【ホロライブ・アナザーライン】02《たそ殿〝拷問〟の時間でごじゃる》include:[天音かなた]*[AZKi]*[風真いろは]*さくらみこ*星街すいせい*雪花ラミィ*とぎもち*あずきちゃん/とぎもちのアレって炎上芸だったんですか?/「つまり〝ケーキ〟みたいな〝ゲロ〟は」→「いよいよ〝ケーキ〟みたいに」→「なっていた。」/星街すいせいだけは絶対に許せなかった女/〝上下の激しい女性V〟=〝きっと病気持ち〟/どマゾの初〇き、絶望〇き/嗚呼、百合……/////風真いろは「はぁ、もう」「はぁ、好きお前」「もう好き」「好きだよ、」「ねぇ」/まじきち、画策す/Vの怖い話

VTuber


《たそ殿〝拷問〟の時間でごじゃる》11/15「〝上下の激しい女性V〟=〝きっと病気持ち〟」




「見て、」「いて…………?」

と言って物憂げな顔をした女は

右手の親指以外を折り畳んで〝Good〟の形を作り

親指の腹を鼻に押し当て

右の鼻の穴を

押し潰す形で塞いだ。

「……………………」「……………………」

「見へ、」「見へへね?」

「う、」「うん……………」

物憂げな顔の女が軽く息を吸って上体を反らせ、

「へっくち!」

と(とても可愛い)くしゃみの真似事をすると

〝ずるぅり………〟と

棒状の物体が左の鼻の穴付近から出現し、

そのまま〝ガシャン〟とコンクリ製の床の上に横たわった。

「………………!!!!!」「はぁ、」「……………すっげぇ………」

「ふごい!?」「ひっくりひた!?」

「いやヤバい」「本当に鼻から出てるようにしか見えない…………」

「ひょった~~♪」

棒状の物体は細長い形をしていたものの

長さだけで言えば先程排出されたまま今もコンクリの床に突き刺さっている

〝小田原〟仕様のマンホールの蓋を優に超えていた。

「これ、は………」「刀?」

「ひょう!」「ひにょぅちょうちょう、」

「まじちゃん」

「ひゃっ?」「ひゃに?ちゃなたん。」

「鼻。」「鼻もういいんじゃ…………」

「……………アッ、」「………………忘れてた」

「うん」

「昨日とうとう出来るようになったの!」「鼻から刀これも!」

物憂げな顔の女の左の鼻の穴(付近)から吐き出された日本刀は

全体的に薄緑の着色が施されていた。

仮に女性が携えるとするなら腰ではなく背に負わなければ鞘を地べたに引きずってしまう、

そのくらい長いこしらえの刀だった。

「すっごいよこれ、まじちゃん」「僕見たことないけどマジックとか間近で」

「うん!」

「もうほんとにそこから出てきたようにしか見えない」「マジックだって分かった上で見ても」

「ほんと!?」

「うん!もう本当にさぁ、」「これどうやって習得したの?相当練習しなきゃ………」

「がっはっは!!!」「最高だ!!!」「最高の気分だ!!!」

物憂げな顔の女は両手を握りしめ、

空手の〝押忍〟のような構えをとり、

目一杯の低い声で

何事か吠えた。

「………………えっ、」

「……………………」「……………………」

「え、」「え、なに…………」

同じ構えのままさらに両肘でわき腹を〝バン〟〝バンッ〟と鳴らす。

「がっはっは!!!」「最高だ!!!」「最高の気分だ!!!」

「………………まじちゃん?」「まじちゃん。」

「……………………」「……………………」

「まじちゃん」

「……………ここまで、」「が………」

「………………うん」

「一つのネタよ」

「……………………」「……………ネタ。」

「そう、ネタよ」「新しい」

「………………あー、」「手品をいくつか披露した上で」

「そう………」

「見てる人がみんな驚いてくれたところで」

「そう………」

「最後にさっきの」

瞬時に先程の構えをとり、

わき腹を〝バン〟、〝バンッ〟と鳴らす。

「がっはっは!!!」「最高だ!!!」「最高の、」

「いいいい。」「もういい。」

「……………………」「……………はい。」

「もうやめて、」「見たくない。」

「はい………」

少し落胆した様子の物憂げな顔の女を見て

貧相な体つきをした女は今夜中ずっと気になっていた疑問をぶつけてみることにした。

「まじちゃん、あの」

「……………………」「どう、」

「?」「…………うん」

「だったかしら、」「画的には」

「いやごめん、」「その前にね?」

「……………えぇ、」

「これ、悪くとらないで欲しいんだけど」

「えぇ」

「僕、この業界入る前は医療とか志してたぐらいで」

「えぇ」

「だから本当に偏見で訊くとかではなくて」「本当に悪くとらないで欲しいんだけど」

「えぇ」

「まじちゃんて、」「病気なの?」

物憂げな顔の女は

ただ黙って

貧相な体つきをした女を見返していた。

「なんか、凄いじゃん?」「口調とかキャラクターとか突拍子もなくコロコロ変わるし」「テンションのアップダウンも物凄いし」「それも何の切っ掛けもないところで急にね?」

「……………………」「……………………」

「そもそも、そんなんじゃないじゃん?」「まじちゃんて普段」「美人で明るくて性格も良くて」「礼儀正しくちゃんと喋る箱一番の常識人じゃん?」

「……………………」「……………………」

「僕まだ、」「夢だと思ってるよ?この状況」

「……………………」「……………………」

「1位:夢」「2位:まじちゃんとごじゃるに化けた妖怪に捕らわれてる」「3位:ドッキリ」「4位:現実」「だからね?」「僕のこの状況に対する解釈。」「未だに」

「……………………」「……………………」

「僕本当に偏見とかないし、もしそうなら教えといて欲しい」「何か抱えてるの?」

「……………………」「……………………」

「それを抱えてるのを隠して」「みんなの前で必死に優等生を演じてたの?」

「……………………」「……………………」

「ねぇまじちゃん、」

「よん、」「……………」

と言って

物憂げな顔の女は腕を組み、

遠い目をして

どこか遠くの壁を見つめた。

「……………えっ?」

「よん、」「よ」「たなかん」

「……………………え、」「え何が」

「4位:現実」「よ」「この状況の答、」「…………え」

「……………………嘘だよもォ、」

「抗い様の無い、」「現実」「今ここにある」「これが…………」

「受け入れ難いよもォ、、、、、」

「たった一つ、」「の」「あなたを取り囲む」「現、」「実………」

物憂げな顔の女は

フゥー、と

深く息を吐いた。

「僕もうほんと、」「まじで嫌かも知んない」「まじちゃんがこんな………」

「私、は」「健常者」「よ」「たな、」「かん…………」

「……………えっ?」

「子供の頃、親に」「連れて行かれ、たのどこぞ、」「の」「大学病院」「に…………」

「…………………」「うん。」

「検査の結」「果」「心身共、」「に」

「……………………」

「どこにも異常のない」「完全な健康体の健常者、だった」「わ………」

「えぇ…………」

「ごじゃる、にもね」

「………うん」

「連れて行かれた、」「の」「3年ぐらい」「前」

「うん」

「心療内科、」「に」

「はい………」

物憂げな顔の女は

ふふ、と

妖しい声で笑った。

「ごじゃる、」「おかしいの…………」

「うん」

「〝占いみたいなもんでごじゃるからな〟」「〝みんなやってることでごじゃるから〟」「って」「しきりに言うのよ」「連れて行く、」「時…………笑」

「……………………」

「でね?笑」「〝みんなって誰?〟」「って、聞いたの」「そしたら、」「ね?」

「……………………」

「〝めすねこ先輩と〟」「〝ズタボロだねと〟」「〝スーパーちゃん〟」「だっ」「て………笑」

「……………」「(ねこてんぱいと、)」「(だねねと、)」「(すぱちゃん先輩…………)」

全員、

自ずから病気を公表しているメンバーだった。

「ほんとおっかしい、」「みんな笑」「寄ってたかって私を病気扱い、」「して………笑」

「……………」「で、結果」「は………?」

「健常、」「だったわ………」

「嘘ォ………」

「たなかん、」「私、はね………」

訝しむ顔を

真正面から見据える。

「私はとても変わっているだけの」「ただの健常者、」「よ………」

「……………………」

「よくない、わ」「変わっているものを」「理解できないもの、」「を」

「……………はい。」

「すぐ病気だ異常だ、と」「決めてかかるの」「は………」

「ごめんなさい、それは」「はい、ちょっと」「あまりに突飛だったもので」

「……………………」「……………………」

「いつものご様子ともかなり違ったものでして」「ごめんなさい、謝ります。」

「……………………」「……………………」

「〝偏見ではない〟と言いつつ、」「偏見でした。」「〝奇抜=病気〟という」

「……………………」「……………………」

「〝上下の激しい女性V=きっと病気持ち〟という」「偏見でした、すみません。」

「……………………」「いいわ、」「許して」「あげる…………」

「はい、もう本当に」「ごめんなさいでした。」

「いいわ。」「…………………」

「……………………」「……………………はいっ、」

「ただ、」

「?」「はい。」

「少々ショックだった、」「わ」

「え。」

「お前のような気ッッッ色の悪いド変態クソドマゾの」「ガリッガリの女ガキに」

「…………いや、」「いやいやいやいや………」

「病人扱い、されたことは」「一生の不覚………!!!!」「だった、」「わ」

「だからもう」「ごめんなさい」「ごめんなさいって本当に」「もう、、、」

「……………………」「……………………」

「ごめんなさい。本当に」「許してください。」

物憂げな顔の女は一呼吸おいて

小さく

目元を拭う仕草をした。

「……………………」「………………ネタだって、」

「…………はい。」

「たなかんに一番に」「見てもらった、」「のに………」

「!!!?」「え、」「……………嘘。」

「ほんと、よ………」「たなかん、笑いが」「出来る、から」

「……………………」「……………………」

「最初に見せてOK貰えれば」「表でお披露目しても、」「いいと」

「……………………」「……………………」

「思って…………」「なのに」

「……………………」「……………………」

「それ、」「なのに…………」

人の話を聞いてないし

記憶力も無い貧相な体つきをした女は

「(何だこの女、)」「(もしかして僕のこと)」「(好きなんじゃないか………?)」

と、

思った。

「ひどい」「病気だ、」「なんて…………」

「違う、違うよまじちゃん。」

「……………………」

「凄かった、マジック自体は」

「……………………」「ほん、」「と………?」

「うん、本当だよ」「本当に口とか鼻から出てるようにしか見えなかったもん」

「……………………」「そ、」「う?」

「表?ってよく分かんないけど」「どこで披露しても拍手喝采間違いなしだよ。」

「……………………」「え、嬉」「しい………/////」

「ただね?」「あのー…………」

「…………………?」「うん」

「オチ?」「がちょっとね、」

と言い終わらないうちにまた鳴り響いた〝バン〟〝バンッ〟という音を聞くと同時に

貧相な体つきをした女は

目を閉じて物憂げな顔の女から

顔を背けた。

「がっはっは!!!」「最高だ!!!」「最高の、」

「やめろって!」

「……………………」「たな、」「かん………?」

「もうやだ。」「やなのそれ、」「本当に」

「……………………」「……………………」

「瞳孔開いてんだよ、まじちゃん」「それやる時」

「……………………そ、」「そう………?」

「うん。」「なんか瞳孔開いててどこか分からない宙を凝視しててさ」

「……………………」

「それでいて口元はニカッ!って」「笑っててさ」「もう」

「……………………」

「見たくない、本当にそれ。」「怖い」「トラウマだよ、もう」

「……………………」

「やんないでしょ?ピッコロ大魔王」「やってなかったでしょ」「脇〝バンバンッ!〟って」

「……………………」

「考えちゃう」「〝じゃあなんで〟って」「〝まじちゃんのオリジナルなの?〟って」

「……………………」

「〝まじちゃんって素のセンスはそんな感じの人なの?〟って」「考えちゃう」

「……………………」

「辛いよ、なんかすごく…………」

「……………………」「じゃあ、」

「………………うん」

「マジックはやっぱり」「出来ないって」「コト………?」

「……………………」「……………………」「いや、」「だから」

「…………………?」

「オチ。」「オチだけやめてって話。」

「…………………オチ?」

「そう、そこだけ削除したらもう完璧だよ」「どこに出しても恥ずかしくない」「ほんと凄いから。」

「え、オチ……………?」「オチっていうのは…………」

「!!!!!!」「っおい!!!!!!」

肘を畳んで脇を軽く開け、

モーションに入りかけた物憂げな顔の女を

貧相な体つきをした女は即座に制止した。

「……………………」「……………………プッ、笑」

「やめろよ、マジで」「お前」

「…………………笑」「そんなにダメなの、」「ね」「これ…………笑」

「そうだよ。」「いい加減にしとけ?」「ほんとに」

「分かった、わ笑」「もうやらないで」「おく、」

と言い終わるか否かというタイミングで

物憂げな顔の女は突然

数十枚のトランプを口から一続きに

「ヴェーーーーーーーwwwww」

と吐き出し

両手で縦に受け止めた。

「!!!!!!」「っあ!」

「へへー笑」

「見たことある!それ」「なんか昔テレビで…………」

「ほーれひょ?」

「すっごーい…………」「本当に口から出てきたようにしか見えない………」

と言い終わるタイミングで

今度は両手で受けていたトランプを口の中に押し戻し、

呑み込んでいく。

「バババババババババ………」

「っわ!」「わぁ………」「すっげぇ………」

「……………」「すごい?」

トランプを全て呑み終わった物憂げな顔の女の手には

一切何も握られていなかった。

「すっごいよ………」

「わぁーい♪」

物憂げな顔の女は露出度の高いボンテージを着ていて、

肩~手首の間にはペラッペラの細長い手袋以外何も無い。

物を隠す場所がない中その芸当がどうやって成されているのか、

貧相な体つきをした女には本当に分からなかった。

「すげぇ~…………」

「本当?」

「うん、そりゃもう」「本当に凄く練習、」

「ヴェーーーーーーーwwwww」

「っ、」「………………したんだよね?一体どのくらいの期間、」

「バババババババババ………」

「……………」「練習したの?」「こんなプロ顔負けのレベルになるまで、」

「ヴェーーーーーーーwwwww」

「……………」「……………あの、」

「バババババババババ………」

「……………」「まじちゃん。」

「ヴェーーーーーーーwwwww」

「まじちゃん。」

「バババババババババ………」

「まじちゃん、」「あの」

「ヴェーーー、」「……………」「う゛ん。」

物憂げな顔の女は

うつむき気味の姿勢でトランプを半分程吐き出し

それを中途半端に手で受け止めた格好のまま

目だけでこちらを向いた。

「あの、」「何?」

「う゛ん。」

「何、してるの」「さっきから………」

「……………」「ひょり?」

「………………ん?」

「ひょりわり、」「ちょりもぢにょひゃき、」

「ちょっと!」「あの、」

「う゛ん。」

「分かんない、」「何言ってるか」

と言うや否や、

物憂げな顔の女は深く前に屈み込み

反動で上体を大きくしならせった。

「!」「っわ、」

高く一つにまとめ上げられた長い髪が

ぶん、とふり乱され

ばっ、と落ちて物憂げな顔の女の体を叩くと共に

大量のトランプが宙を

はらはらと舞い落ちた。

「……………………」「……………………」

「あっ、なんか」「ごめんなさいね途中で」「邪魔して」

「……………………」「……………………」

「すっごいなんか、あ」「なんか」「紙吹雪みたい、すっごい」「なんか、あ」

「……………………」「………………よ。」

「……………………」「はい?」

「〝とぎもちの吐き戻し汁〟」「よ、今のは」

「……………………」「……………………」

忘れかけていた、

忌まわしき言葉。

「……………………」「……………………」

「え、何?」「何、」「が……………?」

「吐いたりまた戻したりを繰り返してたさっきのあれ」「あの、演目の名前」「は」

「……………………」

「〝とぎもちの吐き戻し汁〟」「よ」

途端、

内臓をひっくり返すような腹部の痙攣が

貧相な体つきをした女を襲った。

「………………う゛っ、」「ヴぇーーーーーぅ゛、」「う゛ぇ…………」

「……………………」「たな、」「かん………」

「ヴぇうっ、」「え゛っ、」

「たなかん…………笑」

「……………………」「お゛っ!」「ぐっ!」「ヴっ、」

「……………………」「……………………」

物憂げな顔の女は

〝カッ〟〝カッ〟とヒールを鳴らして少し移動し、

今も地面に突き刺さったまま直立している

〝小田原〟仕様のマンホールの上に座り

脚を組み、膝を台にして

頬杖を突いた。

「ハッ!」「ウッ!」「ア゛っ!も゛っ!」

「……………………」「たなかん………」

「も゛っ!!!!!」「も゛ーーーーーダメ!!!!!」

「……………………」「……………………」

「ア゛ーーーーーぁ゛」「ア゛ッ!!!!!!」

「…………好き。」「大好き。」

「ヴェッ!!!!」「ヴェーーーーーーーーーーーーー」

「可愛い。」「大好きだよ。」

「死ぬっ!」「ヒっ!」「死にタっ!」「ヴェーーーーーーーーーーーーー」

「世界で一番」「可愛い子…………」

鎖で吊るされ空嘔吐・・・の苦しみに悶える哀れな女を

鑑賞する物憂げな顔の女の

目にはうっすらと涙が滲み、

頬は赤らみ、

口元には優しい笑みが浮かんでいた。

「ア゛ーーーもうぐる゛!」「ア゛ーーーもうい゛や゛゛!」「゛ぬっ!ア゛っ!」

「……………………」「……………………」

「ガッ!!!!」「ア゛っ!!!!」「ぎゅうっ、」「ウっ!!!!!」

「……………………」「……………………」

「ヴェーーーーーーーーーーーー」「ヴェッヴェ、」「ヴェーーーーーーーーーーーー」

「……………………」「…………………だめだ、」「好き過ぎる……………」「グス、」

それはこの美女が今宵見せた中でも一際美しく

また慈愛に満ちた表情かおでもあったのだが、

自分のことで手一杯な貧相な体つきをした女は

やはりこれを知る由もなかった。



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