V界は次のステージへと進む事になる。それは現状素人と新興地下アイドルの詰め合わせでしかないVTuberというジャンル自体を、他の真っ当な芸能職と横並びの位置へと押し上げる極めて重要な作業だ。

細々としたスキルの習得に日々を費やす事以外にも大空が大きなスケールで物を考えられていない事が窺えるシーンは頻発される。


✔ 0:53~ 如何に擦り合わせを行っても延々距離の縮まらない宝鐘との関係。2022年夏のコラボだが配信中本気で空気がピリつく場面が散見される。最終的にハグで距離が縮まった風だったが配信が終わればすぐに元の距離感に。

宝鐘は常識人系で健康的な大空とは「真逆の属性」の事務所、または業界で「最強のVTuber」だ。そんな人物が大空と仲良くしたがっている事が自分と事務所の今後にとってどれ程の超絶大爆アドか、大空は全く気が付いていない。

「宝鐘が大空と全く違うタイプである」のならそれは宝鐘と繋がっていれば「大空には攻めきれないジャンル・領域・VTuberを宝鐘に攻略させる事が出来る」という事でもあり、その恩恵を事務所や大空自身が共有出来るという事でもある。例えばにじさんじとホロライブを太いパイプで繋いで互いの箱が保有するリスナー同士を循環させ合うような協力関係を築きたい場合星川のようなDQN系の大型ライバーも懐柔する必要があり、それは宝鐘や宝鐘と組む事でシナジーを発揮出来る同じDQN系のホロメンに任せた方が圧倒的に効率がいい。

またホロライブの中にも大空より宝鐘と繋がった方がシナジーを期待出来るライバーは何人も居て、そっち系の世話は概ね宝鐘に任せて大空はより適性のあるホロメンとの関わりに時間を割く、という役割分担を行う事も出来る。「自分とは違うタイプで強力な協力者」というのは団体の運営と成長に最も欠かせないパズルのピースだ。


タイトルとURLをコピーしました