✔ 単体のVとして見れば何の価値も持たない反面絡んだ相手を最大限以上に活かせる事と集団の要として強く機能する事に関して抜きん出た才能を持っていた不知火は、ホロライブで一番のリーダー属性のVだった。各期生に一人ずつ、意図的に配置されたリーダータイプの中でも求心力と人心掌握術に最も長け繋いでいるホロメンの総サイズも最大、リスナーではなく同僚への発言力が強かった不知火がVとして出来る筈だった事はとにかく多い。
✔ 2:03:51～ 例えば去年行われた4周年記念凸待ちのこの凸者一覧を見てみると仲の良い面子がほとんどである事に対してまともなコラボ相手として定着している相手はそれほど多くない。3期やしら建、そしてバカタレ等は定番だがどれで行うコラボも毎回その質はシナジーや化学反応の意味で微妙だし、タイマンで絡む事の多いアイリスや尾丸とのコラボなど「つまらない×つまらない」の組み合わせでどうしようもない。シナジー・化学反応・てぇてぇに満ちて最大限に稼働している組み合わせはやはりマリフレだが、その条件は「①相手方が不知火に対し骨抜きになっていて」「➁パワフルで抑えの利かない、単体で成立するタイプの主人公属性である事」さらに「③タイマンの形をとっている事」。様子のおかしいバケモノの横で常識人として振る舞い軽くイジりを加えてその魅力を引き出すというのが不知火の鉄板パターンだ。
それに照らし合わせるとさくらみこと星街というその条件に当てはまる二人とのタイマンは元よりコラボ自体が全く行われていない事がまずおかしいし、ちょっと弱いメンバーにはなるが白上とのコラボも頻度が低過ぎ、また実は裏では普通に会話する仲だった、上記条件にかなり当てはまっている桃鈴と表で一ミリも絡んでいないのは抜かりが過ぎる。コラボやグループ化で真価を発揮する、寧ろそれだけに突き抜けている人間が並のホロメン未満程度にしか同僚との関わりに力を入れていない状況だが、この時点で不知火が自分の売りと持ち武器、ホロメンとしての自分の仕事を理解していない事が分かる。
不知火がデビュー以来成した最大の功績の一つに「しら建の設立と保全」というものがあるが、しら建最大の問題点は『五人居る事』だ。『五人』というのはコラボすればわちゃわちゃと混み合い誰が喋っているのか分からなくなり、回すために前に出てくる不人気メンバーも居れば多人数が苦手で黙ってしまう人気メンバーも出始め、みこめっとのような名物コンビが参加していても多人数のためその二人でのシナジーは死んでしまうというVのコラボとしては不適な座組で、だからしら健での配信はいつも回りが悪い。人気や認知度の割にそのメンバーでの配信は求められないしら建の問題点は『五人居る事』だし、その理由は『生きてるシナジーより死んでるシナジーの方が多いから』だ。
✔ 珍しく面白かったしら建の配信だが尾丸がGMとして抜ける事で実質四人配信になっている。つまり人数が一人減り五人組ではなくなった事で配信の質が上がっている。
✔ 五人で同時に動く事でユニット活動が滞ってしまうなら、その中の何人かをピンポイントで選び出し五人以下の組み合わせで関係値を高めていけばその全員が一同に会した配信も需要の盛りが見込める。メンバー全員から愛されているしら建メンバーは不知火のみだし、また他のメンバーは不知火程暇ではないのでしら建を増強したいなら不知火のやるべき事はやはりみこめっとの二人(白銀との関係は終わっているし、尾丸とだと誰も観ない)を個別もしくは他のメンバーと限度四人、はちょっと多いので三人組程度のコラボに呼び出しシナジーを育てていく事以外にない。
前記事までの繰り返しになるがしら建はさくらみこや星街ではなく不知火の作品で功績だし、これやマリフレのような名物ユニットを作って健全に保ち続ける事以外不知火に出来る事はない。ユニットやコンビをどれだけ育てる事が出来るか、またいくつ増産できるかがVとしての不知火の勝負所だった筈で、パイナップルくんみたいな個人技はそれとは全く関係がない。
✔ 「美魔女の真実」のプレイ配信が(普段を考えれば)飛び抜けた視聴回数を記録したのは「宝鐘との関係の普段からの温め」→「関係値の高さが配信中爆発」という流れを辿ったため。この配信中の不知火のベースのパフォーマンス自体はやはりいつも通り極めてショボく、宝鐘との関係という前振りがなければ視聴価値は全くない。
数字の伸びに目がくらんでパイナップルくんに傾倒した不知火だが、やっている事がゴミ過ぎてブランディングを壊している事と周りに迷惑をかけている事を考えればその数字はやはり何割か差っ引いて考えなくてはならない。上の例はデメリットが一切ないためマイナスしなければならない点が一切なく、また「ホントに泣くやついると思わなかった」とコメントを打っている宝鐘のキーボードが嬉し涙でグシャグシャになっている事は堅い。関係値によって得た見せ場によってさらに関係値を高めるという正のスパイラルが生まれているため将来性も盛れていて、不知火のVとしての戦い方は間違いなくこれ一択だし、個人での数字の伸ばし方もこれ以外にない。───嫌がる宝鐘に押し付ける形でパイナップルくんをやった不知火は自分からこの流れを壊しにいっている形だ。
宝鐘に加えてさくらみことも星街とも、白上とも桃鈴とも、関わっていない誰かともこういった関係を築いて同じ数字の稼ぎ方が出来るなら、不知火の個人チャンネルの成績改善も夢ではなかった筈。パイナップルくんで無理矢理にでも数字を稼ごうとした不知火は自分の不人気を他人の力を借りて打開するなんて、という考えかも知れないがパイナップルくんの正式名称は「白上のパイナップル」なのでこれも他人ありきの産物だ。自分一人の力で打ち出した起死回生の一撃すらやっぱり他人ありきの物だった事から不知火が単体でどうこうする事は逆立ちしても無理な人間である事が分かる。
