
→【ホロライブ・アナザーライン】03-02 に続く
「うい。」
「あ…………」「うい。おはよ」
「……………」「あの、」「あのさぁー、」
「?」「うん、どしたの」
「あのぅ………」「……………」
「どしたの、アンタ」「えらいしんどそう………」
「ちょっと、あの」「私事で、申し訳ないんだけどさぁ」
「うん。」「何でも言いな?」
「ちょっと、なっちゃって、今日…………」
「うん。」「なっちゃった?」
「うん…………」
「……………」「な、なっちゃったっていうのは?」
「……………」「アレだよ、あのぅ………」
「うん……………」「あぁ、アレ?」
「……………………うん。」
「女の子のか。」
「うん…………」
「しんどいのか、それで」
「そう……………」「めっちゃしんどくて。」
「あらァー、」「大変だ」「出来るの?収録」
「うん………」「出来るけど、貰っていい?一枚」
「あぁ、全然いいよ」
「ほんと?」
「うん。鞄の中に一つあるから全然いいよ」「勝手に使って」
「………………えっ、鞄の中、」「に入れてんの?」
「え、うん」「入れてるよ?緊急用のやつ」
「え、えぇ…………?」
「?」「え、何…………?」
「え、ほんとに入れてるんですか?」「使用済み、生〇ナプキン…………」
「…………………」「ん?」
「あなたって、使用済み生〇ナプキン、鞄に入れて」「持ち歩くタイプ、」「なんですか…………?」
「…………………」「何言ってんのお前………?」
「使用済み生〇ナプキンをくれっつってんの、」「俺ぁ…………」
「は、きっしょ………」「本当になったんじゃないの?」
「うん、なったよ…………?」
「なったの?」
「女の子の経〇ぺろぺろして鉄分接種したい病に…………」
「キッッッッショ!」「帰れお前もう今日」
「やぁ~だァ」「怒んないでェ」
「気持ち悪いお前」「帰れ」「消えろ」
「もう、お前のこと最初からそういう風にしか見てないんだ、俺ぁ」
「触るな。」「んっとに、」「同期ガチャマジミスったわ」
「何でもいいから喰いたい、お前から出たモノを」
「失せろバカ」
「ねぇ」「ねぇねぇ、」「違う違う」
「なんだよ」
「こんなこと言いたいんじゃなかったんだよ、今日はぁ」
「うん…………」
「ねぇなんかさぁ、」「知ってる?」
「うん。」
「知ってる…………?」
「……………」「知らない、」「まだ聞いてないから」
「うん、だよね。」「あんね。」
「……………」「うん。」
「なんかさぁーあ、うちの箱ってさ」
「……………」「うん」
「幽霊いるんだって、」「幽霊。」
「……………」「うん…………」
「……………………」「……………………」
「……………………」「……………………」
「……………………」「……………………」
「……………………」「……………………」
「ね、聞ぃーいてよ」
「んだよ」
「置けよシュマホを」
「なんだようるさい」「何」
「幽霊がいるんだってうち」
「何、幽霊?」
「おん、」「幽霊。」
「いないよそんなの」
「いやいやいるの」「聞ィーいたの昨日」
「いないよそんなの、怖いな」「どこにだよ」
「いやどことかじゃなくて、」「うちの同僚の中に」
「ど、同僚…………?」
「うん。」「メンバーの中に、幽霊が中の人やってる人がいるんだって」
「えぇ…………」「何それ」
「幽霊が中の人やってて、普通に配信とかしてるメンバーがいるんだって」
「えぇー……………」「怖。」
「でしょー?」「誰だと思う…………?」
「えぇ……………」「誰って。」
「幽霊が中の人なの、誰だと思う…………?」
「えぇ……………」「ちょろ助先輩じゃないの?」
「会ったことあんじゃん、普通に」
「ある。」
「可愛かったじゃん、かなり」
「うん。」「エッチ出来るなと思った。」
「うん。」
「うん。」
「誰だと思う?じゃあ」
「え、」「………………」「子猫じゃないの?」
「いねぇーだろ、あんな元気な幽霊」
「うん。」「いないね」
「スケベなことして幽霊追っ払う話してるだろ、よく」
「うん。」
「幽霊が除霊の話するわけねーだろ」「あと下ネタも」「言うわけない」
「うん。」
「あとお前、なんか度々会ってない?」
「うん、会ってる」
「同じマンションに住んでたんじゃなかった?確か…………」
「うん、住んでたよ」
「幽霊だった?そん時」
「ううん、全然」「生身。」
「じゃあ違うじゃァん!」「真面目に答えろよォ~!」
「おっ、」「おっぱいを!」「おっぱいを掴むんじゃないのよアンタぁ!」
「ねぇ真面目に答えて」
「いや分かんないよ、」「分かんないけどそりゃアンタ」
「おん。」
「いたとしたなら絶対さぁ、」「会ったことない人じゃん」
「おん。そうでしょ?」
「うん。」
「だからさぁ、会ったことない人リストアップしてさぁ、」「お互いに報告し合おうぜ」
「えぇ…………」
「そしたらさぁ、幽霊の正体分かる…………」
「フヲぉーーーーォん、」「怖い………」
「………………………」「えっ?」
「怖いじゃんそんなのぉ…………」
「え、」「え、何?今…………」
「そんなさぁ、幽霊メンバーの正体分かったらさぁアンタ、」
「うん。」
「もう今までと同じように接することなんて出来ないよアンタぁ…………」
「うん、でしょ?」「てかさ、めっちゃ怖くない?」
「うん…………」
「今まで一緒にコラボとか普通にしてた人がさぁ、」「幽霊だったなんて…………」
「フヲぉーーーーォん、」
「!?」
「怖い………」
「ちょちょちょちょ、」「何?」「何それ?」
「………………え?」
「何言ってんの?さっきから、それ…………」
「え?」「いや、〝怖い〟って…………」
「その前その前」
「え……………」「〝うん〟って、」「相槌打っただけですけど…………」
「え、いやなんか、」「なんか、もっと聞こえたけど、変なの…………」
「えぇ?」「言ってないよ、何も…………」
「ほんと…………?」
「うん……………」
「………………」「ゆ、幽霊の」「仕業かな?」
「えっ?」
「お前が喋るのに被せて幽霊が何か、」「言ってきてんのかな…………?」
「フヲぉーーーーォん!!!!!!」
「そうそれ!」
「フヲぉーーーーォん!!!!!!」
「それだよ!それ何なの!?」
「フヲぉーーーーォん!!!!!!」
「それそれ!それ何?怖い時に出ちゃうの!?」
「フヲぉーーーーォん!!!!!!」
「ねえ夢ちゃん!」
「フヲぉーーーーォん!!!!!!」
「夢ちゃん!ねぇって!」
───────大手VTuber事務所所属ズタボロだね&夢乃弱子の収録前室での会話
「だから神縫と一緒にいたのが誰かって話でさぁ………」
「もうやめてくださァい!!!!!」
「!!!!?」
「もうやめてください!」「出して!あちし達をこ、ここっこっこ、」「ここっ、こ……………」「こっから…………!」
「………茸田………?」「どしたの?茸田…………」
「こんなのヒド過ぎる!」「こんなのまるで」「戦争じゃないですかァ!」
「た、茸田…………?」
「………………………」「………………………」
「あちし達、同期なんですよぉ!?みんなで仲良くここまで手を取り合ってやってきたんですぅ…………!」「それがこんな、互いが互いを憎しみ合って…………」
「た、茸田」「ゲームだよ、これ」「ゲーム。」「な?」
「もう許して下さァい!!!!」
「茸田ァ!!!!」
「あかんでもう」「完全に、おかしなってもうてる……………」
「出してェ!この」「狂気の宇宙船から!」
「茸田ァ!!!!」
事態は、デビュー半年記念企画の〝絆を試せ!ドキドキ!AmongUs大会~!!!!〟で起きた。
五人のうち一人が殺害されたことでセッションが始まり、互いが互いに探りを入れ合う中チーム一の人気を誇る同期生、茸田Pノコが急に大きな声を出した。
配信開始からまだ8分と少し…………
トラブルが起こるには少々序盤に過ぎた。
「みんなおかしいの!おかしくなってるの!」「このへーいしゃ、」「へい、」
「………………………」「………………………」
「………………………」「………………………」
「あの、へい……………」「…………………へ、」
「………………………」「………………………」
「………………………」「…………………うん?」
「へーい、医者…………」「的、」「宇宙空間。」「へーいしゃ!的…………」
「閉鎖的、宇宙空間ね、Pノコちゃん。」
「そう!それ!」「へへっ……………」
「………………………」「………………………」
「………………………」「………………………」
「へーいしゃ的!宇宙空間」「っで!」「みぃーんな、」「お゛か゛し゛く゛な゛って゛る゛!!!!!!」
ノリなのか本物の、何かパニック発作みたいなものなのか判別に困るところだったけど、このままだとせっかくの半年記念配信がぶち壊しになることだけは確かで、活動を始めてから自然とチームのリーダー的立ち位置に収まった私はこれを何としても阻止したいところだった。
「茸田落ち着いてくれ!」「話は聞くから、一旦落ち着いて」
「嫌ぁ!!!!アナタ来ないで!」
「茸田ぁ!!!!!」
「嫌ぁ!!!!」
「………………………」「…………………ちょっと」「ちょっとくないちゃん」
「うぇ?」「………………」「うん」
「黙って見てんと止めたって」「友達が」「おかしなってるから」
「うぇ?」「うん………はい。」「…………Pノコちゃ~ん?」「大丈夫ですよぉ~?」
「嫌ぁ!!!!」
「はぁい、大丈夫ですよぉ~、」「みぃ~んな、あなたの味方ですよォ~?」
「嫌ぁ!!!!」「こっちに!」「来るなぁ!!!!」
「リスナーのみんなも、こうしてPノコちゃんを観に集まって来てる…………」
「この人ォ!!!!」「人狼です!!!!」
「っはぁ!?」
「人殺しの臭いがします!」
「違うわバカ!」「一緒にタスクしてただろ!」
「嫌ぁ!!!!来るなぁ!!!!」「血の臭いがする!!!!」
「…………………すー、これはもう…………」
「うん…………だな。」「そうだな…………」
茸田は前から不安定なところがあって、配信をドタキャンしたりDMをブチって消息を絶ったり、コラボ中に急に落ちたりすることがしょっちゅうあった。
そういう若さ故(?)の不安定さがリスナーにウケていた部分もあっての同期内最優秀だったけど、今日初めて見たこのパニック発作(みたいなやつ)はちょっと本当に怖くて、運営に問題視される前に配信を切り上げることにした。
せっかくの半年記念配信を、たった8分で……………
「えー……………」「リスナーのみんな、せっかく集まってもらったのに何だけど」
「あ゛ァっ!!!!!」「もうッ!!!!!」
「今日はもうPノコちゃんがもうなんか…………」「御覧の通りなので、配信は一旦ここまでにしたいと思います。」
「あちしです!!!!!あちしなんです!!!!!」
「せっかくの半年記念、こんな感じになってしまって残念だけど、私達HOLO-PROTOはこれからも走り続け」
「人狼はあちしなんですぅ!!!!!」
「っせぇ黙れ!」
「あちしがみんなをコロしましたァ!!!!!」
「生きてるわみんな!ほとんどみんな!」「四人も!」「配信開始からまだ8分しか経ってないから!」
「処刑してぇ~!」「アーンアンアン、」「処刑してぇあちしを~!!!!!」
「あたしだよ!」「あたしだったんだよ人狼は!」「このバカ!」
「あ!思ってた!」「絶対怪しかったもんすーさん」
「うるせぇ黙れ!」「黙ってろ!」
「あちしを処刑してもう一度!」「仲良しのみんなに戻ってぇ~!!!!!」
「黙れ!」「黙れ黙れ!」「ガキ共ぉーーーーー!!!!!!」
こんなだけど、私はこのチームが大好きです。
事務所での本デビュー目指してこれからも
私達は走り続けます……………!!!!!!


