【①.ときのそらにはマイクラでギルドを作るまでが精一杯。そこから先は後輩達の仕事】
【➁.自称鈍感系主人公大空スバル、ときのそらの胸中察せず】
【③.業界初期デビューのオワコンライバーが同業者の助けを貸りて息を吹き返すのは異例中の異例。ホロライブ以外の場所ではまずあり得ない】
【④.それを実現させた大空はやはり超有能で、それ以上に特異的。そんな人物が英語の勉強なんかに時間を使っているという惨状】
✔ Minecraft新生ホロ鯖にギルドを結成し、にわかに目立っているときのそら。ギルドには固定メンバーとしてさくらみこ、角巻わためが所属していて、それとは別に風真いろはともコラボを重ねる。
Minecraftホロ鯖は今ホロライブで一番流行っている配信のネタだが、ときのそらが隠居を解く形でそういった場に降りてくる動きは異例。明らかにこれまでと違う意識が感じられる。
✔ 9:27~ 新生ホロ鯖の仕切り役大空が久々にログインした時の様子。「兎田vsときのそら」の話が出ている通り、今回のホロ鯖でときのそらの存在感は大きい。ときのそらとホロ鯖で絡んでいるホロメンもそれなりに多いが、その関わり方は以前と同じ遮二無二持ち上げる形。
「いつかギルドメンバー皆で何か他の事もやりたい」とときのそらは言っているがこれは恐らく不知火建設の例を意識していて、今回のときのそらギルドを起点にホロメンとの関わりを広げていきたい狙いがあるのだろう。
ギルドメンバーのさくらみこ、角巻わため共にやはりときのそらへの関わり方は堅く、それを受けたときのそらも同様に堅い。三人での配信は今のところ何も面白くなく、Minecraftブームが去った後このギルドが不知火建設のように長く続く事はないだろう。上の立場であるときのそらから流れを変える切っ掛けが出せればいいのだが、そもそもそれが出来ない人だから五年も埋もれた経緯がある。
✔ 0:34~ ギルドメンバーの二人に指示を出すときのそら。ダラダラと抑揚なく、締まらない仕切りでメンバーの二人もリスナーも盛り下がる。
これを観れば明らかだが、ときのそらは率先して仕切ったり団体のリーダーを務めるような事が苦手な人だ。リーダーをやるなら大空の人徳凸待ちの時のように自由に動いて下の者を振り回し、強めにツッコまれるようなリーダー像が恐らく中の人には合っているのだが周りから押し付けられた「正統派」「ちゃんとした人」のイメージを壊す一歩が永遠に踏み出せない。
✔ 2:52~ 配信で天然ボケを披露する一幕。大空のエピソードにあった「過度の方向音痴」「テンションが上がると話が通じなくなる」といった特徴と似通っている為やはりこっち方面がときのそらの本性で、また撮れ高に昇華させ得る強みでもあると思うのだがマイクラを誰と何時間やってもこういう一面は封殺されて一度も顔を覗かせない。
✔ 3:56~ 後輩を従えたスプラ配信で好き勝手に暴れるさくらみこ。奔放なさくらみこを冷静で有能な尾丸が粛々と処理する形で進行する構図だが、ときのそらがホロメン達の輪に溶け込み本当の意味で認められた時、恐らくこの動画のさくらみこのように下の者を振り回すタイプのリーダー像が出来上がる。
さくらみこが複数人の共演者を伴った状態でこれだけ好きにやれるのは素のままの自分をさらけ出した上で全方向から認められ、また求められている事を知っているからで、この面子なら好き勝手やっても何とかしてくれる事が分かっているからでもある。ライバーが共演者と組んでいい配信を作るにはそういった下地作りが必要不可欠な訳だが、ときのそらはこれからそれをゼロベースで始めようとしているような状況。
✔ 五年以上もの間清楚・正統派のイメージの中に押し込まれ、同僚と隔絶した活動をやる方無しに続けていたときのそらが下の期生のホロメン達と繋がるべく、今Minecraftを通じて交流を図っているのは彼女に出来得る最大限の努力で、振り絞った勇気の発露だろうと思う。無能な上に殻を破る勇気も持てなくて、誰かに切っ掛けを作って貰わなければ何かを新しく始める事も、現状を変える事も出来ない持たざる女子の必死の努力こそが今回のこの「ときのそらギルド」だと考えると、さすがに誰か救ってやってくれという気になってしまう。
今回ときのそらがホロメン達の集まりの場に降りてくる切っ掛けを作ったのは言うまでもなく大空だ。2021年の末から関係性を進展させ、2022年年末~年明けまでに大空といい感じで絡めた事でこれを機に、と一念発起して隠居を解いた訳だが、残念な事に大空以外のホロメンは大空と同じ姿勢でときのそらに関わってはくれない。大空とときのそらのコラボを観ていないのか観た上で倣う気がないのか知らないが、何とも情けない女共である。
この一連を見てもホロメンは「大空か、大空じゃないか」で、その間にはとてつもなく大きな隔たりがある事が分かる。今ホロライブに属しているライバーは皆大空が作った流れと仕組みの中でぬくぬくやっているだけのその辺の女さんばかりなのだ。清廉潔白で清々しい事務所のイメージは大空の人間性そのまま、和気あいあいとした家族同士のような繋がりも大空が作った物、積極的な活動意欲に突かれて誰も休みたがらない集団催眠のような状況も大空が旗頭、所属ライバーの増加のせいで埋もれがちな後輩をいち早く引っ張り上げるのも大空、他所の領域なら辞める以外の選択肢を持てないオワコン大御所ライバーを再活性化させるのも大空だけ。ホロライブとは大空スバルの事だ。宝鐘も兎田も、スパチャ総額のワンツーを飾った辞めた二人も、星街もさくらみこも皆大空が居たから生まれたし、大空が居るから活かされ続けている。
ときのそらを開発したのが大空で、ときのそらが本来の持ち味を出せるのも大空の前でだけ、他のホロメンは何も出来ない、となれば答えは一つ。大空がときのそらを連れた状態で箱内を歩き回り、本来のキャラクターとその扱い方を全部のホロメンが感覚と体で理解するまでコラボ行脚を行うしかない。「そら様」「カワイイー」みたいなこれまでの虚無絡みが無くなるまでそれを続ける事でしかときのそらをホロライブの中心部に健全な形で定着させる事は出来ないだろう。
なぜときのそらみたいなザコライバーにそこまで手をかけなければならないのかと言えば、それはそのストーリーが余りにてぇてぇからだ。2018年以降にデビューしたVタレは皆本質的に終わっているが、2017年以前にデビューしたV達は皆「いつ辞めるか」「どう辞めるか」という自問自答で日々を過ごしている。気が付けば実質引退しているのと変わらないような状況になっており、普通に考えればさっさと辞めるしかないのだが辞める旨を公表するのがまず面倒、寄せられたリプに反応するのも面倒、卒業ライブなど最早恥晒しという事で「どうすれば楽に、出来るだけ嫌な思いをせずに辞められるか、なけなしの知名度を少しでも辞めた後の利益に還元出来ないか」などという不毛な模索を延々続けなければならない。
それに比べれば五年以上も腐り続けたのに後輩のお陰でモチベーションを取り戻し、無能だてらに勇気を振り絞り恥をかなぐり、後輩の輪に入ろうとにじり寄って来るなどてぇてぇもてぇてぇの感動話ではないか。女子が一人でここまで頑張っているのだから誰か助けてやるべきだし、それが出来るのは大空しかいないし、達成出来ればホロライブにまた一つ大きなてぇてぇよもやま話が生まれる事になる。
事務所を作った始祖ライバーが隔離された場所で腐っているより後輩と一緒に横並びで和気あいあいとやっている方が誰にとってもいい。事務所のダークサイドと化して人生を無駄にしつつあった本人はもちろん目障りな腫物を尊敬しているフリをする事が義務付けられていたホロメン達、唯々推し同士の健全な関わり合いを見ててぇてぇを接種したいだけのホロリス、同期デビューのタレントより売れてしまうというやってはいけない失態を犯してしまったYAGOOとAちゃん、その全員の為になって「業界初期デビューのオワコンライバーが仲間の手を貸りて息を吹き返し、活き活きと活動に当たる」というエピソード自体業界に拡散してやれば「オワコンライバーは泣きながら辞めるしかない」という固定観念を打ち壊す事が出来る。「ときのそらの再活性化」は叶える価値が十二分にある質の良い課題だ。
✔ 20:27~ ギルドを結成した事に対して「そらちゃんは何をしようとしてるんだ?」と疑問を投げかける大空。何をしようとしているのかと言えばそれはなんとかして後輩達の輪に混ざってフラットな関係を築こうと頑張っているのだけれどお前の協力が無いから全然上手くいっていないんだよ、と答えるしかない。女の子が急に今までと違う行動をとったんだから察せや何が「これが女の子との喋り方やー!」じゃ。とも付け加えておこう。
✔ 8:25~ 推定ガクブルで手汗をかきながら大空にギルドへの参加を打診するときのそら。警察云々事情はあれどときのそらとホロメン達との垣根を取っ払う事を考えると参加してニコイチで動くのがベストな選択だっただろうし、ときのそら的にも大空にはギルドに参加した上で一緒に動いて欲しかったところだろう。
仮にここで大空がギルドに参加していた場合そこにはさくらみこと角巻が居るので大空が割り出した「ときのそらの正しい扱い方」を間近で見て吸収した上で、箱内の他の場所で拡散してくれた可能性が高い。警察とは言っても最近は銃で人を脅したり人様所有の洋館に押し入ってギャーギャー喚きながら乱射して見せたり、やたらと習い事をして無駄に雑学や技能を増やす事にも暇がないのだから両津勘吉よろしく二足・三足のワラジの精神でギルドにでも何でも入って先輩を助けてやればよかったのではないだろうか。
✔ 先日ミライアカリの引退が発表されたが、これで昨年のキズナアイに続き二年連続、個人勢の領域は業界初期デビューの大御所Vを見送る事になる。
個人勢VTuber達も互いに繋がりがあり度々仕事を共にしたりしているのだから同じ箱の仲間達と捉える事が出来ると思うが、彼らには自分の先輩に手を伸ばして活気付け、引退を思い留まらせて再活性化させる事など出来ない。ときのそらに類する業界最初期デビューのV達が二年連続で引退し、彼女達にデビュー時期が近い者も皆引退かそれに近い状況に追い込まれている現実を見ても、成績不振の大御所Vがもう一度頑張ってみようと思い直し、恥や障壁を押しやって仲間達の元へ近寄っていく事など普通あり得ないのだ。個人勢を例に挙げたがこれはにじさんじのような大箱でも同じ、一度勢いを失った古いVは皆誰にも助けて貰えないし、再活性化など夢のまた夢だ。
だからホロライブは面白い。業界の他の領域でなら絶対に起こり得ない出来事がホロライブでは当たり前のように量産される。キズナアイやミライアカリが消えてときのそらに希望が残ったのは唯々ホロライブに身を置いていたお陰、偶然でしかないその差異が彼女達とときのそらの命運を余りに大きく隔てている。そしてその差異を生み出すのに直接関与したのはやはり大空スバル唯一人なのだ。
オワコン化したホロライブの大御所Vを救済したのが大空なら、では個人勢の領域でキズナアイやミライアカリに何もしてやらないまま指をくわえて見送ったのは誰だったかと言えば、それは現状個人勢の売れっ子筆頭であるぽこピーになるだろう。誰の事でもどの先輩でも本腰を入れればどうとでも救済出来た筈なのに動けない、動きたくもない、自分達のチャンネルを守って体裁を取り繕うのに必死。Vの活動には同僚との関係性が一番重要だし、同じ箱の人材は宝だと思うのだが作り笑いで愛想を振りまくだけで誰にも何もしてやらない彼らは日毎醜さを増し、今とうとう「自分達二人」という余りに小さなリソースを使い果たして日々の活動の質は右肩下がりの一方だ。
ソロの音楽活動に力を入れている最近のピーナッツくんが何を目標に動いているか分かるだろうか。彼は妹を蹴って逃げるつもりなのだ。妹に寄生して得た知名度と人気を元手に人との合作である曲を自分一人の物のように振りかざして、彼はぽこピーがオワコン化した後単体のミュージシャンとして生きて行く逃げ道を着々と確保しつつある。
彼はぽこピーオワコン化後のぽんぽこの身の振り方など一切考えていないし、自分達のお陰でギリギリVの体裁を保てている傘下のV達の事も考えていないし、個人勢Vという領域自体死のうが滅ぼうが何の興味もない。ぽんぽこに対する思い遣りも剣持に対する感謝もない。ぽこピーというユニットの天井が見えてから自分を守る為だけに小さく身を縮めて誤魔化しとやり過ごしに終始する姿は余りに醜悪で、逆に面白いので一度観に行ってみてもいいかも知れない。周りのお陰でギリギリ何とか一人前の仕事が出来ていただけであるにも関わらずその全てを自ら切り捨て踏みつけ先に進もうとする彼はこの先これ以上何の功績も残せないし、今以上の何者にもなれないだろう。
それに比べると大空は本当に素晴らしいし、個人勢の領域を箱と仮定して比べた場合のホロライブも本当に素晴らしい。ホロメンは偶然ホロライブに身を置けた幸運にもっと感謝すべきだし、ホロリスはホロライブを推している事をもっと誇っていいし、大空はもっと自分の才能に酔って思い上がっていい。実際それに足るだけの事を人知れずやってのけてきた訳だし、自分を大きく見積もらなければここから先の段階へはどう足掻いても進めない。
何が言いたいのかと言うと、大空は英語なんかやってる場合ではないという事だ。ときのそらの救済は他領域と比較して特異的で、成し遂げて得る物も多い。自分にしか取り組めない大きな課題に気付かず英語とかいう機械にやらせておけばいいようなスキルの習得に四苦八苦してる大空先輩、マジでカッコ悪いッス。