✔ 星街どころか歌に力を入れてすらいないようなホロメンにも素質で劣る天音が、歌で成功する事に躍起になってこだわるのはそもそも不思議な話だ。素質のない事を頑張るというのは元来とてつもなくしんどい。素質のある人間が数ヵ月で到達してしまえるラインを10年経っても越えられない事なんてザラだし、その間時間や金といったあらゆるリソースはいたずらに浪費され、後には幾ばくか歳を食った自分と後悔・自責の念、虚しさの感情が残るのみだ。当然その間、人の精神にとって何よりの栄養である達成感や自己肯定、他人からの承認・賞賛は得られない。「VTuberが生き甲斐」とのたまう彼の遅売れ芸人が、今際の際に自分の人生に満点二重丸を付けて死んでいく事が出来ようか。誰にとっても素質に適った分野で若いうちから、自分と他人の両方に賞賛されながら高みに登る人生が一番幸せに決まっている。他に出来る事がありながら叩けど一向に鳴らない分野に固執する天音の行いは人として非常に不自然だ。
天音は多分何の価値もない自分に称号を与えたいのだと思う。天音に価値がないと言うのは私ではないし、リスナーでもない。他ならぬ天音自身と天音が小さい頃、天音を洗脳してそう思い込むよう仕向けた「何か」だ。
天音は笑いが出来る。陰キャではあっても根が能天気で明るいので、一人で延々喋り続ける事が出来る。だから雑談配信が大空や宝鐘に次いで上手いし、ネタを用意しない手ぶらの状態同士だと大空よりずっと面白い。
沙花叉のようなクソが当たり前のVTuberという仕事をやっていながら飛び抜けて民度が高いので、同僚からもリスナーからも信頼を集められる。配信にはズバ抜けたプロ意識を持って臨み、「アイドル、Vタレントとしての美学」を堅守する様は大空が始めたホロライブの流儀を完全に踏襲していて、天音はきっと大空や不知火と同じ、事務所の軸になれる器だ。宝鐘や兎田にも叶えられない栄誉を、天音はただ平坦に活動しているだけで手にしている。
大空や不知火だと耐えられなくて身をよじってしまう宝鐘や沙花叉のようなDQNの事も、天音はゼロ距離まで近付いて世話をする事が出来てしまう。これは大空や不知火より受け能力が高くて柔軟性に富む証拠だ。それが過ぎて今はDQN共の暇潰しの御用聞きみたいな役割になっているが、もう少し大人になって自分を守る事が出来れば天音はホロライブの主流「常識人系ホロメン」でありながらDQN系とも繋がれるという、事務所に一人も存在しないようなフレキシブルな存在に成る事が出来るだろう。ライバー同士の繋がりが重要な意味を持つホロライブにおいてこの役割を担えるのは大きい。
4期以降のホロメンとしては成功している部類で、事務所内で一定以上の存在感を保てている天音は埋もれているホロメンと繋がって、助け起こす事が出来る。救済・補助は天音の本文なので後はそれを能動的にやるかどうかだ。ホロメンの基本習性は「助けてくれた人に懐く」なので、天音が助けたホロメンは「天音派」として天音に付く事になる。それを繰り返せば「天音派」の大所帯が出来上がり、それは「大空チルドレン」「不知火派」に次ぐホロライブカラーのてぇてぇ集団になるだろう。ホロライブにおけるその類の集団が率いる者、参加する者の双方にどんな恩恵をもたらすかは大空や不知火の近辺を見れば自ずと分かる。天音がライバーとしての格を上げたいのなら「歌で一発」なんかよりこちらの方がよほど現実的だ。
天音は事務所全体で見ても非常に高機能で、それこそ歌なんか歌わせておくのはもったいないぐらいだ。大空や不知火と毛色が似ているが、大空のように全部の現場を自分色一色に染めるしか出来ないような芸無しではないし、単体のライバーとして比べるなら不知火なんか比較対象にもならない。華やパンチには欠けるがその分器用で柔軟で、バラエティをやらせれば誰よりもやれる事は多い、にも関わらず天音はそんな自分に価値を感じないのだ。今出来ている事をそのまま続けて特化させていけばそれだけで事務所で唯一無二の存在になれるのに、天音は今その手を止めてモデルを頻繁に変えたりオリ曲の製作に力を入れたり、一人で訳の分からない事ばかりやっている。
天音は「違う自分」になりたいのだ。正確なビジョンがある訳ではないけどとにかく立派で分かり易く価値があって、何でもいいから元の無価値な自分とは違う自分──生まれ変わった事を実感出来て、安心出来る自分に。
天音は病気だ。自分で自分の人生を破壊する、許し難い病気。VTuberの、それもホロライブのような競争の激しい世界で成り上がる唯一の方法は「持って生まれた自分らしさを突き詰める事」に他ならず、大空、星街、さくらみこ、宝鐘、兎田等種々多様な売れっ子のたった一つの共通項がこれだ。元の自分を打ち捨てて違う自分になる事を旨とする天音の活動は自分の若さを捨てているだけの病的な迷走でしかない。多分この過ちに天音が気付くのは30を過ぎてしばらくした頃だと思うがそれを人生の失敗、若さの浪費と言わずして何と言うのか。
✔ ここ最近で天音が一番コラボしている沙花叉。沙花叉は天音の事を「ダサくてチョロくて便利なオバさん」としか思っていないが、人に利用されお役に立てる事で自己肯定感を得る天音は口にさえ出されなければそんな関係でも喜んで受け入れる。
沙花叉が天音を大事に思って尊敬している事が感じ取れる切り抜きがあれば是非DMででも教えて欲しいところだが、どれだけ探してもそんな物は出てこないだろう。クズが病人を利用してる、かなクロの関係性はいつもその構図だ。
✔ 24:40～ 天音と最も関係の深いホロメンの一人と言えば宝鐘だが、この「かなた、お前はマリンの事をいつも助けてくれる存在」という言葉をよく聞いて念頭に置いた上で、これまで宝鐘が天音の事を口にした場面をあらん限り思い出してみて欲しい。宝鐘が天音自身の人となりを褒めている場面が一つでも思い出されただろうか。
宝鐘が天音について話す時使用する文言は「話を聞いてくれる」「分かってくれる」「優しい」いつもそんな物ばかりだ。これらをまとめて要約すると「自分の役に立つ」と言っているだけに過ぎず、要するに宝鐘が天音に認めている価値は只々それに尽きるという事になる。最近天音を腐さず努めて良いように褒めそやそうとする場面がよく見られるが、どれだけ頑張っても結局「役に立つから好き」としか言えないのが哀しい。
宝鐘は人に興味がなく、人の良さに目を向けられない人間、という訳ではない。湊の弱々しい可愛らしさはちゃんと受け取ってリスナーの前で何度となく口にしているし、デビュー直後の沙花叉を見て「衝撃的に可愛い」と言っているし、女として一番魅力的なのは白銀のようだし、潤羽が脱退した時には死にそうな程苦しんでいたのだから。対象が天音になった途端天音自体の良さを口にしなくなるのは天音に人としての魅力を一つとして見出せないから、それ以外に理由がない。
清過ぎる精神性から発せられるイノセントな輝きとか、無垢で不器用であどけない可愛らしさとか、ずっと見ていると徐々に嗜虐心をくすぐり始める上級者向けのM属性とか、尾を踏まれても鳴き声一つ上げない盲導犬にも似た甲斐甲斐しさとか、天音自体に備わるそういった人としての魅力は宝鐘、と言うよりDQN共には読み取れないのだ。奥行きのある価値観を受け取る高級なセンサーを身に付けていないからDQNなんてゴミ人間をやっていて平気でいられる、彼らの成り立ちというのは元来そういうものだ。
沙花叉・宝鐘のDQN二人と天音の関係性に共通して言えるのは「誰にとっても得る者が無い」という事だ。病的な精神性を利用されて時間を捨てているだけの天音はもちろん、沙花叉と宝鐘もその場しのぎの利益を天音から吸っているだけなので大した得はしていない。そして二人が汚い事をしている事実は見る人が見れば立ち所に分かり、信用も失うし長期的に推して貰えない。所属している箱のイメージにも傷を付けてしまうだろう。
「ヘラって死にたくなった時」は天音に連絡を取って話を聴いて貰っている宝鐘だが、天音にそれをして貰えなくなった時宝鐘は本当に死んでしまうのだろうか。あるいは死にはしなくても事務所をやめたり、人格が崩壊したり大変な事になったりするのだろうか。
天音が何かの事情で事務所をやめるでもして、宝鐘と日常的に連絡を取る事が出来なくなったとしても宝鐘の生活は何も変わらない。社会人時代から「死にたい」が口癖だった宝鐘は、現状がどうであっても何かしら理由をこじつけて無理矢理にでもヘラっていく、女さんだと別に珍しくもないタイプだ。この手の女性は彼氏が出来れば「絶対浮気してる」、結婚すれば「歳取ったら捨てられる」、子供が生まれたら「あんたたちはママをバカにしてる」、年老いたら「明日にでも病気になって死ぬ」、今際の際には「後悔ばかりの人生だった」等と手を変え品を変え延々ヘラり続ける。そもそもヘラった時に話を聴く相手がいないと死んでしまうようなら宝鐘はデビューまでの日の目を見なかった人生を生き抜く事自体出来なかっただろう。
宝鐘や沙花叉にとって天音は孫の手みたいなものだ。あったら便利だけどなかったら別の何かで代えを利かせてもいいし、それも無理なら最悪何もせず我慢してもいいし、自力で何とか出来なくもない。例えるなら耳かき以下、靴ベラ以上ぐらいの存在。天音自体に人としての良さを見出さないのも孫の手ごときに目を向けていちいち褒める人間なんかいないのと同じ理屈だ。
✔ 「あなたみたいな変な人絶対友達出来ないですよね(誰も近寄ってきませんよね)」という意味合いの暴言を吐く沙花叉。宝鐘の天音に対する視点もこれと大して変わらないが、自分をこんな風にしか見れない人間と不用心に距離を詰めてしまう時点で人付き合いの基礎が全く出来ていない。
そして面と向かってここまで舐められて怒る事も出来ず、逆に「沙花叉が友達じゃん」と擦り寄る姿は卑屈で情けなさ過ぎて見ていられない。こんな奴がアーティストぶって歌った曲なんか誰が本気で聴くだろうか。魅力的なホロメンや売れて成功しているホロメンにこんな気持ちの悪い人間は一人もいない。
ライバー同士が関わる事の醍醐味は「てぇてぇ」の産出にある。同僚を見下して利用する目的で繋いでおくDQNとそれに従ってしまう気持ちの悪い病人のカップリングに「てぇてぇ」はない。だからかなマリやかなクロはリスナーに響かず切り抜きがろくに作られないのだ。
そして天音はこの二人と関わる事で得ている物が何もない。ホロメンにとって他のホロメンとの関わりというのはその存在意義を左右する程に重大な意味を持つ。数多くのホロメンと繋がってその関わりをネタにする事で大空は飛躍的に面白くなっているし、逆に大空と繋がれている事で存在意義が生まれ、生かされているホロメンは数知れない。夜空メルやロボ子程売れる素質を持っていても鳴かず飛ばずなのは中心的なホロメンと繋がれていないからだし、鷹嶺や博衣みたいな面白くないのが6期で一番勢いを持っているのは先輩と関わる事の重要性をデビュー後いち早く、明晰な頭脳で割り出したからに他ならない。そして天音は桐生がいなくなった事でその時想定していたライバーとしての未来を大幅に削り取られている。
ホロメンが事務所外のVタレと比べて抜きん出ているのは互いに繋がり合う関係性を力に変えて活動の糧に出来ているからだ。そこを差し引いてしまうと、正直ホロメン一人一人の技量・才能というのは大したことない。大空から他のホロメンとの関係性を取り上げてしまえば何も残らない例をよく考えてみて欲しい。
自分の事を便利棒としか見れないような人間の相手をして時間を捨てて、本当にシナジーのあるホロメンとの真っ当な関係性の一つも作らない天音はホロライブに所属出来た強みを全く生かせていない。天音が念頭に置いているホロメンは星街だが、ホロメンとしては比較的ドライな星街ですら天音よりはずっと他のホロメンといい関係を築いて「てぇてぇ」を生んで、ライバーとしての自分を強めている。歌唱の才能で足元にも及ばないのに「てぇてぇ」でも負けて、一体どう対抗するのかと思って見ていたらズレた楽曲に1000万も突っ込んで時間も盛大に無駄にする始末…バカとしか言い様がない。下地作りもせずに大金ガチャでなんとかなるかもと思ってしまう天音は人間出来ているように見えても年相応の、多分にバカで夢見がちな小娘なのだ。
大空にとってのSMOKとか常MOSとかは立派な資産だ。同様に不知火にとっての不知火建設だとかバカタレだとか、宝鐘と姉妹の関係を築いている事だとかも同様に資産で、それをホームとして大事に守るから自分の地位を固持できるし、将来の展望も開ける。ちゃんとシナジーのある者との健全な関わりだからリスナーからも愛され切り抜きも量産され、拡散力の苗床になる。歌にしても笑いにしても、何をするにしてもホロメンはまずそういった資産を作ってからでないと始まらない。
✔ ここ数ヵ月でかなり多めに絡んでいる姫森とのコラボ配信。デビュー以来一緒にやってきた同期だし、仲がいいのも嘘ではないと思うがいくら絡んでも一向に面白くない。こういうのをシナジーがないと言うのだろう。
どんな相手ともコラボはやればいいと思うが正直姫森と繋がっても何の広がりもない。姫森はホロライブが荒れてにじさんじ化する流れの始めに現れたライバーで、やる気もプロ意識もないのでゴリゴリの成績不振だし、とっくの昔に諦めて腐ってしまっている。他のホロメンとの繋がりも希薄で、姫森の存在意義は「大空スバルを尻に敷く恐妻」ただ一つだ。
✔ 6期の中で明らかに埋もれつつあった風真に目をかけ「うーばーござる」の良さを拡散する事で救い上げた大空。これを皮切りに他のホロメンとも繋がり始めた風真は今事務所内での存在感を急速に強めつつある。
常識人タイプで同世代の風真は天音と相性の悪い相手ではないと思うのだが、だとすれば苦境に立たされていた風真を助けるのは大空ではなく天音でも良かったのではないだろうか。大空に救われた事で今や風真は完全に大空の下に付いている。地味でパッとしないが粗が無く、不器用だが少しずつライバーとしての技量を身に付けつつある風真はきっと息の長い、末広がりの優良ホロメンに成長する筈だ。ホロライブでは窓際でしかないDQN属性で、いつ問題を起こして辞めるか分からない沙花叉なんかより余程繋がっておく必要があったと言えるだろう。
数多くの窓際ホロメンに目をかけ引き上げてきた大空も、さすがに最近はそういった動きが滞りがちだ。大空もやはり人間で、デビュー以来絶えず人を抱えてきたせいで手が足りなくなってきているのだ。多分不知火や天音みたいな下の世代の、系統が似通ったリーダー属性のホロメンが自分達より下の期生の面倒を見る意識を持たなければならないところだと思うのだが、自分主体のユニットを多数抱えていて忙しい不知火は仕方ないにしても籠ってハズレ曲の製作に取り組んでいた天音はバカで狭量と言わざるを得ない。「自分と期生の近い後輩のために大空先輩の手を煩わせてしまった」という、組織に属する者としては当然の視点を天音は持てていないのだ。
✔ 0:11～ 白銀にプレゼントを贈ろうとしたらまともに取り合って貰えなかった話。笑いのエピソードとして話している体だが天音はホロメンに対する不満が溜まると配信でぶちまける癖があるので、多分この件は普通にショックだった感じだろう。
まめに構う事もしてこなかった癖に単発でプレゼントを贈っていい顔をして貰えると思い込むなんていかにも天音らしい、女心を分かっていないムーブだ。2022年の春、つまり一年近く前には天音と白銀の距離が近かった事が配信で確認出来るが、多分ここから天音は白銀に対して自発的に絡む事をしていない。年末特番で白銀の存在を忘れるという失態を犯しているが、その件を抜きにしてもこの年末特番中の天音の、白銀への態度は冷た過ぎる。MCなのだからいくらでも白銀を立てる事が出来る筈なのに終始雪花や姫森の方ばかり向いていて花の一つも持たせない様子は告白して振られた件を根に持っているのかと思わせる程だ。
「団長の、僕に対するブームが去ったっぽい」とか言っているがまめに絡む事を怠り仕事でフォローもしないのだからブーム云々の前にそりゃ普通に気持ちが冷めるわなという話だ。「一回好感を得たら放っておいてもそれを維持出来る」と思い込むのは典型的な男の思考回路だがこんな初歩の初歩で躓いておいてスパダリなどと呼ばれているのだから笑わせる。大空は天音と違って白銀から惚れられている立場だが天音なんかよりずっと白銀を気にかけて構っているし、コラボの打診もしているし、白銀の良さを自分の配信で話して魅力を拡散する事も怠らない。何もしていない癖にプレゼント一個で女の機嫌が取れると思ってんじゃねえ白銀はお前の都合のいいカキタレじゃねえんだぞと言いたい。
天音が白銀をほったらかしてやっていたのは自分のモデルの刷新作業とか、作詞作曲とかMVの製作のような内に籠った作業か、さもなくば宝鐘や沙花叉への無償の奉仕活動かのいずれかだ。前者は今となっては全部失敗して意味を成さなかった事ばかりだし、後者は当然初めから何の意味もない。天音はこの一年程を綺麗にドブに捨ててしまったのだ。
白銀は物凄くいいライバーだ。業界全体で見ても稀に見るイイ女だし、笑いや喋りも出来るし考えて改善出来るタイプだから加齢と共に伸びるし、上品で民度が高いからホロライブの気風に合致していて、その上事務所の中心人物達と太いパイプを築いているので将来性に明るい。そんな人物を放置して代わりに意味のない事ばかりやれてしまう天音は見かけより遥かにバカだ。視野が狭くて周りが見れていないし、病的に凝り固まって柔軟性に富んだ思考が出来ない。こういう人物は活動にどれだけ金をかけられたとしても絶対に成果を残せない。
✔ 0:53～ 3期不知火、6期博衣とのユニットかなりあ。プライベートで絡んだエピソードをすごく楽しそうに語っているがここからかなりあでのコラボ頻度は下がり続け、2022年夏以降はほぼ休止状態に。白銀との絡みといいかなりあでの活動といい、天音が別世界の製作にのめり込んだ事で手がつかなくなったと考えれば合点がいく。
私にはこの切り抜きの天音が他の誰と絡んでいる時より一番楽しそうに見えるのだが気のせいだろうか。不知火とも博衣とも本当は絡みたいのに声をかける勇気が出ないから姫森や沙花叉でお茶を濁しているのならぶん殴ってやりたいところだ。
誰も気づいていない事だと思うが不知火は今ホロライブで大空に次いで大きな求心力を発揮していて、単体でのパフォーマンスが激弱な代わりに繋いでいるホロメンの総戦力は最早大空を優に超えている。5期や6期のようなチンピラが増えて将来ホロライブがにじさんじのように劣化でもしない限り、不知火は先々まで事務所の中核であり続ける超重要人物だ。
そして天音が念頭に置いている星街はこの未来の超重要人物と同じユニットでしっかりと繋がっているし大空ともちゃんと友達だし、宝鐘とも五分の関係で利害を一致させ合える仲を構築しているのだが星街に才能でボロクソに負けてるお前がなんでその類の下地作りを全部サボる事が許されるのと天音には尋ねてみたい。
星街の歌は単品でも物凄いがさらにそれをさくらみこが自分の配信で「だあってぼぉくは～♪」とイジって歌うだとか、「すいちゃんと言えば歌が凄くて」と大空が度々口にするだとか、ちょっとライブで歌えば事務所のトップランカーたちがこぞってSNSでその件に触れるだとか、そういうバックアップを経てこれだけの盛り上がりを見せているのに、天音は何もかもを閉じた環境で一人だけの力で完成させた別世界がどういう経路で、どういう化学反応を経て売れると思っていたのだろうか。上昇する切っ掛けを掴めていない人間が偉そうにクリエイターぶって物作りに没頭する権利などそもそもないと思うのだが。
✔ 一角のホロメンを見ていると、やはり成功の秘訣はありのまま自然に生きて、自分らしさを伸ばした先にあるのだという事が見えてくる。人としての本分「自分を大切にする」事をブらさず堅守し、一緒に居ると幸せになれる人間とより強固な関係を築き、適性のある事柄を自分のペースで突き詰めていく…星街を見ていると星街は「歌を頑張った」のではなく「自分に適正のある事柄を突き詰めた」だけなのではないかという気がしてくる。まだ子供だったある日何となく何かのメロディラインを口ずさんでみたら信じられないような美しい響きが感じられた、何これやば過ぎ自分天才、めっちゃ気持ちいい、一生これだけやってよう、みたいな感動が今日まで続いているだけのような、そんな真っ直ぐな軌跡が感じられる。自分のことが大好きな星街は、きっと自分に備わっていた適性が歌以外の何かであったとしてもそれを同様に愛する事が出来ただろう。
一方人から蔑まれ、自分の時間も些末な所用・一時の気の紛らわしの為に差し出して何の抵抗も覚えない天音は自分に価値を感じていないし、自分を大事にも出来ていない。だから星街と真逆に自分に自然と備わった素養や適性を愛する感情が湧かないし、自分由来のそういった物を突き詰める気も起きない。「自分から出た物じゃない何かで成功してまともな自分を完成させる」という発想から歌という分かり易い物に手を出しているのは不純で非生産的なだけでなく、救いようのないレベルで病的だ。
また自然と自分にもたらされた素養・適性を愛せないのと同様に、自分にもたらされた運や人との縁にも痛く無頓着だ。ホロライブの二つ名は「てぇてぇ食べ放題のVの楽園」だがそんな箱に属せた幸運に気付きもせず、一人で籠ってしょうもない作業に打ち込みモデルの刷新とかいう徹頭徹尾自分で完結するだけの枝葉に拘るのはイカれているとしか言い様がない。また白銀や不知火みたいな上玉中の上玉の興味を引く幸運に預かっておきながら全然エレクトしていないのも頭がおかしい。白銀はともかく不知火は今でも「あの子大丈夫かな」みたいな感じで天音の事を窺っている様子だが、その視線にも全く気が付いていない。運にしても素養・適性にしても、人との縁にしても「自分に自然ともたらされる物は全部ハズレ」と思い込んでいる病的な精神性が明らかになる。当然これは周りの人間を激しく侮辱する考え方だが、「人間以下の自分を人間にする」事に必死である天音はそれに全く気が付いていない。
明るくはつらつとして、気丈な人格者でもある天音は、我々の前に姿を現すずっと前から壊れていた病気の人だ。自分に価値がない事が前提、同様に自分に付随する何もかもにも価値がない事が前提、そんなあり得ない固定観念に従って紡がれる行動はいちいち人としての自然の範疇を逸脱していて異様で不気味で、出役としての最低条件を満たせない。遥か年下のバカにも「あなたみたいな人に友達が出来る訳ないですよね」と言われてしまうのはやはりその異様さ故だ。
天音と同等以上の地位にいるあらゆるホロメンがごく自然に、当たり前に出来ている事が天音には絶対に出来ない。いつの間にか自分に備わっていた才能を愛し、それにより成果を出した自分にいくばくか酔い、手に入れた現状と認めてくれる仲間達を大切に思い、そのスパイラルを延々と繰り返す事で気付けば高みに登っている──無意味な迷走の果てに「実は自分はずっと前から何もかも持っていた、満たされていた」と天音が気付くのはいつの事になるだろうか。その時天音はまだやり直しの利く状況にいるだろうか。それを思うと天音をこんな風にしてしまった「何か」の事が憎まれて仕方ない。
