【真・ぽこピー批評.03】《テレビの歴史をなぞるが如く》E【イカれてんのか、ぽこピーランド】

VTuber


【①.製作費用ウン千万・製作期間一年以上。全くウケていないぽこピーランド】

【➁.ぽこピー以下のV達への救済措置になる筈だったぽこピーランド】

【③.ストーリー性がない物はYouTube上では基本的にウケない】

【④.そこに訪れて配信のネタにするだけで視聴回数が稼げる、と言えばマイクラホロ鯖】

【⑤.金や労力をかけなくても出来る効果的な活動はいくらでもある】




③.「その他諸々イカれてんのか」(続き

【C:イカれてんのか、ぽこピーランド】
✔ びっくりする程盛り上がっていないぽこピーランド。3カ月程前に開園されたその時だけ個人勢界隈のV達が義務的に訪れ、大体がぽこピーとコラボしたぐらいの再生回数を稼いでそこで終わってしまった企画。こんな事は本当に言いたくないし、胸が痛んで仕方がないのだがご飯が本当に美味しいですwww


【①:全然盛り上がってない】
✔ 開園当日にぽこピーランドを訪れた富士葵&キクノジョー(上)。再生回数は10万回でぽこピーとコラボしたと考えると少なめの数字。開園当初はぽこピーを普段見ている視聴者のお勧め動画にはぽこピーランド関連の動画・配信が大量出現していた筈だが他の有名個人勢の物も軒並み大して回っていない。

そこからさらに1カ月程経った頃、義理立て的にぽこピーランドを舞台にして再度撮影を行う富士葵(下)。再生回数は5.9万回で最近の動画の中では調子が悪い部類。簡単に言ってしまうと「ぽこピーランドはホームの個人勢界隈ですらウケるネタではない」つまり全く盛り上がっていない事が露呈してしまっている状態。


✔ ぽこピーと一番仲の良い後輩の一人、ミミック。開園と同時に行ったぽこピーランドの動画の再生回数は3.6万回(上)、数日前に挙げた「キャンプ×100均」動画は4.1万回(下)。ミミックが一人で撮った通常の動画より回らない惨状。


✔ ぽこピーランドを製作した技術者集団「狸豆建設」の代表者的存在衛星ライトが上げたぽこピーランドを製作者チーム目線で語る動画。再生回数は4171回…ww

ぽこピーが保有している視聴層ですらぽこピーランドには興味を持っていない事が分かる。


【➁:もう金しか見えない】
✔ 2:16~ ぽこピーランドの製作に貯金を全て継ぎ込んだ旨を強調するぽこピー。当たり前の話だが「金を継ぎ込んだ=面白い活動」ではないし、収益を全て活動費に充てている事をアピールしたぐらいで今時分視聴者が感化される事もない。何か変な事言ってんなと思って観ていたらおばはんみたいなデブのおっさんの教えだったらしく、だったらしゃあないわなと腑に落ちるしかない。

これもぽこピーが「もう分からなくなってる」×「金にしか意識を向けられない」状態に陥っている事を端的に表した場面の一つだ。VTuberとして今何をするのが面白いのか、視聴者が何を求めているのか皆目見当が付けられなくなった二人は自分達の最後の拠り所「金」で勝負をかけてきている。「貯金してない」も「本当は貯金出来た筈の金なのに」「大事な金を(全然やる気のない)活動なんかに全突っ込みするなんて偉いでしょ」という金への執着の裏返しだ。


【③:ぽこピーランド、その思惑】

✔ ぽこピーランドはVRチャットの中にあるワールドで、当然VTuberが訪れて上のように配信や動画のネタにする事も出来る。ぽこピーとコラボした場合、その動画はどんなに無名なVのチャンネルに上がっても2万回程は回る。ぽこピーランドを訪れたV全員にそれと近い恩恵を、自分達が直接的に動かなくても延々与え続ける事が出来るとすれば…?という思惑が、もしかすると二人にはあったのかも知れない。

VTuber達がぽこピーランドをネタに作った動画や配信を見てみると、残念ながらそうはなっていない。「ぽこピーランドネタ」は「ぽこピーネタ」「ぽこピーとのコラボ」と視聴者には受け取って貰えていないようで、色んなVがぽこピーランドをネタに作った動画・配信は大抵の場合そのVの普段のコンテンツの視聴回数を下回っている。

ぽこピーランドが達成できなかった「ネタにするだけで再生回数が普段より何割か増すワールド」という条件を私はどこかで見たような気がするなと前から思っていたが、これはにじさんじやホロライブが事務所をあげて行っている「マインクラフトにじ鯖」「マインクラフトホロ鯖」の役割と同じだ。どちらの事務所の所属ライバーも事務所運営のマインクラフト鯖をネタに配信を行えば必ず普段より多めに再生回数が稼げるようになっている。


✔ 配信の視聴回数が5万回を超えればとりあえず一安心な負け組ホロメンもマインクラフトホロライブ鯖をネタに配信すれば軒並10万回以上は回る。マインクラフトホロ鯖は成績不振のホロメン達の救済措置の役割を果たしている。


✔ 毎配信の視聴回数20万回前後の売れっ子ホロメンもマインクラフトホロ鯖を扱えば30万回以上は堅い。個人勢界隈におけるぽこピーランドと違ってマインクラフトホロ鯖はホロライブの中で明確にリスナーにウケていて、確実に視聴回数を稼げる美味しいネタだ。


【④:大手マインクラフト鯖に出来た事がぽこピーランドに出来なかった理由】
✔ マインクラフトホロ鯖の中には、それに参加しているホロメン達が自発的に紡いだストーリーがある。大空が自分を象徴する巨大な像を作れば次の日には兎田がそれに金玉を付け足し、雑談配信中にそれを鳩から伝え聞いた大空が兎田への宣戦布告を行い、まずは自宅へと足を運べば室内は角巻に荒らされており…といった具合にホロ鯖の中では日々ストーリーが進行していく。

ホロ鯖にはほとんど全てのホロメンが参加しているので大空や兎田とは別のエリアでは5期生が結託してマイクラ強者の6期生から資源泥棒を働こうとするも逆襲に遭うだとか、誰かの城に備え付けられたキャノン砲が誰かのクエスト受注会社の方を向いていて穏やかじゃないだとか、同時進行的に多数のストーリーが動き続けている。ホロリスは当然その全てを出来るだけ把握しておきたいのでどのホロメンの配信でもマイクラだけはチェックする、という流れが生まれる。


✔ 事務所運営のマイクラ鯖はにじさんじにもあるが、にじライバーがそれをネタにして配信を行っても再生回数はほとんど上乗せされない。一回も観ていないので定かではないが、ライバー同士の繋がりが希薄なにじさんじでは同じサーバーの中に居ても密接な絡みが行われず、ストーリーもほとんど生まれない。「マイクラがウケる」のではなく「そこに居るV達が深く関わり合って自発的に生み出していくストーリーがウケる」点に注意。


✔ ぽこピーが勝手に作る事を決めて、ただ大金をぶん投げてどこの誰だか分からない技術者に内々に作らせただけのぽこピーランドには、マインクラフトにじさんじ鯖以上にストーリー性が無い。二人だけの意志により二人だけのセンスを反映しただけの、完成までの過程も何も見せられなかった二人よがりの産物に視聴者が引き付けられる理由はない。

ランドの外観のデザイン性とか、アトラクション等の質の部分で勝負しにいったつもりかも知れないがぽこピーとかいう素人が作ったイモVを基調にしたランドのデザインは普通にレベルが低いし各種アトラクションもぽこピーランドの外にある物と区別がつかない。富士葵やおめシスを呼んでランド内のアトラクションで遊んだりしているがそこにぽこピー感、ぽこピーランド感は全くない。そもそもVRチャットをプレイする企画自体ウケが悪いのにそれをゴリ押して結果に繋げようとする魂胆が謎だし、さらにそもそもYouTubeでは何をするにもストーリー性が前提として存在していなければ何をやってもウケない。複数の演者が関わり合って偶発的に生まれた人間ドラマをYouTubeの視聴者は好むし、そこに自分達が少しでも参加出来ていると尚更食い付く。


✔ 2:32~ ぽこピーランドのプレオープンか何かで早期に来園したV達の映像の詰め合わせ。ぽこピーと普段から仲の良いV達を中心に結構な有名どころも顔を出しているが、ぽこピーランドはここに映っている数十名のV達とは「無関係」だ。どれだけ人を集めて賑やかしてもストーリー性だとか人間ドラマだとか、「想い」だとか、そういった彼ら由来の要素はぽこピーランドに含まれていない。同じように多数のVが訪れていながらマインクラフトホロ鯖とは決定的に違うその点が、視聴者にとってはあまりに大きい。


✔ 活動への前向きな姿勢を失ったぽこピーはこれまでに得た既存の固定ファンにのみ向けてコンテンツを発信していく活動姿勢に、随分前から切り替えている。ぽこピーランドという自分達だけをテーマにした、自分達を好きな人間しか喜ばない事が最初から分かっている物を大々的に製作した事こそその証明だが、情けない事に今回は固定ファンのお眼鏡にすら叶わなかったようだ。

自分達のイエスマンしか存在していないと思しき固定ファンの集団にのみ向けて発信する活動をぽこピーは「堅実に活動している」と思っているようだがこれは「活動を舐めている」の間違いだ。成功して知名度も収益も保てているうちにビジネスモデルを拡大して新しい分野に挑戦して…となるとリスクが少なからず存在するのでやめておくのが堅実な場合もあるかも知れないがぽこピーは今の二人態勢のままでも出来る事すら怠けてやらない。

二人でもにじホロの情勢を観察して業界のトレンドを押さえにいく事は出来るし、自分達に付いている視聴者層の意識調査を行って活動の方針を修正していく事も出来る。今のぽこピーはその手の努力をやらないどころか自分達の作った動画の出来栄えや再生回数にすら向き合っていない。今の収益があと数年でも続けば後はどうなってもいいというのが兄妹共通の想いだと思うが、それを隠す素振りすら見せないところを見るとこの業界に思い残す事は本当に何一つ残っていないようだ。

「子供騙し」と呼ばれるような浅はかな造りをした創作物は、実は子供を本当の意味では騙せない。話題性や勢い任せの笑いでその場は取り繕えても、リピートされず広められず、いずれ誰からも忘れ去られてしまう。

本気で子供を騙したければ、題材は子供向けでも大人すら感化させてしまう程のクオリティの物を上げる必要がある。歳をとっても劇場通いをやめない大人が続出している名探偵コナンの劇場版シリーズだとか、ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲」だとか、のぶ代版ドラえもんの劇場版だとか宮崎駿だとか、名立たる名盤はいつも子供騙しを本気でやっている。「子供という甘い層に向けて物を作る=手を抜いていい」訳では決してない。

「信者にだけ向けて発信する=手を抜いていい」という舐めた思想の元作られたぽこピーランドは、信者すら感化出来ないクオリティに仕上がってしまった。大きめの活動を行う前には「どうすれば視聴者は喜ぶか」「どんな仕組みを導入すれば同じ界隈のV達に恩恵が与えられるか」等と思索を巡らせるのが普通だが、ぽこピーランドにそれが行われた跡はない。

ぽこピーにあるのは「活動に向き合いたくない≒手を抜きたい」という本音と金勘定の意志だけだ。「いい物を作りたい、面白くしたい」ではなく「手を抜きたい」という思いが何よりも前にあるのでその為には、と考えてイエスマンしかいない信者に向けてのみ発信する体裁をとり、これで安心とばかりに何の根拠も用意しないまま適当に活動内容を決めて金だけ投げて人に作業させ、開園に至っても「いい物できた」「最高に楽しい」と幼稚園児ワードを繰り返す形で徹底的にサボる。ぽこピーランドは安く見積もっても5、6千万は下らないと思うがそのくらいの額はぽこピーにとっては今や何でもない。何でもないにも関わらずまだ「身銭を切った」と強調する。あっても無くてもどっちでもいい金を投げる事すら惜しまれる、それが今のぽこピーの活動へのモチベーションだ。


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