【真・ぽこピー批評.04】《FINALにする勇気もない》F【崩れ往く「独り」の集合体】include:ぽこピー/舞元啓介

VTuber




ぽんぽこ24vol.7のポイントその①

✔ 6:09~ 今回のぽんぽこ24のポイントを語るぽんぽこ。一つ目は「タイテ頑張った」だが、要するに「知らない人に思い切ってオファーをかける事を頑張った」という話。「今回は」頑張ったと言っているが同じ発言を今までに何回も聞いているし、イタ電気味にオファーをかける簡単な作業を只たくさん繰り返す事の何が凄いのか分からない。

「遠い分野の関係のない人に突発的なオファーをかける」という事に関してハードルが高いようなニュアンスで話しているが遠い場所に居る関係のない人なら「①突発的なオファーに気を悪くされても後々問題にならない」「➁来てくれたら来てくれたで賑やかしになるし、その後放置しても後腐れがない」「③実際口にしているように【配信準備を頑張った】というアピールになる」という事でノーリスクハイリターン、非情に気が楽な作業と言える。

見えている限り今回ホロライブからゲストは一人も呼んでいないようだがこれは上とは逆に「①中途半端に近い位置に居る為突発的なオファーで気を悪くされると今後に支障を来す」「➁来てくれれば賑やかしにはなるがその場の絡みが微妙だったりその後放置したりすると気まずくなり、やはりその後に支障を来す」という事でハイリスクになり、それを嫌っての事だろう。「関係のない人にオファーをかけた」と言えば頑張ったように聞こえるが本当に勇気のいる事をぽんぽこは今回も、これまでもずっとやっていない。

また「オファーをたくさんかける事を頑張った」というのは企画の質や方向性の話ではない。こういう大型配信はそこが一番大事なのだがそれを作業の話に置き換えている事から分かる通りぽこピーはその方面の創意工夫を一切行っていない。


✔ 3:43:03~ ホロライブで言えば今年は少し前に行われたこの逆凸があったのでぺこマリであっても比較的オファーをかけ易い流れがあった筈なのだが、まあ今のモチベの切れ具合だと荷が重い相手なのだろう。

この逆凸企画でぽんぽこをぺこマリに紹介したのが大空だったという話があったような気がするが、出演者を伏せてある企画にすら大空やその取り巻きが呼ばれている気配はやはり感じられない。──仮に呼んであったとしても配信が終われば後はどうせ放置するだけなのでどちらにしても意味はないのだが


✔ 昨今ホロライブのみならず業界で全体的にトレンドになっている「つぐのひ×宝鐘マリン」の「美魔女の真実」。この類の流行りにさらりと乗っかってプレイ配信が出来るところまで関係値を高めておけば楽に視聴回数が稼げるし、ホロライブ界隈からもリスナーが引っ張れるしで何かと便利だ。先日の逆凸はそのいい切っ掛けにも出来た筈なのだがやはり当然そこはスルー。


ぽんぽこ24vol.7のポイントその➁

✔ 7:18~ ポイント➁は「収益化・スパチャOFF」でその理由は「(収益が発生していないと質に拘る必要が無くて)気楽だから」「(金貰ってないんだから)質が悪くても文句言われる筋合いがない」という物。──腐ってますねぇ

ここまでにも何度も言っている事だが二人には「面白い事をやろう」「リスナーを楽しませよう」という気持ちが一切残っていない。24時間配信はやらなきゃいけない空気だし止めるのもなんか惜しいしという事で義務的に続けているだけの物だが、最早その内情を隠す事すら面倒臭いといった様子。そもそもその直後にぽんぽこ自身が言ってしまっているが日々の動画から収益を得ている以上この場限定で収益化をOFFにしても頑張らなくていい事にはならない。結局は嫌々仕事に当たっている自分の気持ちを楽にしたいだけだ。

二人は大空と同じ「VTuberはメンタルが一番大事」派だろうと思う。やりたくもない活動を耐えてやり抜くメンタル、コンテンツの質の低下に伴い寄せられる批判をやり過ごすメンタル、モチベとインスピレーションが溢れていた頃とは変わり果ててしまった惨めな自分に耐えるメンタル…にじさんじ舞元なんかはそれらの「メンタル」を強く持つ事が出来なくてこの度辞めてしまう訳だがそちらの方がいっそすがすがしくてタチが良いと言えるのかも知れない。

収益化・スパチャOFFに関しても当然企画の質や内容の話ではなく「自分達が楽だから」という全く関係の無い話。少し前に挙げた「トロール無罪」の一端でもあるが「やる気ないです」で逆に格好がつくという下らない思い込みはいい加減やめないか


「これでFINALです」言ってて口腐らんの?ww……あ、元々…

✔ この二つに【③.これでFINALです】といういつものクソつまらねぇやつを足したのが今回のぽんぽこ24の三つのポイントなのだが、やはりそのどれもに配信の質や企画の方向性に触れた物はない。タイムスケジュールを見てもやはりその点に拘っていないのは明らかで、二人がやりたい訳でもないけど止めるのもちょっとなという義務的な想いを以て作業的に企画を組んでいった背景が一層浮き彫りになる。

ぽこピーはVとしてやりたい事など一つも残っていないし、どんなに絞っても一滴のモチベも出てこない。100社ぐらい受けて消去法で決めた職場で働くのと同じぐらいの気持ちで二人は今日々の活動に当たっていると思うが今回のぽんぽこ24も同じ事、気が付けばいつの間にか押し付けられていたノルマをこなさんとしているだけだ。

少数派の話になってしまうが、現存しているVTuber全員がこのスタンスで仕事に当たっている訳ではない。ここまでの記事で例に挙げた兎田はもちろんホロライブの中心メンバーの中には「どうすれば自分はもっと」という課題と毎日向き合っているライバーが何人も居るし、にじさんじにも全く居ない訳ではない。売れて専業化して金には不自由していないし、やりたい事も結構やり尽くしたけどそんな自分にこの先さらに出来る事とは一体、と皆当たり前のように模索し続けている。

今回実質引退を表明した舞元と同じように、余りに恵まれた状況に居る自分に自ら引導を渡してしまうVは後を絶たない。自分が思う程には、若しくは思う形では売れる事が出来なかったからという事が原因だったり、VTuberは活動歴5年を過ぎればどんなに売れていても急にモチベを失うという法則もあったりでその理由は様々だが、辞めたV全員に確かに共通していたのは「独りだった」という事だ。どんなに名が知れていても顔馴染みが多いように見えても、にじさんじや個人勢は仕事をする上で連携が取り切れていない。仲間と守り合えている感覚抜きに毎配信数千人との対峙を余儀なくされるこの仕事はやり抜けないという事だ。

変な人の烙印を押されやんわりとハブられ続け終わりの見えない長期休養に入った赤井、絶対に間違っているのに誰にも止めて貰えなかったラプラス、自分が人と関わる事は罪と信じてやまない天音、引退する者の少ないホロライブでもそれに繋がるような調子の崩し方をするのはいつも決まって「独りだった者」だ。

ぽこピーも当然、二人にして「独り」と言える。誰にも背中を預けない、仲良しとは言いながらニコイチの関係にはなろうとしない、親友や兄弟、家族のような仕事を超えた間柄に誰ともなろうとしない。そんな状態で活動を続けて正気を保てたVなど一人も居ないという事は分かり切っていたのに、どちら共が変わる勇気を持てず当然の結果として腐ってしまった──嘘と誤魔化しだらけの活動歴の中で、たった一つそれだけがぽこピーの真実だ。

もうそろ配信の幕が上がる。この仕事を好きだったあの頃を忘れて腐ってしまった二人による、24対の腐った時間…何が起きても意味がない、誰が出ても意味がない、盛り上がっても意味がない、余りにも永い、そんな時間………二人共今日も、生きてて偉い。


タイトルとURLをコピーしました