【case.05】珠里亜の尊顔、御開帳(7月)
✔ 私含む相当数のホロリスにとって「湊の卒業」より遥かにショッキングだった「星街の顔バレ」。今思い返しても自分が可哀想になる程嫌な気持ちに苛まれた当時の日々が思い起こされるが、今こうして改めて観直してみても褪せぬブスさで感銘を覚える。──────何で残っとんねんこの動画。早よ消せ。
星街の歌が星街と同年代のシンガー達の中で随一のクオリティを誇っていることは私が保証するし、そうでなくても誰しも薄々とは理解していることなのではないかと思うが、「若手の女性シンガー」は「歌のクオリティ」なんかでは絶対に売れない。それ以上に”見てくれ”や”華”が大事だし、次に続くのは言動・素行・身の振り方等を併せた”キャラ”だ。不遜な言動を貫きつつ定期的に炎上・ボヤ騒ぎを繰り返した星街は”キャラ”が悪過ぎて未だに「ホロライブ」という領域すらをも統一出来ておらず、そうしてグダらせ続けたキャリアの果てにバレた顔がこんなではもうお終いだ。「日本のメジャー音楽界」を踏破して歴史に名を遺す道は最早完全に断たれた訳だが、それどころか星街はネット界隈・YouTube界隈においてすらこれ以上キャリアを積んでいくことが出来ないだろう。
何もかもが手遅れになった今言っても仕方がないことなのだが、例えば星街や星街と歌い方が似通っている(Ado等の)若手シンガー達が多分に影響を受けているであろう「椎名林檎」は外連味のあるスタイルに歯に衣着せぬ物言いを貫き攻めた言動をそれなりに繰り返す人間だが『賛否両論だけは巻き起こさない』。例えば椎名林檎の有名な言葉に「ロックだとかロックじゃないとか言ってるアンタが一番ロックじゃねえんだよ!」というものがあるが、これは攻めた物言いではあるが『賛否両論は巻き起こっていない』。──────「正論」だし、なんか「格好良いし」、本人の「キャラに合ってる」しそもそも”この音楽のジャンルってああでこうで”とうんちくを垂れる奴ってうっとうしいよねという「大多数の共感も呼ぶし」等々………まぁ理由は何でもいいのだが、とにかく結果『賛否両論は起きていない』。随分前に(もちろんメジャー作品として)「加爾基・〇液・栗ノ花(同じ匂い繫がり)」なんていう本当に酷いタイトルのアルバムを出したりもしているが、これも理由はさておき『賛否両論は起きていない』。
宇多田ヒカルなんかだと「売れるものと自分の表現したいこと、その両方をできるのがプロじゃない?」と売れていない同業者への説教&嫌味ともとれる発言をしているし、Adoなんかは「自分なんかは暗くて自信がなくて歌手ぐらいしか出来ないと思って」とネガティブな発言をやたらと繰り返しているがやはりどちらも『賛否両論を巻き起こさない』。理由は、………………まぁ星街と違って頭が良くて人間が出来ていて親の育て方が良くて顔が(少なくとも星街なんかよりは遥かに)良いからいちいち誰かの神経を逆撫でするようなことはしない、ということなのだが、何にしても日本でトップクラスに売れているシンガーは性格・スタイル・言動は様々なれどいずれも必ず『賛否両論を巻き起こさない』。
『賛否両論を巻き起こさない』は日本の社会全体の規模で受け入れられたい場合、全ての出役にとって必須条件だ。『賛否両論』を都度巻き起こしてしまうとその度『賛否』の『否』の方に入った層がその出役を「推さない」のではなく「認めてくれない」。──────椎名林檎を例にとると、椎名林檎を「推していない」層というのは日本人の大多数を占めている訳だが椎名林檎を「認めていない」日本人など(余程の変わり者を除いて)いない。だから椎名林檎の曲は広域で堂々と流されるし、日本の社会全体を以て崇められるし、金も集まれば大きなチャンス&ステージも当たり前にあてがわれる。
宇多田ヒカルにしてもそう、Adoにしても、安室奈美恵にしてもaikoにしても中島みゆきにしてもそう、日本全体の規模で長く大きく受け入れられた種々多様な女性シンガー達に共通するのは必ず『賛否両論を巻き起こさない』ことによる「反対票の不在」だ。彼女達の顔ぶれを見れば分かるように「自分を堂々と出す」のはいい、「地味な見てくれ」でもいいし反対に「ギャルっぽくケバケバしい装い」でもいい、「ポジティブ」でも「ネガティブ」でも「込み入っていてややこしい人柄」でもいいし、「攻撃的な物言いをする」のももちろんいい、でも『賛否両論を巻き起こす』のだけは絶対にダメだ。『賛否』の『否』の方に入った層が「推さない」のはもちろん「認めてくれず」、『賛』の層が広域において大っぴらに推そうとする行動を邪魔しさえするからだ。──────口の利き方がどうしても要領を得ない場合、「黙っている」という手もある。安室奈美恵だとかMISIAは歌う時以外ほとんど口を開かないことで有名だが、MISIAはさておき多分安室奈美恵の方は喋ってもいいことがないからそうしている。黙ってでも避けるべきな程『賛否両論』というのは歌い手にとって非常に危険な現象だ。
大成した女性シンガーの名言について触れたついでに星街氏が先日有名音楽チャートのインタビューにて語っていた言葉も紹介するが、彼女はそこでVアンチについてどう思うか問う趣旨の質問に『食え、食えといった感じで口に無理矢理に詰め込むように活動していきたい』と言っている。──────分かるだろうか、この絶対に無理な感じ。「嫌がっている人」に「無理矢理詰め込む」なら「もっと嫌がる」人は当然出て来るし、そもそも誰であってもどんな文化であっても大成するために過半数にすら好かれる必要はない。
そもそも「①なんでお前が世間一般の他所様に無理矢理に何かを押し付ける権利があると思っているのかが分からない」し、「➁分からせてやるわ、という上から目線の語り口はなんでなの」という話だし、「③口に詰め込むというバカ丸出しの言い回しは何なの」というのもあるし、「④そもそもお前デビュー以降自力で何かを成し遂げられたことがないただのザコだよね」という話もある。大体「⑤チュパカブラみたいな化け物フェイスのブスが口に詰め込むなんて表現をするのは只々気持ちが悪いだけ」で、これは確実に『賛否両論を巻き起こす』物言いだ。──────前述の椎名林檎でも宇多田ヒカルでもAdoでも誰でもいいのだが、広域で大成している女性シンガーの発言にこんな山のようにツッコミ所を搭載したものは一つもない。
これもそうだが以前から、もっと言えばデビューから今までの間、星街の言動は(どれだけ小さな単位に区切っても)常に『賛否両論を巻き起こす』ものばかりだ。『賛』は言わずもがな「星詠み」という、星街を推していなければ宗教にでもハマっていたのが確実なガラクタ人間の集まりで、『否』は常に「その他のホロリス」だった。だからホロライブに本格参入してから5年半経っても、星街は「ホロリス全体」をすら味方に付けられていない。「ホロリス全体」が無理なら「ネット界隈全体」も無理、それなら当然「メジャー音楽界」も「日本社会全般」も無理、そういう簡単な理屈だ。
「星街すいせいって知ってる?」という質問に「…………あぁ、友達がなんか聴いてた、気がする」と答える若者のインタビュー映像を観た覚えはないだろうか。若者の「友達が~」は大抵「自分が~」の意なのだが、星街は今後もずっとこういう扱いを受け続ける存在だ。おおっぴらに「好きです」と表現してはいけない存在、そうすることが恥ずかしい存在、そうするに値しないと歌自体には強く感銘を受けているファンにすら思われ続ける存在……………地上波に出ても武道館に立っても、紅白に出場してすらそれは変わらない。『賛否両論』を避けることの必要性に気付けなかった星街は持って生まれた自分の才能で行ける筈だった場所までの道を自分自身の手で塞いだ事実を知らぬまま、粛々とキャリアの終わりへ向かって行く。
星街のキャリアを閉ざしたのは星街自身だが、この件に関して悪いのは星街ではない。悪いのは周りにいた大人達の方だ。──────いなかった大人達と言うべきか。星街最大の痛手は【敏腕プロデューサー】による庇護が受けられなかったことだ。「お前やめとけ、」「ファンが疑問を感じるようなことをするな(&言うな)」「誰に推してもらって上まで行く気なんだ」「嫌われたら邪魔されちゃうだろうが」そんな風に、ものが分かっていて上からの関係で星街をたしなめコントロール出来る大人をカバーが用意していなかったことが星街に星街自身のキャリアを閉じさせる、という悲惨な結末を招いている。
V.W.Pという最近存在感を強めつつあるVの歌い手集団がいるが、星街より(何なら湊より)若い世代の歌い手ばかり5人も集めもう4年も活動しているこの集団は誰も『賛否両論』など巻き起こしていない。丁寧かつ慎重に積み続けたキャリアが今正に花開かんとしている状況だが、多分彼女達の後ろには相当ものが分かっている強い大人が付いていて、彼女達はそのコントロール下にある。星街より(何なら湊より)若い世代の、それも”歌い手”なんかを志すような浮ついた女子が5人も集まって『賛否両論』の一つも巻き起こっていない状況自体がその証明みたいなものだ。
「大人による支配」なんていかにも嫌な言葉の響きだがV.W.Pは(特に花譜は)、これから星街より更に高い場所に行き、長く広く人々に愛され続けるだろう。若い情熱に任せて今好き勝手にやることを赦してもらえていない彼女達はその未来を考えた時、可哀想だろうか。不幸だろうか。
「大人による支配」なんていかにも嫌な響きの言葉だがその不在のせいで広域の人々に、持って生まれた才能を理解されないまま消えていくしかない星街は、幸せな人生を送ったと言えるだろうか。
先日『ADHDすぎる』と発言して燃えたホロメンがいたが、彼女はどうだろう。
「飽きたーwwww」と言ったあいつは、
あるいは
延々と続く配信活動の義務に緩慢に苦しめられ続けている宝鐘は、
暴走に暴走を重ね自爆した潤羽は、
「大人による支配」の不在により、幸せなV人生を送ったと言えるだろうか。
✔ 【敏腕プロデューサー】による(ある種息苦しささえ覚える程の)強い支配は、ホロメン達に無くてはならないものだ。「ADHD」や「飽きたーwwww」ぐらいならまだしも、「星街のメジャー音楽界入りの可能性のゼロ化」「宝鐘の配信活動からの離れ」「潤羽るしあの喪失」は全て、この【ものを分かっている大人】による支配の不在から生まれている。
「星街のメジャー音楽界入りの可能性のゼロ化」「宝鐘の配信活動からの離れ」「潤羽るしあの喪失」の三つの事案は社にとってとんでもない損失で、業績にも大きく響く。それを埋めるためにアホな【数字主義】の運営を急ごしらえで作って【ブラック体制】が出来上がって有能で人気者な運営やライバーが自分から抜けて行ってまた業績が苦しくなって…………不毛過ぎるだろう。その悪循環の最初の一手の起こりの前から【敏腕プロデューサー】を据えてライバー達を正しくコントロールすることが出来たなら、全ては未然に解決する。