【ホロライブレビュー.04】B-26(終《病深く羽は毟れ、天の音は遠く、遥か彼方──今も遠ざかる》include:天音かなた

VTuber




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「怪物装備:まとめ」

✔ 「①.堅実でハイクオリティな仕事ぶり」「➁.知性とセンスを活かした鋭い【虐】」「③.それらの完成度で信頼を得、引き寄せられた同僚と適切な手順を踏んで人間関係を結んでいく」、ステレオタイプな「自己肯定感・低」&「文化系陰キャ」の形をした天音のような人間の「怪物装備」は、同じタイプの成功者の前例を見てもそれらを極めた先にしかない。賢く、等身大の現実に向き合い一つずつ障害を乗り越えていく力を持った人間なら天音の歳の頃にはその道筋に足を踏み入れていてもおかしくないのだが、御覧の通り天音にはそれが出来ていない。手持ちの武器の把握と自分には適性が無く、どう足掻いても越えられない壁の確認もしないまま上手の成功例の猿真似ばかりやって現実を誤魔化している。

天音は今「ハンター×ハンター」にハマっているそうなのでそれに例えるなら、天音のやっている事はあの天空闘技場でヒソカと戦ったスカト……カストロと同じだ。中級以上の才能を持って生まれていながらそれを順当に伸ばす事を心掛けず、適性の無い分野へと横恋慕的に目移りしたお陰でそちらの分野の小物として情けない最期を遂げていく…VTuberにとっての「怪物装備」はハンターの「念能力」に相当する物で、ホロライブ上位の成功組は皆強者ハンターと同じ「生まれ持った適性を活かす」という理念に基いて自分を磨いている。

天音はVTuberとしてこの先もうダメだと思うが、その敗因は人の真似ばかりして自分の才能で勝負をかけなかった事による容量メモリのムダ使い❤もさる事ながら、その手の無駄な行いばかりやっているうちに時間のムダ使い❤がかさんで売れるより先にババアになってしまう事だろう。

天音のVTuberとしての活動期間が今年含め後10年だとしたら、この半年実のある事を何も出来なかった天音はその20分の1を捨てた事になる。今年ももう下半期に入っているのでこの調子だと次の20分の1もどうせ無駄になる訳だが、こんなにも簡単に自分の活動歴の「10分の1」を捨ててしまえる人間がその次の「10分の1」を何とか出来る訳が無い。かくして天音の活動歴はみるみるうちに底を尽いていく。


愛と勇気すら友達じゃない

✔ 天音について色々と整理するうちに思うのは天音って根性無いんだな、という事だ。視聴回数等数的な面で見たチャンネルの成績は着実に下がってきているし、同僚達とまともに繋がれなくて事務所で浮いている事も確固たる事実としてそこにある訳だが、そういった問題に正面からぶつかって解決を図った形跡がどこにも見当たらない。

①友達が出来ないなら「なんで自分だけ出来ないんだろう」と正面から考えるのではなく趣味のボランティア活動を行った先の可哀想な人を無理矢理友達と定義付ける、➁歌が売れないなら「事務所で歌がバズってる人はどうしてそうなるのか」とこれも正面から模索せず星街の歌い方の上っ面だけを貼り付けて思考停止、③自信もやる気も無くなってきたらだらだらやっても怒られなさそうなさくらみこのキャラをコピーする意識で喋り方を真似る…全ての問題についてその根幹に対処すべく腰を上げる事をせず、今までさんざ繰り返してきた悪癖をそのまま手当として流用して問題を埋めていっているだけだ。

この、問題を「解決する」のではなく「埋める」という習性にもかなりの闇深さがある。「厳しい親」が子供に対して投げる指示・要求はいとも簡単に子供の許容範囲を超えてしまう訳だが、子供は「根本的な解決」など到底無理なそれに対してまず親の機嫌を損ねないように「解決に乗り出している姿勢」をとる。そうして親の目を誤魔化して時間を稼いでいるうちにあの手この手で事後工作を行って問題の根源を「二度と親の目に触れない深さまで埋めてしまう」。

泣いて逆切れすれば許してくれる他所の家の親と違い、子供時代の天音がこの作業に抜かれば天音の親は絶対に容赦せず、徹底的に追い詰めただろう。だからこの「問題を埋める」は天音が子供時代に習得したサバイバル技術の一つとも言えるのだが、恐ろしいのは親の監視の目が離れた今もそれを繰り返している事だ。誰も視ていないし、自分の事について何かを申し開きする必要も無くなった今も天音はずっと何かを恐れ、何かに追われ続けている。

今現在ホロライブにおける天音の最も強いキャラ属性は「宝鐘のペット」だが、人としての権利を激しく制限され常に言いなりである事を強要され、親の顔色ばかり窺って生きていた子供時代天音は言ってみれば「親のペット」だった。気を許せばどこまでも求めてくる宝鐘に対して一定の所で線を引く事を他のホロメンは皆当然しているのだが、天音だけがそれをしないのは昔と同じように誰かの下位存在(ペット)である事が妙にしっくりくるからだろう。

「問題を埋める」にしても「誰かのペット」にしても、どちら共が昔施されたトラウマを今も振り払えていない事で繰り返している習性、所謂「イルミの針」なのだが、どちら共根本的に払拭出来なければ先はない。ホロメンとして成功する為にクリアしなければならない問題を「解決」せずに「埋める」だけなのであれば一歩も前には進めないし、「誰かのペット」でいるアイドルなど絶対に売れない。同じように、過去のトラウマ由来の払拭必須な悪癖を天音はいくつも抱えている。


✔ 1:45~ リスナーの目に触れる場で号泣してしまった直後に天音から励ましの連絡が来たという桃鈴のエピソード。

白銀のハムスターが死んだ時もそうなのだが、天音は普段連絡をとっていないホロメンでも弱っている瞬間だけを見計らって連絡を寄越す癖がある。要するに可哀想な人を見つけるとここぞとばかりにボランティア活動を行い、人間関係のポイントを稼ぎに来ている訳だがやり口が陰湿過ぎて気持ちが悪い。誰かが弱っている時は当然普段から仲良くしている、関係値の高い人間が慰めに行くのが自然な流れで当人もそれが一番励まされるのだが、そこから逸脱した行動ばかり取り続けてしまう異様な自分に正面から疑問を投げかける事を、天音は絶対にしない。

天音の行動パターンの異様さは当然相手方にも伝わるので白銀にしても桃鈴にしても、この類の行動で誰かと距離が縮まった事は一度も無い。ずっと意味が無い事ばかり繰り返しているのは明白なのにそこにテコ入れを行う事もやはりしない、だから天音はデビュー以来自分の根源的な問題を何ひとつ解決出来ていない。


✔ こういった問題にしても「虐」の習得に関してもそうなのだが、今までの自分の殻を破って新しい行動パターンを実践する以上歯を食いしばって身を投げ出すような、「勇気」「根性」の類が試される局面は必ず訪れる。今まで全ての問題を埋めて誤魔化す事でやり過ごしてきている天音がその時覚悟を決めて立ち向かう姿が、私にはどうしても想像出来ない。だから天音はこの先の活動期間一杯、特に何も変えられないまま終わっていくんだろうなと私は思う。


✔ 0:05~ 伝説の「ブス」のやつ。

ピーナッツくんはガチの人間嫌いで女性ともまともに喋った事が無いタイプだが何の関係性もない女性Vに面白さを優先してしっかりと攻撃を仕掛けている。配信の完成度の為に彼が根性を決めた瞬間だ。


✔ 抗い様の無かった過去の環境要因によって「自己肯定感が低い」という重めのハンデを背負った人間はVTuberのような芸能職にも割とそれなりに居て、少数だが成功している部類の人間もいる。

しかしそれは「自己肯定感の低さ」を頭脳と根性で逆手に取り乗りこなす事が出来た人間のみが至れる道で、その二つを持ち合わせていないのならどうしようもない。自己肯定感を失う過程には大抵厳しい教育があった筈で、それだけに根性だけは持ち合わせている人間も多いのだが、天音の場合は教育と言うよりただ蔑まれながら子供時代を過ごしただけなのかもしれない。

視聴回数等成績面の低下に加えて人間関係からのあぶれまで解消出来ないのなら、天音はいよいよ派手に腐り始めるだろう。「モチベの低下」→「常時お通夜みたいなテンションの配信」→「しかもずっとしゃくれてる」ぐらいならまだいいが暴言・マウント・銭ゲバ……何が出てもおかしくはない。私の一枠予想は今垣間見えているキモさに歯止めが利かなくなってにじさんじアンジュのような化け物に変わる事だ。

「自己肯定感が低い」は恐ろしい。自分の為に生きる機能をその人から洗いざらい奪い去り、ごく少数を除くほとんど全員の人生を破壊してしまう。「今自分は確かにここに居て、こうして生きているのに居ない方がいい存在……?」という矛盾した状況を特に若者は処理し切れず、ただ立ち尽くしたまま人生で最も華々しい期間をやり過ごしてしまう。

そんな可哀想な若者の実例を見たい人はこれからの天音を追えばいい。そしてこの先子を持つ予定がある場合は胸襟を正すのがいい「うちの子は絶対にこんな風にしてはいけない」と。



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