【ホロレビュー.02】B《ほw宝鐘マリンをwwwす、救いたいwwwwwww(2》include:宝鐘マリン、不知火フレア、大空スバル、潤羽るしあ、フレン・E・ルスタリオ 、

VTuber




誰とも繋がれない宝鐘(続き

✔ 3:22~ 同期不知火フレアとのコラボ配信。人間の種類がかけ離れ過ぎていて多分にやりにくそうだがコラボ頻度はかなり高い。

宝鐘と不知火の絡みは「セクハラ→前蹴り」に終始する。荒いノリやセンシティブなど受け付けない不知火は宝鐘渾身のボケを毎回素っ気なく切って落とすが、不知火は笑いが出来ない人なのでマリフレ(宝鐘と不知火)での配信の見所はいつも宝鐘に頼り切りだ。不知火がそれについて宝鐘に感謝の念を持っているのかいないのかボケを切り落とす素振りからは割り出しが難しいところだが、共演者に見所を作って貰っておいて感謝も出来ない出役はただのアホなのでここは内心分かっておいて欲しいところ。

不知火が宝鐘の乱行を必ず前蹴りで制すのは関係性のラインを宝鐘に分からせる為だ。これをやらずにズルズルと優しさで合わせていると天音のように無償の専属セラピストのようになってしまう。「施しは誰の事も救わない」と体感で分かっている不知火は天音と同じ常識人タイプのホロメンだが精神年齢はしっかり大人だ。「ラインを知らない人間には都度前蹴りを持って躾けてやるのが健全な関係を保つ唯一の方法」落ち着いていてもまだ若い天音がそれを知るのはもう少し先の事になる。

30になっても人から怒って貰わなければラインが弁えられない、というのは当然まともな大人の特徴ではない。白銀や兎田相手に「これはやめておくよ、だってこれは嫌なラインだもんね?」と直接確認しているエピソードをたまに聞くがそういうのはコミュニケーションをとる前の段階に自分一人で確認し終えて然るべきだ。あまりの非常識さに宝鐘の故郷愛知がそういう場所なのかと勘繰りそうになるが夏色や湊、桃鈴ね…はまともなのでやはり宝鐘一人が逸脱しているのだろう。


✔ 1:43~ マリフレのリズム天国配信。男に扮して口説くノリを仕掛けた宝鐘を不知火が「私が基本的に無理なタイプの人だわ」と切った事が何故か宝鐘にぶっ刺さってしまう不思議なワンシーン。

不知火は「(宝鐘が今演じているキザなタイプの男性は)私が基本的に無理なタイプの人だわ」と言っているのだが宝鐘的には「(宝鐘自身が)私的に無理なタイプの人だわ」に聞こえていて、その後のガチ動揺に繋がっているのだ。

普通に考えてあり得ない取り違え方だが、これは宝鐘が日頃から「不知火みたいなちゃんとした人間は自分みたいなの(DQN)は内心嫌だけど無理して相手をしてくれている」と認識している事を表していて、これはさすがに可哀想になってしまう。この配信はたった数ヵ月前の物で二人はこの時点で3年同期としてやってきた仲だがまだ気遣いの抜けない関係性なのだ。そしてここから先何年一緒にいようとも二人の距離がこれ以上縮まる事はきっとない。ホロライブにおける宝鐘の人間関係はどれもこんな物ばっかりだ。

長い下積みを経てやっと自分を何者か足らしめてくれたホロライブは、宝鐘とは根本的に真逆の体質を持つ団体だった。宝鐘のような荒っぽい人間はホロライブではなくにじさんじや個人勢に多いが宝鐘の成功はホロライブでデビューしたからこそで、これまで何をやっても芯を食わない人生を歩んできた宝鐘は自分の人生に「今以上」がない事も重々承知だ。骨を埋めるしかない箱の中で終生の友と呼べる人間の一人とも出会えない、それが人好きで情に厚い宝鐘を苦しめている。


即死級の爆デアド

✔ 22:49~ ホロメン・オブ・ホロメン大空とのコラボ。大空が「合わない」と明言しているホロメンは宝鐘ただ一人。宝鐘は大空が礎を築いた、大空カラー一色のホロライブで大空に気に入られないという、並のホロメンであれば即死級の爆デアドを食らっているのだ。「シナジーがない」をネタにしているこの配信でも本当に空気が悪くなるシーンが散見される。

「相手がホロメンであるならそれがどんな相手であっても許容すべし」という枷を自分に課している大空は、体が拒否する程相性の悪い宝鐘の事を受け入れようとし過ぎてしまう・・・・・・・・・・・・・・・。癇に障った時は思い切りシバいて後でヨシヨシする不知火方式の取入れが大空には求められる。


✔ 「バンジーガム」を使って大空を引き寄せる宝鐘が面白過ぎるババドナ(宝鐘と大空)コラボ。V界全体で見てもなかなか見ない面白いシーンだが大空は宝鐘のこういうノリが、多分本当に嫌いだ。


✔ 大空宅で行われた「サクラ大戦」を実況するオフコラボ。同タイトルのファンである宝鐘が未プレイの大空をガイドする形で進行する。

OPムービーが流れる直前、テンションの上がった宝鐘に対して大空が放った「めんどくさ(13:18~)」がガチ過ぎる。お祖母ちゃんが孫を相手にするように、ホロメンと見れば底無しに優しく、柔らかく接する大空がこんなになる事は他にない。魂の名作を前にして大空の異変に全く気が付いていない宝鐘だが、6期風真辺りがこれをやられればその日のうちに退社する、これはそのレベルの事故映像だ。現状ホロライブは事務所ごと「大空カラー」なので「大空と宝鐘の相性が悪い」=「ホロライブと宝鐘の相性が悪い」と置き換える事も出来る。


✔ 数ある大空主体ユニットの一つ「常MOS」。にわかに血の繋がりを感じさせる程息の合った四人組だが、大空はこれに類するようなユニットを事務所内にいくつも抱えている。そしてその構成メンバーのほとんどが宝鐘をしんどがる・・・・・ような面々、つまり常識的な感性を持ったまともな人間達だ。

端的に言ってしまうと宝鐘はこれ・・をやりたいのだ。気を遣わなくとも、セーブしなくても自然と寄り集まってピタリとくっつく自分の片割れのような存在──突飛な宝鐘にとってのそんな存在がこのご時世本当に世の中にいるのか私には分からないが、そんな仲間達に常々囲まれている環境こそ宝鐘がデビュー以来望んで止まない物だ。

宝鐘にも参加ユニットというのはあるがそのほとんどが他ホロメンとの一対一形式の物で、盛り上がりや広がりに欠ける。宝鐘が参加している上でまともに稼働している複数人体制のユニットというのは現状存在していない。それは明るくコミュ強で人に囲まれているイメージの強い、また進んでそうあろうとする宝鐘自身の特徴と激しく乖離していないだろうか。



カゾクアイ

✔ 同じDQNカラーの紫咲と地元が同じな湊とのオフコラボ。事務所内では比較的宝鐘とシナジーのある二人だが、残念ながら歳が離れ過ぎていて仲間や友達というより姪や遥か年下の従妹のような関係だ。

紫咲を相手にすると途端に所帯じみて受け属性に回る宝鐘だが、多分この時の宝鐘は自分自身の姉をその身に宿している。宝鐘の話に出てくる、お転婆な妹に只々振り回されるだけの気弱な姉は紫咲にいいようにされている宝鐘にそっくりだ。

そして不知火や白銀にセクハラを働いたり大人しめのホロメンにパワハラを行っている宝鐘はきっと父親をそのままトレースしたもので、DQNにとっては殊更大きな意味を持つカゾクアイをその身で体現している様子には大層泣かされる。姉、父とくれば残るは母だが、やたらとヘラり易くて感情の起伏が激しいのは母親譲りだったりするのだろうか。


その喪失、痛恨

✔ 55:32~ 既に引退している同期、潤羽とのコラボ配信。常人には到底理解出来ないやり取りが続くがシナジーが高く綺麗に噛み合っている事だけは確か。強烈に面白い事も確か。潤羽が居れば宝鐘の現状は何か変わっただろうか。


✔ 0:00~ 近々の配信。最近の落ち込み具合に反してやたらとテンションが振り切っており、見ていて逆に怖くなる。宝鐘は自分の感情やテンションを明らかにコントロール出来ていない場面が散見され、これは潤羽の最たる特徴と合致する。ただ違うのははち切れてもヘラってもどちらにせよ美しくなってしまう潤羽と違って宝鐘の感情の上下は放送事故でしかないという事だろうか。


✔ 1:02:21~ 声真似の上手いホロメンを三人集めて宝鐘に扮させ、四人態勢でどれが本物か当てさせるクイズ企画。楽しさの余り自分の声真似をするホロメンにツッコミを入れてしまい、企画自体を潰しかねない暴挙に出る。やはり宝鐘の感情の上下は常々事故に直結する。この企画を主催したのはやはりと言うかなんと言うか、天音かなた。


✔ DQN寄りで感情先行型、同年代で同期でもあった潤羽が恐らく宝鐘が一番フラットな状態で自然に付き合えたホロメンだろう。潤羽が居なくなって事務所で一番痛い思いをしたのはきっと宝鐘だ。

宝鐘との関係やスパチャ世界一の件を抜きにしても潤羽が居なくなったのは紛う事なき日本文化の損失なのだが、それに気付いているのは私だけだろうか。


対策案

✔ 宝鐘の苦悩は宝鐘自身にシナジーのある人物を見繕ってあてがう事で緩和していく筈だが、にじさんじや個人勢のDQN達は皆バカやガラクタばっかりだ。犬山だと宝鐘を仕事に利用しようとするだけだろうし、星川程頭が悪いと宝鐘は見下しにかかってしまう。DQNでイカれてて扱いに困るが頭は良くてセンスもあって笑いが出来て高機能、そういった難しい人物像が宝鐘の知人候補には求められる。

私の知っている限りそういった条件に当てはまるのはにじさんじフレン・E・ルスタリオと個人勢甲賀流忍者!ぽんぽこあたりだろうか。イカれているのに頭の回転は異常に早くて唯一無二のセンスを持っていて、笑いのセンスもV界一だが常識と教養だけは一つも知らないという正に宝鐘や潤羽に近い特徴を持つのがこの二人だ。自分のチャンネルや事務所の囲いから出てこの二人とかするような領域で仕事をし続ける事が、宝鐘の孤独を寛解させる糸口になるかも知れない。

ぽんぽこは「V5年の壁」に阻まれて既にクリエイターとして腐り始めているが、フレンはVにとっての死海にじさんじに3年属していながら謎に元気だ。先輩が諸共腐ってしまったにじさんじで唯一まともに見れて笑える配信を行っているフレンの事は、力を持った外部の誰かが掬い上げるべきだ。おバカの撥水性もいつまで持つかわからない。

そうでなければ娘の同僚に手を出そうとするこっ恥ずかしいハゲの親父か何の目標もなく生きている姉のどちらかでも東京に呼び寄せてプライベートマネージャーの形で雇えばいいのではないだろうか。家族や地元のツレを呼び寄せて雇い入れるのは成功したDQNタレントに連綿と受け継がれる古からの慣習だ。宝鐘に雇われたのがどちらであったとしても生きたサンドバッグ、通称なまサンドバッグとしての生活を余儀なくされるだろうが天音や博衣のような他人がその役割を課されるよりはずっとマシな筈だ。


努力をしたな、罪を贖え

✔ 宝鐘マリンは、救えない。令和を生きる女子として余りに異様な人となりは終生の棲家ホロライブで到底受け入れられず、ライバー人生の最後の最後まで宝鐘が孤独に苛まれ続ける事は堅い。苦しくて堪らないが今の自分があるのは他でもないホロライブに入ったお陰、その中でトップに立てたのはホロメンとして余りに異質な自分にバイアス効果が集まったお陰──最も自分を苦しめる物が最も重要な命綱の役割を果たしている、これぞ破滅型と呼ぶにふさわしい。

宝鐘を見ていて学べることは「人は誰しも、思うように人生を生きられない」という事だ。VTuber日本一の座に輝いたにも関わらず全く幸せそうに見えない宝鐘を始めとして他のホロメンを例に挙げてみても、歌が自分のアイデンティティな天音は星街のような「歌唱特化型V」と認知さえして貰えず、雪花は楽に美味しい思いを出来ている代わりに何者でもない、誰にも記憶して貰えないVのまま終わっていくし博衣は何千時間配信しても結局一回も面白い事が言えないし、兎田は成功の全てが運頼みなので将来性が全く無いし、不知火はチャンネル登録者数が未だに100万にも届かないしトップアイドルになりたくて全身痣まみれになる程努力を重ねる大空には地獄のように華がなくて、その夢は一生叶えられない。

さらに言うならこんなにも苦しんでいる彼女達は一人一人が何千人もの「中の人」を蹴り落として事務所入りを果たした羨望の的、全てのVにとって至高の事務所ホロライブの住人なのだ。人生において努力や成功なんて結局無駄、成し遂げた事自体がまるで罪だったかのように、罰のように次の苦難が用意されているだけ──結論私のように家でゴロゴロしながら知りもしない人の悪口をネットに放って死ぬまで暇を潰しているのが一番いい人生の送り方なのではないだろうか。何も手に出来ない代わりにストレスは無いし、暇を持て余した時には鏡を覗けば自分のイケメンっぷりに癒される。こればっかりはパパママに感謝だ。

宝鐘は決して救われないが、救われては困るというのもまた然りだ。さくらみこの言う通り、弱っている宝鐘はどの宝鐘より一番可愛い。同じようなDQNと結びついて元気いっぱいDQNを振り回す宝鐘、そんな物は他のホロメンや事務所社員にとっては災害でしかないし、可愛くも面白くもなければ私のようなまともな視聴者からすれば汚物にしか見えない。「本当に辛いのにその状態こそが一番魅力的」苦しみが命綱でもある事例がここにもまた一つ、だ。

数多の変人跋扈するホロライブにおいても猶逸脱した存在である宝鐘。愛知の「不思議ちゃん」はここに来てもやはり一人のまま、誰にも寄り添っては貰えない。長く待ち焦がれる自分の片割れのような、本当に出会うべく「誰か」が現れる兆しは一向に訪れない。孤独を紛らわす為に優しさを恵んでくれる同僚達に日々頼る様子は常々処方された錠剤を手放せないアメリカのセレブタレントにも似ているが、ブリトニー・スピアーズやパリス・ヒルトンと共通しているなんてさすが宝鐘はスターだ。モノが違う。すごく格好いい。

彼女達が成功の後どんな人生を歩んだかについて触れる事はあえてせず、今回はこれで結びとしよう。


【ホロレビュー.02】C に続く


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