→【ホロ些事!】09-04 に続く
【case.07】下請けいじめ(10月)
✔ 3Dモデル製作者(ほとんどが立場の弱いフリーランス)に無償のやり直しを計243回させる&最大1年7カ月の料金の未払いが発生していた等が発覚した一件。にじさんじを始めとしたその他V箱と比べるとホワイトなイメージの強かったカバーに失望したリスナーも多かったことだろう。
これこそ正にカバーの【ブラック化】を象徴する事案だが、実は(特にカバー程の大手)企業を安定した形で回し続けたい場合社の【ブラック化】は避けて通れぬ道だ。全ての下請け業者に言い値で支払いその支払いにも遅れ等の不備が決して生じぬようスタッフの数も十二分に取り揃えさらに所属ライバー一人一人にエリート会社員~凄腕開業医並の給与を支払い………なんてことをやっていると企業は見る間に立ち行かなくなる。──────どこかを切り詰めなければ絶対にやっていけないし誰かを踏みつけにする必要も必ずある、それが「会社経営」というもので、だから「勝ち組の実業家」連中なんかは皆クソ野郎揃いだ。ホリエモンなんかを見れば分かるように、ああいう良心・良識・共感力みたいなものが全部欠如したクソ野郎こそが「会社経営」には向いている。
カバー程の大手でなくとも、例えばその辺のコンビニみたいな小さな商業団体でも【ブラック化】しなければやっていけない実情はそれ程変わらない。異なる職場でのバイト経験を10も積んだなら自ずと知れてくることだと思うが、どの職場にも【ブラック】な要素というのがいずれかのパートに必ず存在する。
『バイト』におめぇ(=社員)がやれやというような細かなタスクを山と押し付けついでに責任も乗せかけ圧や叱責も絶やさないような職場は大体業績が安定しているし、バイトがなんか楽だなこの職場、社員も優しいし給料も結構いいし(大学)卒業までは取り敢えずここでいいかなと思えるような職場は大抵『社員』が地獄のブラック体制で人生を擦り減らしながら働いていて、バイトも社員も楽に平和に働けている職場というのはしばらく後に必ず潰れる。──────『どこかのパート』が【ブラック化】していないと必ず立ち行かなくなる理由は同業他社がこぞってそうしているからだ。(地の部分では大抵の場合自社と同等の業績を挙げている筈の)他社が軒並み【ブラック化】している場合自社だけ「ホワイト」なまま業績で太刀打ちすることは到底出来ない。
✔ この「下請けいじめ」の一件が明るみに出る少し前からホロで起こっていた変化として『変な案件の常態化』、というものがある。これ(上)は百鬼が2024年末に受けていた電動シェーバーの案件だが、ホロライブを古くから観ていると違和感が凄い。ライバー本人のイメージにそぐわないこういった案件は以前のホロでは見受けられなかった筈…………………しかも「剃れ剃れ音頭」て。俺嫌だよ、百鬼がこういう変なことやってるの観るの😢
それ以前の(ゲーム等を主とした)案件同様自分のチャンネルでもガッツリと配信している(下)がこのアーカイブが百鬼のチャンネルに並んでいる違和感も凄い。──────案件のネタがなりふり構わなくなってきたことからそれだけカバー社の「業績が苦しい」内情が窺い知れるが、企業が急激な【ブラック化】を遂げた場合その直接的な原因はいつも必ずこの「業績が苦しい」だ。
✔ 博衣×ラプラスのコラボ形式での電子タバコの案件(上)。「なりふり構わない度」で言えば電動シェーバー以上だがそれが災いしてかこの配信のコメント欄は大炎上している。──────恐らくラプラス単体だとこうはならなかったと思うのだがこの配信は博衣のチャンネルで行われていて、博衣にこういう汚い商品に触れて欲しくなかった助手くん達が燃やした形だろう。
同じ商品をらでんも紹介しているがそちらは本人のイメージに沿っているためかコメント欄は全く炎上していない………………が、らでんは運営から止められて喫煙キャラをやめた経緯があり、一度やめろと言ったものを案件だからと言ってもう一回やれと言うのは正気ではない。事務所のイメージに沿ぐわないから良くないと分かっている類の商品をすら紹介させずにいられない程業績面が苦しいことが分かる。
✔ ホロライブで「案件」と言えば大抵の場合は何かしらの「ゲーム」かこういった本人のイメージに沿った商品を扱うものがほとんどだった筈。多額の報酬を受け取りつつライバー自身のイメージ戦略の一助にもなりでとても効率的なやり方だ。
✔ 最近さくらみこが受けたのはこの鼻炎薬の案件。本人のイメージに沿ったコンテンツばかりが並ぶ配信一覧に突然現れるこのアーカイブの違和感はなかなかのもの。
ちなみにこれは本当にどうでもいい話なのだが、当案件用に収録されたこの3人での会話音声が今全国のドラッグストアの店内放送で流されていて、運が良ければお買い物の際に聞くことができます(本当にどうでもいい)。
✔ 16:38~ 少し前宝鐘が自チャンで行った「nosh」の案件配信。noshの案件はホロライブだと基本的に低級ライバーがやる仕事として定着していたもの。
大前提の話、(稼ぎが少ない不知火やロボ子と違って)宝鐘が「ちょっとnoshの案件出来たらやらせて欲しいんですけど~……」と運営に打診することはない。運営から「(noshの案件)あるけどどう?」と振られて喜んでやることもない。この案件はまず間違いなく運営が宝鐘に頼み込んで押し切る形でやらせたものだ。
そうまでしてnoshから(不知火やロボ子とは桁違いの)案件料を貰い受けたかったカバーはやはり【業績不振】と見て間違いないのだが、宝鐘はこの案件配信で「流派(主義)に反する」と以前言っていた実写の手写しをやっている。──────宝鐘は自ら望んだ訳でもない案件配信で主義を曲げさせられている状態だ。
百鬼や博衣程度だったらまだいいかも知れないが、事務所で一番の稼ぎ頭にたかが案件なんかのために傷を入れることは決してしてはいけない。「所属タレントに無理をさせる」という【ブラック化】は社の業績のために必須だったとしてもその対象は必ず精査しなければならない、という話だ。
✔ ホロライブの大成には「コロナ禍の巣ごもり需要」が大きく関わっていた、というのはよく言われる話だ。「コロナ禍」は2020年1月から大体2023年初頭ぐらいまでの期間だが「2020年1月」はぺこマリ(=ホロライブを一強時代に導いた立役者)のデビューから約半年後で「2023年初頭」は事務所で中級以下に相当するホロメン達が配信の視聴回数を揃ってガクりと落とした時期の大体半年程前。「ホロライブはコロナのお陰で成功した」の俗説は恐らく当たっている。
「下請けいじめ」も「変な案件をやたらとホロメン達にやらせる」も、どちらも目的は「金」だ。「無償で何度もやり直しをさせる」で依頼料を浮かせ「1年7カ月も支払いを忘れる」程に人件費もケチり、「なりふり構わずライバーに案件をやらせまくる」で案件料をとにかく稼ぐ。──────間違いなく、ホロライブは所謂「アフターコロナ」により【業績不振】に陥り、それを取り返さんと躍起になるあまり【ブラック化】している。
前述のように企業が【ブラック化】するのは大いに結構、と言うより避けて通れぬ道だ。【ブラック化】とはとどのつまり自社と関係するいずれかのパートにしわ寄せを行かせることだが、今回のカバーの失策は「しわ寄せを発生させたこと自体」ではなく、「しわ寄せを行かせる先を選び間違えたこと」だ。「外注業者にしわ寄せを行かせる」なら今回のように「リークされる」だとか「法的手段に訴えられる」等して非常に危険だし、「宝鐘のような重要度の高い所属ライバーに(変な案件をやらせる等して)しわ寄せを行かせる」と自社最大の売り物に傷を入れ商品価値を落とし兼ねない。しわ寄せを行かせる対象は金を支払わなくても「リークすることも法的手段に訴える事もしない」かつ「傷が入っても問題ない」相手がベスト──────そう、「低級所属ライバー」だ。ホロライブ所属の低級ライバーならどれだけあこぎに使い擦っても解雇を恐れ「リーク」も「法的手段」も無しだし「傷が付いても」どうでもいい。自社の低級所属タレントに支払う賃金を最小限に抑え変な仕事を山のようにやらせて上がりをかすめ取れば「アフターコロナ」以降運営を悩ませ続ける【業績不振】はまず間違いなく改善する(「基本給を著しく下げる」→「変な案件でも喜んで受ける」の奴隷システムが完成する)。『自社の低級所属ライバーだけを対象に思い切りよく【ブラック化】する』ことがデメリットなくカバーの【業績不振】を改善する唯一の方法だ。
✔ 0:15~ 2024年夏頃から猫を二匹飼い始めた不知火。不知火は「A.花の3期生の中で唯一圧倒的な成績不振を誇るライバー」で、「B.デビュー以降社にも同僚にも何の恩恵も一つももたらしていない」。最近は「C.やる気まで無くなった」ようで「D.自分のチャンネルに籠って楽な相手とだけ絡みつつ好きなゲームをするだけ」の毎日のようだが、そんな不知火は今年「E.37歳」になる。明らかにタイムリミットを迎えていて、可能性もなければ使い代もないライバー、つまりカバー社にとって『生産性を一切帯びない所属ライバー』だ。
そんな不知火に『①(明らかに血統書付きのお高い)猫を二匹も飼わせて』カバー社が得る恩恵など一つもないし、『➁東京に住まわせる必要』も、『③防音設備にプロ仕様ネット回線等色々と整ったいい部屋に住まわせる必要』もない。にじさんじ壱百満天原ですら未だに実家(大阪)住みでやりくりしているぐらいなのだから、不知火だって北海道の実家に住まわせる扱いで十分だし、猫が飼いたければ保護猫でも勝手に飼わせておけばいい。
それを考えるとカバーが不知火に支払うべき給与はどれだけ高く見積もってもせいぜい「手取り20」までだ。それで辞めるのならさっさと辞めてもらって次にデビューする新しい世代のライバーに浮いた額をベットすればいい。──────誰がデビューするにせよ、こいつに給与として支払うよりは余程いい出資になるのだから。
✔ 不知火が活動の軸にしているのが歌らしい(笑)のだが、作ったオリ曲動画の再生回数は惨憺たるものだ。一番上が半年前のもので再生回数は「16万回」、2つ目が10カ月前で「38万回」、3つ目は1年前で「20万回」、4つ目が1年半前で「24万回」……………その全てが宝鐘やさくらみこの平常・単体配信のアーカイブ一回分の視聴回数にも及ばないが、これは「オリ曲動画」なので少なく見積もってもその全てに数十~数百万の金がかけられている。──────「オリ曲動画」と言えば「配信アーカイブ」の5~10倍は再生回数を稼いで然るべきもので、ホロライブだと300万回程回ってやっと作った甲斐があったかな、といったレベル。制作は本人の「自腹」だがその金はもちろんカバーから(過分に)受け取ったものだ。
全部が失敗している不知火のこれは「仕事」や「活動」の一環と言うよりさしずめ不知火本人の思い出作りのためだが、何故カバーがこいつの思い出作りのために出資してやらにゃいかんのですかという話だ。「猫」の件にしても「東京住まい」の件にしてもこれにしても、カバーはこいつの存在を通じて大量の金を、もう5年半も捨て続けている状態だ。
結果を出して社に恩恵を返さないのなら「オリ曲」を作る権利はないし、「東京に住む」必要もない、「防音」なんか周りに家がないような田舎に引っ越せば済む話だし、「回線」が気になるなら配信自体しなければいいし事務所を辞めたって構わない。全ての下級ホロメンに適用出来る話で、その全員に払い過ぎている給与を見合った額に落とし込めば年間数億は浮くだろう。生活が苦しくなった過半数のホロメン達は案件でも営業でも何でも喜んでやるようになるので社も上がりを吸い放題でいいことずくめになる。
✔ アフターコロナ以降続く【業績不振】を改善するためにカバーがやるべきなのは「案件を遮二無二受けまくる」みたいな能動的な努力ではなくこいつみたいな役に立たない所属ライバーを剪定し出費を「切り詰める」という消極的な努力だし、【ブラック化】するにしてもその対象はやはりこいつのような生産性のないホロメンのみに限るべきだ。
結局は前記事の湊の件と同じ話なのだが、カバーはやはり【芸能事務所としての最低限の所作を弁えられていない】。事務所でトップの稼ぎ頭には王様の待遇を、それなりに稼ぐ中堅所にはまともな会社員並みの給与を、いてもいなくてもどっちでもいいような下級所属タレントにはバイトか何かで食い繋がせておいて要所要所で呼び出し汚れ役をやらせ、食い繋ぐためにやっているバイトの何割かにも満たない給与のみを与えてサヨナラする、それが本場の大手芸能事務所の基本中の基本のやり方だ。
逆になんでその定石を敷かずに今までタレント事務所としてやってこれたんだという話だが、その理由はやはり「コロナの巣ごもり需要」による「VTuberバブル」だろう。「VTuberバブル」により不知火みたいな役立たずにも多額の給与を与え続けるようないい加減な運用が今までまかり通ってきた訳だが、それが切れた今より後はそうはいかない。
カバーは今初めてまともな芸能事務所として機能するかどうかを試されている状況だが、ここまでを見る限りその試練には全く応えられていない。先達を見習って状況に対応することが出来ないのなら、待っているのは破滅のみだ。