【 不定期VTuberレビュー vol.4 】①「ぽんぽこはPCを捨てやがれ」:Ⅵ(include:キャベッツさん・びわ湖くん・もちひよこ・ミミック・ふぇありす

VTuber



キャベッツさんとびわ湖くん

✔ 業界で唯一の兄妹という関係性で独自の「てぇてぇ」に恵まれたぽこピーだが、さらなる「てぇてぇ」を手にする為には仲間を増やし新たな関係性を築いていく他に方法はない。「富士葵&キクノジョー」、「おめがシスターズ」、「パラレルウォーカー」等様々な同業者と繋がってきたぽこピーだが、その全てはあくまで只の友達の域を出ず、「てぇてぇ」を生むには関係性の濃密さが足りない。「兄妹」だとか「運命共同体」「家族同然」みたいな、最早切る事も叶わない程太く入り組んだ関係性を下敷きにして「てぇてぇ」とは生まれるものだ。

少し前ぽこピーは動画のゲストにキャベッツさんびわ湖くんを呼んでいたが、ぽこピーが度々コラボを重ねていてもこの二人のチャンネルは全く成功していない。コラボの度に二人が一体何人のチャンネル登録者数を得ているのか知らないが、それが50人だったとしても100人だったとしてもそんなものは何の用も成さない。多分ぽこピーには「好きな二人だから少しでも足しになれば」という想いがあると思うが完全に無意味で何の貢献も出来ていない。長年VTuberをやっていながらこの二人は自分達の知名度を仲間の為に役立てる方法を全く分かっていない。

ぽこピーとキャベッツさん・びわ湖くんがコラボした動画をぽこピーのチャンネルで見る視聴者は今だと大体15万人弱程いるが、それと同時にキャベッツさん・びわ湖くんのチャンネルに上がるぽこピーとのコラボ動画は大体2万回強程しか再生されない。ぽこピーが無名のVTuberとコラボした時、その相手のチャンネルに上がるコラボ動画の再生回数は毎回計ったように2万回強程だ。

そしてこの2万回強を回している視聴者はぽこピーのコラボ相手に興味などなく、コラボ動画を観てブラウザバックした後は次のぽこピーとのコラボまで二度と帰ってこない。だからキャベッツさんとびわ湖くんは「一応収益化だけは出来ているVTuber」という立ち位置から何年経っても動けていない。二人がぽこピーにとってどんな存在なのか知らないがもしたまにコラボするだけの相手ではなく特別な仲間だと思っているのならこの仕打ちはあまりに酷い。

YouTuberにとって「為になる事」とは一時的な再生回数や微弱なチャンネル登録者数をプレゼントする事ではなく当人の格が上がって世間の一定数に認められ、自立してやっていけるようになるまで自分達の一部として世話をして育ててやる事だ。数カ月に一度二万回観て貰うより自分達のチャンネルで一月に何度か出してやった方が多くの目に触れるし、存在自体を忘れられるような事もないだろう。その分編集や企画考案等の補佐・雑務等をやって貰い、その事を周知していけば「ぽこピーの為に働いてる人」という事で肩書や好感度も得られる。編集や企画考案でいい仕事をすれば当人自体の価値を認めて貰える可能性もある。

またチームに人が増えるという事はネタの種も増えるという事だ。キャベッツさんであれば「ワーカーママへの100の質問」や「出産密着ドキュメント」、びわ湖くんなら「クズの一日ルーティーン」等ぽこピーだけでは手のつけようがなかった分野にタッチ出来る。二人が用意したVTRにワイプでコメントしていくだけの形式にすればぽこピーの作業量や時間を節約出来、負担を大幅にカット出来る。ぽこピーのチャンネルでぽこピー以外の人間の存在感が急に強まると解釈違いで視聴者が離れてしまうので非常に慎重に、あくまで長期的に取り入れていく必要があるがコラボ時のコメント欄の様子を見るとぽこピーの視聴者はこの二人の事は割と気に入っているようなので、そこまで難しい話ではないだろう。



パラレルウォーカーの使い方

✔ ついでに見る人が少な過ぎて誰も思い付いていない「パラレルウォーカー」の三人の売り出し方・扱い方についても私が講じてやろう。「同じユニットとして組めば助けてやれるかも」とかいう浅はかな考えとは次元の違うアイデアの数々を見るがいい。


【①.もちひよこ
✔ ホロライブと同じ座組・同じシステムを整えて資金面を惜しまなければ普通にアイドルとして通用する素材。ホロライブ三期生で言う不知火フレア、六期生で言う鷹嶺ルイのように上限5人程度のアイドルグループのリーダーとして配置するのが適当だろう。アニメ声ではないがリアル(現実)にいるイイ女の声と喋りをしていてこれはこれで引きがあるので、物凄く面白くないとかやる気がないとか、性格が悪い等の大きな粗が無ければ十分に見て貰える。

現在個人チャンネルの再生回数が物凄く悲惨な事になっているが、「2018年初期からやっていて未だに個人で無名な人」という事自体が強力な下げポイントなので見て貰えないのは当たり前の事だ。アイドル的な風貌から個性的で面白い企画を打ち出すタイプにはどうやっても見えないので期待を持たれる筈もない。エイプリルフールのトレンドにあやかって「この度の騒動について」みたいな動画を出していたがこんなのよくクリックする人がいるなと思う。「もちひよこがトレンドに乗っかってとりあえず作った動画」なんか面白い筈がないじゃないか。「ユーモアのセンスがないもちひよこが作ったから面白くない」という意味ではなく「もちひよこがトレンドを意識して作った動画」という前提がある時点でその動画の存在自体が面白くない。

富士葵に関する記事で散々言っている事だがアイドルに企画の考案をやらせてはいけないし、編集のような下働きもさせてはいけない。同業者の間で流行っているゲーム配信をやってたまには歌枠や雑談もやって、後は仲間との絆をひたすら強めて「てぇてぇ」を量産してリスナーを悶えさせる、今のアイドルVTuberの売り方はそれ一択だ。

もちひよこが売れていないのは活動のフォーマットと配置されている位置が間違っているからに他ならない。質のいいアイドルVの数人とタッグを組ませて売り出し、ホロライブに倣った活動形式が確立出来れば男性ファンを集められない理由が私には思い浮かばない。

問題点を挙げるとするならモデルがショボ過ぎる事だろうか。このご時世もちひよこが被っているレベルのモデルではアイドルVとしては通用しない。後輩Vの「ママ」をやっているぐらいなので今被っている自前のモデルにもプライドと自信を持っていそうだがアイドルホロメンやトップにじライバー等の一線所と比べると残念ながらレベルが低く、華が無さ過ぎる。体形や顔立ちの原型はそのままでいいとしても大幅に整形を加えて整え、グレードアップする必要がある。

モデルの質ではなくデザインに関して言えば紫髪のツインテール、というのはかなり攻めたデザインだが頭に羽の生えた淑女なんてアイドルVもいるぐらいなので、モデルの質が高ければ何でも成立するだろう。トレードマークの髪色・髪型も別バージョンのモデルでは全く違う物に変えるというのもホロライブでは全然ありだし、表情の動きに合わせて動く猫耳や尻尾を付けたりするのもいい。もちひよこは恐らくモデルに金をかければかける程化けるタイプのVだろう。

ぽんぽこが思わず「かわいぃー・・」と漏らしてしまうもちひよこの魅力は現環境においても十分通用するレベルの物だ。加齢で声が老けてしまったら手遅れになるので早急に行動に出た方がいい。



【➁.ミミック
✔ 今年のぽんぽこ24では終始ぽこピーの補佐を務め二人の腹心といった立場が板に付いてきた感があるが、多分もう何歩か後ろに下がった方がいい。ミミックがでびでび・でびる犬山たまきのような一角のVと同じ位置に立って同じだけ尺を取るというのは現状「ぽこピーのゴリ押し感」が出過ぎる。スタッフ仕事の一切を見えない所でこなし、ぽこピーへの裏からの貢献度を上げつつ今回やったライブの観客のような出方で慎重に見切れる事を辛抱強く繰り返し、リスナーからの「ミミックさん面白いからもっと出て欲しい」という声が高まるのを待つのだ。その時が来てミミックメインの企画をぽこピーが組んだら内心しめしめと思いながらも「自分スタッフなんですけど需要あります…?」と困惑している風を装ってお行儀よく出てくればいい。YouTubeの視聴者はそういうチャンネルスタッフが好きだ。

何故私がこんなにも頭脳明晰にしてセンス満載な施策を打ち出せるのかと言えば、それは有名YouTuberカジサックについているヤスタケという、経歴やキャラクターや才能の程等何から何までミミックとそっくりなチャンネル運営スタッフをよく知っているからだ。単体ではプロとして一本立ちし切れないが同業の売れっ子につくスタッフとしては申し分ない程に技量があり、ちょっとは華もあるので綺麗めの出役としても時間さえかければ成立し得る、という所まで似ている。多分このヤスタケがカジサックチャンネルの開設以来どう立ち振る舞ってきたかを研究してぽんぽこちゃんねるにおけるミミックにも応用すれば彼は普通に成功するだろう。今ではその辺の芸人やYouTuberなどより余程知名度と発言力を持ち、東京の一等地でタワマン暮らしをするまでになったヤスタケも、初めはカメラを構え笑い声のみの出演に徹するという引き具合だったのだ。ミミックも「実績のある人」の側で補佐に徹しつつ、その才能や技量を学び取っていく時間を設ける必要があるだろう。




【③.ふぇありす
✔ 今年の頭にぽこピーがふぇありすとVRチャットの世界で遊ぶというコラボ動画を上げていて、ぽんぽこが言うようにこれはぽんぽこちゃんねるにおいて今年の上半期のトップ争いをする程にいい出来だった。私が今年ぽこピーの動画で何度もリピートしたのはこれとガチ恋さんの激辛企画ぐらいだろうか。

「パラレルウォーカー」で他の四人に混ざって遊ぶふぇありすには、前述の動画でのパフォーマンスが嘘のようにいい所がない。稀に喋ってはいるが他の誰かと入れ替えても気付かない程に大人しく、没個性だ。集団にすると意外とよく喋るミミックの方がまだいい仕事が出来ている。

ふぇありすは恐らく多人数の中に混ぜてしまうと気遣って大人しくなってしまうタイプのタレントだろう。ピーナッツくんと同じというのは言い過ぎだが逐一頭で考えるタイプで個性が強く、センス先行型の人間にはありがちな事だ。

ユニットを発足したばかりで恐縮な事だがふぇありすはパラレルウォーカーから抜いた方がいい。厳密に言うと抜く抜かないは置いておいて五人同時に、並列で参加するような企画には入れない方がいい。ぽこピーやぽんぽことサシの形で行う企画では爆発的に面白いのだからふぇありすを使うのならふぇありすを主役に据えた、ふぇありすにスポットの当たる企画を用意してあてがうのが正解だろう。

ふぇありすが性別的にストレートなのか、それともマイノリティの何れかに属しているのか明確には知らないが、ふぇありすはキャラクターや立ち回りが完全にオネエタレントなので地上波に出ているオネエタレントを意識して企画を用意すればパフォーマンスを最大化出来るだろう。例えばマツコ・デラックスを例に挙げるとして、彼女にナゲットの大食いバトルやVR世界で男の悲鳴が出るまで色々やらせる等するとやはり面白い番組になるだろう。そしてひな壇に座らせるような形で大勢に混ぜて使うより単体、もしくは2~3人程度の座組で真ん中に置いて使われる事の方が圧倒的に多い。

私は嫌がるふぇありすを無理やり引きずってぽこピーとの三人構成で無人島に行く企画が見たい。ぽこピーしかいないとダラダラと作業した挙句不平不満を垂れ流す面白い画が撮れそうだがパラレルウォーカーの五人で行ってしまうとふぇありすはやはり気遣って真面目なキャンプに徹してしまうだろう。ぽんぽこの言う「ふぇありすの面白さ」は今よりもう少し踏み込んで当人に合った企画を用意してやらねば引き出せないのだ。


何もかもぽんぽこのせい

✔ パラレルウォーカーの面々を知ってから半年も経っていないような私ですらこれだけ案を出せるのに、付き合いが長くその魅力を間近に見ていて存分に知っている筈のぽんぽこが彼らを救済する為に「とりあえず動画に出す」とか「とりあえず一緒にユニットを組んで露出を増やす」程度の策しか打てていないのは情けなさ過ぎる。これも編集作業のような雑務にかまけているせい、と言いたい所だが「人の長所や短所を見極めた上で適材適所に配置する」という事に関してぽんぽこはそもそも才能がないように思える。大層儲かっているようだし、そろそろ作家兼マネージャーみたいな裏方専用のスタッフの雇い入れを考える時なのかも知れない。

名言しておくがぽんぽこと繋がっている全ての同業者が辛酸を舐めるような苦境に立たされている現状に関して、ぽんぽこに責任の無い事など一つもない。このご時世才能があるVも単体・個人では絶対に売れない。皆事務所だったり成功している先輩だったり、誰かに引き上げて貰えて初めて世間に見て貰える。月ノだって兎田だって、壱百満天原だってその「誰か」がいなければ今でもその辺の一般人だ。前述のゆるキャラ二人やパラレルウォーカーにとってその「誰か」というのはぽんぽこをおいて他にはいないのだから当然それは自覚しておかねばならない。

横にいる硫酸をぶっかけたピカチュウみたいな奴がブレーンなのだから本来は彼がそういう事を考えるべきなのだが彼は人間にあまり興味がなく、特に若い女性が全員同じに見えてしまうという重大なハンディキャップを抱えているので多くを望んでは可哀想だ。彼の介護も含めて、全てはぽんぽこが請け負う他にない。



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