【ホロライブ・アナザーライン】02《たそ殿〝拷問〟の時間でごじゃる》include:[天音かなた]*[AZKi]*[風真いろは]*さくらみこ*星街すいせい*雪花ラミィ*とぎもち*あずきちゃん/とぎもちのアレって炎上芸だったんですか?/「つまり〝ケーキ〟みたいな〝ゲロ〟は」→「いよいよ〝ケーキ〟みたいに」→「なっていた。」/星街すいせいだけは絶対に許せなかった女/〝上下の激しい女性V〟=〝きっと病気持ち〟/どマゾの初〇き、絶望〇き/嗚呼、百合……/////風真いろは「はぁ、もう」「はぁ、好きお前」「もう好き」「好きだよ、」「ねぇ」/まじきち、画策す/Vの怖い話

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《たそ殿〝拷問〟の時間でごじゃる》6/15「〝あ、これのことでございますか?〟」




「……………ハ、」「……………ハァー、」「……………ハァー、」

「…………………」「…………………」

「……………ハァー、」「……………ハァー、」

「…………………」「…………………」

再度とられた〝豪火球〟のポーズと共に吐き出され

床に転がったのは

先程の〝ゲロのパテ〟よりさらに

さらにさらにもっと小振りで

黒々としていてころん、とした

5~10個程の

粒状の何かの

一群だった。

「……………はぁ、」「……………ふぅ。」

「…………………」「…………………(何だ、)」「(何だ、あれ………)」

「はぁ~、」「…………………」「ふぅ。」

「(今度は何だ………?)」「(何か、)」「(草食動物はなちゃんの)」「(フンみたいな………)」

月明かりだけが頼りの暗い中で

遠目でその正体を判別するのはとても無理な程

その物体は小さく、

また

黒々としていた。

「………………」「………………どう、」「かしら」「たなかん」

「…………………」「…………………ど、」

〝どうかしらたなかん〟……………?

「え、ど」「どうって………」

「…………………」「どう、」「思った…………?」

〝どう思った〟……………?

「…………………」「…………………」

「好きに、」「言ってもらって」「いい、」「わ」「感想、」「と」「か………」

「………………え、」「えぇ…………?」

貧相な体つきをした女が困惑するのも

無理はなかった。

〝どうかしら?〟

〝どう思った?〟

〝好きに感想を言ってもらっていいわ〟

この三つの文言を

人前で嘔吐した直後の成人女性が

用いることは

ない。

────────否、

人は決して

用いない。

気まずさ最高潮の

嘔吐の直後に

それを見ていた誰かに向かって

〝今のどうだった?〟

〝感想を教えて?〟

などという

言い回しは…………

「…………………」「…………………」

「…………うん、」「あの…………」「…………………」「…………えぇ?」

「いいのよ?」「何でも」「奇譚のない意見を」「聞かせて、」「欲しいわ。」

「いや、う」「うーん、」「…………………」「…………………じゃ、」「じゃあ」

「うん。」

「それ、何?」「まず」

貧相な体つきをした女は

〝ゲロのパテ〟より少し自分側、

手前側に転がっている〝黒々とした粒々の一群〟を

顎で指して尋ねた。

「……………あ、」「これ…………?」

「…………………!!!!!」

「これはね、」「アポ、」

「ちょ、ちょっと」

「…………え、」「え、何?」「何かしら、」「たな、」「かん………?」

貧相な体つきをした女は

〝ゲロのパテ〟の時にも感じた違和感を

物憂げな顔の女に

ぶつけてみることにした。

「…………スゥー、、、、、」「………………」

「いいのよ」「聞かせて欲しい、」「わ」「たなかんの」「意見………」

「………………」「いいかな?」

「いいわ」「聞かせ、」「て………?」

「うん、じゃあ」「言うね?」

「えぇ、」「お願い………」

「今ね?」

「えぇ。」

「ゲロ、」「吐いたわけじゃない?」

「………………」「……………えっ?」

「でもね、」「…………………」「えっ?」

反射的に目を遣ると

物憂げな顔の女は

口半開きの

心底呆気にとられた顔で

目を真ん丸に見開いて

貧相な体つきをした女を

見返していた。

「…………………」「…………………」

「………………え、ごめん」「何?」

「…………………」「…………………」

「ごめんごめん、」「本当に何?」「何なの?」

「…………………」「…………………いえ、ごめ」「ごめんなさい」

「いやごめんごめんごめんごめん、」「怖い。」「怖いわ」

「何でもない」「何でもないのよ、たなかん」「続けて、」「ごめん、」「なさい………」

「…………………」「………………えぇ………」

自分が把握していない何かが

そこにあることだけは分かった。

物憂げな顔の女だけが把握していて

自分が取り落としている、

何かが。

「吐いたわ、私」「今ゲロを」「吐きました。」

「…………………」「…………………」

「そいで?」「そいでそいで?」「そいで、」「何?」

「…………………」「…………………」

埒が明かないので、

一旦それは保留にして

話を先に

進めることにした。

「…………………」「…………………吐いた、」「わけじゃない?」

「はい。」「吐いたわ、私」「ゲロを」「たなかん。」

「それで何か、あの」「〝訳分からないものが出てきました〟と」

「うん。」

「そういう状況なわけじゃない?」

「うん。そう」「そうね」

「そこで僕も当然訊くわけじゃない?」

「はい。」

「その、」「ゲロに全く見えないそれ・・・・・・・・・・・は何ですか、」「と」

「うん、訊く」「訊くわね、」「当然」

「そこでさ、まじちゃんさっきもだけど」

「うん」

「〝あ、これのことでございますか?〟みたいな」

「…………………」「…………………」

「反応をさ、」

「ブフォ、笑」

「!?」「っおい!」

「ブフ、」「ブフォフォ、笑」

「何ろてんねん!」

「…………………笑」「ご、ごめ」「ごめん、」「なさい…………笑」「ブフ、笑」

「…………………」「…………………えぇー………?」

「ご、」「ごめ、」「ごめんなさい笑」「ブフォ笑」

「………………え、」「何?」「本当に何?」

「ブフ笑、」「何でもない、」「フゥ……」「本当に」「ハァ……」

物憂げな顔の女は

肘まである黒く細長い手袋に覆われた手で

涙を拭った。

「…………………」「…………………」

「はぁ、」「ふぅ、」「はぁー………、」

笑い泣きだった。

下から持ち上げるように両方の掌を〝グイグイ〟とやる

〝どうぞどうぞ〟のジェスチャーに促されて

貧相な体つきをした女は

自棄ヤケ気味に続きを話した。

「…………………」「いや、」「だからぁ」

「……………うん、笑」「うん笑」

「変だよ、吐いた人の発言として」

「うん笑」

「吐いた後に〝今のどうだった?〟とかも」

「うん、」「……………ハァ笑、」

「不自然だよ」「本当に吐いた人に見えない」

両膝に手を突き

涙を拭っていた物憂げな顔の女の動作が

〝ピタり、〟と

止まった。

「…………………」「見え、」「ない………?」

「……………え?」

「見えな、」「かった?」「〝本当にゲロを吐いてる人〟」「…………に。」

「え、」「…………う、」「うーん………」

「…………………」「…………………」

「だって変じゃない?」「今自分が吐いたゲロを指されて」「〝あ、これのことでございますか?〟」

「ブフォ、笑」

「みたいな」「………おーい!?」

「………………wwwww」「wwwwwww」「ごめ、」「ごめんごめん」「ごめんなさい、」「たなかん笑」

「何なの?もう」

「ごめんなさい、笑」「でも、もう………」「二度と言わないで、」「その笑」

「…………え、」「〝これのことでございますか〟?」

「そう、」「それ…………笑」「もう言わないで、」「二度と………笑」

「………………?」「…………………は、」「はぁ………」

物憂げな顔の女は両手を膝に突いてひとしきりヒーヒー言った後、

貧相な体つきをした女にす、と向き直り

襟を正して言った。

「それは」「良くなかったわね、」「たなかん。」

「……………え、」「〝本当に吐いた人に見えなかった〟こと?」

「そう。」「気を付けるわ、以後」

「…………う、」「うん…………」「あそう………」

「そう。」「今後の課題として」「改善して」「いくわね」

「そ、」「そうなんだ」「ふ」「ふぅん………」

何か納得した様子のキラキラとした表情で決意表明する物憂げな顔の女に反し

貧相な体つきをした女は

釈然としなかった。

話題を変えたくて

「そう言えば結局………」

と、

〝黒々とした粒々の一群〟の

正体を再度確かめようとそれがあった方向に目を遣ると

「ありがと、たなかん」「やっぱり実りが多いなって、思う」「たなかんとの会話は」

「…………………!!!!!!」「…………………????????」「…………………!!!!!!」

〝黒々とした粒々の一群〟は

白くてお上品な陶器製の皿の上の中央に置かれた

〝ゲロのパテ〟をぐるりと一周して取り囲むように

規則正しく均等に

等間隔に一つずつ

きっちりときれいに

並べられていた。

「やっぱりね?」「まじき、好き。たなかんの」「そういう真摯に向き合ってくれて」「言い難いことも優しく、分かり易く………」

「っっびゃっ!!!!!!!」「…………………な゛っ!!!!!!!」

「……………」「たな、」「かん…………?」

「な゛やんでっ!!!!!」「ゆっ!!!!?」

「たなかん………?」「……………」「病、」「気…………?」

「ちがっ!!!!!」「あ゛っ!!!!!」「なんっ!!!!!」

不気味だった。

〝バラり、〟と散らばるように転がった

黒くて小さくて粒々の集合体が

少し目を離した隙に

〝人が吐いた元・食べ物だった物〟の

周りを

意志を持っているかのように〝ぐるり〟と取り囲んでいる

その様は。

「たなかん………」

「い゛やっ!!!!!」「あ゛っ!!!!!」「ごわぃっ!!!!!」

「たなかん………」「悪魔、」「憑き…………?」

「ちがっ!!!!!」「あ゛っ!!!!!」

────────しかも、

悪いことに

その〝黒々とした粒々の一群〟には

その一つ一つに

模様・・があった。

均等に規則正しく白い皿の上に並べられたことで

月明かりだけが頼りの暗い中でも

それが分かった。

多分……………

ピンクか紫。

黒々としたベースカラーの上に

そういった鮮やかで毒々しい色でギザギザとかたちどられた

模様もよう紋様もんようみたいなものが

確実にあった。

────────つまり、

「あ゛っ!!!!!」「も゛うっ!!!!!」「あ゛っ!!!!!」

「たなかん!」「たなかん!」

「い゛やっ!!!!!」「ごじゃるっ!!!!!」「よんでっ!!!!」「あぁっ!!!!!」「も゛うっ!!!!!」

「たなかん!」「死にたい!?」「ねえ!」「たなかん!」

絶対に虫だった。

〝ジャラジャラ、〟〝ガシャン、〟と

鎖を鳴らして大暴れしての猛抗議も

物憂げな顔の女には

届かなかった。

「ねえ!」「たなかん!」「死にたいの!?」「たなかん!」

「ちぃーーーがぁーーーう!」「ばか!」

「っあ!」「なにおぅ?笑」

「むーーーし!」「むし!」

「えっ!!!!やだ」「キャー!」「どこ!?」

「そーーこ!」「そーーこ!」

手が自由にならない貧相な体つきをした女は

代わりに足の裏をコンクリ打ちっぱなしの床に

〝どんどんどん!〟と

叩きつけた。

「えっ、」「どこどこどこどこ………」

「さら!」「さらのうえ!」

「さら………」

「ゲーーーロの!」「よこ!」「ヴぁか!!!!!」

「……………あ、」「これ」

物憂げな顔の女は

億さず

〝ゲロのパテ〟と

〝多分虫〟が

乗った皿にすたすたと歩み寄り、

〝多分虫〟だと思われるうちの一つを

ひょい、と

つまみ上げた。

「ひぃぃぃぃい!!!!!」「っい゛!!!!!」

「たなかん。」「たなかん、」「こいね?」

ずい、と

鎖に繋がれ身動きの取れない

貧相な体つきをした女の

顔に近付ける。

「っあ゛ーーーーー!!!!!」「っあ゛!!!!!」「あ゛ーーーーーーー!!!!!」

「こいね?」「アポロだよ?」

「っあ゛ーーーーー!!!!!」

「置いたの、さっき」「食べ物を地べたにそのままは良くないと」「思って」

「ア゛ぽろ゛!!!!!」

「っっっそう!」「アポロだよ」「虫じゃなくて」

「……………」「………………」「あ゛ぽろ゛っ!!!!!」

「うん。」

「………………」「……………!!!!」「死゛ねっ!!!!!」

「………………」「………………」「たなかん………笑」

夜はまだまだ

始まったばかりの

ようだった。



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