ホロライブコラム.02【ジェネレーション・プレミ@ホロライブ1期生】P《中堅、白上フブキ③Vが利口で何になる》include:宝鐘マリン/さくらみこ/大空スバル/兎田ぺこら/博衣こより

VTuber




【中堅、白上フブキ】Ⅱ「恐怖、氷属性のどっ白け狐!!」

✔ 1:25~ これも言ってみれば酔って突然凸を行うというホロメンムーブ(ホロメン然としたムーブ)を自分から仕掛けておいてカウンターを貰うや否や即退散している流れな訳だが、まず大前提として笑いやバラエティのカラー色濃い場でノリや絡みが自分の想定していたものと違うとか、度が過ぎている等した場合に「逃げる」という選択はしてはいけない。白上が避けて逃げようとしている博衣や宝鐘のカウンターパンチはまず自分が仕掛けたものに対する真っ当な返しで(博衣の場合はホロメンと混浴したがる変態属性に準じた白上のボケへの被せ、宝鐘の場合は白上が意図せず放出した素の可愛さに食い付き最大限引き立ててくれている)それと向き合わず逃げる時点で義理を欠いていて色んな意味で信用を失うし、面白さや撮れ高の意味でも台無し以外の何でもない。「1.向こうがノリを仕掛けて来る」→「2.逃げる」の選択をして誰かが何かを得る事はないし、伸びや展開もなくただただ空気が寸断されて終わってしまうだけだ。──白上の場合は「1」の前に「0.そもそも白上の方から仕掛けている」という前提があるので結局お前何がしたいねんという話になってしまう。


✔ 8:20~ 白銀の常軌を逸したストーカームーブに「(ここから)出してぇ!!」と絶叫する大空。この場合は白銀が大空の後頭部を嗅いだ事が上で挙げた宝鐘の限界化や前記事の博衣の被せに相当する訳だが、大空はこの通りそれを最大限活かすリアクションを返してさらに笑いを産んでいる(言い換えればノリを落としている)。ちょっと想定外の事が起きるとガン萎えに萎えて即撤退しようとする白上の動きとは生産性の桁が違う。


✔ 3:47~ 襲い掛かる宝鐘から逃げる兎田の画だが、同じ逃げるでもこちらはちゃんとしたリアクションを交えているので正解。──こんな風に地声で悲鳴を上げながら逃げ回る白上が観たいもんだよなぁすこん部!!!

宝鐘の後日談を聴けば分かるのだが、宝鐘は収録の最後を笑いで落としていい感じに終わらせるためにこれをやっていて、本当に兎田に欲情してやった訳ではない。宝鐘の心遣いを読み取った兎田はそれに応えるため(もしくはシンプルに嫌で)本気のリアクションを返している訳だが、結果この収録は宝鐘がやろうと思った以上に面白く落ちて幕を閉じている。博衣のせっかくのカウンターパンチを避けて逃げ去る形で終わった白上の返しとは雲泥の差。


✔ 博衣や宝鐘との絡みで見せたどっ白け返しと大空や兎田の面白リアクションを観比べてみて分かるのは白上には同僚とインファイトで打ち合う覚悟がないという事。そのための技量もないのだがホロメンと打ち合っていて負けたと感じた時にストレートなリアクションをとって負けの画を演出すればいいだけの話なのでやはり技量と言うより気持ちがない。

これによる問題は四つあって、一つめは笑いの意味で面白くなくて成立していない事、二つめは共演しているホロメンがやろうとしている動きを邪魔して終わらせてしまっている事。三つめはちょっと攻め込めば顔色を変えて逃げる様子を見てホロメンが白上に遠慮してしまう事で、これではさくらみこや宝鐘といくら距離が詰まっても結局いい絡みが出来ずシナジーが生まれない。二大巨頭と一緒に居る事が増えた事で拡散力を得られて営業活動としては微弱に成功かも知れないが、白上自体が評価される事はなく単体配信の視聴回数の伸び等個人での成績の向上が期待出来ない。──特に宝鐘は意外に気遣い屋なので、酔っ払い凸の時のような形で限界化に対し怯えてしまうと次からその類の動きを控えて距離も少し空けてしまう可能性がある。この配信の直後物凄く早い段階で切り抜きがいくつも上がり再生回数が好調だった事を見ても宝鐘の限界化ムーブは白上の魅力を拡散するこの上ない営業行為だったのだが、白上はそれを自分で潰す、もしくは抑制する動きをした事になる。

四つめは白上最大の売り「素」が出なくなるという事。白上は自分を硬い殻で覆って被弾を減らし、安定感を生んだ上で効率よく事を片付けていくタイプだが、今までの活動を見れば分かる通りそれが白上最大の武器である素の部分を殺している。利口に効率良く立ち回る事で得られる安心感や達成感に毒されていて想定外の出来事に対しては即退避し安全な殻の中に逃げ込むパターンが癖になっている訳だが、それが配信者・VTuber・ホロメンとしての白上の価値を大幅に削いでしまっているのは言うまでもない。


✔ 最近箱で流行っていたウツロマユの実況。遊び心を交え地声の良さも活かして色々頑張ってはいるがやはり少しサラりサラりと流し過ぎだ。この手の配信では右に出る者なしの大空や10円ゲームで延々沼ったさくらみこは元より恐怖で情緒と言動が乱降下する兎田や一般人女性然としたプレーンなリアクションを見せ続ける博衣と比べても白上のウツロマユは一番面白くなく、ゲームプレイ配信としての視聴価値も一番低い。目ぼしいところで唯一白上に劣っているのは同期のやる気のないデブのものだけだが、一生懸命やってこれではあまりに情けない。

ホラゲ配信はプレイヤーのリアクションを楽しませるための活動ジャンルだ。博衣のように女子らしく女子女子とした恐怖リアクションを見せ続けるのもいいが兎田のように恐怖の余り挙動がおかしくなるパターンも面白く、大空のようにリアクション自体の面白さを見せつけてもいいしもし出来るならさくらみこのように掟破りで斜め上の奇行を見せてもいい。全ての脅かしポイントで全く反応しないという獅白やラプラスみたいなパターンもシュールさがウケてそれなりに切り抜きになったりはするかも知れないが一番やってはいけないのはサラりサラりと流す事やリアクションを抑えてしまう事だ。これだと配信の題材にホラゲを選んだ意味自体がなくなってしまう。

極論を言ってしまうと、白上は大空やさくらみこ程度には頭が悪くて脇の甘いバカであるべきだった。この手のホラゲ配信で一番ウケるタイプの立ち回りはそのくらいの女にこそよく出来るし、二人より圧倒的に勝っている地の良さもそのパターンが一番映える。

利口で効率が良くて作業量を圧倒的に稼げた事のお陰でここまで成功出来たようにも見えるが他のホロメン並に頭が緩くて能力も同程度だった方がもっと成功していたに決まっている。ホラゲで地を殺し宝鐘の高評価をお断りして博衣のホロメン然とした絡みもぶった斬った上でさも当然かのようにスンとしていて、堅くてつっこみ所がないものだからリスナーからの共感や庇護欲も稼げず、配信は盛り上がらず見所は極めて少ない訳だがその全ての元となっている「高機能」がアドな訳がない。

白上と言えばチャンネル登録者数も箱有数に多いがチャンネル登録者数はライバーの地の部分の良さに比例して伸びるのでやはり過分に利口だったり高機能だったりは無関係、2023年これまでの自分を見直して大空以上クラスのホロメン達を参考に飛躍して見せた訳だがその頑張りも元々そいつらに近いタイプだったなら必要は無かった……間違いない、現状白上最大の武器だと言われている「利口」「高機能」はVとしての白上自身を殺し続ける最大にして最悪の枷だ。


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