【真・ぽこピー批評.02】《昔の貯金》A【頭おかしい生誕祭】

VTuber



頭おかしい生誕祭

✔ 先日めでたく活動5周年を迎え、生誕祭配信を行ったぽんぽこ。私がホロライブやにじさんじまで見てしまっているのが悪いのかも知れないが、非常識な上にやる気まで感じられない、本当につまんねー生誕祭であった。例年と違いフルトラスタジオではなく自宅から放送していたが、これはモコピがあるからフルトラはいいという決め込み方だろうか。呆れてものも言えない。


頭おかしい要素その①.誰も知らない人からのメッセージ

✔ 13:53~ ぽんぽこの地元の友達グループ「ガヤ」の3人から送られてきたバースデーメッセージを紹介するパート。私の知る限りプライベート限定の交友関係を生誕祭に持ち込んだVタレは他にはいない。

視聴者はこのパートで顔も知らなければ声も聞いた事のない一般人A・B・Cが書いた文章を見せられている訳だがそれの何が面白いのだろうか。「Aからの文章どれだ~?」みたいな事をやっているがそれは視聴者には関係のない事なのだから配信外で勝手にやればいい。誰も知らない人達だし、通話を繋ぐ訳でもないから配信は全く盛り上がらずここのパートは完全に事故だ。

VTuberの生誕祭と言えば同じ箱所属のVやプライベートでも親交のあるような外部のVを呼び出して、出来るならフルトラスタジオでの合同ライブ、最悪でも凸企画だ。メッセージでおめでとうを言うだけというのは仮に相手が有名Vであったとしても全く盛り上がらないが、言うに事欠いてチャンネル視聴者の誰も知らない、今後出て来る予定もない一般人から送られてきた物を読み上げるのは本当に頭がおかしい。素面の真顔でそれをやっている画面の中の二人が、私には全く正気に見えない。


頭おかしい要素その➁.パチンコ

✔ 29:40~ これまでのぽんぽこのイメージからかけ離れた「パチンコ」。これには少なからずショックを受けたファンもいたのではないだろうか。

「これが初めてではない」と言っているので恐らく動画投稿を始める前にある程度まとめて通っていた期間があるのだと思うが、クリーンでアットホームなイメージを身上としてきたぽんぽこが今更これをカミングアウトするのは何のプラスにもならない。それを分かっていたから今まで明言を避けていたのではなかったか。

モコピを装着してパチンコを打つ姿のシュールさでウケを狙ったようだがそんな一時の笑いの為に5年かけて築いたブランディングをぶち壊す気が知れない。雪の中パンいちで走り回ったピーナッツくん同様、ぽんぽこもヤケになっているのだ。


頭おかしい要素その③.ガチと恋どこいった

✔ 45:59~ 激辛・食虫等体を張る局面になると登場するぽんぽこのもう一つの人格「ガチ恋ぽんぽこ」が35度のぬるま湯につかるだけという地獄のような画。煮え切らないテンションで半笑い気味にグチャグチャとよく分からない事を喋っている様子が心なしかおめシスに似ている気がしてすごく気分が悪い。ネタが尽き果ててサムネ詐欺に明け暮れるピーナッツくんはレイに、面白い事が出来なくなって「おバカ」から「ただの変な人」になりつつあるぽんぽこはリオに寄ってきていてすごく嫌だ。いつものペアリングをここでも守らんでよろしい。

パチンコ、ジャグラーと言っているので性格にはスロットだと思うが、それとこの件に共通しているのは「ブレてる」という事だ。クリーンでアットホームなイメージを保つ為ぼかし続けてきた過去の習慣を軽はずみにバラし活動初期からぽこピーを支えたガチ恋さんという名物キャラに趣旨と合わない事をさせる、ぽんぽこが迷走状態にある事は明らかだ。


頭おかしい要素その④.デカキン

✔ 49:02~ 活動初期に見初められ、バックに付くような形で応援して貰い続けているデカキンとの対談パート。デカキンがぽこピーと共演する事自体は少なくないが、同じ画面に収まった上でぽんぽこだけがサシで相手をするというのは恐らく初の事だろう。

当たり前の話だが、デカキンはぽこピーとは別領域に身を置いて活動する人間だ。多数のVTuberファンが見ている、有名VTuberであるぽこピーの節目の配信で別ジャンルのそこまで引きのない人間相手に15分も滾々と話し込む画には果たしてどれだけの需要が見込めるだろうか。


✔ 1:07~ VTuberがゲストを呼んで視聴者を沸かせるとはこういう事をいう。他でもないVとして売れている自分を観に来ている、「VTuberファン」である視聴者達が「そうきたかぁ~…」と思わず声を漏らすような人選をこのライブで星街は意図的に行っているのだが、ぽこピーがデカキンを呼んだ理由は「がっつりトークする企画はそう言えばまだやってなかったから」だ。

この誕生日配信には徹頭徹尾「視聴者目線」がない。15分のロングトーク企画をやって得をしたのは視聴者でもぽこピーでもなく、V界隈の視聴者に存在を思い出して貰えたデカキンただ一人だ。彼が得をする事で喜ぶ人間も当然この配信の視聴者にはいない。何を目的にしてどこに重きを置いて行うか、この配信の企画を用意するに当たってぽこピーは一回もそんな事を考えなかったようだ。


頭おかしい要素その⑤.楽曲提供

✔ 1:17:24~ 先日刀ピークリスマスのテーマソングが1000万回再生を突破したピーナッツくんだが、この件と最近の言動を併せ見るにどうやら彼はVTuberから音楽関係者に転身する事を考えているようだ。「お前の力じゃない、刀也くんのお陰だ」が決まり文句だったぽんぽこがこの配信でピーナッツくんをやたらと持ち上げているのは裏で本格的にその件について話し合ったせいではないだろうか。1000万回再生の話題性が尽きぬうちにオリ曲を作らせる事で楽曲提供者としての景気の良い第一歩を踏ませる心遣いをしたのだとしたら出来た妹だと言えなくもないのかも知れない。

ぽこピーの最近の行いは何もかも全てが間違っているが、ピーナッツくんが音楽のプロになる方針については私も賛成で、むしろこれ以外ない名案だと言える。ぽんぽこに寄生する事でしかVTuberとして身を立てられないピーナッツくんは一日でも早くぽんぽこから離れて今の悪いパターンを断ち切らせるべきだし、出役としては明らかに先の見えているピーナッツくんには「楽曲製作のプロ」という、ジジィになっても機能する拠り所があった方がいい。しぐれういやさえきやひろが「VTuber御用達の絵師」であるように「Vタレはピーナッツくんに楽曲提供して貰えて初めて一人前」とまで言われるような「V御用達の楽曲製作者」の立ち位置まで行けたら上出来なのではないだろうか。

ピーナッツくんは「楽曲製作者」「音楽プロデューサー」ではなく「アーティスト」「シンガー」としての自分を夢見ているようだがそれは絶対に無理だ。今回の1000万回再生達成の偉業がいい例だが、彼は一角の成果を残す時、必ず人を出しにする事でしかそれを達成出来ない。刀ピーのオリジナルソングの成功は剣持の協力あってこそ、2022年のライブはぽんぽこに寄生して馬車馬の如く働かせ、便乗する形で知名度を上げたお陰、にも関わらず剣持には恩を返さずぽんぽこからはきっちり収益を半分がめる彼には覇気もオーラもカリスマ性も、人を引き付ける何もかもが備わらない。リスナーはバカみたいだがバカではないのでゼロから何かを作れる人間にしか付いて行かないのだ。

1000万回再生の波に乗って音楽関係者としての第一歩を踏み出すところまではいい案だが、具体的に打った一手は最悪の部類でバカ丸出しと言っていい。まずぽんぽこという、歌に全く力を入れていない上に歌声が変で絶対に喋りだけやっていた方がいいようなVに「1000万」のバイアスが一番かかる一発目の楽曲提供を使ってしまう事がおかしいし、ネット界隈全体を揺らすレベルのバズりを身内に集約して小さく収めようとするのも意味が分からない。

そして肝心の提供用に作った曲はピーナッツくんのチャンネルに並んでいる過去作のどれかだと言われても分からない程適当に作られた廉価作品で、これが一番まずい。1000万回のバズりに引き寄せられた人間に「やっぱすげえわ本格的に推そう」と思わせるには件の曲と同レベルの出来で同じ感じで聴ける曲・・・・・・・・・を、バズってから遅くとも数ヵ月以内には上げる必要がある。ネット上でのバズりを利用して本格的に身を立てるにはそれ以外に手がなく、AdoやYOASOBIの成功も完全に同じ経路だ。瑛人のように「すっからかん」になってしまえば結局波には乗れないが、まともなメソッドをそもそも実践もしないのでは話にならない。ピーナッツくんは昨年のクリスマスにオリジナルソングが例年とは別物の回り方をし始めた時点から今ぐらいまでの間に、同じようなギャグベースで一度聴いたら忘れられないキラーフレーズを含んだ、同じぐらいよく出来た曲を死に物狂いで製作するべきだったのだ。

楽曲を提供する相手に関してもぽんぽこなんて手近なヘタクソなどにではなくちゃんとしていて「次への何か」に繋がる、広がりやストーリー展開の見込める相手を選ぶのがいい。この場合一番適役なのは毎年刀ピーのテーマソングに強く反応しているにじさんじ天宮こころだろう。毎年のテーマソングと同レベルで同じ感じのガチ曲をオリジナルソングとして無償でプレゼントしてやれば界隈の視聴者にとってわかりみの深いストーリー展開の出来上がり、ピーナッツくんの格は上がって天宮には恩が売れて、ぽんぽこなんかとは違ってちゃんと可愛く、上手く歌える天宮に歌わせる「バズった曲と同じ感じで聴ける曲」は前回のバズりに引き寄せられたリスナーの多くを固定ファンに変えるだろう。


✔ 毎年刀ピークリスマスのテーマ曲を楽しみにしていて強く聞き込んでいるにじさんじ天宮こころ。ふわふわしたダンスが素人っぽくてすごく可愛いが、彼女は声や歌声もしっかり可愛い。歌みたはあってもオリ曲はまだないようだ。


✔ 同じ曲だがダンスのステップ部分が小賢しくてムカつくもちひよこ。天宮の方が可愛い。


✔ そして都合のいい事に天宮はロリ好きの剣持に執着されて追い回されているというお決まりのノリがある。オリ曲を提供する事で繋ぎをとって今年の刀ピーはフルトラスタジオでも借り、シークレットゲストの形で天宮をキャスティングして「ピーナッツくんに惚れている天宮」×「剣持に情念を燃やすピーナッツくん」×「天宮をピーナッツくんから引き剥がそうとする剣持」で三竦みのコント形式にすれば例年と違いが出て視聴者も喜ぶし、剣持も美味しいじゃないか。デビュー以来ぽんぽこに次いで恩恵を与えてくれた剣持への恩返しとにじさんじで埋もれてしまっている天宮の救い出しを同時に行えて各方面からのピーナッツくんへの印象も良くなる、活動方針というのはこのように先まで見据えて一石何鳥にもなるよう敷いて然るべきだ。


「6年目も堅実に行きましょう。」だろうがこのバーカ!

✔ 今回の生誕祭にはぽこピーが「もう分からなくなっている」事が如実に表れていて、私は結構好きだ。誰も知らない自分だけの知り合いから貰ったメッセージを紹介して誰も待っていないYouTuberをメインゲストに据えて、なんか面白くない気はしてるけど他に何をすればいいのかは分からないし、それを知る為に出来る事が何なのかも分からない、そしてなまじ分かったとしても今更行う気力もない。そんなやる方ない現状を追い払うかのように開き直って空回りしているような箇所も随所に見受けられるがどれだけ気張っても過去の貯金しか出てこないのがとても哀しい。無理が祟ってこれまでに自分が積み上げた物まで壊し始めている様子からはぽんぽこのこの先が決して長くない事が推して測れる。


✔ 30:22~ 冗談めかしているが多分この上ない本音。貧乏人が運良く富裕層に成り上がれたのだからこの考えも分からないではないが、このパターンに陥って生き残れたYouTuber、VTuberは一人もいない。「堅実にいきたい」ではなく「進む先も何をすればいいかも分からないから守る以外にやる事がない」が正しいのだが言っている本人は一切それに気が付いていない。

デカキンからの言伝に確か「攻め続けろ」という物があったと思うがそれはもういいんだろうか。


✔ 7年近いVの歴史の中で、まともな活動姿勢を5年以上キープ出来たVは一人もいない。私はこの法則を「V5年の壁」と呼んでいるが、他とは違う才能を持っていて遅売れだったぽこピーも、やはりこの壁は越えられなかったようだ。この滅茶苦茶な生誕祭がそれを示している。

この「V5年の壁」を初めて越えるのは恐らくホロライブ大空スバルだ。約半年後に迫った5周年記念を前に大空の技量とモチベーションは右肩上がりの一方で、半年前に「ぽこピーはこのままでは絶対に駄目になる」と言い当てた私をしても彼女が下降する姿は想像だに出来ない。大空の同期も、その後輩達も皆一様に同じ様子なのがまた凄い。

とち狂ってパチンコを打つ姿を晒した挙句「堅実にいきましょw」なんて半笑いで言っていられるのは彼女達のような本物が日々引き起こす奇跡のような出来事の数々を知りもしないからだし、それによるVTuberの新しい可能性を感じ取れてもいないからだ。そんな奴は賢く守れている妄想に浸りながら死んでいくのが相応しい。

私の一枠予想は「2023年秋、ぽこピー見事オワコン化に成功www」だ。その後は貯め込んだ金でパチンコでもスロットでも好きなだけやって分相応の余生を過ごすがいい。


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