【ホロ些事!@湊あくあ】06-04《失われたニューホープ③朽ちた五本柱(1/5》include:宝鐘マリン/幽霊船戦/案件海賊さ~ん!!/「宝鐘マリンのXアカ」≒「その日配信をしない事の言い訳通知アカ」/数字が落ちだす宝鐘マリン/「初手、配信」がマリンの活動/「白い〇体マリン」と「赤い魂マリン」で……/←「幽霊」どこ行った?/「幽霊船戦」の裏テーマ→「活動ぐるじぃ……」/「赤い魂」と「白い屍人」、その船戦の果てに/大枚アニメーションで回すオリジナルMV/あくたんの脱退により未来永劫消失した物→「自身の代名詞とも言える万バズオリ曲」/エントロピー消失ババアとあくたんを比較してみよう

VTuber
【朽ちた五本柱】宝鐘マリンの場合「エントロピー消失ババアの憂鬱」

✔ 5:49~ 湊の脱退発表直後に行った、自分が主役のゲームを実況する配信。配信周りがとにかく不調なここ最近と打って変わって凄く元気よく前向きに、事前に用意した「溜まりに溜まった話したかった事」をまくし立てるオープニング………が全然面白くない。長年宝鐘を観ているリスナーなら大方気が付く事だと思うがこれはどうしても上がらないモチベを空元気で無理矢理に押して調子のいい体を取り繕っている定期的に見るやつで、だから手打ちパンチのようにしかなっていないエピソードトークの数々が本当に面白くない。

この配信から二カ月前までの宝鐘の配信を遡ると「①(湊の脱退が刺激になったのか)無理矢理テンションを上げて空回りしているこれ」→「➁湊の脱退発表を受けての雑談配信(どうしてもやる気が出なかったのか必要な事だけ話して30分で終了」→「③生誕祭関連」→「④ホロARK(枠を取ったのは初回に当たるこの一回のみ」→「⑤新衣装お披露目」→「⑥他のホロメン三人との案件配信」→「⑦岩おじ」→「⑧誘われて参加したReGLOSSとのアモアス」→「⑨兎田との案件(これが丁度二カ月前」という事で「A.案件」か「B.記念の類」か「C.空気的に参加不可避な箱内イベ・ゲームタイトル」以外何もやっていない。宝鐘の配信活動はここ数年「Ⅰ.一瞬やる気になる」→「Ⅱ.①~⑨のパターンに入る(短くても数ヵ月間」→「Ⅲ.場合によっては一~二ヵ月の無断&完全休止が差し挟まる」の繰り返しだが年々Ⅱ&Ⅲが増え続け今年はその向きが、恐らくライトなリスナーすらをも騙しきれていない程に色濃い。───ここ最近で顕著なのはXで毎日のように繰り返される、体調不良を主とした「言い訳」。宝鐘のXアカウントはここ数ヵ月「その日配信をしない事の言い訳通知アカ」だ。

そういった体たらくを受けてかここ最近は単体配信の視聴回数20万回代(案件だと10万回代も)とかいう去年までなら考えられなかったところまで数字が落ち込んでいて、いよいよ来る日が来てしまったなといった感じだ。全体的なホロメンがこぞって配信周りの数字を落とす中宝鐘だけは騙し騙し何とかそこを保ち続けていたのだが、リスナー達にいよいよ気持ちが折れている事が伝わり始めている。箱のトップ・オブ・トップの下から離れたリスナー達が他のホロメン達の下に移動するのか箱外に流出してしまうのか、今はVの神のみぞ知る。


✔ 4:38~ 最新オリジナルMV「幽霊船戦」にて二人の自分を戦わせた演出について「〇んでるマリン(白い方)のところに実在しないマリン(赤い方)がやってきて」「あれ〇んでるわwみたいな」と語る宝鐘。……………ちょっと何言ってるか分からないですね笑

宝鐘はオリ曲を作る時必ず自分(&リスナー)が配信の中で作りだしたノリだとかキャラ属性を着想の基にするところから製作を始めるのだが、今回基にしたのはリスナーに年齢の事でイジられ過ぎた時に売り言葉に買い言葉で発した「もう〇んでるんで(年齢とか関係ないんで」に端を発した「幽霊設定」だそう。マリ箱の「年増・行き遅れ」やマリン出航!!の「海賊・一味との絆」などと比べると物凄く弱い。

「オリ曲を作る時必ず発想の基を自分の配信活動の中から探す」なら当然「配信活動をまともにやっていないとオリ曲の製作はいずれ行き詰る」。

宝鐘が他のVと比べ目に見えて抜きん出ている要素は「a.配信の視聴回数が桁違い」「b.マリ箱を始めとしたオリ曲のバズり」「c.その二つが功を奏してのチャンネル登録者数日本一」だがその三つは常に連動しており、まず「a.配信が物凄く面白くその中でノリやネタ、キャラ属性が量産される」→「b.それを基として製作されたオリ曲が配信を観ているリスナーのあるある受容体を激しく刺激、気前よくバズる」→「c.二つの合わせ技によりチャンネル登録者数日本一」の順だ。かつて肩を並べていた兎田が宝鐘に大きく後れを取ったのは兎田の活動が常に「声やモデル等を総合したキャラ」「配信頻度が高い」という連動しない二つに後押しされていて幅や展開に乏しかったからだろう。

ここ何年もまともな配信活動の割合・・・・・・・・・・・を落とし続けその中で新たな要素を生み出す事が全く出来なくなっていたのが今回宝鐘がオリ曲の製作に当たって「幽霊設定」とかいう重箱の隅をつつくような古く小さく全然面白くない設定を持って来た事の理由だ。無理から持って来ているだけあって歌詞もMVの内容も終始フワフワとしていて観れば観る程中身はなく、こうして宝鐘本人がその真意を語るのを聴いてもやっぱり結局何もない。纏めると「【幽霊】に絡めて〇体の自分と魂の自分(幽霊→〇体・魂にスライドした時点でフワフワしてる)の二人が戦う展開にしたかった」というただそれしか言っていない。───発注先も「フワフワしてる」「弱い」と思ったのか「じゃあ〇体の方はマリ箱が開かなくて〇んじゃった、って設定にしましょうか」と助け船を出したそうだが「マリ箱」も過去の遺物なのが余計哀しい。

宝鐘と言えばネタ系ショート動画をコツコツと上げ続けていたりもするがその大半は配信中登場したエピソードを纏めたり掘り下げたりした物、他のホロメンとのコラボ時のイジりや絡みも全部自分が配信の中で投下したネタやキャラ属性が基になっている物、「あくたんとの絆」「すいマリの(コラボ少な過ぎな)不仲」「ババドナの(コラボしても相性悪過ぎな)不仲」「高校の時好きだった女→と今は組んで仕事をしているというエモいストーリー展開」「歌手の女→とこの度共演を果たしたというアツいストーリー展開」といった活動を構成したり後押ししたりする要素も全て初出しは自身の配信の中、非常に遠くにまで轟いたぷよぷよの連鎖音みたいなバズりコンテンツもやはり自身が配信中に作りだしたもの、と言う事で宝鐘の活動の基盤は兎にも角にも「配信」だ。それが「案件」→「参加不可避の箱内イベ」→「記念配信」→「また案件」みたいな形で落ち窪んでしまったらVTuber・宝鐘マリンの終わりは見えたも同然だろう。

とにかくフワフワとしていて制作秘話を聞いても結局はよく分からない「幽霊船戦」だが、実はこれには「幽霊設定」とかいう弱々しいものとは別に明確な裏テーマがある。

MVには赤い初期衣装に身を包み「お宝を追い求める」という海賊設定を甲斐甲斐しく、しかし明るく元気にコミカルに履行しつつ過去の大作MVと同じように剣で戦う(これも海賊然とした設定)、我々の良く知るこれぞ宝鐘マリンといった「赤い魂マリン」と余程の苦難に見舞われたのか総白髪のくたびれた出で立ちに物憂げな表情の「白い〇体マリン」が登場するが、宝鐘が「白い〇体マリン」の方を「本体」と言い赤い「魂」の方と対峙させている事から宝鐘は今「活動にくたびれてボロボロの〇体みたいな状態」で、今一度「宝鐘マリンの魂(Vとして甲斐甲斐しく演じて来た自分)と向き合う必要に迫られている」ものの「それが苦痛で仕方がない」から戦って抵抗している、と取れば全編通して辻褄が合う。

それを前提としてMVを視聴していると入りから「1.宝鐘マリンの衣装にいそいそと身を包み甲斐甲斐しく(あるいはバカみたいに)Vとしての自分を作る(配信準備をする)宝鐘」、中盤背景でガシャガシャやっているガイコツは白い宝鐘の船に転がっていた白骨〇体なので当然一味の慣れの果てな訳だがその「2.一味が実体を持ち大挙して重苦しく【魂】の方に圧し掛かる描写」そこに「どう?」「苦しいでしょ?」「能天気に明るい顔なんか」「してられないでしょ?」「───死にたくなっちゃうでしょ?」と「3.詰め寄る〇体マリン」、バックには「集る虫ども(一味のこと)」「船に宿る黒い魂の群れ(一味のことだよ?)」「忍び寄る絶望の渦」「悪夢の中」「縛りつけてた」「呪いの出口」等の苦し過ぎる「4.活動をネガティブに言い表したワード」が羅列されしかし同時に「5.キラキラとした気持ちで前向きに、一味と一緒に夢を追い求めていた頃を回想」したりでとにかく符合する。

「5」の回想を切っ掛けに終盤は「このしがらみ(鬱々とした現状)から抜け出す」「希望と共に」「新しい一歩を」みたいな形に転調していて、魂マリンが〇体マリンに勝利しているので最終的には希望エンドという事になるのだが、ここまでを全て纏めると「幽霊船戦」は「①序盤魂マリン(Vとしてのかつての自分)が活動に疲れてズタボロになった今の自分を起こしに来る(もう一回ちゃんとやろうよ、と呼びかける自分自身の心の声」→「➁嫌過ぎて喧嘩になる(活動にまつわるネガティブな要素を羅列して負けそうな自分を表現」→「③でも一味と紡いだ希望に満ちたあの頃を思い出す」→「④次なる一歩を踏み出す事を決意(〇体マリンの消失は「しがらみ」「ネガティブな感情」の消失と同義・最終的に魂マリンの胸元に収まった一際大きな宝石は「希望」「Vとしての自分の一番大事な物」の象徴)」という流れを辿る『自分自身の活動への葛藤の歌』だ。

宝鐘はアホなので自分のオリ曲の製作に当たってここまで細かく理詰めでプロットを作り込む事はしないだろうし、歌詞もMVも作ったのは外注先なのでそのほとんどはそちらさんの心遣いにより盛り込まれたものの筈だが、ただ確かなのは「異なる二人の自分を対峙させて」「魂を司る側(正しい側)が抜け殻の自分を打ち砕く」という大元のプロットを組んだのは宝鐘だという事。そこに宝鐘自身の現状が綺麗に当てはまっていたのは無意識ではあっても偶然ではないだろう。

非常に残念なお知らせだが、この曲の最終盤で言い表されている「希望」「再出発」は今後絶対に成されないし、実現されない。「上手くいかない」「どうしていいか分からない」「良い物が作れない」と自分の作品の上で語るのは活動の行き詰った末期の、特に音楽系のクリエイターの実はあるあるで、そこに行き着いてしまった者がその後挽回し全盛期以上の勢いを取り戻す事は決してないからだ。───自分の最たるアイデンティティを投射すべき場で「上手くいかない」が出てきた時点でその行く末は推して測れる。

こぼとの前作以降どうやらプロットのネタ切れを豪勢なアニメーションで覆い隠して再生回数を稼ぐ姑息な手を覚えたようだが、今後宝鐘のオリ曲は確実にこの一本鎗だ。

別に悪い事ではない。カスみたいな曲に製作費ウン千万の豪勢なアニメを設えてはいけないなんて、そんなルールは何処にもないのだから。

タイトルとURLをコピーしました