【大空スバルは馴れ合いたい。01】M《目指す団体、回す団体》include:大空スバル

VTuber




目指す団体、回す団体

✔ 「気持ち」でも「感情」でもなく「只一時の一次感情」を軸にする浅はかさと「現実と戦って問題を打開する」のではなく「自分が王様で居られる環境を作る」大空のこのスタイルは、まあ誰に言わせても卑劣で下らない判定になると思うが、実はこういうタイプのリーダーは現実社会で全く珍しくない。会社の管理職、小売店の店長、サークルリーダー、部活の部長、学校教師、クラスの人気者、そして子供のいる一般家庭の親等、世の中に数多あるリーダー系の立ち位置に居る人間の過半数は間違いなく大空と同じ属性だ。

自分が統括する団体を構成しているメンバーを、自分の人的好みや損得勘定をベースにした打算で「甲/乙」に分け、甲に「好きのバイアス」乙に「嫌いのバイアス」をかける「大空式」のメリットを挙げると「①.甲タイプの人間が集まり勢い付き活気が生まれる」「➁.乙タイプが自分にその集団が合わない事を早々に悟り鳴りを潜めるか、去る」「③.結果団体がリーダーカラー一色に染まり纏まりが生まれる」「④.それが極まると所謂【家族】のようになり団結が強まる」「⑤.問題が起きても【家族】なので人離れが起きず、団体が揺らがない」等で「存続する事」と「役割をこなし続ける事」に特化している形と言える。

これは例えばマニュアルが存在していて業務の八割方がそれに従っていれば済むような、全国にチェーン展開している大手企業の小売店の運営などに向いている。例を挙げるならコンビニや飲食店等だが、そこの店長が留意しなければならないのは「店を回し続ける事」で、「自分を中心とした従業員のチームをその為に、メンバーを欠かす事無く保持し続ける事」になる。

店長の役職に就いてから店員として採用する人員を面接の段階で「自分と相性がいい人物かどうか」「扱い易そうかどうか」等の物差しで測って採り、実際業務を共にするようになってから持て余すようだと「乙」期待以上だった場合「甲」に分けて甲を優遇、乙を冷遇すれば時間と共に「甲」ばかりが増えて自分にとって働き易い環境に改善され、店がつつがなく回り続ける。こういう場合仕事の能力が高い事より店長との相性が良い事の方が「甲」に分類される上では優先事項で、理由はマニュアルに従うタイプの画一的な店に飛び抜けた能力はそれ程必要ではないからだ。

大空がホロライブに入って以来やっている人間関係の構築はほぼこれと同じだ。ホロメンを自分と相性が良いかどうか(自分の自尊心を底上げしてくれる相手かどうか)の条件によって選り分け常闇や姫森のようなクズを「甲」宝鐘や兎田のような有能なライバーを「乙」に分けて甲に「好きのバイアス」を、乙に「嫌いのバイアス」をかけて差別的に扱い、自分を中心とした空間に団結心が強く、存続し続ける事に長けた集団を築いている。

VTuberの集団に求められる事は「面白いかどうか」「魅力的な組み合わせかどうか」「シナジーがあるかどうか」等で「団結心が強い事」は二の次三の次だし、「存続し続ける事」はもっとどうでもいい。クリエイティブな自由業であるためコンビニのように画一的な業務を毎日図ったように繰り返す職とは訳が違い、この時点で大空の選択しているリーダー像と団体の構築法、その元となる人間関係の作り方が間違っている事が確定する。大空は学生時代集団行動と上下関係を突き詰めた「軍隊学校」に通っていて飲食店でバイトをしていた経験もあるという事で、そこでの集団の運営法をホロライブに来てからもそのまま適用してしまっている形だろう。

また「大空式」のデメリットを挙げると「①.能力を度外視した人選がベースである為集団としての能力が低くなり、上の段階が目指せない」「➁.長所と短所が被っている人間が集まり易いので集団として攻められる分野が限定され、寄り集まって増幅された弱味や短所を誰もカバーできない。新機軸を求めてアイディアを出し合っても似通った案しか出ない」「③.団体のカラーを受け付けない客(つまり大多数の客)を全員逃がしてしまう」「④.リーダーが好みで人を選り分ける時点で次元の低い行為なので外側の人間の目にはその団体自体が大抵醜く映る」「⑤.何らかの理由でメンバーがその団体から逃げられない縛りが課されていた場合、【乙】に分類されたメンバーは地獄を見る」等。

このデメリットはコンビニや飲食店のような、ある意味「回ってさえいればいい」「合わない奴は辞めればいい」団体の場合何の問題にもならないのだが、学校のクラスで担任が生徒達をその形で扱う場合は「乙」に分類された生徒は楽しくない一年を過ごす羽目になるし、子供が複数人いる家庭の親が子供達をこの方式で扱ってしまうと「乙」に分類された子は都合二十年差別的な扱いを受け続ける事になり、大抵の場合人格の形成に多大な影響が及ぶ。現代の定義に照らし合わせるとこれは虐待に当たる。

実際大空みたいな一次感情全特化で動けてしまえて何の非も無い人間(もしくは非しか無いような人間)に「好きのバイアス/嫌いのバイアス」を何の臆面も無しにかけてしまえるタイプの人間は子供を複数人儲ける事は絶対に避けた方がいい。今の立ち居振る舞いを見れば明らかだが何人かいる我が子を人的な好き好みの尺度無しに、完全に公平な形で扱う事は大空には絶対に出来ない。大空が「甲」に分類した出来の悪い子供は更に助長してトニーや獅白みたいに人に迷惑をかけて生きる事を前提とした人間に育ち、隙や粗が無くて堅実な子や大空の劣等感を掻き立ててしまうような何かしらの才能を持った子は宝鐘や兎田がやられているような「嫌いのバイアス」をかけられ大なり小なり否定的な扱いを受けるだろう。結果出来上がるのは夏色や天音のような自己肯定感の低い人間で、その子は大抵の場合自分で自分の首を絞めて生来持っていた長所や才能を花開かせないまま人生の終わりに向っていく。

儲けた子供が一人の場合大抵この問題は起こらないのだが一次感情全特化で好き好みを人との関わりにガンガン出していくバカ程動物みたいにポコポコポコポコ産みやがるので始末が悪い。そろそろ子を産むのも免許制にしろやと思ってしまう。


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