ここまで①にじライバーのチャンネル登録者数はデビュー時期やモデル、声、キャラ設定等の表面的な条件によって増える、➁実際の配信の質やにじライバー自身の実力は直近の再生回数を確認する事で分かる、という話をしてきたが実力のあるにじライバーが判別出来てもそれが観る人の好みでなければ結局意味がない、というのはあると思う。この記事ではにじライバー達をタイプ・性格・活動方式等からジャンル分けし、それぞれがどんな視聴者にお勧めなのかを解説していきたいと思う。個人勢Vのいずれかを推しているならにじライバーの中にも推せる者は必ずいる。どのにじライバーがどの個人勢とタイプを一にしているかも記載していくので併せてお読み頂ければ幸いだ。
にじライバーの過半数が東京か、それと同じ文化圏の出身者だ。同じ標準語を用いて活動するなら出身地など関係が無さそうに思えるがそれは違う。キレのある語り口と張りのある声量に任せたパワータイプの配信を見たいなら東京系のライバーを視聴するのがお勧めだ。
東京系のエースは剣持刀也だが、その下で舞元啓介や社築を中心に度々寄り集まっているようなライバーは大抵東京系だ。立ち回りが「一発のネタの重さと声量、勢い、攻撃的な言動、同調圧力」に依存する事から男性ライバーが台頭する傾向にある。下ネタやエロネタ、センシティブな性癖(ロリ、各種フェチ)等も彼らの十八番だが、女性ライバーだとどうしてもこの点制限されてしまう。
東京系の長所は「分かり易くて刺激的」な所だ。剣持のロリコン属性、葛葉の指向性無しの攻撃欲求、月ノの病的なボケ、舞元や社のつっこみはキレとパワーに溢れているが「〇〇じゃねぇんだよ」「バカ」「ボコボコにすんぞ」という分かり易いワードしか使わない。攻撃的言動が上手いので普通から外れた者を皆で叩くという、バラエティの基本姿勢を作るのも得意だ。
瞬間的な攻撃に特化した代わりに受けや合わせの能力に乏しく、ほとんどのイジりに愛想笑いか逆切れでしか返せない。雰囲気やニュアンスで演出するタイプの笑いも苦手だ。ライバー同士やライバー対リスナーでしばき合う事を「プロレス」と言うが東京系のライバーがそれをやると只の罵声の浴びせ合いになってしまう。相手が質のいい攻撃を出してきたならそれが最も映える形で受け止め負け役を演じ、場を最大限盛り上げるというのが本来のプロレスだと思うが社や舞元にそんな事は一生出来ない。月ノや剣持は頑張っているようだが地方出身のリゼやアンジュのようにプライドを捨て身を切ってまで笑いを演出する領域までは行けないようだ。目先の事象に瞬発的に反応して終わりなのでノリに溜めや落ち、転換や伸びが乏しく笑いの総量はどうしても控え目になる。
また立ち回りのほとんどが子供でも出来るような単純明快なアクションばかりで、創意工夫を加えない為経験や加齢で深化しない。元気と怒りと反射神経が命なので時間経過で仕事へのモチベーションが落ち、角が取れて丸くなり始めるとどんどん衰えていく。今テレビで東京系のベテラン芸人達が次々と消えていっているのも同じ理由だ。
私的な意見で恐縮だが私はこいつらが嫌いだ。低レベルな文化圏出身で能力がなく、次元の低い事しか言えない粗を声量と勢い、怒気だけで何とかしようというのは笑いやバラエティ等のエンタメとは本質的に別物で、意味不明に短絡的で過剰な言動と不必要に詰め過ぎな距離感でネチネチと粘着する様子には10分も耐えられない。地方出身の柔らかく協力的な姿勢をとるライバーを見て「いい人、信頼出来る」と理解せず「弱い、面倒臭い。強めに出てこっちのペースに合わさせよう」と反射的に攻撃態勢に入る習性は見苦しくて気色が悪く、同じ日本人とは到底思えない。多数派である地方民と逐一噛み合わない様子を見るに東京はこの点激しく逸脱しているようだ。
✔ 1:17:39~ 韓国人の火病のように怒声を上げる鷹宮。鷹宮はDQNやヤンキーではなくお嬢様設定のライバー。
✔ 1:40:26~ 見下している相手だとネチネチと無限に攻撃を続ける。捻りのない口撃でノリが成立していると思い込む低次元な感性。フォローに入る訳でもノリを転換させてもう一笑い狙う訳でもなく強い側に付いている優越感・安心感でニヤニヤしているだけの横の女も気色が悪い。「配信だから手心を加えて最大限面白くしよう」という発想をどうしても持てないようだ。
✔ 1:25:50~ 「自分が関西弁を流暢に話せている事」に気持ち良くなってヒートアップ。都民らしい激痛ムーブで、イントネーションは完璧だが関西出身でない事は容易に分かる。
✔ 26:37~ 「違うじゃねぇかオイ!」火病めいた突発的な癇癪。月ノのような落ち着いた女子がこの怒号を上げるのは東京以外の出身だとあり得ない。
✔ 1:24:20~ キレ方が東京都民。「エッジの効いた攻撃」で人を制圧出来たと思い込んで自己陶酔をキメている。東京で中流以下の職場に勤めると必ず一人はいるタイプ。沸点や自制心が日本人の平均を激しく下回り、該当のコメントを打っていないリスナー達の心証、事務所の体面、自分と関わりのあるライバーのイメージまで下げてしまう事等客観的な視点で物を考える能力が欠損している。動画内のライバーは東京系の中でも特に悪質で、虚言を繰り返す上に下ネタとエロと暴言以外何も出来ない事故物件。
東京系にじライバーのマイナス面が色濃く出たシーンを五つ挙げてみたが、これらを見て反射的に「気色悪」と引いてしまった人は継続的に彼らを視聴するのは無理だろう。地方民には想像もつかない事だと思うが、上に挙げた五つの例は東京都民の平常運転なのだ。クセが強い者・弱い者はもちろんいるが上記のいずれの特徴も一切持ち合わせない東京都民というのはまずいない。
逆に地方では上に挙げた五つの動画のいずれかの特徴を人前で見せてしまうと裏で「あの人やばくない?」「あの人病気か何かあるんじゃないの」と噂される。要するに異常過ぎて精神疾患や精神障害の類を疑われる。私は関西で働いていた時三人、上の動画一つ目の鷹宮と同じキレ方をする女性を見た事があるが一人は本当に精神面をやられており散々迷惑をかけた後退職し、あとの二人は東京の出身だった。
癖の強い東京系ライバーを殊更好むのは同じ文化圏出身のリスナーがほとんどではないかと思う。そこで需要と供給が成り立っているのは確かだがライバーの活動というのは特定の地域にだけ向けて発信される訳ではない。V業界がこの先も続き、より多くの視聴者の目に触れるようになった時、東京系にじライバー達の振る舞いは各方面から多大なクレームを受け、剪定されていく事になる。それはYouTubeの祖、テレビ地上波の現状から容易に予測出来る。
全国区のテレビ番組に出るようなタレントには東京出身者も多いが誰も東京系にじライバー達のようにリアルな東京都民の姿をさらけ出したりしない。仮に電波に乗せてしまったとしたらそのシーンは放送事故扱いになるだろう。VTuberはYouTuberの後追いで、YouTuberはテレビの後追いだ。規模が大きくなって発信の対象が増え、大手事務所だスポンサーだと言い始めたら結局テレビ業界と同じく様々な制約を課せられる事になる。「反テレビ」として発展したYouTubeだが、そこが窮屈になってきたら今度は「反YouTube」となる媒体が必ず現れ台頭して行くだろう。YouTuberもVTuberもその変遷の過程で現れた一過性の存在に過ぎない。
人前に立つ度元来の癖を押し殺す事を念頭に置かなければならない人間は、そうでない人間に決して勝てない。テレビ地上波のバラエティやお笑いで関東が関西に負け続けているのがいい例だ。にじさんじ公式ページ「MEMBERS」欄で見たチャンネル登録者数上位10名の内地方出身者は笹木、本間、リゼ、アンジュだが四人共どんなステージに立ち、誰を相手にしても自分の悪癖を隠す制約は負わない。その場に合った最適なアクションを探り続ける必要はあるが、余計なハンデを意識する必要がない分そちらに回す精神的余裕が増える。
一方登録者数上位10名の内関東の出身者は葛葉、月ノ、剣持だが、彼らは大舞台に立った時自分の持ち味の大部分を封印しなければならない。葛葉の攻撃的な言動や月ノの病気みたいなボケは身内で固められていない現場では使えない。地上波に出ている剣持を見た事があるだろうか。彼は大舞台に立って不安になるとカマトトぶった優等生の僕ちゃん喋りでやり過ごす以外何も出来ないのだ。V界イチのツッコミ師も暴言と怒声、マウンティングを封じてしまえば女性信者に媚びるぶりっこ以外に武器が無くなる。彼は分かっていないようだが男のぶりっこはどんなに若くても気色が悪いのだ。剣持はそろそろ20代の中盤に差し掛かる年齢だと思うが、そんな大人の男があの喋りをしているのだと思うと気持ちの悪さと哀れみの混じった複雑な気持ちにさせられる。
上記を比較するとどんな場面でも本来の自分を拡張する形でパフォーマンスを行えばいい地方出身のライバーと、普段依存している自分の強みを大幅に制限して無難に振る舞う事に終始しなければならない東京系のライバー、という構図も見えてくる。私の知っている限り一番どぎつい地方出身のにじライバーは早瀬走だが、早瀬ですら暴言やマウンティング、攻撃的言動に依存して立ち回っている姿は見た事がない。そしてどんな大舞台でも自分をキャラごと変えなければならない、という制約は受けないだろう。やはり東京系のライバーは地方出身の者に比べて局地的で汎用性に乏しく、長い目で見て激しく不利だ。
東京系のライバー達は自分達が強めに動いた瞬間、共演している地方出身のライバー達の顔面が強張り態度が萎縮する様子やコメント欄に否定的な意見が連発されるのを何度となく見ている筈なのだが、それでも立ち回りを改めない様子を見るに彼らはプロ意識や志の類を持ち合わせていないのだ。今より上の広いステージに立つ気がそもそもないので局地的にしか通じないノリを貫けるし、あと数年適当に喋って暴言を吐いて、承認欲求を満たしつつ楽に金を稼いでいい所で辞められれば文句はないのだろう。面白さや夢を求めて彼らを視聴する事自体が、彼らにとっては重荷なのだ。
東京系にじライバー達は個人勢の天開司や犬山たまきを中心に寄り集まっている者達と度々コラボしており、ノリも似ているので併せて視聴出来るだろう。どうやらこの界隈の個人勢V達は最近すこぶる調子が悪いらしく、この先何年ももたないかも知れない。彼らの息があるうちに、次の推しVを見つけておく意味でも東京系にじライバー達の早めの視聴をお勧めしたい。