✔ にじさんじには150名程のライバーが在籍していて、勇気はその中の最初の8人としてデビューしている。現在葛葉や叶が中心になって回している、勇気のホーム的な領域の一つでもあるガチゲーマー・競技系ゲーマーの界隈にいる全てのライバー達がデビューして育っていく過程も、同世代の女性ライバー達が数ヵ月置きの矢継ぎ早なペースで生まれて増えていく様子も約6年をかけてずっと見てきた訳だが、勇気はその誰をもずっと傍で寄り添っていたい家族のような相手として認識する事が出来なかった。また現在推定20代中盤である勇気は19、20歳~の若くあどけない期間をにじさんじで過ごした訳だがそんな勇気を妹や娘のように可愛がり掴まえて離さないように守ろうとする存在も現れなかった。JPだけに限っても軽く100名は超えている巨大な共同体の中で誰一人として、6年間一度も……これは異常過ぎる状況だ。加えて他所の箱で痴呆の如く振る舞う活動歴5年以上のベテラン、面白い物を作るためとは何か別の次元で戦っている中堅ライバー、箱内ユニットは次々と立ち枯れ、引き抜いてまともな場所に置いてみれば即座に機能して見せるオラオラライバー、いつメンと離れた瞬間が一番幸せそうな古株、コーン売りを主体としている箱所属のふにゃふにゃのカマトトライバーに大会でボコされてゲーマー系一位の意地も矜持もなく愛想笑いのおべっかを使うに留まる葛葉………最早疑いの余地はない、にじさんじは芯から腐っている。デビュー以降上向きの軌跡を描いた所属ライバーが誰一人としていないこの状況が何よりの証拠だ。
だからにじライバーに舵取りを任す形で企画を組んだ博衣は間違っていたし、どのホロメンもにじさんじと絡む場合そちらにルールの一端を任す事はしてはいけない。忘れてはいけないのはにじさんじというのは、若しくはにじライバーという生き物達は湊や紫咲のような若い同僚にこの人達とずっと一緒に居たいだとかこの人達に守られていたいと思わせる事が出来ない奴らだし、白上や戌神に相当するような古株がずっと自分もそこに身を置いて場所ごと皆を守りたいと思うような人的魅力や愛嬌を持たない奴らだという事で、それ故ににじさんじと絡む場合最も念頭に置くべきなのは「どんな面白い事をしよう」とか「どうやって仲良くなろう」とかではなく「にじさんじは箱ごと腐っていて、こいつらはその気風に毒されている可哀想な奴らなんだ」という事実を元にした大前提だ。
✔ ここ数年でデビューした中では誰よりもホロライブの趣旨を理解した上でそのエッセンスを積極的に吸収し、VTuber・ライバーとしてではなくホロメンとして成功するためのメソッドの実践を日々欠かさない博衣だが、弱点はそれらの行いの全てが表面的で形式的過ぎる点にある。『頭ピンクコヨーテ』でセンシティブを売りにするも配信中そっち系の発言はほとんどなく24時間企画をやっても地固めが出来ていないので盛り上がらず、上品で理性的なキャラで売っている筈なのにリスナーへの敵意を抑えきれずガチ説教・ガチお気持ちが止まらない……24時間企画という体を張った長時間配信も上品で理性的なキャラ付けも、その状態からセンシティブを打ち込むギャップ戦法も全部ホロライブの鉄板要素だが博衣のやっている事はその上澄みを撫でているだけで本質を実践出来ていない。さしてエロに興味がないのにそのキャラ付けをするから看板に偽りありになってしまうし、下準備が出来ていないのに大砲企画をかまそうとするからスベる人の印象が付くし、表面だけお行儀良くしていれば人は騙されてくれると舐め腐った考え方をしているから配信中のマジレスとかいうにじライバーみたいなベタベタのプレミを習慣化してしまう、だから博衣はパッとしない。このディスコードショッキングも「➁どうやらにじライバーと絡むのが最近のトレンドらしい」みたいな浅い考えでやっているから痴呆老害みたいなゴミにコーナーをぐちゃぐちゃにされて終わらされるような悲惨な結末を迎えてしまう。──ちなみに次のゲストはモデルのデザイン上博衣と被り倒していて描き込みや画素のようなクオリティの意味では激しく劣っているので横に並んだ瞬間に公開処刑してしまう事が確定している。その絵面は極めて分かり易い形で事故の様相を呈すと思うが、こうなると最早何を目的にしたどういう趣旨の企画だったのか分からない。
ホロライブで上手くやっていくための鉄板メソッドの一つに『ホロライブ五強とでも呼ぶべき中心人物達と一つでも多く、少しでも太い関係を築くべし』という物がある。博衣は当然これに気付いていて宝鐘、兎田、さくらみこ、星街、大空としっかりと公私を交えた一定以上の関係を築いているが、それぞれとの関係性をよく見てみるとシナジーやてぇてぇが産出されている物が一つもなく、手描きはもちろん切り抜きにもほとんど上げられていない。全体的に不出来な6期生だが鷹嶺は百鬼や癒月と、沙花叉は紫咲と、ラプラスは外部のゲーマー系Vと、風真はSorAZ界隈と、ちゃんとそういった関係を築いているが博衣にだけはそれが一つもない。
その環境でやっていく事が決定すると同時にそこにいる成功者達をつぶさに観察して彼らに共通するエッセンスやメソッドを盗み、一つ一つを実践していく事で成功を目指すのは利口で仕事が出来るタイプの人間のベタなやり口で、実際世の中の成功している実業家連中などは大体そういうタイプなのだが、彼らに共通する弱点は感受性や情緒、共感力を欠いていて人や物事の奥深くを理解するセンサーがほとんど搭載されていないという事だ。だから成功法のメソッドは全て実践しているのにその道で成功する事の意味自体がそもそも無かっただとか表面的にはよく似た別のメソッドをそれと思い込み無駄な労力を随分つぎ込んでしまうとかそういうミスをよく犯す。
博衣はきっとホロライブで成功するための人間関係の構築をやり切った気でいると思うが、ホロメンとして成功するために必要なのは『人間関係の構築』ではなく『同僚とのシナジーやてぇてぇを少しでも多く産出する事』だ。人間関係の構築はその手段に過ぎず、つまり博衣がホロライブに来てから作った博衣自身を成功に導く働きをする人間関係はゼロと言っていい。デビュー以来誰より動き頭もよく回し、やるべき事も全てやった気で本人はいると思うが、残念ながらそれは普通に勘違いで上に挙げた数々の事例を含め博衣がこれまでにやった事の少なくとも半分は見当違いで意味がない。キャラ付け、同僚との関わり方や選ぶ相手、リスナーとの距離感、素の出し方やそのタイミング、甘えて良い場所・だめな場所……その全てがほとんどがズレているか間違っているかで用を成さないか十分な効果を生み出していない。
「➁´決断を下したり行動を起こしたりする前に一旦立ち止まって視野を拡げその本質を掴もうと努力する、そしてホロライブの中級以上でも通用する器に」そんな小プロジェクトを成し遂げて博衣が下級ホロメンの域を脱却する日は来るのか、来ないのか。