✔ 7:35~ ホロ公式の料理企画にて、「料理を分かってらっしゃる方」と先生に太鼓判を押されるアキロゼ。公式という事でちゃんとしている事、モデルもまともな物を着ている事もあってこの動画のアキロゼは結構いいライバーだ。ぱっと見からは事務所の底辺のそのまた底辺の人にはちょっと見えない。
クレープ単押しのオフコラ形式とかいうイカれた独自企画を始めた事からバイト時代に培ったクレープ焼きのスキル以外料理に関してはからっきしなのかと思いきや先生や共演している雪花の反応を見る限り相当出来る部類のようで、だったらなんでそっちの方を独自企画に昇華させていかないのと思ってしまう。アキロゼの属性はえっちな大人のお姉さんだが、それがこういう男の胃袋を掴むタイプの料理ではなくクレープとかいう謎グルメを選択する事の利点はどこにもない。───キャラ的に「居酒屋ローゼンタール」とか「割烹・アキ」とかどう考えてもそっち系でしょう。なんですかアキロゼのクレープ屋さんて
独自企画をクレープではなくこういった本格的な料理を用いたオフコラに切り替えた場合、前記事のような一回呼んだ者はもう呼べないみたいな不具合は起こらなくなるし、呼ばれる共演者・観ているリスナー共に食い付きが違ってくる。例えば今後絶対にコラボしようと強めに押してきていた本間にじゃあクレープコラボ来てと言うのと料理オフコラ呼ぶから好きなメニュー先に言っといてと言うのとでは話が全然違う。クレープだと本間は誘われてから実際にコラボし、終了してから帰るまでの間なんでクレープなんだろうとずっと思い続けるだろうし、その後もてかなんでクレープだったんだろうとずっと思い続ける。──それはリスナーも同じな訳だが、アキロゼ本人もその理由については分かっていない。
この動画のアキロゼがいいのはえっちな大人のお姉さんという本来の自分の属性かつ強みをそのままフルに活用出来ているからだ。普段のアホみたいなボヤけたモデルではなくちゃんとしたえっちなお姉さんの衣装を着込み子育て経験や年の功を活かした料理の腕前を披露し、隣のバカ女との対比で成熟した女性の魅力を際立たせていく。正直アキロゼが単体で活動する上で心掛けなければならないのはこのブランディングのみで、他には基本的に何もいらない。──と言うか、売れているホロメンは皆そういった形で自分由来の良さをいかにブーストして際立たせていくかの勝負に勝ったから今その地位についている訳で、モテるタイプなのに男と表立って懇意になろうとするとか、黙って弱い自分を演出しておけばネズミ算的に味方が増えるアイドルという仕事で思想を唱えてファイティングポーズをとるだとか、そういうのはホロライブでは中級以下のアホしかやっていない。──唯一の例外は星街だが、この度炎上した事がそれに対する環境からのアンサーな訳で、後は推して測るべしだ。
✔ ホロライブにも事故配信・事故動画というのはそれなりの数あるが、このアキロゼの強風オールバックは本当に酷い。ここ数年でホロメン自身が上げたものの中では断トツ強力な事故コンテンツではないだろうか。
さくらみこの歌みたを切っ掛けに大バズりした強風オールバックはその後色んなホロメンが歌っていて、その再生回数は大体100万回弱~数百万回程度、最高はさくらみこの990万回超、最低は不知火の48万回だ。ブームから少し遅れて上げられたアキロゼのこれは再生回数10万回で、ホロライブの中級ライバーの普段の配信の平均視聴回数を下回る程。「ホロライブ×強風オールバック」で検索するとアキロゼのこの動画だけ上位に表示されず、これ関連でホロリスが自主製作した色んなファンワークが表示された遥か下にやっとの事で表れる。──どうやらYouTubeくんはアキロゼをホロライブの関係者だとは認識していないようだ。
この動画に関しては再生回数以上にもっとヤバい話がある。この曲には「終わったわ」「パンパンっ」みたいな感じで二連発の合いの手が入る箇所がいくつかあるのだが、ホロメンの上げた動画では画面右下から歌っている本人と関係の深いホロメンが顔を出し、二連発の合いの手を入れて引っ込む描写が成される。例えばさくらみこの場合だと顔を出すのは星街だし、不知火なら天音、天音なら沙花叉といった形で、大抵の場合仲の良いホロメンが合いの手要員として出演する。
合いの手要員を自分自身にしている場合もあるが、その場合画面中央の本人の周りに仲の良い誰かを象徴するオブジェクトが置かれるだとか別のパートで画面端から顔を出すだとかで必ず誰かと共演する形をとる。黒上とのコントラストを狙いあえて出演を自分のみにした白上以外のホロメンは皆そうしているし、そんなてぇてぇがホロメンによるこの歌みたシリーズの見所だったりもする。
その中にあって、アキロゼの強風オールバックにだけはアキロゼ以外誰も出演しない。右下から合いの手を入れに来るのもアキロゼ、アキロゼの周りにいるのはロゼ隊を象徴するオブジェクト、変化を加えてもムキロゼが登場するに留まり、兎にも角にもアキロゼしか登場しない。他のホロメンの強風オールバックを散々観た後だとちょっと異様過ぎる世界観だ。
この動画はロゼ隊によるファンメイドをアキロゼが自分のチャンネルに上げたものなので、なんだ上手いようでも所詮素人、この歌みたシリーズの醍醐味が分かってないんだからと本来登場する筈の合いの手要員やアキロゼの周りに置かれるべき他のホロメン関連のオブジェクトは何が適当かと考えてみると、恐ろしい事に一人として、一つとして思いつかない。こういうてぇてぇこそが醍醐味のコンテンツを作る時、アキロゼの相方を務めてくれるホロメンは恐らく今一人もいない。
この動画を作ったロゼ隊は、アキロゼ以外に登場させるホロメンは誰が良いかと多分一回は考えている。何せこれが上げられたのは他のホロメン達が歌みたを上げ切った数ヵ月後、参考資料はいくらでもある訳で、やはりファンであればそれに倣って誰かを抱き合わせにと思う筈なのだが、その模索は「……いないな」という結論を以て締められている。───酷い。余りにもファン泣かせ過ぎる。恐らくこの動画はロゼ隊の有志により無償で作られたものだが、そうまでしてくれる熱心なファンもこんな形でてぇてぇなし、男とのムワムワによるガチ恋阻止の憂き目に遭っていてはさぞ推し活は楽しくないだろう。──ちなみに少し前アキロゼが嘘泣き・ローゼンタールしていた時にファンに向けて言ったのは「もっと応援して、そしたら活動頑張れるから」だ。ファンに与えるのではなくファンから搾取して活動の糧とする逆転街道を往く本末転倒ライバー、それがマジキチ・ローゼンタール。