✔ 前記事までに挙げたホロライブで最優秀の成績を保持し続けている「五大ホロ」のみならず、5期生ぐらいまでのホロメン達は皆全体的に『湊卒業』のカンフル剤に当てられ各々の活動を鋭意活性化中だ。ある者は苦痛でしかない配信活動への復帰を、ある者は薄れつつあったホロメン同士の絆の再構築を、ある者はマンネリ化していた活動に新たな試みを投入、ある者はリスナーとの付き合い方を改めある者は配信スキルの見直しを検討、自枠でホロライブやホロメン達へ敬意の言葉を述べ忠誠心を示す者も散見された。
でもその全てはやはり【湊が卒業するまでの各々の活動内容の】【高速版かつパワフル版】でしかない。湊が自分から卒業の道を選んだ事で自分達が何か大きな過ちを犯していたのではないか、と感じ取った彼女達がそれにより全力で取り組んだのは結局【過ちの】【倍速版】でしかなかった、という事だ。
✔ 27:58~ これは卒業(今年8月末)からたったの2ヵ月で再デビューを果たした湊の転生先のVだが、その姿は転生前とほぼ同じだ。ピンク髪のツイテにメイド服、猫耳も付いていて設定もそのまま「メイド」だが、一番注目すべきは(みけねこ方式で)ガワの絵も転生前と同じ絵師に発注しているところ。活動内容も今のところ完全に同じなので、「転生」とは言ってもその前と変わったところがほとんどない。────名前はもちろん(もの凄ぇクソダセェのに)変わっているがこんなもの定着もしていなければ誰も呼んでいないのでノーカンだし、相変わらず全然面白くない単体配信の見所・切り抜き所はやっぱりホロメン(orホロメンだった頃の自分)関連のものばかりで、やはり箱脱退前と比べ変わったところがほとんどない。
唯一決定的に変わったと言えるのは『他のホロメン達と活動上絡まなくなったこと』だが、それ以外の箇所を変えるつもりなどさらさらないままこうして転生する道を選んだのなら、やはり湊は『それ』が嫌だったんだな、という結論になってしまう。例えばにじさんじ勇気のようにモデルやV名の抜本的なブラッシュアップを図ったのなら「元のダサくて垢抜けないモデルや名前が嫌だったんだな」と推し量れるのだがそれを(ほぼほぼ)そのままの形で再使用していることからそれはなく、「活動が嫌」だったり「リスナーが嫌」だったのならたったの2ヵ月で再デビューなどする筈がなく、事務所の専売特許「ユニコーン営業」が嫌だったのならそろそろヴァロを始めるかえぺの大会にでも出ている筈で、やはり湊がホロを脱退することで叶えたのは『他のホロメン達と活動上同じくくりでなくなること』だけだ。
✔ 40:17~ 湊が卒業前その最も大きな理由として挙げていたのは事務所との「方向性の違い」だが、それも普通に考えると嘘で方便だ。上に挙げたのは湊と同じく「方向性の違い」を理由に事務所の脱退を表明した沙花叉の件について話すさくらみこの様子だが、ここでの話を纏めると「A.みこたち(ホロの中心メンバー達)は(沙花叉の言う)方向性、が具体的に何を意味するのか分からない」「B.多忙でもソロライブ、テレビ出演みたいな明確な目標や報酬があれば乗り切れる」という二点になる。────裏返すと、「A.同じ箱のメンバーでも認識出来ない程[方向性]というのは些細、もしくは曖昧、あるいは実際に存在しているのかどうかも分からないような問題」「B.多忙と言っても意志や目標、明確な報酬があれば乗り切れないレベルのものではない」となり、さらに「A´沙花叉は同じ箱のメンバーでも首をかしげるような理由で脱退の決意をした」「B´意志や目標を持たないから少しの忙しさに負けて音を上げ、穴をまくった」とさくらみこはここで言っていることになる。
「A´」「B´」の二つの言い分は、我々側から見た沙花叉の実像に合致する。何せ沙花叉は「A´´ホロには金と知名度目当てで来ていて懇意にしているホロメンも紫咲以外には一人もおらず、ホロライブの箱自体を好きでも何でもなかったので少し運営からテコ入れを打診されただけで方向性ガー!!と騒いで簡単に脱退の道を採っただろうし、」「B´´金と知名度目当てで来ていただけあってホロでの活動を通して叶えたい目標もなかった筈で、下級ホロなだけあってテレビ出演・ソロライブみたいな大きめの報酬とも縁遠かった」のだから。今回の沙花叉の「方向性」を理由にした脱退は「ホロを好きでも何でもなく在籍していることに金と知名度以外の意味を見出せていなかった下級ホロメンが少しの多忙と運営からのテコ入れの打診に過剰反応して勝手に辞める決断をした」だけだと見て間違いない。
同じように「方向性」を口にして辞めていったようでも、湊は沙花叉とは全然違う。
湊は多数のホロメンから最優先に扱われていて固い絆を幾重にも築いていたし、箱内ランクで言えば大空やさくらみこの少し下、「中級上位」とでも言うべき成績優秀なホロメンで、「テレビ出演・ソロライブ」みたいな「報酬」ともそう縁遠い立場ではなかった。(昨今一新されたと噂の運営陣が湊一人にだけ異常なテコ入れを打診した・夜空のように男性社員からセクハラを受けた等の突飛な事案でもない限り)湊が本当に運営との「方向性の違い」の一本鎗で辞めた可能性はないし、また近頃話題の「多忙」で辞めた線もないだろう。─────加えて転生した先で全く同じ出で立ち・同じ活動形態で即座に活動を再開するのなら答えは一つ、『ホロメン達と一緒に活動することに魅力を感じていなかった(もしくは嫌気が差していて一人の方がマシだと思った)』以外にない。