【ホロライブ・アフターライフ】04-Epilogue《あの日地下施設でオカマに聞いた世界終末論と、時をかける秘術の話》include:星街すいせい*マツコ・デラックス*ビビデバ*BLEACH*Apex Legends/青髪のサイコパス/覚えていますか、〝鬼道〟なるもの/Vの怖い話

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《あの日地下施設でオカマに聞いた世界終末論と、時をかける秘術の話》3/4





✔ 作業を担当してくれた12人の女の子達と汗水垂らして楽しく労働した後その全員と連絡先まで交換し合った私は、新調されたベッドの上に横たわり満ち足りた疲労感に浸っていた。

(新しい、家具の匂いがする…………)

隅々まで完璧にクリーニングされた(ワンルームぐらいの広さの)風呂で気持ち良くシャワーを浴びた上で眺める、家具・家電を始め何もかもを自分仕様に新調したそこは最早完全に新しい私の部屋いえだった。

(おかしな事をやってるのは重々承知だけど、まぁ捕まるんだから最後ぐらい……………)

〝ぎゅるるる〟とお腹が鳴った。

(腹が、、、、減った、、、、)

朝早くから人里離れた地下施設ここへ向かって秘術を解明して、人一人を殺して不慮の事故に巻き込まれて巻き込まれた人を見知らぬ大施設の中捜索して引っ越し作業を手伝って、とエネルギッシュに動き続けた私の空腹はらは限界を迎えていた──────けど、さすがに

(ないわ、ないない。)

(人殺したその日に食事はとれない。)

(いくら私に非が無かったとは言え、いくらなんでもそれは無理。)

日中の出来事を考えるとどうしても食事が喉を通る気がしなかった──────あと、

(見た事ない物ばっかなんだもん、倉庫にあった保存食)

(ちょっとなんか、、、、)

パッケージであからさまに輸入品だと分かる食料品はいつも軒並みスルーする私は倉庫に山と積まれていた初めて見る保存食に苦手意識を禁じ得なかった。

(食べれるとしたら、なんだろう……………)

(無理だけど、自責の念で今日は。食事は喉を通らないけど、)

(でも)

(食べれるとしたら、何だろう……………)

仰向けに寝そべって眺める、家具・家電全てを白で統一した部屋は見れば見る程完璧だった。

部屋は地下深くにあって音は何も聞こえず、とにかく静かだった。

割とマジで、結構一生住めるなと思う程に……………

(………………………)

(………………………)

(………………………うん、)

(うどんだな)

(………………………)

(………………………)

(………………………)

(Ah、、、、)

(うどんぐらいしか)

(食べる気がしない、、、、)

疲労は極限マックスだったけど眠れる気がしなかったので、一旦起きて鬼道丸さんの公営羅波拡張端末らはかくちょうたんまつを起動し、山とあったサブスク一覧を再度確認してみる事にした。

(何回見ても凄いよほんと……………)

やはり知っている限り全てのサブスクが特上プランで契約してあり、Walletやポイント残高は限界目一杯までチャージされていた。──────「赤×黒王道TeleviSionあかくろおうどうテレビジョン」、「Bakaばか」、「買収ney+バイシュウニープラス」、「底市場そこいちば」、「人をダメにするEATSヒトダメイーツ」、「EaaayPlayイエエエイプレイメンバーシップ」そしてもちろん「栄命存Ultra Primeえいめいぞんウルトラプライムプラン」………………映像・ショッピング・フードデリバリー・ゲーム等の200種類近いありとあらゆるサブスクがそこには──────

「あっ!!!!」

結局いくら使ったんだっけかなと開いた「栄命存Ultra Primeえいめいぞんウルトラプライムプラン」のWallet残高が

「チャージされてる……………」

家具・家電を一新して百万は優に使った筈のWallet残高がまた999,999,999,999,9………………限界までチャージされていた。

「やだ何これぇ、、、、」「怖怖怖怖怖怖コワコワコワコワコワコワぁ、、、、」

どうせ捕まるんだから、で開き直っていた私もさすがに背筋にうすら寒いものを感じた。

鬼道丸さんの守っていた〝秘匿鬼祇術〟は、紛う事なき本物だった。黒棺九十番五龍転滅九十九番と比べても(総合的な強さ・使い勝手はさておき)圧倒的に高威力で特異、特に殺傷能力は、あんなに起動が早くて触れたら即・即死、なんていかに破道多しと言えど他に類を見ない………………鬼道丸さんは〝先代がいた〟と言っていたから少なく見積もっても数千年、代々この地下施設でこの〝秘匿鬼祇術ホンモノ〟を守り続けてきた流れがあったとしたならそれを長きに渡ってさせていた・・・・・、何か大きな存在があってもおかしくない。

国か、企業か、それとも公営鬼道師連合みたいな鬼道関連の、私がまだ知らない大団体でもあるのか……………

「だってこの好待遇だものなぁ…………」

自分を世話していたどこかの大団体への連絡先を鬼道丸さんが持っていたとしても、それは多分彼の頭蓋埋没式ずがいまいぼつしきメモリーの中にあった筈で、という事はもうこの世にはない。

身分証や通信システム等〝大事なもの〟を全て己の身の内に格納できるこの時代の利便性と、〝触れたもの全てをこの世から消し去る〟秘匿鬼祇術この術の特性の掛け合わせが、次に打てる一手を何も無くさせていた。

考えても埒が明かないのは明らかだったので、ゲーミングプラットフォーム「EaaayPlayイエエエイプレイメンバーシップ」を開いて何か眠るまでの時間潰しに使えそうなものはないかと探した。

「〝Iアイミノマニア〟……………」

「〝Iミノマニア〟……………は………………」

ゲームに関して厳しい姿勢を貫いていた両親うちのおやが唯一プレイを許してくれた〝Iミノマニア〟を探した。

「……………ない」

古いゲーム過ぎるからか会社が違うからかは分からないけど、〝Iミノマニア〟は「EaaayPlayイエエエイプレイメンバーシップ」で無料プレイ可能なタイトル一覧の中になかった。

「じゃあ、、、、、」

〝人気タイトル一覧〟の項をダブル念押クリックする。

〝人気タイトル〟の中でも〝一番人気のタイトル〟は……………

「〝Everlastingエバーラスティング〟…………………」「〝 Paymentペイメント〟?」

のべ数千はあろうかという「EaaayPlayイエエエイプレイメンバーシップ」で無料プレイ可能な中で、一番人気のタイトルは〝Everlastingエバーラスティング Paymentペイメント〟なるゲームだった。

何々なになに、、、、」

乱戦勝ち残りバトロワゲー…………?」

「ふぅん……………」

〝Iミノマニア〟と〝UNO〟以外のゲームに触れた事のない人生だった私は、よく分からないまま軽い気持ちで〝Everlastingエバーラスティング Paymentペイメント〟の起動ボタンをダブル念押クリックし──────

「と、その前に」

人をダメにするEATSヒトダメイーツ〟を開いて今からでも注文可能なうどんの店を探す作業に取り掛かった。


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