【ホロ些事!@夜空メル】10-00《君のいる地獄⓪I’m inside of your head……》include:[夜空メル]*星街すいせい/訳ありげな”ガリ巨乳美女”/「声かけ事案」て、何?/松本孝弘(B’z)みたいなグラサン、でもある(古い)/呪痢阿(じゅりあ)のノロイ/「泣き落としで女が抱けた」→「ためしはねェ」/おじィの怒声パラドックス/「”いい匂い”ではなく”え(⤴)え(⤴)臭い”」wwww/オパーィを強調する、女子の本音////メル「モォ~、」「ポカポカポカ」/メルは押しに弱かった/「実体を作りだしていたのか………」やあるかぃ/ある春の日の狂気/Vの怖い話

VTuber


I’m inside of your head……

「全く近頃のガキはァ、」

「何や、”声かけ事案”、て」

「声かけたらアカンかったら」

「どないして注意したらエエねん……」

子供達を追い払い正門から中庭に戻ろうとした老人の背に、”ガリ巨乳美女”が声をかける。

「ふぇっ!!!!!?」

「………………………」

「あぁ、えろうすんません」

「大きな声出してしもて………」

「……………なんぞ、御用で?」

「……………えぇ、」

「主人?」

「この屋敷の?」

「……………あぁ、」

「……………えぇまぁはい、」

「あのー…………」

「…………………おりますよ?」

「……………主人」

「御在宅………だと思いますね」

「思いますと言うか何と言うか…………」

「まぁハイ」

「……………イケメン?」

「イケメンかどうかはちょっと……………w」

「まぁかも分かりません」

「イケメンかも分かりませんね」

「何せ見たことない………」

「じゃない!」

「若い方の”イケメン”と」

「我々世代の”イケメン”」

「なかなかどうして差のあるもんでしょうから………………ホホ」

「……………え、」

「中?」

「……………えぇ、えぇ」

「それはもうご自由に」

「ワタクシ今はもう何も関係ない………」

「じゃない!」

「……………」

「……………あの、」

「……………旦那様は中でお休みでしょうから」

「ご自由にお会いになって頂ければ」

「……………あのー、」

「主人?」

「も、お喜び……」

「存知?」

「上げる?」

「でしょう……?」

「から?」

「……………ねェ^^」

「……………」

「……………いえいえ、」

「とんでもございません」

「それではワタクシめは仕事に戻らせていただきますので」

「どうぞご自由に」

「いえいえ、」

「はい。」

「いえいえ、」

「それでは………^^」

“ガリ巨乳美女”が屋敷の玄関扉までの長大な距離を遠ざかっていく。

「……………」

「……………いや、」

「危っぶな」

「まさか人が来るとは」

「じゃあ」

「今人住んでんねや」

「ここ。」

「……………」

城のようですらある、

屋敷全体を見渡す。

「……………」

「……………どう見ても」

「廃屋やけどな」

「……………」

「ズラかろう」

「面倒なことなる前に」

足早に正門を抜けようとして、ふと先程の”ガリ巨乳美女”に思いを馳せる。

「…………何や、」

「何か見覚えのある気が…………」

思い出せない。

「……………」

「……………」

「……………まぁ、」

「ええか。」

「エエ女ではあった」

正門を抜ける。

「今日は」

「さっきの女でしよっ/////」

玄関扉の開閉音は、

全く聞こえなかった。

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