✔ 今年は活動のギアを突如上げたり方針を転換したホロメンが結構な数見受けられた変な年だったのだが、アキロゼもその内の一人だ。子供がしっかりしてきて手を離れたためか離婚して親権を奪われたのか、何にせよ漏れ聞く話を総合すると私生活で大きな変化があった事は確かなようで、しかし急にアクセルを踏み込んでも結局のところアキロゼはアキロゼ、「①.リスナーや事務所に自分の成績不振の責任を転嫁し嘘泣きを用いて同情を引くという常軌を逸した醜態を晒す」→「➁.クレープ単体企画とかいうヤバ過ぎる独自企画の確立(ものの数ヵ月で頓挫)」→「③.自分のチャンネルから出て色んなホロメンに擦り寄るも形になった関係性は一つもなく」→「④.唯一VCR系の活動は活き活きと出来たもののそれが今後ホロメンとしての活動に活きる事はない」といった形で今年の活動の軌跡を並べれば分かる通りアキロゼが今後の活動のために敷けた布石の数はゼロだ。最初からそうだったのかも知れないが長い子育て期間の間にクリエイター・VTuberとしての勘はボロボロに錆びついてしまっている。
アキロゼを見ていて思うのは客観的な事実認識と最低限の論理的思考が出来ない人間はどうしようもないなという事だ。今年は同期では白上が活動方針を転換させかなり生産的な努力を続けていた訳だがそれを観察して参考にする訳でもなし、事務所上層のホロメンと自分との違いをリストアップしてその差を埋めるための努力を行うでもなし、活動時間を大幅に上げて色んな人と出会い色んな行動を起こしても結局全てはアキロゼが、と言うよりアキロゼの中の人がやっていて楽な事やシンプルにやりたいと思った事ばかり、現実を観察した上で論理的思考を経てゴールと道筋をイメージし、そこを辿っていく努力を白上は出来ていてもアキロゼは一切出来ていない。
ホロライブ一の努力屋にして配信強者はさくらみこだがアキロゼはそこから何のメソッドも盗んでいないし、一番近しい大型ホロメンは大空だが大空とは真反対に人間関係を箱の外の男性陣とかいう明後日の方向に広げ宝鐘という大スターが好意的に接してくれてもそちらに合わせるのではなく自分の方法で(おまけに自分の都合で)距離を詰めようとし、自分より明らかに素質のないときのそらに今年敷いた布石の数と成長率で負けている……さすがキチロゼとにんまりしたいところなのだがちょっと悲惨過ぎてさすがの私も困り顔だ。
アキロゼは来年37になる歳でいよいよこれまでに築いた物の数と質で勝負しなければならないフェーズに突入しているのだが、少なくともVTuberとしてのアキロゼが今までに成した勘定に入れていい仕事の数は完全にゼロで、いよいよ笑えない。同年代のホロメンで言えば戌神はシンプルに成績好調で大神は大空やゲーマーズ界隈を主とした2期、2.5期周りとしっかりと人間関係を構築していて今後の可能性は確保出来ている状態、不知火や角巻も少しマイナーな面々とだが同じような感じで自覚はしていないもののときのそらは1ミリずつ確実に前に進んでいる。何もして来なかったし今年もやっぱり何も出来なかったのはアキロゼ一人だけだ。
何のジャンルで成功するにしてもその環境を観察して模倣し、エッセンスやメソッドを取り込んでいくフェーズを最初に設ける必要があるし、それにより生まれた縛りをアンカーとして自分に設置し安定感を生む必要がある。「男性と絡んでも利点はあまりないらしい」「同僚との公私に渡る関わりこそが活動を向上させる」「素材が良いVはネタや企画ではなく素材こそをより活かす方法を考える」「リスナーからの需要を意識して自分がやりたい事との折衷案を提示していく」こういった成功しているホロメン達を観察する事で見出した活動上重要なポイントの数々を今年白上は自分への縛りとして課した上で活動方針を組み立てていった訳だが、現状を見てみれば分かる通りそれは大いに成功している。色々上げた成果の中でも殊更大きいのは『さくらみこの相棒としての立ち位置を獲得』で、これは来年以降白上の活動に延々とアドを与え続けるだろう。
環境を観察して自分に縛りを設ける事をしないままアクセルを踏み込んだアキロゼは今年無重力空間の中ブンブンと回転しながら上下左右にゲッダンしていただけのようなもので、結局前には1ミリも進んでいない。と言うより、「訳の分からない言い分を口にしながら泣き真似を晒し」「クレープ単押しとかいう事故企画を作り同僚を巻き込んだ上で頓挫させ」「VCRという箱から遠い所に軸足を置いて活動」、「ホロメンとの関りもあったにはあったが全然噛み合っていない」という事でもしかすると全体的なホロメン、ホロリスからのイメージはマイナスの方向に進んでしまったかもしれない。存在感と知名度が箱内で微弱に上がったことに関しては疑いの余地はないが、それがいい意味でだったか悪い意味でだったかは極めて微妙なところだ。
必要最低限の縛りすら設けないまま活動する事は一見自由で良いように思えるかも知れないがそれは実のところどれだけ時間をかけても本人に何ももたらさない最悪手だ。例えば配信中「配信態度は常にベストの物に固定しておくべし」「配信を面白くしないコメントは徹底無視して存在ごとを封殺する形で処理」「拾ったコメントには必ず何かしらの上乗せを行い来た時より価値を高めてから返す」等配信の質を高めるためのメソッドの全てを意識しない場合、ライバーはすぐさま暇になり倦み始め、配信態度はどんどん悪化し頭は回らなくなってパフォーマンスの質は落ち、言いたい事を言って目に付いたコメントを読むだけのボットになり下がり配信者としての存在価値を失ってしまう。自分の活動方針に関して何の縛りも設けなかったアキロゼは出来る事(クレープ、Ark)ややりたい事(オンラインゲーへの没入、男性との関わり)だけに知らず知らずのうちに傾倒して行き、結果何も成す事が出来なかった訳だが要するにこれも同じような話だ。単純なやり易さや居心地の良さ、数字や反響というその時限りの報酬に引き寄せられるだけなら虫の走光性と変わらないし、ホロライブで一定以上の地位に行っている人間は誰もそんな低次元な活動は行っていない。
アキロゼに言いたいのはもういい歳なんだからいい加減ちょっとぐらいはしっかりしねえかという事だろうか。1期は期生ごとだめな期だがその中で今年それなりにちゃんとやって見せた白上はアキロゼより歳下のまだ若年者だし、それより下の期生のやり手達は皆アキロゼより世代丸ごと一個分以上歳下だ。年配の先輩でありながら手本を示す事が出来なかったばかりか彼女達が作った足跡を辿る事すらまともに出来ない事に関しては、恥という感情がまだ残っているのなら十二分に恥じ入った方がいい。──しっかりしろ、人の親だろ
