→【ホロ些事!】08-08 に続く
「楽しいことがしたいんだったら、楽はしちゃダメだと思うよ」「楽しようと思ったら、楽しいことは諦めなきゃダメだね」──────甲本ヒロト
✔ 今年正月に行った恒例の「ビッグゴッドミオーンの占いの館」に参加出来なかったホロメン達のもとへ占い行脚を行った大神。リスナーの大半を占める男性にとっては”占い”の時点で琴線に触れにくいものがあると思うが出張した先のホロメンが全部箱内ランク中級以下のメンバーに限られていて、いよいよ視聴意欲をそそられない。アーカイブの視聴回数も行った先のホロメンが一人で配信を行った時と大体同じで、これだと”占い”という自分の売りを用いてわざわざコラボして回った意味がない。
✔ 7:23~ “占い行脚”を通して普段関わらないホロメン達との交流が深まって良かった、という話をする大神。「参加したのはリスナーが興味を持っていないマイナーホロばかり」「数字はもちろん回っていない」「話題性もゼロ」「行脚を通して得たものも、起こせた波も特にない」それでも大神は「良かった」と言う。
これは二つ前の記事で扱った『ホロメンの絆』という「ストック」に大神が毒されているが故だ。「成績を上げる」「数字を稼ぐ」「いい仕事をする」「新しくて面白い何かを作る」「リスナーを喜ばせる」みたいな自分の職の本質部分の全てで失敗しておいて「仲良く出来たから良かった」としか思わないのは”同僚と仲良くしてただけで何か知らんけど成功出来てしまえた”過去の(偶発的な)成功体験により形成された「ストック」を大神が脳死で妄信しているからで、この「出張占い」という連続企画は言うに及ばず『ホロメンの絆』という「ストック」を脳死で擦っただけの『ストック活用方式』の産物、つまり失敗策だ。
何の結果も残さないまま「仲良く出来たから」という謎の価値観により自己満足を覚えている大神は、もちろん何の仕事も出来ない(そもそもしようともしていない)役立たずだし、だからVとしても失敗している。「同僚と仲良く出来たから」などと言って論点をずらしたところで数字が証明しているし、リスナーの態度が証明している。この手の無理矢理な論点ずらしで誤魔化せるのはせいぜい自分の気分と仲間内の空気感ぐらいのものだ。
✔ 1月には最も苦手な後輩の一人、宝鐘との大型コラボも行っていた大神。これは宝鐘のチャンネルで行われたものなので向こう発信の企画な筈だが、それでも宝鐘がここまで踏み込むには大神からの強い同意が必要だった筈。宝鐘はもちろんだが大神も今年の目標の一つとして「宝鐘と仲良くなること」を掲げているのは間違いない。──────しかしこれも二つ前の記事で扱った通り、宝鐘と大神の絡みは今のところ事故と不協和音しか生んでいない。どちらも配信に乗せてリスナーに観せるべきではない要素で、二人が仕事の質ではなく『ホロメンの絆』の「ストック」だけを念頭に置いて活動に臨んでいることが分かる。
人として根本的に相性の悪い二人が「仲良く」なることは出来ないし、「仲良く」なる必要もそもそも無いのだが、もう一つ言えるのは「仲良く」なったところで宝鐘・大神のセットアップで出来ることなど何一つとして無い、ということだ。それぞれが普段絡んでいる相手も今後絡むことになるかも知れない相手も(本人達のカラーが違い過ぎるだけに)全く被っていないし、片方の芸風は「多分にお下劣なお笑い」のスタイル、もう片方は「文科系のおっとり系」スタイルで、今後組んで一緒に出来ることなどほとんどない。──────二人は今年ただ「仲良く」なるためだけに示し合わせて「仲良く」なる努力を開始した訳だが、こんな不毛な努力もないだろう。『ホロメンの絆』というのは近頃ホロの箱の中で最も多くのホロメンから最も多くの時間を奪っている害悪「ストック」だ。『ホロメンの絆』を温めてリスナーに提示することだけを目的にした配信・企画を見かけたらそのホロメンは時間と労力を無駄にするだけの病気にかかっていると考えていい。
✔ 「ゲーマーズ(いつメン)との絡みに時間を割いているせいで他との関係性が浅くなってしまう」話(上、7:56~)と「ゲーマーズとの絡みはぬるま湯の温泉みたい(だから楽)だ」という話(下、7:49~)をする大神。
「ゲーマーズ」というくくりとその中での親交は6年以上も前からあったが「ホロライブは数字周りの成績を落として運営はそれを埋めるためにブラック化した」し、「湊はそれがある環境の一員である権利を自ら手放して箱を後にした」。「ゲーマーズとその中で行われるメンバー同士の親交」は崩れつつある箱の建て直しに何も貢献しないことが分かる訳だが、大神が言う通り「ゲーマーズの構成メンバーはそのくくりでの絡みに参加する限り他の何かに時間を割くことが出来ない」。──────つまりゲーマーズがゲーマーズとしての活動と交流に時間と労力を使う限り彼女達はホロライブに良い影響を与える人材になり得ないし、有意義な行動を起こすことも出来ない。
年老いて口が緩くなったのか最近大神は色んな情報を意図せずポロりすることが増えたようだが、ゲーマーズが役に立たない行い(ゲーマーズ同士での活動・交流)に時間と労力を使うのは本人達にとってそれが一番楽だからだ(下、7:49~)。さくらみこや大空が同じメンバーで同じような活動しかしないことの理由も宝鐘が外に新たな人材を探しに出かけるのではなく箱内にいる大神に目を付けたのも結局は同じこと、それこそが「ぬるま湯の温泉に浸かるように楽で」「安心だから」だ。
役立たずで無責任極まりないこと以上に、こんな見苦しい生き方もない。人気が落ちて数字周りの成績が落ちるのも当然なら、湊みたいな若く有望な人材が萎えて出て行ってしまうのも当然の話だ。
✔ 0:00~ 正月の筑前煮の絡みを経てその後大空と食事に言った話をする壱百満天原。大神作の”筑前煮”を壱百満天原が結局食ったのかどうか私は知らないがそれに端を発して食事にまで行ったのならこれは大空から大神へ”トス”が上がっている状態だ。
「ビッグゴッドミオーン」の”出張占い”がダメだったのは言うに及ばずゲストがつまらないメンバーだったからだが、これが壱百満天原だったらちょっとは面白いし、話題性も稼げる。大神が単体で壱百満天原のところに「ちょっとゲームコラボでも……」と言いに行ったらそれはもう怖いのだが、「占い」はいける。一人で行くとそれはやっぱり怖いのだが、大空が前振りを作ってくれているのだから大空に頼んで一緒に来てもらえばいいし、足りなければ猫又も追加で呼べば向こうが”姉妹”のセットアップで(最近ホロライブとの絡みが多い)椎名を呼べたりする。──────「ホロライブ数名」対「にじさんじの女性ライバー数名」の形式なら”占い”という普遍のテーマを持つ「ビッグゴッドミオーン」は比較的簡単にスケールアップさせることが出来る。
“月ノ美兎”とか”さんばか”は無理でも、自分と一番近しい大空が自分作の料理を出しにがっつりと絡んだ壱百満天原なら”占い”をテーマにした企画にオファーすることについてハードルは決して高くなかった筈。それでも大神はメイン・出張共に占う相手を箱内ランク中級以下のホロメンのみに限った。──────これを「やる気がない」と言わずして何と言う。湊の卒業を機に心を入れ替えて色々動きだしたつもりかも知れないが大神は結局新しいことも有意義なことも、数字を稼ぎ知名度を上げるといった俗物的なことすらも、何もやる気がない。「ぬるま湯の温泉」に浸かったままその安心感を乱さずに出来る範囲の「楽」なこと、それをやる頻度だけを上げて自分の中だけで”やった感”を感じたいだけだ。
“さんばか”の項で触れた通り、ホロライブの大型メンバー達がいくら働きかけてもにじさんじは何も返して来ない。──────でもそれは、彼女達に付いているホロライブの中級以下のメンバー達も同じことだ。大空が筑前煮を出しに切り込む”トス”を上げても、それを作った当の本人は拾いに行こうともしない。宝鐘の下に付いているホロメンも兎田の下に付いているホロメンもそう、星街だって同じこと、いつも自分を世話してくれている上手の仲間が単身で切り込みチャンスを作ってくれている姿をはっきり目で観て確認した上で援護射撃に行こうとする者が誰もいない。
一体このバァさんは何のために存在していて、何のために大空の脇に控えているのだろう。
筑前煮を作るためだろうか。
筑前煮を作るためにVTuberになったのだろうか。
だったらもう目標は達成したのだから、
引退して田舎に引っ込めばいい。
「ぬるま湯の温泉」なら地元に「草津」という、
立派なやつがあるのだから。