【ホロ些事!@アキ・ローゼンタール】04-02《アキロゼボケコラクソコラカスコラブスコラ➁》include:リゼ・ヘルエスタ/アンジュ・カトリーナ/戌亥とこ/宝鐘マリン/栞葉るり/剣持刀也/さんばか/にじさんじ/テイルズ風MV、にじvsホロで明暗/俺らがよく知るマリンのMV/完全に別人なさんばかのMV/「モデル」×「人格」のキマイラ生物/確かに居るのに本当は居ない/幽霊みたいな不気味な存在/それがVTuber/にじさんじ運営はVエアプ(みんな知ってる

VTuber




にじさんじ運営はVエアプ(みんな知ってる

✔ ホロライブだと二年程前にシリーズのファンである宝鐘がオリ曲にテイルズ風MVをあつらえてリリースしているが、例えば(1:37~)辺りから出演する同期生四人+湊あくあの五人は宝鐘にとって最も関係値が高かったり特別な意味合いを持つ同僚達で、(1:33~)辺りからやっているセクシーポーズは宝鐘が普段自分の配信の中でやっているような定番ノリ、(1:57~)の曲終わりは「出航~!」で締めているがこれもいつもの配信終わりと同じ台詞だ。同じ「テイルズ系作品のOP風MV」というコンセプトでも宝鐘の方は普段の活動とリンクするような要素をいくつも織り込んでいる点がさんばかのMVと明確に違う。

VTuberの視聴者、つまりこの二つのMVを観る視聴者達はやはり宝鐘のスタイルを好みより繰り返し視聴する。衣装もノリも配信でいつも観る通りであるある受容体が刺激されるし、常々強く萌えさせられている仲良しライバーとの絆まで描写されてぇてぇまで供給してくるならこれ以上は望むべくもない。「宝鐘が」×「テイルズ風MVやるってよ」というコンセプトにより満たせる需要を最大級に満たしているのだから受け入れられるのも当然の話で、結果その再生回数は現在までに600万回を超えている。

一方さんばかの方のMVは何度繰り返して観てみても実際の三人、取り分け「中の人の要素」「人格」「魂」を示す描写が一つも見つからない。「A.実際より相当若い、こいつらの子供なんじゃないかと思う程に若く描かれた三人」、「B.普段の活動で着ているものと全くリンクしない特別衣装」、「C.破格の華と才能を携えつつも何故か暗く陰湿で後ろ向きで、いつもどこか自信無さげなリゼ」「D.器用で多才だが小狡く自分手前で飄々とした性格の戌亥」「E.誰にとっても頼りになる良い人で人望も厚いがどこに居ても誰と居てもずっと孤独でずっと独りで生きているアンジュ」のような三人が普段匂わせているようなそれぞれの内面的特徴はどこにも投射されずどの仕草・どの表情を取っても完全に別人、そんな面子が「F.普段の活動を全く想起させない世界観の中三人で旅(絶対しない)したり水着になって(絶対にならない)はしゃいでいたり」「G.見た事もない人達と戦っていたり」三人及び他のにじライバー達との「H.絆」は描写されずでとにかく実際の三人の特に内的事象を含んでいない。

簡潔に言ってしまうと、今回のこのさんばかのMVは設定と見た目だけを一にする全くの別人達を主人公にした、さんばかとは無関係な作品だ。再生回数は事務所きっての人気ライバーが三人参加し事務所が全面的に推し進め多大な資金をかけたにも関わらず十日程経った今30万回とちょっと………ここに書いた事が最大にしてたった一つの理由だし、そうである以上リスナー達がこの作品とプロジェクトごとを受け入れられる理由がそもそもない。彼らが好きなのはリゼと戌亥とアンジュという三人のにじライバーであって彼女達が被っている絵でも申し訳程度に背負っている職業や種族のような設定の部分でもない。

VTuberの実態は「設定・モデル等のガワの部分」×「中の人の人格部分」をミックスさせた結果出来上がるキメラ生物だ。可憐な見た目によく似合う美しい声色で精神性だけは俺らと同じなオタクにとっての理想女子・リゼも貧乳で干物そうな見た目でやっぱりそういう発言を繰り返しキャラをブーストさせてくるアンジュも、犬と言うより猫やイタチみたいな見た目でやっぱりそういう性格をした戌亥も、芋い声や芋い性格が派手な顔立ちのモデルを何故か絶妙にエロく引き立てる栞葉も、神経質な顔立ちにさもありなんな舌足らずにして早口なネチネチ毒舌が最大の特徴な剣持も全ては「ガワの部分」×「中の人の人格部分」の計算式で出来上がっていて、リスナー達はそんな彼らを推している。

我々の知らない誰か別の人があたかもそれが本来の自分ですと言わんばかりにモデルを被る事で出来上がった本当は居もしない幽霊みたいな存在に皆で注目を向け語り掛け賞賛して愛し親友や家族、恋人のように感じるという気の狂った現象が東洋の片隅にある日本という名のキッショい奇国にて2016年突如降って湧いた訳だがそれがVTuberという文化でありジャンルであり、存在だ。絵と設定だけに着目してそれだけを軸に今回オリジナルMVを製作したにじさんじの運営はきっとその本質を知らないのだろう。

この件に関して最も重要なのは、自分の「設定・モデル等のガワの部分」×「中の人の人格部分」の両方の要素を適宜ミックスし投射した上でMVを完成させた宝鐘は(にじさんじ運営と違い)その本質部分を理解している、という事だ。

ホロライブのような大事務所でもライバー各々のMVは概ね本人がプロットを描いた上で自費で発注し完成させている。今回例に挙げた二つのMVは「にじさんじの事務所ごと」VS「宝鐘個人」の構図を描いていて、にじさんじはその勝負に事務所ごとで見事大敗を喫したという事だ。30そこそこの若め(?)女子が一人で割り出した最適解を最古参にして最大手の一つでもある大事務所がフルスイングで臨んだプロジェクトで取り落とすのは不甲斐なさ過ぎて笑えない。

このMVだとかプロジェクトの全容を見ているとリスナーからの反響が大きければ追加で推し進めます、みたいな姿勢のようだがその反響を寄越す筈のリスナー達が推していない無関係なアニメキャラを主人公にした作品を突き付けておいてそれは無体と言うものだろう。自主的に的確な軌道修正が成されればいいのだがにじさんじ運営ごときにはちょっと荷が勝ち過ぎるかなと言ったところ。───私個人はにじライバー達を多数登場させるさんばか主体のファンタジープロジェクトに関しては何年も前から早よやれ今やれ本当頭悪いなにじさんじはこのゴミ箱これだから東京都民は本当によと、期待を寄せていた部分があるので何とかなればいいのになとは割とマジに本気で思っている。

とは言え、事務所を挙げての大振りな企画が着想の部分だけは的を得ていた点に関しては事実。にじさんじでは近年稀に見る箱ごとの規模で起こったプラスの事象だ。


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