✔ V同士の仲の良さを活かして独特なシナジーを生みだす所謂「てぇてぇ」はこのご時世アイドル系の女性Vには欠かせないスキルだが、箱に所属していなくてユニットの相方も人としてタイプが全く違う、それも男性である富士葵にはそれを得られる可能性自体がない。
動画はホロライブの箱内ユニット「バカタレサーカス」の白上と尾丸が夜中のテンションで延々ふざけ合うてぇてぇカラーのゲーム配信でリスナーはこういうのが大好物な訳だが、富士葵にこういう事は一生出来ない。
✔ 富士葵は業界でも指折りの歌唱力を持つ元々は歌を軸に活動していきたかったVだが最近カバーしたYOASOBIの人気曲「アイドル」の再生回数は15万回。──悲惨。
✔ その時々でネットを騒がせている曲をVTuberがうたみたでカバーした場合普通はこういった形で数百万回再生は堅い。配信ではなく動画投稿をメインに活動している動画勢のVに歌を求める気風は現状希薄で、確かな歌唱力を備えている富士葵の歌がカバー・オリジナル共に全く回らないのはそのためだろう。業界トップクラスの歌唱力という富士葵の武器はデビュー以来寝かされたままになっている。
✔ 47万……
✔ 個人勢で「清純×アイドル」なら銀河アリスも無くはない選択肢だろう。正統派ではないにしても綺麗めの清純派ではあるし、全員が面白い事の一つも言えないチームSorAZのお笑い担当を一手に引き受けてくれる。
SorAZ界隈にホロライブの外から同じカラーのVを引き入れるべきなのは引き入れたVのホームに当たる領域のリスナーも同時に引き込めるからで、この手法はここ最近ホロライブでもトレンドになりつつある。
✔ 少し前に行った逆凸配信から派生させる形で製作された動画。星川は数的な面が不調でにじさんじの中でも決して上位に入るライバーではないのだが、「星川(ガワだけ華々しいクソDQN)×宝鐘(DQN・ハイエボリューショナリー)」の組み合わせに湊(全DQNの姫)を組み合わせたこの動画こそ二つの事務所の同一カラーのVを掛け合わせる事で再生回数の底上げに成功した最たる例。再生回数は108万回。
✔ その少し後宝鐘が湊を家に呼ぶ形で行われたフリートークオフコラボ。今ホロライブで最も脂の乗っているコンビの一つでシナジーが高く、文句なしの出来だが再生回数は41万回で上の動画の半分以下。湊は今数的な面で宝鐘に迫る程調子が良く、Vとしての実力も星川など足元にも及ばない程だがそれでも宝鐘と二人という同じ形式のコラボで再生回数に倍程の差がついてしまう。
二つのコラボの差は言うまでもなく宝鐘のコラボ相手が他所の箱所属かどうかという点。まず「①自分と同じカラーでシナジーがありそうな相手」且つ「➁箱の中で一定以上の注目度を保持している」という二つの条件でアンド検索をかけて合致するVに当たりを付け、「③自分とその相手双方が得をするような企画を用意してご招待する」事が出来れば相手方が保持している、若しくは相手が所属している領域にいる「箱リス」に当たる層が丸ごとこちらに流れ込んでくる計算になる。宝鐘が星川を呼んでコラボした動画が数週間で100万回再生を突破した事の裏にはそういう経緯がある。
✔ 富士葵は今ぽこピー界隈とでも言うべき領域でおめシスと同着二位ぐらいの数字をキープしていて、富士葵を上手くSorAZ界隈に取り込む事が出来ればその過半数がこちら側の物になる。富士葵の視聴者はそのほとんどがぽこピーの視聴者で、彼らはぽこピーを視聴した上でサブの選択肢として富士葵を視聴している。富士葵の視聴者を取り込むという事はぽこピーの持ち視聴者に間接的にリーチする事と考えて差し支えない。──参考までに言っておくとぽこピーが日々投稿している動画の再生回数は最低15万、企画が当たりだと40万を超える事もある。
宝鐘が星川を呼んで企画を成功させた時に踏んだ手順は「①自分と同じカラーでシナジーがありそうな相手」「➁箱の中で一定以上の注目度を保持している」の二つの条件を満たしている相手を「③自分とその相手双方が得をするような企画を用意してご招待する」事だが、チームSorAZが富士葵を取り込む場合もこの手順は全て漏らさず踏める事になる。「①同じ正統派・清純派で笑いやバラエティは出来ないが歌唱力はズバ抜けている」且つ「➁ぽこピー界隈という個人勢最後にして最大の砦(箱)において同率二位ぐらいの存在」で「③SorAZは他領域の視聴者層の取り込みを、富士葵はホロライブ側のリスナーの取り込みと同じタイプの女性V(のチーム)という仲間」を双方得られるという事で、SorAZ界隈に富士葵を取り込んで常駐させる案にはメリットしかない。銀河アリスは視聴者を引っ張って来る事は出来ないがおバカ系Vとしての実力がさくらみこクラスなので放っておく手はないだろう。
✔ ときのそらみたいな誰が見ても終わってしまっているオワコンVがホロライブに所属している場合に限り「頑張らなきゃ(=頑張れば何とかなるかも」ともがける事の理由がここにあって、それはこういった「構想:SorAZ界隈」みたいな芯を食った活動上の方針を、諦めずに機転を利かせ続けさえすればいくらでも打ち出せてしまう点だ。富士葵や銀河アリスは今後の自分にとってどういった活動方針が適切かを仮に割り出せていたとしても実際に行動に移せるのはその何分の一かのサイズの代替案がせいぜいだし、キズナアイやミライアカリも結局それで引退にまで追い込まれている。
「諦めさえしなければ何とかなる」などという思想は20年前の少年漫画でも最早扱われていなかったレベルの綺麗事だが、何とホロライブに属しているVTuberに関してだけはまかり通ってしまう。それは数万人は堅いと言われている現存する全VTuberの中でたった35人にのみ許された栄誉だ。
✔ 私がこの記事シリーズでときのそらに関して言った「①既に仲が深まっている清楚系ホロメン達を集めてSorAZ界隈を確立してチームとして活動していくのがいい」「➁その活動はときのそら含めそこにいるVの大多数が軸にしたがっている、歌を主としたライブパフォーマンスをメインにしていくべき」「③苦しんでいるようだがホロライブに所属出来ている幸運には感謝すべき」「④オワコンの癖に必死こいて頑張ってるwww」等の主張はビッグゴッドミオーンが過日の占い配信でときのそらに向けて言った「①既にある状況を利用していくのがいい」「➁自分が素直にしたいと思えることをやっていくべき」「③状況に感謝すべき」「④十分、頑張ってるじゃない…(涙ドパァ」等の文言と逐一一致するのだが、その程度の事そのトランプみたいな奴抜きで言えんのかねと思ってしまう。変なパフォーマンスにかこつけて人にアドバイスする前に、彼女も彼女で出来る事はある筈なのだが。