■ 宝鐘はデビュー前「社会の歯車として生きていくか」若しくは「クリエイターとして自分の才能と気持ちに正直に生きていくか」の間で長く葛藤する期間があったという。異質(異様)過ぎる自分を封じ普通の人間を装って生きる嘘の人生か、本当の自分を発散させ、失う物は多くとも勝負をかけながら生きる人生を選ぶかの間で揺れつつ若年時代を過ごしたという事だが、そんな宝鐘が結果自力で導き出した答えが今のホロ所属のVタレントとしての道だった。「自分って何なんだろう」「どう生きるのが正解なんだろう」という人生で最も大きな難問の一つに向き合う苦い期間の果てにこれ以上ない最適解を引き当てた経緯があったからこそデビュー後数年の宝鐘は当たり前のように活動に全力で、単体のVとしては破格の結果を引き寄せるに至っている。───今はその熱はすっかり冷めてしまっているようだが、モチベを完全に失いつつも「何とか気持ちを戻さなきゃ」とその場に留まり苦しみ続けるその行為自体が宝鐘がこの職と自分で選んだ今の人生に対して真剣極まりない事の証。「楽な事だけ」「やりたいと思える事だけやっとけばいい」と楽な場所に逃げて意味のない相手と絡んで時間を潰しているだけの競技ゲーマー系のホロメン達とは精神性がまるで違う。
■ 星街はデビュー前、地元(推定・北海道)に居て歌みたを投稿しつつ居酒屋でバイトなどする細々とした日々の最中、ふいに「こんな事は出来ない」と思ったという。ここで言う「こんな事」とは「①(星街曰く)何も無いこんな場所(地元)に居留まり続ける事」と「➁ごく一般の低賃金労働たるバイト」の二つの事だが、要約すると「自分はこんな場所でこんな仕事をしながら生きるような人間じゃない」という、奇しくも宝鐘と同質の答えを星街はその時導き出していたという事になる。その気付きのすぐ後星街は金を貯めて仕事を辞め、自力で上京してホロを受けるに至った訳だがやはり宝鐘と同様の軌跡を辿っただけあって星街も活動には始めから今に至るまで変わらず全力投球だ。────リスナーを見下し蔑み唾を吐きかけ、男性との共演&裏での交際に関してもこれ見よがしに居直り挙句の果てには熱愛疑惑で炎上し関係各位に多大な迷惑をかけるも重ねて居直り、エゴ丸出しのバカみたいなモデルを作って期生ごとの案件でも一人で我儘を押し通したり、実質妹に当たるような親しい同僚の卒業ライブ前夜に温まったその空気をぶち壊すような発言を突如放り込んだりで五大ホロ一仕事を舐めているとしか思えないようなおかしな挙動の多い星街だが、多分星街は仕事を舐めてはいない。舐めてはいないし一貫して誠心誠意全力ではあるもののベースの性格がエゴイスト過ぎる(つまり悪過ぎる)事と思慮に欠け過ぎる(つまり頭が…)事の合わせ技で結果として導き出される挙動が舐めて調子に乗ったものばかりになってしまう、というのが恐らく実際のところだ。(…………違う筈。それと「仕事を舐めてる」は恐らくきっと違うものの筈。)
■ さくらみこは五大ホロメン中唯一スカウトを受けた上でデビューした経歴の持ち主だが、本人はそれ程声高に唱えはしないもののデビュー前の生活は聞くに堪えない程悲惨だ。社会不適合者過ぎて安定したバイトにはあり付けず一人暮らしは常にかつかつ、給料日前はうまい棒を主食に飢えを凌ぐ(←冷静になって考えてみるとこんなバカなエピソードもない)もそんな赤貧の最中コンビニ前でたむろしていたヤンキーからかつあげに遭い(未遂)趣味は「ベッドの上での一人ベイブレード」、私が聞いていて一番嫌な気持ちになるのは「工場に派遣として深夜バイトに行った時に流れ作業の退屈さに負けて睡魔に襲われトイレで寝落ちしてしまい……」という例のあれだが、こんなものその情景を想像するだけで火垂るの墓と同等のSAN値を持っていかれてしまう。───今の献身的過ぎる配信活動は確実にその時あってのものだ。「外の一般社会の中では自分はゴミ」「人以下の生活を送る筈だった自分に今の生活は有難過ぎる」その下地がなければ曲げて当然、削って当然、鍛えて尽くして施すも当然、その全てを周りへの感謝と愛情を絶やさずに5年以上も続けるなど到底出来ない。
✔ 五大ホロメン達のホロ所属を志すに至った経緯もそれなりにそれぞれだが、一つだけ共通しているのは皆『生き方』を追求してここに集まった、という事。既に波に乗っていたにじさんじと比べると明らかに覇気がなくチャンネル登録等数字周りは極めて微妙、収益も微妙で今後波に乗るのか、箱自体いつまで続くのかも全く分からない中ホロ所属により得られるものなど寧ろそのくらいしかなく、宝鐘にしても星街にしても、さくらみこにしても兎田にしても、大空にしても皆そもそも初めは『生き方』を追求してここに来ている。「クリエイターなのか一般人の範疇に収まる器なのか、自分がどちらなのかその答えを知りたい」であっても「あんな場所(地元)なんかであんなつまんねー事(バイト)しながらニコ動に歌みた投稿しつつ細々となんてやってらんねえんだよ」であってもそう、「自分も楽しく人並み以上に求められて生きていいのかな」でも「かつての推しのアイドルみたいにキラキラとした存在になりたい」でも「たくさんの人の注目が集まる中まだ見ぬ仲間達と一緒に全力で、面白い事をとにかくたくさんしたい」でもそう、その全ては『生き方』の追求だ。明確に叶えたい何か、或いは解決したい何かを胸に志したからこそ所属が叶った後は迷いのない全力投球が生まれ、結果それが事務所を押し上げ業界で一強の地位にまで導くに至っている。
対して4期以下のホロメン達がホロ所属を志すに当たって求めた最たるものは『利潤』と『権益』だ。こちらも皆それぞれ経緯だとか所属の後具体的にやりたい事等様々ではあってもそこだけは共通していて、簡単に言うと既に成功を収めていたホロライブという事務所や業界全土において効力を持つネームバリューを取得している大きめの先輩達に『あやかりたい』という気持ちでホロライブを志した、という事だ。「歌がやりたいんです」「ホロだとそういう事も出来るんでしょう?」「私の知り合いのえんどるって子が既にここに来てて成功してるんですけど、私も同じ感じで……」だとか「ゲーマーズに」「名前何て言ったっけ」「メイアンです。何せメイアン」「あれ私の知り合い」「私もああいう感じでゲームずっとやる感じで活動したい」といった形で、2~3期までが確立した成功の流れに後乗りで参加して自分も美味しい思いをしたいという、先輩達に比べれば随分下卑た志を胸に4期以下というのは総じてホロライブ所属を志している。
自分の中に降って湧いた疑問や欲求を解決するために安定や保証なんかいいからという心積もりで参入した人間に、その人達に『あやかりたい』という動機で───おまけに堅固な安定あり保証ありの前提を確認した上で───参入した人間は絶対に勝てない。「2~3期にあやかりたい」「と思いながらホロを受けた4期以下のメンバー達は」「2~3期以上には絶対に頑張らない」「熱意も持たない」「前にも出ない」「責任も負わない」「仕事を好きな気持ちでも絶対に勝てない」『あやかりたい』だけだから「お返しもしない」なので【2~3期以上の存在には絶対になれない】というだけの、これは結構簡単なお話だ。
湊の脱退を知り自分が出る幕じゃないと知りながらしゃあしゃあと出て来てぎゃあぎゃあと喚いた天音も、星街や大空の陰に隠れつつ無償で居場所を与えて貰ってからは指一本動かさず左うちわのV生活を満喫している常闇も、成績ド底辺のペーペーの分際でどの面下げてかやにわに後方で腕を組み、他のホロメンの評論家みたいな真似を始めやがった尾丸も、社が与えた拡散力やネームバリューをプロゲーマーや有名実況者と遊ぶためのチケットとして使い回しているだけの競技ゲーマー系ホロメン達も要は同じ事、元々の志であり夢でもあった『事務所と先輩達から権益をしがみたい』という本分を全うしているだけの事だ。元の志を寸分違えず叶えているのだから敬意を以て拍手で讃えるぐらいはしてもいいのかも知れない。
ホロライブ2期~(2.5期)~3期に当たるメンバーは現在15名、対して4期以下は現在18名で今後も増え続けるが何人居ても同じ事、その全てが『ホロの事務所と2~3期から権益をしがみたい』と思いながら参入する限り事務所を牽引し支える存在は永遠に現れない。
既に始まって久しいその流れにより今年とうとう事務所は勢いを失い五大ホロ達も枯渇してしまった訳だが、それならば今までの恩義を返すべく我々が、という事でここから先は4期生以下が先輩達を支え事務所を牽引する存在になるべく乗り出し……………たりは絶対にしない。『あやかりたい』一心でそれだけをするために来た我々がなんでそんな事せなあきませんの、という精神性の問題以上にデビュー以来上から吸う以外何もしてこなかった4期以下のメンバー達にはそれが出来るだけの腕がない。事務所と先輩達が倒れたら吸い付いたまま共倒れになるしかない訳だが、「①そもそも一方的に吸うだけのつもりで身を寄せ」→「➁陰に隠れたまま一方的に吸い続け」→「③吸い尽くして宿主が死んだら一緒に倒れてそのまま死ぬ」流れは凡例的な寄生虫の一生と完全に同じだ。────そう、ホロライブの4期以下はその全員が芳醇な利潤と権益を目で見て確認して甘い汁を吸うつもりだけでホロ所属を志した寄生虫の群れでしかない。
誰のせいでこんな事になったのかと言えば、それはやはりノープランのままやたらとライバーの数だけを増やしたホロの社員のせいだろう。───ゴミやガ〇ジ同様、(寄生)虫に責任を問うてもそれはやはり詮無き事なのだから。