✔ 最も尊敬している先輩・一番可愛がっている後輩の関係で関係値も一番高い相手同士の筈なのにコラボの頻度はオリンピック並に低いみとリゼ。これは一年以上前に行われた最後のサシコラボでフリートークの形式をとった物だが聴いていれば分かる通り二人の関係値はとても低くて一職場の同僚同士に過ぎず、シナジーやてぇてぇに関しては一ミリもない。強い師弟関係で結ばれていて裏では密に絡んでいるアピールを繰り返す二人だがしっかりとターンを守って丁重に重ねられていく会話にその趣は一切感じられない。
✔ じゃあシナジーがある同期とはいい関係を構築出来ているのかと言えばやはりそうでもない。同期てぇてぇと言えば全リスナー大好物の鉄板デッキだが、同期デビューの二人との三人ユニットさんばかは今や完全に形骸化していて(みこめっととは違い)額面通りのビジネスだ。この配信のように三人で取り組む事がパターン化しているシチュエーションでしか集まらないし、出てくる裏話も収録や案件のような会社発信の仕事で集まった際の控室でのエピソード等が殆どで自発的な物は聞かれない。一緒に居なければ精神バランスを崩しかねない程公私共に密接に関わり合う事こそてぇてぇの最低条件だがさんばかの三人はデビュー後一年と少し程でそういった関係を終わらせている。
さすがに同僚との関わりが希薄過ぎると思ったのかここ一年程でリゼはさんばかや他のにじライバー、そして何よりアンジュとのサシの関係(かつてリゼアンと呼ばれ箱推しから多大な人気を博したコンビ。アンジュの行き過ぎた情欲と独占欲により消滅)を復活させてコラボ企画を定番化させているがどれだけ頑張っても結局その全てがあくまで会社の同僚との関わりの域を出ずシナジーもてぇてぇもあったもんじゃないし、アンジュとのサシに関しては嫌悪感を抑えて嫌々やっているのが見え見えで本当にキツい。──観た事のない人の為に具体的にどんな様子か例えを用いて説明するとするならまるで『パパ活女子がパパに抱かれている時みたいな感じ』だ。
ゴミ箱暮らしが長くて腐ってしまったリゼには理解出来ない事かも知れないがそもそも論リスナーの琴線に触れる程のシナジーやてぇてぇを生むようなV同士のコンビ・ユニットは「やらなきゃ」という義務感を出発点にして始まっていない。にじさんじではとこフレが一番機能しているてぇてぇコンビだがそこもそうだし、ホロライブでもリスナーに受けているコンビは全部自然発生的に寄り集まって勝手に出来上がった組み合わせばかり、今のリゼアンのように打算や義務感から始まった組み合わせもいくつかはあるがやはりその全部が失敗していてリスナーに観られていない。自分自身一番初めにアンジュとリゼアンを作った時、さんばかがデビュー後勢いがあった時義務や計算からそれを始めていなかった事を考えれば簡単に分かる話だと思うが、要するに同業の誰かとの絡みや関係性の構築を始める前に「やらなきゃ」と思ってしまった時点でそれは100%失敗する無駄な行いにしかならないという事だ。
今リゼが保有している自然発生的に始まって現行でシナジーを吐き続けているコンビは名取とのものだけだが自箱の中で余計な事をするばかりでこれを高頻度で擦っていない事がまず第一のプレミだし、誰かとの新しい関係を築く前に互いの相性を見るだとか絆し絆され合うみたいな前段階を設けていないのが第二のプレミだ。「➁同僚と絡んでシナジー狙わなきゃ」という小さな尺度で行動した結果何の成果も上げられていないリゼもやはり従来の活動の最小単位を基に動いた結果失敗した好例と言えるだろう。
✔ 師弟関係で言うなら湊と宝鐘のあくあマリンも同じだが(先輩の活動模様に触発されてデビューを決意した流れも同じ)こちらは同僚どころか師弟も超えて今や親子の関係。湊の凸企画に現れた宝鐘のこの親フラの件はノリに見えて掛け値なしのガチで、きっと一生顔を見る事の叶わない実子との関りを宝鐘はこうして日々湊相手に果たしている。言うまでもなく狂気の沙汰だが同僚同士とかいう浅い関係で出来る絡みではない事も明らかで、間接的に二人の距離の近さを感じ取ったリスナーはそこに萌えを見出す、これこそ令和のVの究極奥義『てぇてぇ』だし、V同士が仲が良いとは今現在最高でこの水準の事を指す。
✔ こちらも宝鐘を中心とした同期同士の絡み。3期生不知火の周年記念凸待ちに同期の兎田・白銀が同時に凸してしまうというてぇてぇシンクロから始まるワンシーンだが、一人だけ除け者になるのは嫌だと遅れて参加した宝鐘が既に左上の凸済みの欄に入っているのが分かるだろうか。二人が凸する一つ前、この配信の開始を不知火と同時に迎える形で宝鐘は既に凸を済ませている。この自由でフラットな関わりと義務でコンビを復活させて死んだと思いながら抱かれているパパ活女子そっくりのくぐもったリゼの様子を見比べて余りに違う同期同士の関係性を感じ取ってみて欲しい。──ちなみに両者はどちらも2019年デビューのほぼ同期に相当する期生同士。この辺りからにじさんじとホロライブの逆転現象が始まっていく。
ホロライブ3期のデビュー以来深まり続ける家族のような関係性と情欲と独占欲で同期との信頼関係を叩き壊したアンジュ、そのアンジュを汚物としてあっさりと切り捨てたあとの二人の様子は余りに対照的だが、これはどちらもホロライブとにじさんじという二つの大箱の性格そのままで、さながら二つを対比させた縮図のようだ。ついでに言えば不知火は3期一の成績不振で事務所の底辺に位置するライバー、宝鐘は逆に事務所一にして日本一の好成績を記録しているライバーだが今現在二人はお互いが事務所で一番関わりの深い相手同士だ。最高位と最底辺が数字やランクのようなステータスで互いを区切らずにフラットに触れ合い助け合う空間がホロライブには広がっている(宝鐘が不知火の凸待ちの開始に立ち会ったのもそれを盛り上げ企画進行に弾みを付けたいがため)。
一方月ノは同期の成績最底辺の面々を存在ごとまるで最初から居なかったかのように無視して封殺し続けている。同期にしてデビュー前からの親友だったアンジュを汚物として切り捨てたリゼと似通った行いだがこの月ノの行動と宝鐘・不知火の対照的な有様も二つの事務所の本質を言い表していて、やはりその対立構造の縮図のようだ。──そこに属しているライバー達の行いが逐一その箱のカラーと合致する事から、彼女達は生来の性格ではなく箱の空気に影響されてそれらを行っている事が分かる訳だが、さらにそこから分かるのはでびでび・でびるのようなガラクタが生まれてしまう箱に所属しているライバー達はその全員がやはり多かれ少なかれガラクタ属性を有しているという事で、そんな奴らに舵取りを託す形で企画を組んでしまった博衣の判断こそが間違っていたという事だ。博衣のこのプレミもやはり「➁とりまにじライバーと絡んでみよう」という短慮が招いた物で、「➁´にじライバーとちゃんと利益を共有出来るような関係を構築しよう」という小プロジェクトを下敷きにしていた場合アンジュや戌亥の回辺りまでの手応えでコラボの数だけ重ねても事が動かないであろう事に気付き路線を変える事が出来た筈。──ずのー!を使え、ずのー!を。