「……………………」「逆に、」「どこからだと思うの?たなかんは」
「え、迷ってる。」「〝パテ〟はどっちだったんだろうって」
「……………………」「…………これ、だよね………?」
と言いながら〝一品料理〟の乗っている皿を拾い上げる。
「うん。」「そっちのポアロはガチだったわけじゃん?」
「アポロね?」
「うんそうそれ。」「それはガチだったわけじゃん?」
「……………………」「なんで?」
「え、なんでって、」
「ごめん。」「その前に」
「うん」
「〝ガチ〟ってちなみに」「どういう意味?」
「え?」「……………え、だから」
不安げに顔を覗き込む視線を気にも留めず
貧相な体つきをした女は
〝ガチ〟の意味を説明した。
「数時間前に食べたやつを吐き出したんでしょ?」「体温が低くてまだ溶けてなかったから」
「……………………」「え」「え、何で?」
「なんでって、」「まじちゃんがそう言ったんじゃん笑」
「…………いや、」「マジックだからね?」
「うん笑」
「言うよ?そりゃあ」「そういう体でやってるんだから」
「うん笑」
「………………いや、」「え?」
「うん笑」「いやいや分かるよ?言ってることは」
「……………………」「えぇ………?」
自分の説明が悪いのか………?
と
物憂げな顔の女は一旦真剣に考えた。
「いや、」「でもさぁ?」
「…………う、うん……」
「手品使うまでもないわけじゃない?サイズ的に」
「……………………」「サイズ的に。」
「うん。」「マンホールの蓋とか魚の骨とか」
と言いつつ近くの地べたを見回しても
そこに今も放置されている筈の
〝魚の全身骨格〟は
どこにも見当たらなかった。
「…………あれ?」「あれ、あれ」「どこ、」「行った…………?」
「うん。蓋とか魚の骨とかがサイズ的に?」
「いや、だから」「まず胃に収まんないわけじゃん?」
「うん」
「あれだけデカいと」「あと、」
「……………」
「そもそも食べないし。マンホールとか骨とか」
「………………うん、そうね」「賢いわ、たなかん」
賢いわ、たなかん。
「でもそれで言うとポアロは小さくて余裕で胃に収まるし、食べ物でもあるわけでしょ?」
「……………」
「嘘?あのさっき言ってた」「〝イメージカラーとも被ってるし可愛い食べ物だから最近はよく食べてる〟」「っていう、あれ」
「……………」「ううん、嘘じゃない」「食べてるよ、最近は割とよく」
「でしょ?」「じゃあ確定じゃん。」
「……………」「うん……」
「それはまあほんとに吐き出したわけじゃん?」「胃から」
「……………」
「でも〝パテ〟の方は難しいよねー?」「元々普通の食べ物だったわけだし、サイズ的にも、」
と喋っている口に
ポアロが一つ
放り込まれた。
「あっ!」
「……………………」
「………………あふ、」
「……………………」
「…………にゃに?これ」「まぢちゃん、」
「……………………」
「う○こ?」「うしゃぎの」
「……………………」「うん、そう。」
「べっ!!!?」
「うさぎのう○こ。」
「えべべべべべべ」「へべべべべべ」
「だから噛んじゃだめ。」
「アワワ、」「アワワワ」
「動いてもだめ。」「じっとしてて?」
「…………………」「…………ひぃ。」
「……………まだだよ?」
「…………………」「あんにょ、なん」
「……………まだまだ」
「にゃんか、あた、」「あたらしい、」「しぇめ方…………」
「…………………」「…………………」「いいよ!」
「…………………」「ひぃ。」
「いいよ、出して」「ぺってして?」
〝ぺっ〟しようとした
うさぎのう○こは
当たり前に溶けていて
貧相な体つきをした女の口から
出て来はしなかった。
「…………………」「…………………」
「……………あれ?なん、」「なんか出てこな」「美味しいコレ!!!!」
「…………………」「…………………」
「え、美味しい!」「え、なんか」
「…………………」「…………………」
「いちご味!このう○こ!」
「やめて、それは」
「いちご味のう○こだァーーー!!!!」
「やめて、商品を中傷するのは」
と言いながら
物憂げな顔の女は今酷い中傷を受けた名菓を
もう一つ女の口に投げ込んだ。
「あっ、」「ぷ」
「ごっくん!」「たなかんごっくん!」
「え?」「ご、ごっくん………?」
「飲んで!」「ごっくん!」
「……………え、」
「早く!」
「え、今」「お腹空いてるからゆっくり味わいたい…………」
「まじきのつ……」「何かしらだと思って!」
「ハイごっくん。」
次を求めてもの欲しそうにちらちらと皿を見ている貧相な体つきをした女に
物憂げな顔の女は問いかけた。
「たなかん。」
「ハイィ…………(チラチラ」
「今飲み込んだやつ、」
「ハイィ…………(チラチラ」
「まだ胃の中でそのまま残ってると思う?」
「ハイィ…………(チラチラ」
「たなかん!」
「はいっ!」
「今飲んだやつ、」
「はい!」
「まだ胃の中で形保ってると思う?」
貧相な体つきをした女は
艶めかしく腰を左右に振った。
「ないですね。」
「うん。」
「全く感じません、固形の存在を」
「うん。」
「うん。」
「…………………」「…………………」
「…………………」「…………………」
真顔で見返してくる貧相な体つきをした女に
物憂げな顔の女は両方の掌を逆さにして差し出し、
答えを促した。
「…………………だから?」
「うん。」「だから。」
「うん。」「だから?」
「え、えっと、」「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「………………す、」「すごいよね、やっぱり」
「…………………」
「胃の中で固形の物だけを選り分けて一つの塊にまとめ上げるなんて………」
「…………………」
「さくらんぼの軸を口の中で結ぶのとはわけが違うからね」「やっぱ根性あるんだまじちゃんは………」
何故かは分からない。
何故かは分からないが、
物憂げな顔の女はこの日この時生まれて初めて
天を仰いで胸の前で十字を切り、
口パクで〝アーメン………〟
と呟いた。
【ホロライブ・アナザーライン】02《たそ殿〝拷問〟の時間でごじゃる》include:[天音かなた]*[AZKi]*[風真いろは]*さくらみこ*星街すいせい*雪花ラミィ*とぎもち*あずきちゃん/とぎもちのアレって炎上芸だったんですか?/「つまり〝ケーキ〟みたいな〝ゲロ〟は」→「いよいよ〝ケーキ〟みたいに」→「なっていた。」/星街すいせいだけは絶対に許せなかった女/〝上下の激しい女性V〟=〝きっと病気持ち〟/どマゾの初〇き、絶望〇き/嗚呼、百合……/////風真いろは「はぁ、もう」「はぁ、好きお前」「もう好き」「好きだよ、」「ねぇ」/まじきち、画策す/Vの怖い話
VTuber《たそ殿〝拷問〟の時間でごじゃる》13/15「地頭がアレだとああなんです………」

