「まじちゃん、助かったよぉ」
カッ、カッ、とヒールを鳴らして歩み寄る物憂げな顔の女は、
どうやら露出度の高い服に身を包んでいるようだった。
「なんかごじゃるがさぁ、」「ごじゃるがなんか生意気で、」「僕を急にこんな風に天井から…………」
利き手に細長い棒状の何かを握りもう片方の手で平たくヘラのような形をしたその先端を支えている。
「それでなんかもう、」「なんか、」「僕のこともう好きじゃないとか、言って、、、」「何?その格好」
月明かりに照らされた物憂げな顔の女は腰まで届く長髪を一つにまとめ上げ高く括り、黒色のボンテージに身を包み馬用の鞭を手に携えていた。
「どうしたの、その格好」「なんかあんまり見たことない感じ………」
「どう?」「似合う、かしら」「たなかん………」
「………え、」「う、うん」「似合うよ、」「すごく」
「そう?」「ふふ………」
物憂げな顔の女は、自慢するかのように
その場でくるり、と一周回って見せた。
「奮発したの、これ」「たなかんの、」「ために………」
「そうなの?」「僕のために」
「そう、たなかんのために。」「気に入って、」「くれた?」「ふふ………」
「うん、すごくいいと思うよ」「特に」
「うん。」
吊るされ前のめりになった苦しい姿勢のまま、頭を上げてボンテージの胸元に視線をやる。
「ない胸を無理矢理に寄せて押し潰した、」「そのムチっとした生々しい感じが、」「特に、ウッ」
「…………………」
「いいと思う、」「無自覚エロな感じ、で」「痛てて………」
「…………………」
〝バチッ〟
「!!!?」「痛っ!!!!?」
〝バチッ〟〝バチッ〟
「痛゛いっ!!!!」「痛だだぁっ!!!!?」
物憂げな顔の女が馬用の鞭で三発、
貧相な体つきをした女の太腿を横殴りに叩いた。
「痛いっ!!!!」「痛ったいよまじちゃん!!!!」
「…………………」
「痛いよもォ………」「何なの?それ………」「ム、ムチ?」
「…………………そう、」
「痛ったぁ、マジ、、、、」
「痛いのね、これ」「やっぱり」
「痛いよそりゃあ………」「血ぃ、出たかも………」
「…………………たなかん。」
物憂げな顔の女がふわり、と貧相な体つきをした女に身を寄せた。
「っわ!!!?」「………ま、」「まじちゃん………?」
そのまま氷のように冷たい手を、
自分が叩いたことで赤く腫れあがっている患部にそっと添える。
「あッ!!!!」「痛っ………」「ちべたい………」
「可哀想ね………」「たなかん。」
ボンテージの胸元から大ぶりな絆創膏を二つ取り出して言う。
「これ………」
「………え?」
「貼って、あげる………」「ね?」
「………え、」「う、うん………」「ありがと、」
ペリ、と剥がした二枚の絆創膏を
物憂げな顔の女は長い間剥き出しのままだった貧相な体つきをした女の
両乳首に貼り付けた。
「(あ、そっち、)」「(なんだ………)」
「よし、」「と………」
「………あ、」「ありが、とう………?」
「うん。」「………………たなかん、」
「……………え?」
「タンスみたいな色、」「してるの、」「ね………」
「……………」「タ、」「タンス………?」
「うん、」「実家の、」「おばあちゃん家の。」
そう言って物憂げな顔の女は
屈託なくにこり、と微笑んだ。
「(…………………)」「(…………………か、)」「(…………………可愛い、、、)」
異常な言動・状況に晒されても猶至近距離でふいに見せられたその笑顔は
何ものにも代えがたい魅力を放っていた。
「ま、」「まじ、ちゃん………/////」
物憂げな顔の女は
〝どんっ、〟と
貧相な体つきをした女を突き飛ばした。
「………あ゛っ」「ちょ、」
振り子の原理で高く宙に舞った貧相な体つきをした女は
死を覚悟する程の加速と共に
コンクリ打ちっぱなしの床に
「あっ」「わっ」「ちょ、まじっ」「ちゃ、」
不用意に丸めた両足の親指の背から
〝ズザザ、〟と
着地した。
「痛っだ、」「熱っ、」「あ゛ぁっ!!!!!」
反射的に膝を曲げ足を宙に浮かせていなければ
爪が剥がれ半分おろしになってたんじゃないかと思うぐらい
二つの親指に加わった衝撃は大きかった。
「あ゛、」「あ゛ぁ~…………」
「…………………」
「なに、」「何すんの、まじちゃん………」
「…………………」
「痛いよもう、」「シャレんなんないよぉ、」
「…………………」
「何黙ってんのさぁ………」「おっかしいよぉさっきからずっと、」
「…………………」
「全然下ろしてくれないし、助けてくれないし」「喋り方もおかしいし、」
「嘘。」
〝バシッ〟と、また貧相な体つきをした女の太腿に、
横殴りに鞭を入れる。
「あ゛ァっ!!!!」「だぁっ!!!!」
「嘘。」
また〝バシッ〟と鞭を入れる。
「あ゛ァっ」「…………ア゛ンっ//////」
「嘘、」「嘘、」「嘘、」「嘘、」
太腿や尻、背中等比較的大丈夫な部分を中心に、
続けざまに鞭を入れていく。
「アぅんっ!!!!!//////」「ぎゅんっ!!!!!//////」
「嘘、」「嘘、」「嘘、」
「ウぅんっ//////」「ハンッ………//////」「んきゅゥんっ//////」
人が人を叩いているとは到底思えないような破裂音を鳴り響かせ、
物憂げな顔の女は貧相な体つきをした女を打ち据えていった。
「嘘、嘘、嘘、嘘、」「嘘、嘘、」「嘘…………」
「あ゛ァんっ!!!!!」「あ゛っ、まじっ」「ちゃっ/////」「あ゛っ//////」
「嘘の上に建てられた、」「異常な人格。」
〝パァンっ!!!!!〟と、
一際大きな破裂音が鳴り響く。
「ア゛っ!!!!!」「イやぁっ//////」
「〝嫌〟が何か、」
また〝パァンっ!!!!!〟と、
鳴り響く。
「ア゛ゥんっ/////」
「知らない癖に。」
また〝パァンっ!!!!!〟と、
鳴り響く。
「オ゛ゥぅん゛っ/////」
「どれだけ嫌がって見せるか、」「考えて決めてから、」「演じて見せている」「だけの、」
「ヒィー………/////」「ヒィー………/////」
「癖にィっ!!!!!」
〝バヂヂ、〟と
〝鞭を入れている〟と言うより
〝硬いもので殴打している〟ような
鈍い音が鳴り響いた。
「ヒぃっ!!!!!!!」「ヒィー………/////」「ヒィー………/////」
「だから、」
再度〝パァンっ!!!!!〟と、
打ち据えていく。
「ア゛んっ/////」
「遅いの、」「トロいの、」「間違うの、」
〝パンッ〟〝パンッ〟〝パンッ〟と、
小気味の良い
ビートが刻まれる。
「ア゛んっ/////」「ア゛んっ/////」「ニ゛ゃんっ/////」
「みんなと一緒になって、」「喜んだり、」「悲しんだり、」
「ア゛んっ/////」
「出来ないのっ!!!!!」
「ウ゛ぅ~~んっ/////」
〝パチィーンッ〟という、
景気の良い音が弾けてから
部屋は束の間、
静寂に包まれた。
「フゥー………、」「フゥー………、」
「ヒッ、」「ヒィー………/////」「ヒィー………/////」
「フゥー………、」「フゥー………、」
「ヒィー………/////」「ヒィー………/////」
「フゥー………、」「フゥー………、」
「ヒィー………/////」
「…………………」「フゥー…………」
「ヒ、」「ヒッヒwwwww」「ヒ、」「ヒィ……/////」
「…………………」
「………ヒ、」「ヒぇ~………/////」
「…………………あの、」
「…………………ひぃぃ~/////」
「たなかん?」
「ひっ、/////」「……………ん?」「え?」
「…………あの、」
「うん」「何………?」「はぁ、/////」「どしたの、」「まじちゃん、」「ヒィ………/////」
「嬉しそうにするの、」「やめてもらえるかしら…………」
「へ?」
物憂げな顔の女は心許なげに、
鞭をぎゅ、と両手で
胸元で握りしめた。
「その嬉しそうな感じ、何か」「何かすごく、」「くるものが、」「あるわ………」
「……………嬉しそうに、」「してた?僕…………」
「……………そうね、」「してたわ、すごく…………」
「そ、」「そうかな………/////」
「やめてもらえるかしら、一応」「攻守というものがあるから」「弁えて、もらって」
「…………でも、」
「………………?」
「でも、それで」「それで僕のこと叩いてる時って、」
暗がりの中、前髪が垂れ下がり半分隠れた顔の
口元がにぃぃ、とつり上がっていくのが見えた。
「僕のことだけ、考えて」「叩いてくれてるわけでしょう………?」
「(…………………)」
「そ、それって………」「へへっ、/////」
「(…………………こ、)」
「も、も、もも」「申し訳ないことだなって、へへ、」「思って………へ/////」
「(…………………怖い………!!!!!!)」
「へ、へへ」「へへ、へへ、へ…………/////」
「(…………………思ってた以上に、)」「(普通じゃない…………………!!!!!)」
【ホロライブ・アナザーライン】02《たそ殿〝拷問〟の時間でごじゃる》include:[天音かなた]*[AZKi]*[風真いろは]*さくらみこ*星街すいせい*雪花ラミィ*とぎもち*あずきちゃん/とぎもちのアレって炎上芸だったんですか?/「つまり〝ケーキ〟みたいな〝ゲロ〟は」→「いよいよ〝ケーキ〟みたいに」→「なっていた。」/星街すいせいだけは絶対に許せなかった女/〝上下の激しい女性V〟=〝きっと病気持ち〟/どマゾの初〇き、絶望〇き/嗚呼、百合……/////風真いろは「はぁ、もう」「はぁ、好きお前」「もう好き」「好きだよ、」「ねぇ」/まじきち、画策す/Vの怖い話
VTuber《たそ殿〝拷問〟の時間でごじゃる》2/15「思ってた以上に普通じゃない………!」

