映画批評【デッドプール&ウルヴァリン】48点《誰も望まぬカム・バック》

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Ⅲ【中盤グダグダ&「神聖時間軸ガー!」もう禁止にしない?】

✔ ありとあらゆるマニアックな設定&キャラ&固有名詞を出しきった序~中盤頃からストーリーがほとんど進展しなくなり不穏な空気が流れ始める。

大体その辺りから本作はデッドプール&ウルヴァリンがメインヴィランにしてやられた借りを返しに行くロードムービーの体をとり始めるのだが、その間二人がやったのは「バカ」「アホ」に等しいレベルの低次元なそれも長々とした(明らかに尺稼ぎ)応酬となんか撮影前に嫌な事でもあったのかなと思わせるような突発的で変に派手、謎に血が飛び散り過度に残虐でこれも長々とした(明らかに尺稼ぎ)殴り合いの喧嘩、からの双方気絶オチで睡眠時間に入る(明らかに)、そしてくっだらねーネタキャラ(ライアン・レイノルズ演)(←いい加減うんざり)との戯れ、これを資料映像かという程に他に何もない自然環境の中でとつとつと行っていくだけ。───脚本のこの部分の原案はきっと「移動(何か色々適当にやる)」だ。

この辺りで大体察しが付くのだが、本作は「ヒュー・ウルヴァリンを皮切りに」「マーベル関連の過去作品に登場したキャラ達を」「TVA(マルチバース)を利用して」「とにかくたくさん出す」以外のさしたるコンセプトが用意されていない作品だ。

それはストーリーの進行が緩慢になる中盤頃から後を確認する度確信に変わっていき、結局最後はTVA関連作でお馴染み「神聖時間軸ガー」「全部の時間軸が破壊されルー」と申し訳程度に騒いで終わりだ(ネタバレw)。「ヒュー・ジャックマンのウルヴァリン復活させたくね?」「ついでにマーベルの過去作のキャラ一杯出して愛情アピールしようや」製作過程でそれ以降まともな「詰め」が行われなかったのは誰が観ても明らかだろう。

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