【ホロライブ・アフターライフ@星街すいせい】04-02《アイナ・ジ・エンドに負けた星街・ジ・エンドの話》include:[星街すいせい]*[アイナ・ジ・エンド]*あのちゃん*剣持刀也*[まふまふ]*米津玄師*GLIM SPANKY*milet*ダンダダン/男性V好きのわたなべさん『刀也くん可愛いぃ~好き好き////』/サジェストのトップは「ブスすぎ」でも愛嬌は絶えない女/まふまふみたいだからダメだった星街と米津玄師みたいだから良かったアイナ・ジ・エンドの話/まふまふと米津玄師、同い年って知ってた?/日本人、『ハスキーボイス』がキライ/アイナ・ジ・エンド、もうすぐジ・エンド/すいちゃんはどうしようもない。

VTuber
アイナ・ジ・エンド、もうすぐジ・エンド




✔ 今回星街を抜き去ってあっさりと日本の一般社会に認知されたアイナ・ジ・エンドだが、アイナ・ジ・エンドも長くは持たない。星街と違って〝気持ち悪い行動〟を一切取らず人物像キャラとしては日本の一般社会から愛される形をしているものの、そんな彼女が歌う肝心の歌の方は長く愛され日本のメインストリームに居座り続けられるような形をしていないからだ。

二つ挙げた動画のうち一つ目は『GLIM SPANKY』、二つ目は『milet』のものだが、「ハスキーな歌声でエッジを利かせて歌い上げる」が主旨のアイナ・ジ・エンドはこの二組と同系統の歌い手だ。──────そして(どう聴いてもアイナ・ジ・エンドと同等以上に)才能溢れるこの二組の現状はすこぶる芳しくない。GLIM SPANKYは2010年代の中頃ONE PIECEの映画作品の主題歌を務める等して大活躍していたが現在では〝あの人は今〟状態、miletは今でも有名ドラマ作品・アニメ作品の主題歌を担当する等して鋭意活動中だが誰も彼女を単体の歌い手シンガーとしては推していない。どちらももちろん「音楽でめしを食う」事自体は出来ているが「売れてる」「日本国民全体から認知され愛されている」とは言えない状況だ。

要は日本人は『ハスキーな重低音ボイスでエッジを利かせて歌い上げる女性シンガー』があまり好きではない、という話だ。上に挙げた二組以外で言うならAIなんかもそうだったかも知れないし、「ハスキーな重低音ボイス」の条件から外れはするもののSuperflyなんかも恐らくは同じ系統、古くは綾戸智恵なんていうテレビで引っ張りだこのジャズおばさんがいたりもしたがその全員が一時期日本全体の規模で騒がれはしたものの今ではすっかり見る影もない。日本では『ハスキーな重低音ボイスでエッジを利かせて歌い上げる女性シンガー』は最大限に成功したとしても一時期持てはやされた後必ず消えて「あの人は今」状態になるものだと(それこそアイナ・ジ・エンドが生まれるより前の)古来から決まっている。──────実際、現状「残っている」「長く愛され続けた」と言えるような女性シンガーを挙げてみると「MISIA」、「安室奈美恵」、「椎名林檎」、「宇多田ヒカル」、「aiko」、ちょっとランクを下げて「YUKI」、「吉田美和」、「持田香織」、文科系だと「奥華子」や「つじあやの」、若い世代だと「Ado」や「ikura」、古い世代だと「松田聖子」、「中森明菜」、「中島みゆき」等だが、これだけ(計15名)挙げた伝説的なシンガーの中に『ハスキーな重低音ボイスでエッジを利かせて歌い上げる女性シンガー』は一人もいない(『低い声』で宇多田ヒカルが、さらにそれと『エッジを利かせて』の条件でAdoが軽く被る程度)。やはり『ハスキーな重低音ボイスでエッジを利かせて歌い上げる女性シンガー』は日本人に長く安定して愛され続ける事は出来ないし、日本のポップミュージック界のスターダムに長く居留まり続ける事も出来ない。

あえて嫌な言い回しを用いて言うなら、アイナ・ジ・エンドは非常に分かり易い形をした一過性の色物だという事だ。来年一杯今の勢いが持つかどうかがまず怪しいし、5年後に「あの人は今」状態になっているのは確実なところだろう。

星街はそんな一過性の色物にこの度キャリアを追い抜かれたわけだが、この流れは今後もずっと続いていく。来年か再来年にはまた一人、その数年後アイナ・ジ・エンドが消える頃にはまた一人、その前に出て来た誰かが失速する頃にはまた一人、日本社会は星街になど見向きもしないで〝次の誰か〟を次々と認知していく。

星街はその間もずっと言い続けるだろう、「武道館立ったのに」、「こちとら億バズ持ってんのに」、「金もこんなに稼いでて」、「今度紅白出演も決まって」、『でもVTuberだからあいつら差別しやがんだよな』、と。

そういった発言を聞く度この記事でした話を思い出してみて欲しい。──────そして是非とも考えてみて欲しい、一体それが誰のせいで、何が原因で、本当は誰がどのタイミングでどうするのが正解だったのか、と。



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