【ホロライブレビュー.04】B-9《スーサイド・シスターズ(腐りホロメンC.③》include:天音かなた/夏色まつり/湊あくあ/宝鐘マリン/さくらみこ/大空スバル/星街すいせい

VTuber


この記事の概要

【①.憧れの湊もキャラプロット自体はダサい】

【➁.新衣装の度にキャラ崩壊を繰り返す夏色】

【③.モデルは持ち主のアイデンティティを言い表してなんぼ】

【④.自分のキャラが多分、今もまだ分かっていない夏色】

【⑤.「夏色まつり」は可哀想】

【⑥.物凄くよく似ている夏色と天音】

【⑦.売れっ子から表面的な要素ばかり盗む二人】

【⑧.売れっ子の共通点は「素の解放」→「問題点の剪定」】

【⑨.それは売れっ子ホロメンの実践率100%の、絶対の定理】




「その子」にちゃんと向き合え

【モデルは大事だよその➁.湊あくあ】
✔ 11:59~ 夏色が憧れている湊もキャラプロット自体はダサいし、初期モデルもダサい。「港→海」でそれにメイド設定を掛け合わせたデザインが微妙過ぎるし、「水モチーフ」というのも今時あり得ない。このよく分からないデザインの初期モデルの後夏色のようにしょうもない衣装しか作れていなかったら湊の今の立ち位置も相当危うかっただろう。


✔ 23:21~ その後作った物凄く質のいい別衣装。「ロリ」×「あどけない」×「純真無垢」という自分のキャラクターをよく理解していないと出せないデザイン。

湊のモデルの良い所は湊自身のVとしての「趣旨」を誰が見ても一発で理解出来る所だろう。「ピンク髪=女の子女の子したキャラクター」、「ロリ顔=心身共に若い中の人」、「清楚な出で立ち=暴言・センシティブとは無縁」という事でこのモデルは初見のリスナーへの湊の自己紹介を、湊自身が一言目を発する前にこの上なく的確な形で済ませてしまう。「中の人のキャラクターや活動の趣旨を分かり易い形で反映する」というのはVTuberのモデルのデザインにおいて極めて重要なポイントと言えるだろう。


✔1:12:24~ 絶対に変なモデル。横に小さく飛び出したツインテールは触覚のようだし後ろでバシバシと跳ねている髪は脚や羽のようで、まるでゴキブリ。あくたんでもたまにはこういう事はある。

虫のようなデザインで変、という事以上にこのモデルからはVとしての湊がどういうキャラなのか全く伝わって来ない。女子高生なのは「若さ」の象徴でいいと思うがチャラいのか不思議ちゃんなのか、アート方面の自己主張が強いタイプなのか判然としない。

夏色はこのゴキブリモデルを裏垢でそのままパクっているが正気の沙汰ではない。「あくたんになりたい」の気持ちが強い事だけは確かだが、デザイン系のセンスの方はからっきしのようだ。


【モデルは大事だよその③.添削】
✔ AZKiと湊の例を念頭に置いた上で目を背けずにもう一度見て頂きたい夏色の「前髪失敗モデル」。

単純に見てくれが意味不明という事以上に、このモデルはVTuber夏色まつりの情報を何も伝えて来ない。切り過ぎた前髪と鼻に貼った絆創膏を見ると中学前半ぐらいまでの活発なロリ少女のようだが行き過ぎた下ネタや経験者丸出しの恋愛観をぶっちゃけ、「ホスト」の件も印象的な夏色にこのプロットは全く合わない。「最低でも女子高生~いってても20歳ぐらいまで」が夏色の年齢設定としては適当だし、「活発というよりドぎつい」というのが夏色の「元気」の種類だがこのモデルはそのどちら共を大きく外している。単純にブスな事を百歩譲って横に置いたとしてもこのモデルは「VTuber夏色まつりの衣装パターン」としては物凄く不適切だ。


✔ 10:27~ こちらももう一度見て頂きたい「変態さんモデル」。髪や服だけでなく顔ごと描き直しているようでかなり大人びた印象に。

これは年齢で言えば「大学生」~「20代一杯」ぐらいの見た目だと思うが年齢が重要なキーポイントになっているVのモデルで見た目上の年齢をここまでブレさせるのは完全に愚策だ。「リア充タイプの元気な女子高生」という夏色のアイデンティティが完全に失われているし、初見のリスナーがこれを見ても夏色の正確なキャラクターを掴める訳がない。デザインの意味で言えば上のモデルよりマシだが「夏色まつりの衣装」としては物凄くナンセンス。


【モデルは大事だよその④.総括】
✔ AZKiと湊のモデル成功組に共通して言えるのは「①中の人の性格的な特徴も含めたキャラクター像を正確に反映している」「➁活動の趣旨を説明している」「③その上でデザイン性が高い」という事。夏色の場合は③がそもそも叶えられていないが①と➁が完全に無視されている事の方が重大で、これは夏色自身が「VTuber夏色まつりのキャラクター像」「活動趣旨」を明確化出来ていない事を表している。5年の活動で夏色はまだVTuberとしての自分のアイデンティティを確立出来ていない。

夏色の中の人の自己肯定感の低さについては前記事までで既に触れているが、夏色は「VTuber夏色まつり」としての自己肯定感も極めて低い。モデルと名前を一方的に与えられる形でデビューした以上それと同時に夏色は人生二度目の「誕生」を経験している訳だが、「自分が持って生まれた、自分由来の物は全部間違い」という固定観念に捉われている夏色はVTuberとしての自分自身にも愛着が持てず、「夏色まつり」というキャラクターにまともに向き合った事が恐らく一回も無い。


✔ 0:07~ 夏色のキャラ属性は「①リア充女子高生」×「➁サバサバとしていて明け透け」×「③ドストレートなセンシティブ」だが、これは本気で可愛いモテ線の、リアルな女子高生のモデルを用意すると一気に映える。「こんなに可愛い子がこんなエッチな話をストレートに──いいんですか…!?」という目線でエレクトした非モテ男性のガチ恋リスナー達が「お前なんか女として無いけどな」のポージングと共ににじり寄って来る事になるだろう。

モデルはこの動画の潤羽のような「リアルなモテ線女子高生」の方向性が最適だが具体的な類似キャラクターは宝鐘や、にじさんじフレンになる。どちらのリスナーも「女として見てない」が口癖だが男から見れば我慢汁タラタラなのが見え見えだ。


✔ 名前やキャラプロ、初期デザインまで何もかもがダサさで埋め尽くされた「夏色まつり」だが、「茶髪で活発な女子高生」の大元の属性はモデルを変えて中の人が創意工夫を重ねれば如何とでも応用が利く、便利な汎用型とも言える。猫耳のモデルの実装で顔を変える事まで許されている事が分かった以上、これを何とも出来ていないのは唯々夏色のセンスと努力が足りていないせいだと言えるだろう。

夏色が「あっちの子(湊のモデル)の方が可愛い、あっちが良かった」という思考に捉われている事を踏まえ、「夏色まつり」というキャラクターをその中の人と切り離し、一枚の立ち絵として見るととても可哀想に思えてくる。中の人に「お前なんか」と見捨てられ、彼女は彼女で悲惨な存在としてその生を全うしようとしている。

「偶発的に自分に与えられた物は全部間違い、自分由来の物も全くアテにならない」という自己肯定感の低い人間特有の思考がそうさせている訳だが、今中の人が「夏色まつり」にやっている事は中の人自身が幼少期から実の親にされてきた事と恐らく全く同じだ。

自己肯定感の低い人間の「自分由来の物は間違い」という考えは自分で産んだ実の子(「自分由来」の最たるもの)にも、特に自分と性格や外見がより似ている子に殊更強く及ぶ。それが次世代の「自己肯定感の低い人間」を育み、その子がまた次の子を…といった形で世代を跨いで延々と続く。「夏色まつり」は中の人の「作品」でありある意味「子」と言う事も出来るが、その「子」に真摯に向き合って長所と適性を探り、活かす方法を模索していない中の人の姿勢が、彼女が既にその負のスパイラルに巻き込まれている事を物語っている。

いつか生まれる自分の子を夏色の中の人は果たしてどんな風に──これ以上はやめておこう。


夏色まつりと天音かなた

✔ 「①人柄が良くて箱の中で好感度は得ている方なのに何故か同僚と距離を取りたがる」「➁結果五大ホロメンとの健全で親密な関係性はゼロ」「③【大丈夫なフリ】を始めとした擬態能力が高い」「④自分より他人を(それはもう強迫的に)優先」「⑤同僚を値踏みした上で【下】と判断した相手にだけ自発的に絡む」「⑥ボランティア的行動」「⑦凸でキャラを作る(手ぶらの自分に価値は無い、という判断基準)」「⑧自分の長所を伸ばさない」「⑨代わりに他人の表面的な特徴を付け焼刃的に取り入れる」等、夏色と天音は多数の共通項で繋がっている。天音と白銀はライバーとして、ホロメンとしての立ち位置やステータス、抱えている問題等が丸被りだったがこちらは人として非常によく似ていて、キーワードはもちろん「自己肯定感の低さ」だ。

育ちの違いで片や売れない鬱憤をリスナーにぶつけ、片や一人で勝手に言動がキモくなっていく、センスの違いで片方はモデルに無頓着、もう片方はやたらと刷新を繰り返す等の違いはあるが、「活動が上手くいかなくておかしくなってきている」「必要な事をやらない/不必要な所にばかり力を入れる」という事で結局やっている事は変わらない。夏色と天音は人として完全に同じタイプで抱えている問題点と今後の課題、内包する強味と弱味まで全く同じだ。──そしてどちらもこの相手と似てしまっている事がすごく嫌だろうなとも思う。自己肯定感の低さを払拭出来ていない人間はどう転んでも「似てる」と言われて喜ばれるような魅力的な人間にはなれないという事だ。

事務所の中で「成功者」のイメージの強い上手のホロメンの真似事ばかりしているこの二人がライバーとして成り上がりたい気持ちを強く持っている事は明らかだが、成功しているホロメン達から取り込まなければならないのは「モデルのデザイン」や「喋り方」「歌い方」のような表面的な部分ではなく、それを取得するに至った経緯の方だという事には気付いていない。どちらも利口な方だし能力もそれなりにあるが物事の本質を若くして探り当てる程の器ではないようだ。

例えば夏色が裏垢で湊からパクった「ゆるふわ系ロリかわ美少女のモデル」は「五大ホロメン」及び湊や戌神のようなそれに次ぐ大型ホロメンまで含めても、湊にしか備わっていない。天音がさくらみこからパクった「舌足らずでおぼつかない喋り」も星街からパクった「鋭く攻撃的で裏声を多用する歌唱」も本人達しか用いていない。二人が上手の売れっ子からパクったこの三つの要素それぞれを用いているのがホロライブトップの7~8名の中でほぼほぼ一人しかいない事から、この三つが「ホロメンとして成功する為の秘訣ではない」という事が分かる、つまり二人がやった事には全く意味がなく、これで活動が今より上向く可能性も一切無い。

売れっ子全員のうちせいぜい一人にしか当てはまらない特徴をパクっても無駄なのであれば、逆に彼女達のほぼ全員に共通する物は何なのかという事を探った上で、それを取り込む事が出来れば成績向上の可能性は十分に見込める。「上手のいい所を取り込む」という発想は同じでも夏色や天音がやったのは売れている同僚の「可愛いと思った部分をそのままパクる」「自分でも再現できるなと思った、目に付いた部分だけを盗む」というアホみたいに薄ぺっらなやり方で、まあ小娘クオリティだなといった所。化粧や服装を真似るのとは訳が違うし、そんな簡単な事で成功出来たら誰も苦労せんわという話だが、アホなだけなのか成功したい気持ちがそこまでガチではないからなのかは分からない。

「五大」~戌神・湊辺りまでの売れっ子が二人のように「自分より成功しているVから外的な特徴を盗んで自分に貼り付ける」などという事をやったためしはない。売れっ子の全員がやっていない、それをやらなかったからこそ売れたと目される事を二人は「売れる為」と思ってやっていて、こちらが恥ずかしくなる程にバカの極み、やはり小娘クオリティといった所。


売れっ子達の共通点

✔ 「五大ホロメン」に共通している事はいくつかあるが、中でも一番重要なのは「中の人に元々備わっていた長所や特徴を磨いて伸ばした上で、リスナーの需要に合うように微調整を加えている」という物。

①.例えば宝鐘は元々持っていたお笑いセンスをそのまま放出する事で思い切り売れた訳だが、令和の今の世では信じられない程に民度が低く、暴言やキレ症が配信をぶち壊す事も少なくなかった。社員の教育のお陰あってか向上心由来の自制心の賜物か、宝鐘が配信でそういった一面を見せる事は、今はもうほぼ無い。「感情の上下が激しい」という問題点にも着目して明らかに改善を図っていて、つまり宝鐘は「元々の良さで勝負しつつ仕事に支障来すような問題点のみ抑制するよう心掛けている」。兎田もこれと大体同じパターン。

➁.デビュー後間もない頃の配信では、さくらみこは今よりずっと落ち着いているし立ち居振る舞いが美少女寄りだし、トークも考えてから丁寧に展開する事の方が多い。それでも漏れてしまう「おバカ」の部分にリスナーが強く反応する事が繰り返されるうちに自然とキャラクターの改修が進み、滑舌は崩れ発声は汚れ今では一挙手一投足の全てが撮れ高のおバカモンスターへと変貌を遂げた。リスナーや同僚が「君のこういう所が面白い」と評価してくれた素の部分を素直に増幅させていった結果こうなった訳だが、虚弱で人見知りな部分への評価を受けてその特徴を全面に押し出すようになって成功した湊もこれと同じパターンと言える。

③.デビュー直後は結構なぶりっ子で猫を被っていた大空や星街は素のキャラでも受け入れられる事を悟ると同時にその皮を脱ぎ捨て、「アイドルVTuber」の本来のイメージとはかけ離れた開けっ広げで男勝りな本来の性格を全面的に開放している。大空は少しばかりの口の悪さとコンディションによるテンションの上下を気にしているようだがそもそも角のない性格をしていて「調整する」「抑える」必要自体が余り無い模様。バカみたいに力任せの配信を極めて高頻度に連発出来るのはそのお陰だろう。

育ちが悪くて民度が低くて素の言動がリスナーの神経を逆撫でしてしまう星街はやはり配信からは離れ勝ちなのだが、「センスとテンポ感に優れる、攻撃的でキレのあるキャラクター」は星街の歌唱法と強くリンクしていて、「らしさ」が肝なこの業界でVシンガーとしてトップに上り詰める事に成功している。「①素のキャラクターの解放」→「➁それと連動したパフォーマンス」がVとしての成功に深く関わっている事を窺わせる。


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