✔ 湊を失ってすら『ストック活用方式』の枠を出られないままでいるホロメン達と違って、メルちゃんはこの1年(意図せぬ)『スクラップ・アンド・ビルド方式』で本当に沢山のものを作り上げたし、色んなことを成し遂げましたね。チャンネルの数字周りとかSNSでの話題になり方とか、新しく関わるようになったV達のサイズとかも、結果としては箱に残っているホロメン達と比べるとずっと小規模でしょぼいものばっかりですけど、ホロメン達の中に今年メルちゃんより新しいことを多く成し遂げたメンバーはいないし、難しいハードルを超えたメンバーもいないし、予想を裏切ったメンバーもいません。──────何せ1年前解雇になった時のメルちゃんの今後として一番濃厚だったのって正直『専業不成立』でしたからね。「十分な収益が得られない」か「嫌気が差して(ほぼほぼ)足を洗う」かのどっちかで姿をくらます可能性も高かったのが結果箱在籍時以上(チャンネルの数字周りの成績はほぼホロ時代のまま)(配信の視聴回数の平均値は近々だとkson以上)にやれてますから。収入とかは解雇前より上がったんじゃないですかね。本当に凄いことだと思います。
この1年ホロライブでは”ソロライブ”っていうのが一つキーワードになってましたけど、宝鐘とかさくらみことかが敢行したソロライブって本人達の力じゃなくて会社の力のみで成り立ってますからね。本人達は会社が金と知名度に物言わせて用意したステージの上で誰でも出来るような歌って踊ってをやっただけの話ですから。何のクリエイティブな部分もないし、ハードルも一切超えてません。──────宝鐘だと「会社の力は私の力」理論が使えるかもしれませんけど、さくらみこなんか居ても居なくても会社に何の影響も与えなかった人間ですから。デビューしてからやったのは会社が用意した枠組みの中で安心安全にプレーンな活動を続けることだけ、つまり「居続けることだけ」ですから。ホロメンのソロライブっていうのは会社の用意したステージの上で会社の意図したようにパフォーマンスするだけの猿回しなんです。死ぬ程金をかけためちゃくちゃ豪華な猿回し、ホロメンによる豪勢なソロライブって今までもこれからもただそれでしかないんです。
湊の「伝説の100万人ライブ」っていうのもありましたけど、あれも他人の力頼りでしたからね。他のホロメン達が湊の卒業に関して泣いて騒いでしてなかったらあんなに盛り上がってる訳ないじゃないですか。て言うか「伝説の100万人ライブ」っていう「作品」を作るために支払うコストが「辞める」ってどうなんっていう…………クリエイターのもの作りとは一線を画すものですよね。自身の創造性により「0」から「1」を錬金して初めて「もの創り」ですから。他人から貰ったあり余るアドを消化して一回きりの賑やかしに興じるなんて誰にだって出来ますよね。
「テレビ出演」とか「大物とのコラボ」とか、どこかとの「大型案件」「タイアップ」の類にしても、金と知名度にものを言わせるか既存の活動パターンを繰り返した上で『+1』してるかぐらいで、やっぱりホロメン達はその全てに関して新しく何かを「創る」ことをしていません。ホロメン達はこの1年をクリエイターとして過ごした、とはとても言えませんね。
それに対してメルちゃんは何もかもをリセットされた上で(桐生やみけねこ、湊と違い)アドもほとんど渡されないまま投げ出されて「0」の状態から本当にたくさんの「1」を創りましたね。
■ (振るわない結果しか待ち受けていないであろう)配信者としての活動を継続することを決定
■ 失敗していたホロ在籍時のアイドルライバーとしての活動形式を(ksonやみけねこと違い)そのまま継続することを決定
■ ホロ在籍時の失敗を見直して活動自体やコラボ・コンテンツの投稿頻度を倍増させる
■ 大きく姿を変えた新しいVとしての再デビュー
■ それに際して15年近く使い続けた名前も改訂
■ ざっくりとした「有名個人勢」「ホロ脱退組」としての活動ではなく『専業個人』に倣うやり方を選択
■ 今までやったことのなかった企画の主催・大型案件のリーダー的立ち位置
■ 死亡濃厚だった活動を(ホロ在籍時自分とは対極の超・好成績を残していた)ksonを一部上回る程の水準に保つ
これら全てはメルちゃんがたったこの1年の間に、ただ自分一人の意志でのみやることを決めて完遂まで持って行った「0」からの「1」です。
そうして創造したたくさんの現実の上に、メルちゃんは今自分の足のみで立ってるじゃないですか。
創造者としてこれ以上の生き方はないですよ。
メルちゃんはこの1年を他のどのホロ由来のVより創造者として過ごしました。
だからメルちゃんはこの1年
どのホロ由来のVより
格好良かったよ。
モデルを作るまでに長い時間がかかったり
相変わらず配信下手くそだったりで
色々思うことはあったけど、
脱退から1年経った今
そこから今までの期間を総合的に見ると
結果、
メルちゃんは予想を遥かに超えて本当によくやったし
今までで一番
今年活動してた誰よりも
Vとして
クリエイターとして
正しく生きてたし、
何より純粋に
格好良かったって
そう思うよ。
「0」からのスタートじゃない今後はきっと
この1年程頑張れることはもうないと思うけど、
いつかどこかで行き詰まったら
■「0」まで落とされてもkson以上の場所まで這い上がることが出来た
■ 何もかもを失っても前以上の姿にグレードアップすることがたった1年で出来た
■ 全ての関りを断ち切られてもまた新しい出会いに恵まれた
■ たくさんの「1」を作って初めての試みにも手を出して、現実を大きく書き換えることができた。そんなことが自分にも出来る、実際に出来たしそんな力が実は自分にはある。─────事実としてあることを2024年に自分は確かにこの目で確認してる。
■ 解雇直後は苦しかったけど、結果箱にいたままだったら手が着けられない筈だった課題をいくつもクリア出来た(→悲惨なことが起きてもそれが最悪の道とは限らない)。
そんなこの1年の成功体験を思い出して原点に立ち返ることを心掛けてみてください。
そしたらきっと
出来ないことなんかないですよ。
弱くても不利でも行き詰まってても、
絶対に無理そうに思えても
いつも必ずやり様はある。
抜け道は絶対にあるし、絶対に何とか出来る。
この1年メルちゃんを見てて
それが学べました。
Vって自由度が高くて
いくらでもやり様があって
本来面白い職だったんだなってことも
思い出すことが出来ました。
そこは素直に、
ありがとう。
✔ メルちゃんがこの1年を誰よりも創造者として生きたなら箱に残ったホロメン達は何だったのかって言えば、まるで「ホロライブ」っていう農場で飼われてる牛・豚・鶏の類でしたね。農場主が決めた敷地の中で決められた枠の中でだけ動いて遊んで”自由”も利かせて………(湊が居なくなるみたいな)ショッキングな出来事があると「ブヒィィィーーッ」って騒いでその辺バタバタ走り回って、時間が経ったらまた元の生活に戻っていく訳でしょ。まんま家畜の群れじゃないですか。だから出来ることもタイヤ揺らす(五目並べ、多めに配信する、『+1』する)かそのへんウロウロする(箱の中で同僚とだけ活動する)ぐらいしかないんでしょうね。─────生きていく上での楽しみは「高い給料」と「ソロライブ」みたいな農場主がくれる美味しいご褒美だけ…………考えれば考える程家畜の類でしかないですね。
湊が家畜の群れの中でその一員として今後を過ごしたかったかって言うと、それはないでしょうね。自尊心も自己愛も自己評価も高くて強くて、若い分潔癖な部分もあって多分にロックなところもありましたから…………「湊」だけじゃなく、「湊以外」だって本来はそんな存在として今後を過ごすなんて嫌な筈なんです。一般社会で「会社」の飼う「畜産動物」と書いて『社畜』になるのが嫌でみんなこの職に就いた訳でしょ。自発的に考えて自己決定する割合が日増しに減って気が付けば脳死で同じ行動を繰り返すばかりの毎日で、社に乗しかけられた業務量の増加でブラック味が増してきてる今正にその『社畜』の運命に戻っていこうとしてるんですからね。それでも残ってる理由は「給与」と「保身」、「社会的立場の確保」のためって…………世間一般の『社畜』と本当に何も変わらないですよね。
ホロメン達には最初は自分の中にあった何かから動き出したことをぜひ思い出して欲しいですね。湊がいなくなっても自分達を変えられなかったホロメン達はこの先何があっても変わらないんですけど、せめて一度正気に戻ってから死んでいって欲しい。─────それから全員一回ずつ湊に謝って欲しい。「一緒に居たいって思わせてあげられなくてごめんなさい」「格好良い大人じゃなくてごめんなさい」「生き方を教えてあげられなくてごめんなさい」「自分のことしか考えてなくてごめんなさい」「楽がしたかっただけでした、ごめんなさい」「守ってあげられなかった、ごめんなさい」って……………僕がこの1年でメルちゃんから与えられた感情を、身内で後進で本気で大事に思っていた湊にすら与えられなかった自分達に恥じ入りながら無力感の中で死んでいって欲しいですね。
逆に言えばその作業が済んだらホロメン達は全員各自、順次今日からでも死ぬか消えるかしていってくれて問題ありませんね。もう全員終わってますから。ホロライブっていう箱自体誰かが金を稼いで私腹を肥やすための機関でしかなくなりましたから。今日明日にでも爆発四散して消えたらいいんですよ。
「撤廃して新たに作り直す」という考えの『スクラップ・アンド・ビルド方式』は「VTuberの活動」みたいな小さな範囲だけでなく、「会社」「業界」「社会」みたいな大きな尺度にも適用できます。ホロライブに残された文化的役割はきっと「撤廃されること」つまり「スクラップされること」、要するに『ぶっ潰されること』だけでしょうね。分不相応に得ていた票と金とを他の領域に返して枯れていくかV系の新興勢力によって取って代わられるか、いずれにしても『潰されること』以上に大きなタスクは今後のホロライブには残っていないし、またホロライブが潰れない限りV業界に次のフェーズも訪れないでしょう。─────その役割は、もしかするとメルちゃんが推移した『専業個人勢』の「誰か」もしくは「何か」が担うのかも知れないし、それは結構面白い展開なのかもしれませんね。
Vの活動は『スクラップ・アンド・ビルド方式』です。忘れないで下さい『ストック活用』ではなく『スクラップ・アンド・ビルド方式』ですよ。ホロメン達は『ストック活用方式』の方を固持して破滅の道を進みましたからね。
『スクラップ・アンド・ビルド方式』と『ストック活用方式』はもともと建築業界の用語で、既にある建物を「スクラップ(撤去)」した後「ビルド(新設)」するか細かな手入れを加えつつそのままの形で使い続ける(ストックを活用する)かの二択を言い表す言葉なんです。
でも『ストック活用』の方ってどう考えても限界があるじゃないですか。30年、40年、50年ならまだしも100年、200年、300年同じ建物をそのままの形で使い続けるって無理がありますから。「もう限界だな」「行くところまで行ったな」「やり切ったな」って感じたどこかのタイミングで必ず『スクラップ・アンド・ビルド方式』を入れる必要があるんですよ。
ホロメン達はそのタイミングが来ても気付かないフリを決め込んだまま年単位で『ストック活用』を継続して、結果”湊”っていう柱を失った上で”ホロライブ”っていう家屋自体まで失おうとしている訳です。─────何でもそうですけど、「守り」の一本鎗っていうのは愚策ですね。持っている何もかもを失わないよう意固地になって守ってるうちに結局は大事なものから抜け落ちていくものですから。
ホロメン達にとって”湊あくあ”より大事な同僚ってそういなかった筈だし、人生で後にも先にも”ホロライブ”より大切な所属団体もないでしょう。『ストック活用方式』はその両方をホロメン達から奪い去った悪魔の手です。一番大切なものを二つ失うことが確定しても猶『ストック活用方式』を堅守するホロメン達は一体「何」を守って「何」を続けていくんでしょうね。”湊”がいなくなって”ホロライブ”すら崩れ去った野ざらしの場所で一体「何」を…………最早ただの狂気展開ですね。
忘れないで下さい『ストック活用』ではなく『スクラップ・アンド・ビルド方式』です。
『ストック活用』ではなく『スクラップ・アンド・ビルド方式』を用いていたこの1年のメルちゃんは、
業界にいた他のどのVより
一番格好良かったよ。