【ホロライブ・アナザーライン】02《たそ殿〝拷問〟の時間でごじゃる》include:[天音かなた]*[AZKi]*[風真いろは]*さくらみこ*星街すいせい*雪花ラミィ*とぎもち*あずきちゃん/とぎもちのアレって炎上芸だったんですか?/「つまり〝ケーキ〟みたいな〝ゲロ〟は」→「いよいよ〝ケーキ〟みたいに」→「なっていた。」/星街すいせいだけは絶対に許せなかった女/〝上下の激しい女性V〟=〝きっと病気持ち〟/どマゾの初〇き、絶望〇き/嗚呼、百合……/////風真いろは「はぁ、もう」「はぁ、好きお前」「もう好き」「好きだよ、」「ねぇ」/まじきち、画策す/Vの怖い話

VTuber


《たそ殿〝拷問〟の時間でごじゃる》7/15「握力が強いアイドルの曲……?」




「アイドルって」「やっぱりね?」

「…………………」「…………………」

「何と言っても」「イメージが、大事、だと思う」「の…………」

「…………………」「…………………」

「ね、たな」「かん。」「そうは思わ、」「ない………?」

「…………………」「…………………」

疲れ果てた貧相な体つきをした女は

(十分に休ませていた)後ろ手に縛られた両腕に全体重を預け

足の親指を申し訳程度に床に着け、

〝ぶら、ぶら〟と

振り子のように

揺れていた。

「ファンのみんなの前だけじゃ、なくて」「ね?」「普段の食べ物から、」

「…………アポロって、」

「うん」

「何だっけ」「お菓子?」

「そう、」「チョコよ」

「…………チョコ」

「そう」「有名な」「普通、結構」「誰でも、」「知ってる………」

「…………………」

昔から〝お菓子〟と縁遠かった貧相な体つきをした女は

〝聞いたことないなぁ、〟と

思った。

〝アルフォート〟は

知っていた。

収録の前室で

絶対に

置かれているから。

〝グミ〟も数種類は。

同僚達が

免罪符のように

カバンに入れて持ち歩いていたから。

「…………あ、」「あれよ」「〝きのたけ〟の」「親戚みたいな、ものよ………」

「あ、」「ああ。」「あれ」

「そう、」「会社も同じだし、」「ね………」

〝きのたけ〟も知っていた。

Vの仕事を始めてから両者が〝戦争〟を度々繰り返しているという

ミームを

勉強がてら何度か見たことがあった。

「なんか、」「あれ。」「あの………」

「…………うん。」

「〝きのざとの、〟」「…………………」

「…………………」「…………………」

「〝きのざとの、〟」「…………………」「〝山〟」

「…………………」「…………………」

「〝きのざとの山〟」「だよね?確か。」「ね?」

「…………………」

「ね?」「〝きのざと〟…………」

「違うわ、」「たなかん…………」

「え、」「違う…………?」

「そう。」「〝里山さとやまのたけ〟」「よ」「正しく、」「は…………」

「…………あ、」「〝里山さとやま〟…………」

「…………………」「……………そう。」「もうひとつは」

「うん。」

「〝山たけのこさと〟」「よ。」

「あ、」「〝山たけ〟…………?」

「そう。」「〝里山さとやまのたけ〟」「と」

「うん。」

「〝山たけのこさと〟」「よ。」

「…………………」「へぇ」

「…………………」「…………………」

「…………………」「でも、」「なんか」

「…………………」「うん、」「何?」

「〝たけ〟」「どっちにも入るんだね。」「それだと…………」

「…………………」「…………………」

「〝きのたけ戦争〟の」「〝きの〟も」「どこにもない…………」

「…………………」「…………………だから、」

「うん。」

「起きない、わ」「戦争、」「は…………」

「…………………」「…………………あぁ。」

「ない方が、」「いい、わ」「戦争なん、」「て…………」

「…………うん、」「そうだね…………」

「…………………」「素敵なこと、」「よ…………」

「…………………」「うん。」「素敵、」「だね…………」

部屋に差し込む月明かりの加減が

だいぶ変わったな、と

貧相な体つきをした女は

思った。

上から直下の角度で差し込んで

主に床を照らしていた月明かりは

今横に近い斜めの角度から差し込み、

部屋の壁を照らし始めていた。

「…………………」「…………………」

「…………………」「…………………」

物憂げな顔の女がこの部屋に入ってきた時〝バキッ〟と割れて開いたように見えた

〝何もない筈の壁の壁面〟には

防火扉のような

薄くて壁に埋め込まれているタイプの

分かりにくい扉が

ちゃんとあった。

「…………………」「…………たな、」「かん」

「…………それで、」

「…………………」「うん。」

「その、」「ポアロが」

「アポロ」

「……………えっ?」

「お菓子の名前は」「アポロよ」

「あ、」「あぁ」「……………アポロ。」

「そう、」「アポロ、」「よ……………」

〝絶対変な質問だよなぁ〟と思いながら

貧相な体つきをした女は

質問した。

「それが……」「何?」

「……………うん。」

「出てきたってこと?」「その、」

「うん。」

「ゲロ吐いたら。」

「…………………」「…………………」

「そのー………、」「胃から。」

「…………………」「…………………」

「口から。」「出てきてコロコロ―、」「って」

「…………………」「…………………」

「転がったんだ?」「そこに」

上に訳の分からない一品料理を乗せている

皿が置いてある少し手前の床を

くいくい、と

顎で示した。

「…………………」「……………そう、」「なるわね」

「あ、」「あそう…………」

「そう、」「ね…………」

「…………………」「…………………」

「…………………」「…………………」

「…………………」「…………スゥー、、、」

「…………なに?」「たな、」「かん………」

「……………いや、」「…………………」

「何でも、」「奇譚の無い意見を」「聞かせて欲しい、」「わ………」

「…………え、」「いい?」

「もちろんいい、」「わ………」

「あそう?」

「えぇ。」「どう、」「ぞ………」

「じゃ、じゃあ」「あの、、、」

「うん。」

「チョコって」「そんなに持つものなの?」

物憂げな顔の女は

矢も楯もたまらず

〝ブフォ笑〟と

また吹き出した。

「…………wwww」「…………wwww」「も、、、、」

「……………え、」「まじちゃん…………?」

「ごめ、、、、、」「wwwwwww」「も、」「もう」

「………………?」「…………???????」

「もう、」「む」「無理、、、、、、wwww」

貧相な体つきをした女は

物憂げな顔の女が

ひとしきり笑い終わって

落ち着くのを待ってから

質問を繰り返した。

「いや、」「あの」「僕はね?」

「……………うん、」「うん。」「グス、」

「チョコってそんな人間の胃の中で溶けずに持つものなのかなぁって」

「うん、」「うん………www」「…………フゥー泣」

「思っただけなの、」「本当」

「うん…………wwww」

「僕あんまりものを知ってる方じゃないからさぁ、」

「うん、」

「どうなのかなって…………」

物憂げな顔をした女は涙を拭い、

〝ヴッウん!〟と

咳払いを一つした上で

答えた。

「持つわよ、」「たなかん。」

「……………」「あ、」「あそうなんだ?」

「そう。」「意外と持つわ」「私がアポロを食べたのはごじゃるとフレンチに行って帰って来た後で」

「……………うん。」

「ほんの3~4時間前のこと」「なんだもの。」

「あ、」「あそう」

「そう。」「それにね?」

「うん」

「私、すごく体温低いから」

「……………」「………ああ!」

確かに、

打ち据えられた脚に添えられたその指は

氷のように冷たかった。

「だから、」「持つわ、チョコも」「3~4時間ぐらい、」「なら……笑」

「あ、」「あそう…………」

子供時代あまり勉強をしていなかった

云々以前に

地頭がそもそも良くないタイプの

貧相な体つきをした女は、

〝食べたのが3~4時間前で体温も低いなら、〟

〝まぁ、そうか〟



思った。

「違うの!」「たなかん」

「……………え、」「え、何?」

「違うの!」「聞いて?」

「え、うん」「聞く聞く」「何?」

物憂げな顔の女は

両手をそれぞれ自分の両肩に添え、

→腰→太腿と

ぽん、ぽん、と移動させながら

「こーーーーー」「いう、」

と言った。

「うん。」

「私みたいな感じの」「可愛い女の子がね?」

「うん。」

「〝オェッ〟てやって」

「うん。」

「アポロみたいな可愛いお菓子が〝コロコロ~、〟って出てきたら」

「うん。」

「可愛いんじゃないかなーって、」「思って」

「うん。」

「可愛いし、」「あと」「面白いんじゃないかなーって思って」「画的に」

「うん。」

「合うしね?私」「イメージカラー的に」「ピンクと、黒で」

「うん。」

〝私みたいな感じの可愛い女の子〟

に関しては

〝自分で言うんかい〟とは

言わなかったし、

思いもしなかった。

それを言って痛くも腹立たしくもならないぐらい、

物憂げな顔の女は

〝可愛い女の子〟だった。

普段と全くイメージ違いの

露出度の高いSM風ボンテージも完璧に着こなし、

露出している部分の手入れも完璧。

高いヒールで長時間過ごし

(吊られている側程ではないにしても)疲労も溜まっているだろうに

ピシャリ、と伸びた姿勢は一切崩れていなかった。

〝ピンク×黒の可愛らしいカラーリングのお菓子を口から吐く〟

のが

〝可愛い〟

という本人の説も

あながちズレてはいなかったかも知れなかった。

〝う〇ちの代わりに宝石が出るよ~♪〟

が売りの

妖精やなんかの類と

同じで…………

「どう?」「どう?」「たなかん」

「うん。」「……………うん。」「いいんじゃない?」

「そう?/////」

「…………うん。」「なんでも可愛い、」「まじちゃんなら」

「ほんとっ?/////」

「うん。」

「…………………」「……………たなかんは、」

「………………え、」「うん。」

「自分の〝イメージ〟、」「大事にできてた?」

「………………え?」

「大事にしながら、活動」「できてた?」「箱に」「いたとき………」

「…………………」

「自分の、アイドルとしての」「イメー、」「ジ…………」

「…………………」

唐突に放られた質問は

とても耳の痛いものだった。

「…………………」

「…………………」「……………いや、」「ダメだった、」「ね」「それは」「全然」

「…………………」「……………そう。」

「うん。」「〝握力キャラ〟とか今考えても」「おかしいと思うもん」

「…………………」

「最初、リスナーに覚えて欲しい一心でなりふり構わずやったキャラ付けだったけど………」

「…………………」

「変でしょ、だって」「〝アイドルですっ♪〟」「〝特徴は〟」「〝成人男性並みの握力ですっ/////〟」「〝覚えて帰ってくださいねっ/////〟」「ってさ…………」

「…………………」

「で、なに?」「って話」

「…………………」

「聴かないでしょ?」「〝握力強いアイドルの歌〟」

「…………………」

「聴く?」「聴く気になる?まじちゃんなら」「〝握力強いアイドルの歌〟」「わざわざ」

「…………………」

「それさえなきゃ、」「いけてたと思うんだよなぁ~、歌い手として」「もうちょっと高いところまで」

「…………………」

「…………………」「…………それと、」

奴さえ、いなければ。

自分と同じく〝歌〟が売りで

イメージカラーも同じで

デビュー時期もほとんど同じな

あのクソッタレさえ

いなければ。

「…………………」「…………………私は、」

「うん。」

「好きだった、」「よ?」「たなかんの、」「歌…………」

「…………え、」「ほんと?」

「うん。」「結構聴いてた」「何回、も…………」

「え、」「ほんとに?」

「うん」「好きだった、」「よ」「上手かったし、声も」「よく出てた、」「し……」

「そ、」「そうなんだ………」

「…………………」「…………………」

「え、う」「嬉しいな…………/////」

「…………………」「…………………」

「………え、」「特によく聴いてた」「曲とか………」

「…………………」「…………………」

「…………………」「……………え?」「まじちゃん………」

「…………………」「…………………あの、」

「…………うん、」

「あの一番よく回ってた、」「やつ…………」

「え、」「えーと」「カバー曲?」「オリ曲?」

「……………あの。」

「うん」

「〝ズヴィズダー〟」「みたいな、」「名前の」

「え、」「ズ、」「ズビ………?」

「そう。」「〝世界征服・ズヴィズダー〟」「みたいな………」

「………………」「…………いや、笑」「いやそれはぁ、笑」

〝そんな曲出してないよっ!〟

〝好きだった・何回も聴いてたって言っといてぇ、〟

〝それかいっ!wwwww〟

と突っ込もうとしたが

貧相な体つきをした女は

はっとして

思い止まった。

「…………………」「…………………」

「…………………」「ご、」「ごめんね?たなかん」

「…………………」「…………………」

「失礼だよ、」「ね?」「〝何回も聴いた〟って言っておきながら」「ちゃんと覚えてない、」「なんて…………」

箱在籍時に一番再生回数を稼いだ自分のオリ曲のタイトルを

貧相な体つきをした女は

思い出せなくなっていた。

〝自分と言えばそれ〟で通っていた再生回数数百万回の

オリ曲MVのタイトルが

一切………

「…………………」「…………………」

「ね、」「ね、」「怒った?たなかん」

「…………………」「…………………」

「ちゅーして、」「あげようか………?」

曲のタイトルを思い出すために

サビを必死で思い浮かべてみても

それも全く無理だった。

それ以外の細々とした部分の歌詞も一切…………

たった一月と少し前卒業ライブのために何度となくスタジオで歌い踊って練習していた

自身最大の功績に当たるあのオリ曲が

ふにゃふにゃとした何となくのメロディー以外

一切思い出せなくなっていた。

「…………………」「…………………」

「ベロ出し、」「ありだよ………?//////」

背筋に薄ら寒いものを感じ、

貧相な体つきをした女は

話題を方向転換させることに

した。

「…………あっ、」「あれでしょ!?」「それって」

「…………?」「うん。」

「知ってるよ。」「あの…………」

「うん。」

「坂本真綾さんが主題歌やってたアニメでしょ?」

「…………………」

「知ってる!」「僕そもそもアニメとかあんま観ない方だったんだけどそれはたまたま」

「…………………」「………………っおい、」

「バイト終わりでテレビつけた時にたまたまOP流れててさ」「めっちゃ感動したの覚えてんだよね~」

「おい」

「あれは確かもう、、、、」「10年ぐらい前のアニメ」「でしょ?」

「…………………」

「あったかもなぁ~」「あれが切っ掛けでVやることになった線。」「素晴らしかったもんねぇ~抜けるようなOPの歌といい」「ワクワク感満載の映像といい」

「おい」

「……………まぁちょっと、あの」「フッ笑」「本編はちょっと、あの」「何の印象も残らない感じ」

「っお゛ぉぉぉお゛ーーーーーーーーーーーーーーーっ」「っい゛!!!!!!」

「!!!!!!!!!!!!!!?」

ビリビリ、と

縦長の部屋の壁全体が振動する音が

聞こえた。

「…………………」「…………………」

「ッハっ、」「はふっ、は」「あの、」「は、」

〝ガチャリ、〟と

物憂げな顔の女の背面方向にある

部屋の出入り口ドアが

ごく薄く一瞬だけ開いて、

またすぐ

〝パタン、〟と

閉じた。

「…………………」「…………………」

「あのっ、」「く、はぅ」「、」「は、」「なん、」「な」

どうやら

割烹着姿の女が

防音完備の筈の部屋を突き抜けて聞こえた

轟音の正体を

確かめに来たようだった。

「…………………」「…………………」

「なんなんなん、」「なんでございまっ、」「しょぅ、」「まじっ」「きち、」「さま………」

鼓膜がまだ

ビリビリと振動を

伝えていた。

「名前を、」「口に」「するな」

「…………は、」「はぅ」

「貴様のごとき」「生き物ごときが」

「………ぬ、ぬフゥ」「フゥー………」「フゥー………」

「まあヤンの名を」「口に」「してんじゃ」

「ハァー………」「ハ、」「ハ、ハァー………」

「…………………」「…………………」「…………………」「…………………」

「…………やめ、」「やめやめやめ、」「やめやめやめやめ」

「ね゛え゛っっっっっっっっ!!!!!!」

〝バリン、〟と

天井近くの高い位置にあるガラス窓が

割れる音がした。



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