✔ 「Nornis」と「V.W.P」をキャスティングし星街がMCを務めるのならそこには既に女性八名がセッティングされている事になる訳だが、であれば考えられるのは「ホロリスが大好きなコーン編成の歌企画にしてみてはどうか」という事。「ホロライブに所属している最大のタレントの一人が主催していて」「ホロライブ所有の大スタジオで収録する」時点でまずはそもそもそっちから考えて企画を組んでいく配慮ぐらいしろやバカがという話なのだが、僕は大人なので今更星街さんのこのくらいの頭の悪さで腹を立てたりしない。───代わりに読む人みんなが胸を悪くするぐらいの嫌な悪口や二つ名をたくさん考えるよ「ちん凸街すいせん便所氏」とか「その前髪、性欲強いからハゲてんの?」とか「ジャニさんより上手いってもう言って貰えるようになった?」とか「それマイクやない、ち〇ぽや」とか……………あとあの…………「挿入の前に必ず『(まず)ソワレ』って命令口調で言うのやめた方がいいんじゃない?」とか………あとはあの…………へへ…………明日のこの時間までに最低十個は作っときます………へへ……えへへ………
女性のみのコーンメンバーで歌企画をやる場合全体的なホロリスを喜ばせて参加者への好感を集めやすい事の他に良いのは「コーン営業を貫いているホロメンを参加させる事が出来る」点。ホロライブで歌い手活動に力を入れているのは星街の他にAZKiや天音、角巻等だが彼女達は全員コーン営業を貫いていて今回のように男女混合のキャスティングだと出演を見送るしかない。
この三人は歌に関して上手くはあるものの才能はないのでここで花を持たせても結局歌い手として開花する事はないのだが活動に積極的ではあるのでここでの共演を機に今後他の演者と互いの活動に利を与え合う関係性の構築に乗り出す可能性は高く、成績云々の前にまず心が死んでいて誰と組ませてどこに出そうがその後絶対にそれを有効活用などする訳がない今回の出演者達よりずっと有意義なキャスティングだと言えるだろう。───AZKi、天音、角巻の三人の顔ぶれを思うともったいなさを感じるのは今回実際にキャスティングされていた富士葵だ。富士葵はこの三人とキャラやVとしての形が似通っていてコラボが定番化されれば互いの視聴者層を交換し合える可能性があるのだが、それは富士葵が現在三番手を務めている動画系個人勢の領域(ぽこピー界隈)の視聴者層のホロライブ領域への流入を意味する。
最近はち〇ぽ好きである事を隠しもしなくなった星街さんは恐らくキャストを女性のみで固めたコーン企画では満足出来ないのだが、それは横着をしないで機会をまた別に設けて改めてやればいい。業界規模でやる事を考えれば星街に近いような形で音楽で大きく当てている男性Vにでも主催させMCもやらせるのが妥当だが、これは順当に考えるならピーナッツくんが適役だろう。
ピーナッツくんはベースの活動に関しては心が死んで久しいものの音楽関係者として身を立てたい意欲だけは健在で、下準備のほとんどをこちらで済ませ27億の成金スタジオでの収録をセッティングしMCだけを任せる形なら彼にも断る理由がない。女性のみで荘厳で正統派な空気感の中やるであろうコーンの歌企画に対比させる形でこちらは枠にとらわれず小箱所属のザコVや実写アーティストも交えるような雑多なキャスティングにしても面白いかもしれない。今回出ていたような小物の歌上手VやMCのホロスタもそういう企画にならキャスティングされていてもおかしくなく、また得る物もそちらの方が明らかに大きい。
✔ 「歌」は星街にとって最大のアイデンティティでこの業界の門戸を叩く一番の理由になったものでもあり、また星街というVの存在価値のほとんどを占めるものでもある。当然本人もそれを自認した上で全力を以て歌い手としての活動に打ち込んではいるのだが、そこで用いているのは《非凡な才能でとにかく上質な歌を歌い続ける》事に集中して【各種タイアップ・コラボ・コネ等を用いて世間への認知度を高めていく】事が手薄になった『片手落ち方式』だし、大型歌企画に関しては【リスナーの満足度】【参加者全員にとっての今後への布石】等を全く考えず《とにかく同じ歌特化型のVを集めてやればいい》という極めて雑な『片手落ち方式』だ。「ホラー」や「衣装」ぐらいだとまあそんなに真面目こいてやる程でもないから『片手落ち』だったのかなで済むのだが「歌」に関してまでそうである事で星街に足りないのが「気持ち」や「姿勢」ではなく「能力」である事が分かる。
『折衷方式』が『片手落ち方式』に圧倒的に勝るのは「ホラー」「衣装」「配信中の立ち回り云々」だけでなく「歌」でもやはり同じ事だ。身も蓋も無い話、どんな人気商売でも突き詰めた本物の才能だけで天下を取れた例というのはなく、「政治」「戦略」「話題性」どんな天才アーティストもその全てに触れ、より上手く乗りこなす課題から逃れる事は出来ない。六年の活動で才能の全てを提示しきり歌い手として実質的な実の部分で天井を、それも世間一般から認知される前に叩いてしまった星街がここから取り組み高精度で実現させていかなければならないのもそういった「非・歌い手活動」とでも言うべきテクニカルな分野のアレコレだ。
当然、それを実現させるためには自分を中心としてなるべく広い視野で業界を捉えた上で把握した【各種相手方の条件】[環境要因]を《自分自身》に掛け合わせる『折衷方式』が必須になる。今までの何もかもを『片手落ち』で片付けてきた星街がその壁を超えられるかどうかが歌い手としての星街の今後を握っている。