【①.繋がった人に利益をもたらせる人は、繋がる相手を精査する必要がある】
【➁.不知火フレアの念能力みたいなやつ】
【③.「乗り手が必要なタイプの念能力者」みたいな天音】
【④.活動にかける想いが本物なら、繋がって協力し合える相手、繋がって質のいい仕事が出来る相手を選ぶのが普通。大空はやはりどこかおかしい】
✔ 大空の「人間関係のさらなる拡大」を妨げているのが「手が足りない」という問題なのであれば、単純な話「大空の人間関係の拡大を助けてくれる人員を用立てる」事が解決策になる。30人程居るホロメンのうち5人程度と濃密な関係を築く事が精一杯なのであれば、大空と繋がった上で大空に近い働きかけを事務所の中で行ってくれるホロメンが5人程居れば事務所は綿密で有益な人間関係で満たされ健全に回る、そういうシンプルな計算だ。
大空に近い役目をこなすホロメンの事を仮に「リーダーホロメン」と呼ぶとして問題は誰にその適性があるのか、という事だ。「落ち着いていて常識的だから」とかいう表面的なイメージだけで白銀を選ぶと恐怖の銭ゲバ集団が出来て上がってしまい、「人付き合いに長けているから」という理由で雪花を選べば寄生虫を頭とした有害ホロメンの小団体が出来上がる。ここはもう少し全部のホロメンを深めに掘り下げて見た上で人選していく事が必要だ。
✔ 事務所最大級のてぇてぇユニット「不知火建設」。人付き合いに関しては受け身のさくらみこと消極的な白銀、特定のホロメンと正式に組んで根を張る事を嫌う星街、そして何の求心力もない尾丸が一所に集まって連携が組めているのは全員が等しく好意を寄せている不知火が真ん中に座って繋ぎの役割を果たしているからだ。
いつかは不知火の記事も書きたいので詳しくは省くが不知火建設の四人、特に星街や尾丸はこの「不知火建設」という空間を鈍くて総身に知恵の回りかねる社長(不知火)に代わって守る動き、例えばユニットで当たる企画の立案や収録の場での盛り上げ等に暇がない。尾丸は小手先と勢いで何とかして最低限の仕事をしたら即撤退する日和見だし、星街は自分以外の何かの為に動く事が出来ないさもしい人だ。不知火と関わった時だけこの二人は本来のポテンシャルを超えた働きを見せる。
《白上フブキが五人居たとて》でも書いた事だが、不知火には関わったホロメンをおかしくしてしまう、常時発動型の超能力的な何かがある。それが具体的に何なのか、どういう道筋で他人に作用しているのかは私程人を観察する能力に秀でた人間を持ってしても未だ全く分からないのだが、不知火に懐柔された人間の余りの変わり様を見るとその強力さと特異さだけはとにかくよく分かる。人と繋がって人を活かす事に限定して言うなら不知火は大空を明らかに凌いでいる。
✔ 3:06~ ホロライブ恒例のMinecraft夏祭りで死角から不知火を狙撃して遊ぶ星街。
星街が「好きな人にちょっかいをかける事で気を引き、こちらを見て貰えた事ではしゃいでいる女児」と化しているのが分かるだろうか。普段斜に構えて隙を見せず、誰と付き合う時でも上手を譲らない事に全神経を集中させるサイコパス(笑)星街が不知火には尻尾を振って腹を見せて喜んでいる。簡単に言ってしまうと星街は我を忘れてポージングを崩してしまう程不知火の事が好きだし、ホロライブでたった一人不知火の事だけは上手の人間と認めているという事だ。この込み入っていてやっかいな星街という女をこうさせてしまえる不知火はやっぱり普通ではない。
✔ ずんずんと人に歩み寄りがっつりと肩を組み、君いいよね好きだわやっぱりいいよねとパワータイプなコミュニケーションを行う大空は言ってみれば「動の人間関係構築強者」だがただそこに居て笑っているだけで人を惹き付けおかしくしてしまう不知火は「静の人間関係構築強者」、導き出している結果は似ているようでもタイプはまるっきり逆だ。
《宝鐘のいないホロライブで》の記事でも書いたことだが「自分には出来ないやり方で自分には手の付けられない何かを攻略してしまえる、自分とは反対のタイプで味方」が極めて重要な事に異論の余地はない。大空が不知火にまともに目を向けた事があるのかどうかがまず疑問だし、見ていたのだとしたら「こいつすげえ、味方に欲しい」と思えないのは見る目が無さ過ぎる。大空と不知火が組んだ上で手分けして当たれば人間関係にあぶれるホロメンは必ずその数を減らす筈だ。
サシでラーメンを食べに行く「ラーメンバー」に30人強いるホロメン全員を誘うのが無理なのであれば手が回らない分は不知火に誘わせる手もある。大空がアサルトライフルを構えて同僚をラーメンに誘った次の日には不知火が青龍刀を振りかざして同僚を寿司に誘う、そのくらいの連携があってもいい。
不知火の問題点は自他共に認めるザコ中のザコでホロリスに全く認めて貰えておらず、大空の「ラーメンバー」の配信のような突飛で自由な行動を取り辛いという事だが、それは大空が普段から不知火と絡んで猫又や大神のようなレベルで箱内に拡散しておいてやれば解決出来る。日頃努めて世話をしておいてやる事で「ちょっと今日銃で脅してメンバーラーメンに誘うから、お前明日青龍刀で寿司な」と指示出来る、もしくは「昨日の銃でラーメン誘うやつ面白かったから自分今日青龍刀で寿司いいすか」と向こうから提案出来る程の関係を作っておく、これが活動に有意義に働く人間関係の構築だし、「先輩と後輩」という関係性の正しい使い方だし、「人間関係にかける手が足りなくなった」大空が「人を使って人間関係をさらに拡大させていく」方法でもある。
そんな事も考えずにただ「好き」「合う」だけで人付き合いを決めてしまう大空、しょうもなさすぎないだろうか。こんなにも賢い案を息を吐くように思いつけてしまう私からすればアヒルどころか虫けらに見えてしまう。
✔ 36:49~ 天音の「ママ」であるイラストレーターのおしおしお氏に気付かれるまで巨乳の天音のイラストを描き続ける配信。天音と宝鐘はとにかくシナジーがなくててぇてぇも何もあったもんじゃない組み合わせだがどちら共が笑いの技量に優れ、お笑い色の強い掛け合いだけはハイレベルで面白い。
上に挙げた配信の「誰の胸がキャンバスや」というツッコミの芸術点の高さには舌を巻く。「肌色面積が無くてジャージの青色一色で全然巨乳じゃないでしょ、まるで青空みたいに青一色でしょ」という宝鐘のアピールに「人の胸をキャンバスにして青空を描くんじゃねぇ」とまた別の、貧乳を想起させる物(真っ白で真っ平で何もないキャンバス)を持ってきて声色を抑えて鋭くツッコむ、この芸当は並大抵の20代女子に出来る物ではない。あまりの精度の高さに笑いに厳しい宝鐘も膝に来る程ウケている。
大空には笑いの基礎を押さえたこの手のムーブがほとんど出来ない。だからずっと声量と言い方でごまかしているし、ちょっと知的難易度の高い局面にさしかかるとすぐに口が回らなくなる。いつまでも身内の同僚やリスナーに甘えていないで大空もこの手のテクニックを真剣に学んだ方がいい。「面白いVTuber」という看板を背負っている大空にとってそれは英語やダンスよりずっと身に付ける価値のある技能だ。
ついでに言うなら宝鐘も笑いに秀でているし、また笑いに厳しい人でもあるので宝鐘と天音の二人を同時に相手取って笑いで対等に殴り合えるようにコラボ等で何度でも直接絡むのがいいだろう。「お笑い強者に勉強させて頂くべく、胸を借りに行く」という意識で赴けば「ノリが合わない」などという不平不満は出ない筈だ。
✔ 天音は企画力においてもホロライブで指折りに優れ、また自分で立ち上げた企画に自分で入り込んで芸達者な器用さで盛り上げていく事が出来る。日々物陰からひっそりと人を観察しており、「誰をどんな企画に、どんな役割で割り振れば盛り上げることが出来るか」というビジョンを描く事も得意だ。
問題は天音は人間関係に乏しく、企画を立てて人を適切に割り振る能力はあっても呼べる人間自体が少なくその能力を半分も活かせない、また企画の詰めが甘く進行中も断行力、企画を最後までイメージ通り断固やり切る力に乏しい側面がある事だが、それは大空のような人間関係が豊かで企画を最後までやり遂げる事に長けたパワーのある人間が横に居れば解決する。つまり大空は天音に欠けてしまっている部分を全体的に補う事が出来る。
優良な大型企画は事務所を盛り上げライバー同士の関係性を促進させ、埋もれているホロメンの新たな魅力を発掘する事にも繋がる。天音のように発想力と創造性のある人間は至らない部分を補う手間をかけてでも活性化させてやる価値がある。
✔ 14:32~ 箱外のVも混合で行われたMinecraftのイベントに参加した天音、を同じチームの沙花叉視点で捉えたもの。周りにいる参加者と比べて首がもげそうな程下を向いた天音の姿が確認出来る。このイベントには男性の外部のVも参加していて、男性Vとの共演を固くNGにしている天音はこうする事で自分の配信画面に男性Vが映る事を防いでいる。
あえて説明する必要のない事かも知れないが、天音は完全に病気だ。不特定多数の人様が観ていた事を思うとぞっとするようなこの画一つを取っても分かる事だが、さらに恐るべくはこうして下を向いて病気みたいな事をしている天音を天音自身の配信で確認してみると、天音はいつもと全く変わらない意気揚々とした様子でチームを仕切っている点だ。男性Vが周りにいる状況にストレスを感じてくぐもる訳でもなく内心を悟られまいと空元気をキメる訳でもなくいつもと全く変わらず、寸分違わず完全に一緒。見れば見る程不気味で異様、病気というよりバケモノじみていると言った方がいいかも知れない。
✔ 21:17~ 上の配信の同時刻帯を天音視点で見た物。開いている本で視界のほとんどが隠れている事から状況の異様さがあまり伝わってこないが(恐らく天音もこの視点で見ていたからこそ異様な行いをやめない)沙花叉視点の映像を天音側の配信での天音の音声と嚙合わせると化け物でしかない。伝説のアモアス配信のように素直に泣きを入れている方がまだ受け入れられる。
首がもげそうな程下を向いてしまう、身を置く状況への拒否感とそれを押し殺して意気揚々と仕切る天音の喋りは完全に乖離している。感情を漏らす事すら許されない過酷な発育環境が天音をこんな風にしてしまった事は明らかだが、そんな天音は感情の揺れ動きがそのまま言動に表れる大空とは真逆のタイプだと言える。
天音はこんな「化け物みたいな自分」を当然知っている。それが天音の人間関係が希薄な事の理由だし、「行っていい理由」が無ければ自分からホロメンに絡みに行かない理由だ。「こんな異常で気持ちの悪い奴(自分の事)を人様に押し付けるなんて申し訳なさ過ぎて出来ない、変な奴だと内心思われるのも辛い」という理由で天音は相手のお役に立てる理由付けがなければ人には近寄らないし、強く求められなければ一生距離を保って下から媚びるようにしか絡まないし、自由にも正直にも素直にも振舞わない。それ自体が人間の行いからかけ離れていてバケモノ感を増している事に天音は気付いていない。
かつて天音にも桐生ココという唯一「てぇてぇ」を演出出来るほど生身で関わりあえた同僚がいたが、天音と桐生の関係も元を正せば桐生が、言ってみれば自分と同じ大多数からのはぐれ者である天音にシンパシーを感じて猛アタックした事が関係性の始まりになっている。桐生を含めてすら天音は自分から人と人間関係を築きに行った例がない。時には天音が素人時代に結んだ過去の人間関係のエピソードが出たりもするが、賭けてもいいが天音が自分から築きにいった人間関係はその中に一つもないだろう。
「天音かなたというVTuberは一人では機能しない」というのは天音自身に組み込まれた最早仕様だ。桐生がやったように、最悪宝鐘や沙花叉がやっているような便利使い的な利用目的でもいいから他の誰かが一方的に距離を詰めてやらなければ天音自身も、天音の持っている才能の数々もやはり機能しない。「自分から一方的に距離を詰める」が事務所で一番上手いのは大空だ。結果天音から得られる数々の恩恵を考えれば大空がそれをしないでおく理由は基本的にない。
命すら脅かしかねない持病に悩まされた幼少時代、時代遅れのスパルタ教育に苛まれた青春時代、利他的で自分をとにかく後回しにしたがる習性、大空と天音には意外と共通項が多い。違ったのは発育過程で「自分自身でいる事」を大空は保護者から許され、天音は許されなかったという事だ。天音は今でも親から追い回される夢を見て目を覚ます事があると言う。笑いの一環として本人は話しているがとんでもない、これは虐待紛いの強烈なパワハラ・モラハラを受けて育った人間が見る夢の典型だ。
ピクミンの収集に人生をかけている呑気な親父が「お前は生まれつき間違っている」と物心付く前から洗脳をかけてくる人生も世界線が違えばあり得た、その世界線を実際に歩いて来て今ここに立っているのが天音なのだと考えれば大空にとって天音はあながち他人には思えないのではないだろうか。